ICU・CCU看護
そのケア、自信をもって行っていますか?
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多くの医療機器に囲まれ、刻々と容体が変化する重症集中ケア領域において、患者の回復に適切な看護は欠かせない。本書は、さまざまな病態・治療・看護について、基礎から最新の専門的知識までを完全網羅。きめ細やかな観察力を養い、ケアを実践できるナースをめざすための必携書。
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序文
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はじめに
わが国ではCCUが1967(昭和42)年,ICUが1975(昭和50)年に創設され,以後本格的なICUやCCUが各地に設置された.ICUやCCUは内科系・外科系の重症患者を一か所に集めることで,病態の変化にすぐに対応ができ,効率よく治療できる場である.看護師が主体となってこの場を集中的に監視・管理・運営にあたることが求められ,それは多くの看護師が新しい専門的な知識を必要としていることも意味していた.
当時,このような要求に応えるべく発足したのが,テクノコミュケーションズの通信講座「CCU・ICU看護」であった.
本講座の初版は1980(昭和55)年に故・木村栄一教授の責任編集により刊行された.講座は6講まであり,それぞれの講座について,各分野の専門家が執筆し,初期には講義も行った.この講座は内容が最新のもので,文章が分かりやすかったので大変な人気であった.10数年を経るうちに,新しく導入された技術が多くなるとともに,診療方法も進化し,さらに,代謝や看護の実際についての知識もより必要な時代になった.
そこで第2版は1992(平成4)年に早川弘一が編集を行い,講義内容を2つ加えた.
さらに,ご好評頂き第3版では,経験豊かなCCU・ICU看護師を多く執筆者に招き,看護および代謝についてさらに充実させ,2006(平成18)年に高野照夫編集により上梓され,脈々と受け継がれてきた.
このたび,これらを土台としながら装いもあらたに単行本『ICU・CCU看護』として医学書院から発行することになった.ICU・CCUのチーム医療現場で出会う,さまざまな病態・治療・看護に関して,基礎から最新の専門的知識を含めた幅広い内容を医学・看護学両分野から解説した.
本書を活用することによって,臨床での疑問を解決しながら患者の全体像を理解し,治療効果を最大限に発揮し,合併症を予防し,生活を整えるという看護本来の役割を大いに発揮できることを願っている.
ICU・CCUなど急性期看護の現場で,少しでも患者の苦痛を軽減しコンフォート(comfort)を支援したいと緊張の連続の中で努力されている全国の看護師の皆さんの看護が,より確かな自信が持てるものになるように本書が少しでも役立てば幸いである.
2013年1月
編者ら
わが国ではCCUが1967(昭和42)年,ICUが1975(昭和50)年に創設され,以後本格的なICUやCCUが各地に設置された.ICUやCCUは内科系・外科系の重症患者を一か所に集めることで,病態の変化にすぐに対応ができ,効率よく治療できる場である.看護師が主体となってこの場を集中的に監視・管理・運営にあたることが求められ,それは多くの看護師が新しい専門的な知識を必要としていることも意味していた.
当時,このような要求に応えるべく発足したのが,テクノコミュケーションズの通信講座「CCU・ICU看護」であった.
本講座の初版は1980(昭和55)年に故・木村栄一教授の責任編集により刊行された.講座は6講まであり,それぞれの講座について,各分野の専門家が執筆し,初期には講義も行った.この講座は内容が最新のもので,文章が分かりやすかったので大変な人気であった.10数年を経るうちに,新しく導入された技術が多くなるとともに,診療方法も進化し,さらに,代謝や看護の実際についての知識もより必要な時代になった.
そこで第2版は1992(平成4)年に早川弘一が編集を行い,講義内容を2つ加えた.
さらに,ご好評頂き第3版では,経験豊かなCCU・ICU看護師を多く執筆者に招き,看護および代謝についてさらに充実させ,2006(平成18)年に高野照夫編集により上梓され,脈々と受け継がれてきた.
このたび,これらを土台としながら装いもあらたに単行本『ICU・CCU看護』として医学書院から発行することになった.ICU・CCUのチーム医療現場で出会う,さまざまな病態・治療・看護に関して,基礎から最新の専門的知識を含めた幅広い内容を医学・看護学両分野から解説した.
本書を活用することによって,臨床での疑問を解決しながら患者の全体像を理解し,治療効果を最大限に発揮し,合併症を予防し,生活を整えるという看護本来の役割を大いに発揮できることを願っている.
ICU・CCUなど急性期看護の現場で,少しでも患者の苦痛を軽減しコンフォート(comfort)を支援したいと緊張の連続の中で努力されている全国の看護師の皆さんの看護が,より確かな自信が持てるものになるように本書が少しでも役立てば幸いである.
