標準眼科学 第12版
医学生のための定番眼科学教科書、さらに進化した改訂第12版
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定評のある医学生向け眼科学教科書の改訂第12版。豊富な写真、図表が見やすい全頁カラーの通読できる教科書。国試出題基準の項目を中心に、本文の最重要キーワードを太字で強調し、大事なところを押さえながら読み進められる紙面構成。各章冒頭に、その章で学ぶ内容が俯瞰できる「構成マップ」を新たに掲載、短時間で知識の整理が可能。好評の付録「医師国試眼科関連問題解説」を全面改訂、国試対策も万全。
シリーズ | 標準医学 |
---|---|
編集 | 木下 茂 / 中澤 満 / 天野 史郎 |
発行 | 2013年03月判型:B5頁:426 |
ISBN | 978-4-260-01651-3 |
定価 | 7,700円 (本体7,000円+税) |
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序文
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第12版 序
このたび,長きにわたって改訂を重ねてきた『標準眼科学』の最新第12版を出版する運びとなり,まず編集ならびに執筆に関わられた諸先生方に心からの感謝を申し上げる.
本書の初版が発行されたのが1981年1月1日であり,それから32年もの間,3年ごとに定期的な改訂を継続し,今回で第12版を数えることとなった.この間,発展が著しい眼科学の広範な体系をわかりやすくまとめ,医学生が必要とする基本知識と日進月歩の先端知識のバランスを維持することに,多くの編集者,執筆者が大変な努力を重ねてこられた.超高齢社会のなか,眼疾患の診断治療は益々重要になってきているが,そうした時代の要請にこたえるために,毎回の改訂版には常に最新の情報を掲載している.
『標準眼科学』の伝統的な編集方針は,分かりやすいシェーマや鮮明なカラー写真を出来るだけ多用し,なるべく長文の解説はさけるというものであるが,今回の新たな第12版においてもその伝統を踏まえた上で,さらに進化した教科書を目指すべく,次のような大きな改訂を行った.
・構成マップの掲載:各章の冒頭にその章で何を学ぶかということをビジュアル的に俯瞰できる「構成マップ」を新設した.目次構成を階層状に示した上で,適宜重要事項を書き込み,空きスペースに重要な写真・図版などを配した.その章の見取り図として活用していただきたい.
・「屈折・調節異常の治療」の章の新設:第23章として新たに「屈折・調節異常の治療」の章を設け,近年眼科医療の中で益々ニーズが高まり,適正な診療が求められる屈折矯正治療を詳細に解説した.
また,今回,第11版を監修された大野重昭先生が勇退された.大野先生は1995年の第6版より執筆に携わり,第7版より編集,監修と15年の長きにわたり本書の発展に多大な貢献をされた.心から感謝申し上げる次第である.その一方で,今版から新たに編集者として天野史郎先生に加わっていただいた.また,執筆者についても第11版での22名の執筆者の内,今回は4名の方々に退任していただき,新たに5名の新進気鋭の若手の先生方に今回初めて執筆をお願いした.これに伴い,世界の眼科学の新しい潮流をも含む最新の進歩をカバーし,詳述していただくことができたと思われる.
本書はこれから初めて眼科学を学ぶ医学生諸君に向けて編集されたものだが,卒後も折りにふれ使用するに耐えうる教科書であると自負している.また,臨床研修医,眼科初期研修医,さらにはコメディカルの方々や薬学関係者,眼科診療にかかわる全ての皆様方に少しでもお役に立てれば,刊行に携わった者として,これに勝る喜びはない.
2013年2月
編集者代表 木下 茂
このたび,長きにわたって改訂を重ねてきた『標準眼科学』の最新第12版を出版する運びとなり,まず編集ならびに執筆に関わられた諸先生方に心からの感謝を申し上げる.
本書の初版が発行されたのが1981年1月1日であり,それから32年もの間,3年ごとに定期的な改訂を継続し,今回で第12版を数えることとなった.この間,発展が著しい眼科学の広範な体系をわかりやすくまとめ,医学生が必要とする基本知識と日進月歩の先端知識のバランスを維持することに,多くの編集者,執筆者が大変な努力を重ねてこられた.超高齢社会のなか,眼疾患の診断治療は益々重要になってきているが,そうした時代の要請にこたえるために,毎回の改訂版には常に最新の情報を掲載している.
