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マンモグラフィガイドライン 第3版

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本書は、マンモグラフィの撮影法、読影の基本、画像所見の解説から精度管理や画像評価に至るまで、読者の読影水準のみならず、機器の画質水準の向上を引き出す内容に至るまで解説がなされている。今回の改訂では、これまでの版を踏襲しつつも、より画像を多くし、attractiveな仕上がりになった。乳がん診療および検診に携わる医師・技師にとって、まさに必携のテキストである。
編集 (社)日本医学放射線学会/(社)日本放射線技術学会
発行 2010年12月判型:A4頁:112
ISBN 978-4-260-01204-1
定価 3,300円 (本体3,000円+税)
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第3版への序

 1999年6月に『マンモグラフィガイドライン』が刊行されてから11年が経過しました。この間にわが国の乳がん検診は2000年にマンモグラフィが導入され,2004年にはマンモグラフィを中心とする検診へと発展してきました。その結果,現在では,多くの非触知乳がんが発見され治療されるようになってきました。
 マンモグラフィ検診がその力を発揮するためには,マンモグラフィの精度管理が必要であることは世界的に共有されていることであり,日本でもその教訓を守ってきました。マンモグラフィに携わる関係者は,マンモグラフィの精度管理を大切にし,また,その中心的な存在であるマンモグラフィガイドラインを適切に改訂してきました。2004年4月刊行の第2版,2007年4月刊行の第2版増補版でも,そして今回のガイドラインの改訂にあたっても,マンモグラフィ検診精度管理中央委員会が開催するマンモグラフィ講習会で十分に練られた案を,年1回講師が集うマンモグラフィ指導者研修会において討議・合意されたうえで改定点として盛り込むという努力がなされています。技術面では,国際レベルを保ちつつ,日本医学放射線学会・日本放射線技術学会・日本画像医療システム工業会のコンセンサスを得た内容が反映されています。
 今回のマンモグラフィガイドラインの改訂では,関連する分野のすべてに,徐々にではあるものの,確実な変化が遂げられていることが実感されました。乳腺病理分類も,被曝による乳がんへのリスク係数も改訂されています。そして,最大の変化は,マンモグラフィ装置自体のデジタルシステム化です。日本では,2009年の時点でも約72%がデジタルシステムとなっており,しかもその約30%程度はさまざまな割合でソフトコピー診断を用いていることがわかっています。
 これらの変化を反映し,今回の改訂は大幅なものとなりましたが,多くの関係者の協力により迅速に改定点がまとめられ,第3版の出版にいたることができました。ご協力くださった関係者,関係団体各位に心から感謝するとともに,本書がマンモグラフィを取り巻く多面的な変化に対応し,正しい精度管理や,精度の高い読影の継続に,中心的役割を果たしてゆくものと期待しています。

 平成22年9月
 (社)日本医学放射線学会画像撮影委員会
 委員長 今井 裕

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第1章 マンモグラフィシステム
第2章 撮影法
第3章 乳房の解剖と正常像
第4章 乳腺疾患の病理
第5章 マンモグラム読影の基本
第6章 マンモグラム所見用語
第7章 所見の記載
第8章 マンモグラムの読影の実際
第9章 画像評価
第10章 精度保証
第11章 被ばくによるリスクと乳がん検診の利益/リスク比
索引

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