2013年1月
編者ら
目次
開く
第1章 ICU・CCUにおける看護の概要
A ICU・CCU看護の特性
1 ICU・CCU看護の目的
2 ICU・CCU看護に求められる能力
B ICU・CCU看護を必要とする患者・家族の特徴と看護
第2章 呼吸管理
A 呼吸管理に関する基礎知識
B 呼吸障害の診断
C 呼吸管理に必要なモニタリング
D 病態と治療
E 呼吸管理の方法
F 呼吸管理の実際
1 酸素療法と看護
2 人工呼吸療法と看護
第3章 循環管理
A 循環管理に関する基礎知識
B 循環管理に必要なモニタリング
1 血行動態のモニタリング
2 心電図
3 バイオマーカーの読み方
C 病態と治療
1 急性冠症候群
2 心不全
3 ショック
4 不整脈
5 弁膜症疾患
6 大動脈疾患
7 肺血栓塞栓症
D 心肺蘇生法
E 循環管理の実際
1 内科的治療を受ける患者の看護
2 外科的治療を受けた患者の看護
3 心臓リハビリテーションと看護
4 生活指導と管理
第4章 代謝・栄養の管理
A 代謝・栄養に関する管理の基礎知識
1 侵襲に対する生体反応
2 体液代謝の管理
3 輸液療法
4 酸塩基平衡の管理
B 病態と治療
1 急性肝不全
2 急性腎不全
C 代謝・栄養管理の実際
1 栄養管理の基本
2 経静脈栄養法
3 経腸栄養法
4 劇症肝炎患者の看護
5 腎不全をあわせもつ患者の看護
第5章 脳神経の管理
A 脳神経の管理に関する基礎知識
1 意識障害の評価
2 脳の機能評価
3 頭蓋内圧亢進の評価と治療
B 急性期頭蓋内疾患の治療
1 頭部外傷
2 脳卒中(脳血管障害)
3 その他の急性期頭蓋内疾患
C 脳神経の管理の実際
1 脳神経科学領域におけるアセスメント方法
2 頭蓋内圧亢進患者の看護
3 ドレナージ管理
補項(1) 脳死診断と対応
補項(2) 急性期疾患の終末期対応
第6章 感染対策
A 感染対策上の問題
B 感染のメカニズム
C 感染リスク
D 感染対策の基本
E ICU・CCUで問題となる感染症と対策
F 多剤耐性菌対策
第7章 皮膚創傷の管理
A 創傷管理の基礎知識
B 創傷管理の実際
1 急性創傷
2 慢性創傷
索引
A ICU・CCU看護の特性
1 ICU・CCU看護の目的
2 ICU・CCU看護に求められる能力
B ICU・CCU看護を必要とする患者・家族の特徴と看護
第2章 呼吸管理
A 呼吸管理に関する基礎知識
B 呼吸障害の診断
C 呼吸管理に必要なモニタリング
D 病態と治療
E 呼吸管理の方法
F 呼吸管理の実際
1 酸素療法と看護
2 人工呼吸療法と看護
第3章 循環管理
A 循環管理に関する基礎知識
B 循環管理に必要なモニタリング
1 血行動態のモニタリング
2 心電図
3 バイオマーカーの読み方
C 病態と治療
1 急性冠症候群
2 心不全
3 ショック
4 不整脈
5 弁膜症疾患
6 大動脈疾患
7 肺血栓塞栓症
D 心肺蘇生法
E 循環管理の実際
1 内科的治療を受ける患者の看護
2 外科的治療を受けた患者の看護
3 心臓リハビリテーションと看護
4 生活指導と管理
第4章 代謝・栄養の管理
A 代謝・栄養に関する管理の基礎知識
1 侵襲に対する生体反応
2 体液代謝の管理
3 輸液療法
4 酸塩基平衡の管理
B 病態と治療
1 急性肝不全
2 急性腎不全
C 代謝・栄養管理の実際
1 栄養管理の基本
2 経静脈栄養法
3 経腸栄養法
4 劇症肝炎患者の看護
5 腎不全をあわせもつ患者の看護
第5章 脳神経の管理
A 脳神経の管理に関する基礎知識
1 意識障害の評価
2 脳の機能評価
3 頭蓋内圧亢進の評価と治療
B 急性期頭蓋内疾患の治療
1 頭部外傷
2 脳卒中(脳血管障害)
3 その他の急性期頭蓋内疾患
C 脳神経の管理の実際
1 脳神経科学領域におけるアセスメント方法
2 頭蓋内圧亢進患者の看護
3 ドレナージ管理
補項(1) 脳死診断と対応
補項(2) 急性期疾患の終末期対応
第6章 感染対策
A 感染対策上の問題
B 感染のメカニズム
C 感染リスク
D 感染対策の基本
E ICU・CCUで問題となる感染症と対策
F 多剤耐性菌対策
第7章 皮膚創傷の管理
A 創傷管理の基礎知識
B 創傷管理の実際
1 急性創傷
2 慢性創傷
索引
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