『標準眼科学』の伝統的な編集方針は,分かりやすいシェーマや鮮明なカラー写真を出来るだけ多用し,なるべく長文の解説はさけるというものであるが,今回の新たな第12版においてもその伝統を踏まえた上で,さらに進化した教科書を目指すべく,次のような大きな改訂を行った.
・構成マップの掲載:各章の冒頭にその章で何を学ぶかということをビジュアル的に俯瞰できる「構成マップ」を新設した.目次構成を階層状に示した上で,適宜重要事項を書き込み,空きスペースに重要な写真・図版などを配した.その章の見取り図として活用していただきたい.
・「屈折・調節異常の治療」の章の新設:第23章として新たに「屈折・調節異常の治療」の章を設け,近年眼科医療の中で益々ニーズが高まり,適正な診療が求められる屈折矯正治療を詳細に解説した.
また,今回,第11版を監修された大野重昭先生が勇退された.大野先生は1995年の第6版より執筆に携わり,第7版より編集,監修と15年の長きにわたり本書の発展に多大な貢献をされた.心から感謝申し上げる次第である.その一方で,今版から新たに編集者として天野史郎先生に加わっていただいた.また,執筆者についても第11版での22名の執筆者の内,今回は4名の方々に退任していただき,新たに5名の新進気鋭の若手の先生方に今回初めて執筆をお願いした.これに伴い,世界の眼科学の新しい潮流をも含む最新の進歩をカバーし,詳述していただくことができたと思われる.
本書はこれから初めて眼科学を学ぶ医学生諸君に向けて編集されたものだが,卒後も折りにふれ使用するに耐えうる教科書であると自負している.また,臨床研修医,眼科初期研修医,さらにはコメディカルの方々や薬学関係者,眼科診療にかかわる全ての皆様方に少しでもお役に立てれば,刊行に携わった者として,これに勝る喜びはない.
2013年2月
編集者代表 木下 茂
目次
開く
第1章 眼の構造と機能
A 眼の構成概略
B 眼球の構造と機能
C 付属器の構造と機能
D 眼の主要な血管系
E 視神経,視路と視中枢
第2章 眼疾患の問診,症状と検査の進め方
A 眼疾患の問診
B 眼疾患の所見と症状
C 検査の進め方
D 小児の検査法と救急受診時の初期対応
第3章 角膜と強膜
A 角膜
B 強膜
第4章 ぶどう膜
A ぶどう膜の形態と機能
B ぶどう膜の先天性疾患
C ぶどう膜腫瘍性疾患
D ぶどう膜炎総論
E ぶどう膜炎各論
第5章 水晶体
A 水晶体の構造と生理
B 水晶体の病変
C 手術療法
第6章 緑内障
A 定義
B 眼圧
C 隅角
D 緑内障性視神経症
E 緑内障の分類と疫学
F 緑内障および関連病態の診断と管理
G 薬物治療
H レーザー治療
I 手術治療
第7章 硝子体
A 硝子体の構造と機能
B 硝子体の病変
C 硝子体手術
第8章 網膜
A 眼底疾患理解のために
B 主要な眼底疾患
第9章 視神経
A 視神経の解剖
B 視神経の検査
C 視神経の病変
第10章 眼瞼,結膜,涙器
A 眼瞼
B 結膜
C 涙器
第11章 眼窩
A 眼窩の概要
B 眼窩疾患の診断
C 眼窩疾患
D 眼窩の画像診断
第12章 腫瘍
A 眼外腫瘍
B 眼内腫瘍
第13章 視覚器の発生と先天異常
A 視覚器の発生
B 視覚器の先天異常(形成異常,発生異常)
C 先天異常の原因
第14章 全身疾患と眼
A 循環系疾患
B 内分泌疾患
C 先天代謝異常
D 皮膚疾患
E 膠原病と近縁疾患
F 筋・骨・結合織疾患
G 血液疾患
H 腫瘍性疾患
I 神経疾患
J 感染症
K 染色体異常
L その他
第15章 眼の外傷と救急疾患
A 眼の外傷
B 眼科の救急疾患
第16章 瞳孔
A 瞳孔の構造と機能
B 薬物による瞳孔反応
C 瞳孔異常
第17章 神経眼科
A 神経眼科とは
B 神経眼科診察法
C 眼球運動障害
D 眼振
第18章 視野
A 視野とは
B 視野測定法
C 正常視野と視野異常
D 視路障害と視野異常の対応
第19章 眼球運動と両眼視機能
A 両眼視機能
B 眼球運動
第20章 斜視と弱視
A 斜視
B 弱視
C 社会的・教育的弱視(ロービジョン)
D 心因性視力障害
第21章 視力
A 視力の定義
B 眼の分解能
C 視力に影響する因子
D 小児の視力発達
E 視力の種類
F 視力の記載法
G 自覚的視力検査
H 他覚的視力検査
第22章 屈折と調節の基本
A 屈折と眼光学の知識
B 屈折異常
C 調節
D 調節異常
E 屈折・調節検査
第23章 屈折・調節異常の治療
A 屈折矯正
B 薬物治療
C 屈折矯正手術
第24章 色覚
A 色覚とその伝達経路
B 先天色覚異常
C 後天色覚異常
D 色覚検査法
付録 医師国家試験眼科関連問題解説
和文索引
欧文索引
A 眼の構成概略
B 眼球の構造と機能
C 付属器の構造と機能
D 眼の主要な血管系
E 視神経,視路と視中枢
第2章 眼疾患の問診,症状と検査の進め方
A 眼疾患の問診
B 眼疾患の所見と症状
C 検査の進め方
D 小児の検査法と救急受診時の初期対応
第3章 角膜と強膜
A 角膜
B 強膜
第4章 ぶどう膜
A ぶどう膜の形態と機能
B ぶどう膜の先天性疾患
C ぶどう膜腫瘍性疾患
D ぶどう膜炎総論
E ぶどう膜炎各論
第5章 水晶体
A 水晶体の構造と生理
B 水晶体の病変
C 手術療法
第6章 緑内障
A 定義
B 眼圧
C 隅角
D 緑内障性視神経症
E 緑内障の分類と疫学
F 緑内障および関連病態の診断と管理
G 薬物治療
H レーザー治療
I 手術治療
第7章 硝子体
A 硝子体の構造と機能
B 硝子体の病変
C 硝子体手術
第8章 網膜
A 眼底疾患理解のために
B 主要な眼底疾患
第9章 視神経
A 視神経の解剖
B 視神経の検査
C 視神経の病変
第10章 眼瞼,結膜,涙器
A 眼瞼
B 結膜
C 涙器
第11章 眼窩
A 眼窩の概要
B 眼窩疾患の診断
C 眼窩疾患
D 眼窩の画像診断
第12章 腫瘍
A 眼外腫瘍
B 眼内腫瘍
第13章 視覚器の発生と先天異常
A 視覚器の発生
B 視覚器の先天異常(形成異常,発生異常)
C 先天異常の原因
第14章 全身疾患と眼
A 循環系疾患
B 内分泌疾患
C 先天代謝異常
D 皮膚疾患
E 膠原病と近縁疾患
F 筋・骨・結合織疾患
G 血液疾患
H 腫瘍性疾患
I 神経疾患
J 感染症
K 染色体異常
L その他
第15章 眼の外傷と救急疾患
A 眼の外傷
B 眼科の救急疾患
第16章 瞳孔
A 瞳孔の構造と機能
B 薬物による瞳孔反応
C 瞳孔異常
第17章 神経眼科
A 神経眼科とは
B 神経眼科診察法
C 眼球運動障害
D 眼振
第18章 視野
A 視野とは
B 視野測定法
C 正常視野と視野異常
D 視路障害と視野異常の対応
第19章 眼球運動と両眼視機能
A 両眼視機能
B 眼球運動
第20章 斜視と弱視
A 斜視
B 弱視
C 社会的・教育的弱視(ロービジョン)
D 心因性視力障害
第21章 視力
A 視力の定義
B 眼の分解能
C 視力に影響する因子
D 小児の視力発達
E 視力の種類
F 視力の記載法
G 自覚的視力検査
H 他覚的視力検査
第22章 屈折と調節の基本
A 屈折と眼光学の知識
B 屈折異常
C 調節
D 調節異常
E 屈折・調節検査
第23章 屈折・調節異常の治療
A 屈折矯正
B 薬物治療
C 屈折矯正手術
第24章 色覚
A 色覚とその伝達経路
B 先天色覚異常
C 後天色覚異常
D 色覚検査法
付録 医師国家試験眼科関連問題解説
和文索引
欧文索引
更新情報
-
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