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NANDA-NIC-NOCを事例に適用する 第2版

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NANDA-NIC-NOCを臨床場面で使うには、どのような手順を踏めば、的確な成果・介入が可能なのかを平易に解説。急性期、慢性期、終末期、救命救急の各場面での典型的な事例を通して、NANDA-NIC-NOCの適用の実際がわかるように工夫されている。NANDA-I看護診断、看護介入分類(NIC)、看護成果分類(NOC)を選択する際の基本が理解できるので、入門書としても最適。
編集 黒田 裕子
発行 2008年06月判型:B5頁:352
ISBN 978-4-260-00664-4
定価 3,740円 (本体3,400円+税)
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本書のねらい

 昨今,保健医療の分野で電子カルテシステムが普及するなかでNANDA-I(North American Nursing Diagnosis Association International,以下NANDA-I)看護診断は(文献1),わが国の看護支援システムの看護実践を表す用語分類として高い頻度で使用されてきている(文献2)。さらに,日本看護診断学会の貢献によって,看護成果分類(Nursing Outcomes Classification,以下NOC)(文献3)及び看護介入分類(Nursing Interventions Classification,以下NIC)(文献4)についても広く知られつつある。
文献1) NANDA International: NANDA-I Nursing Diagnoses; Difinitions and Classification 2007-2008.日本看護診断学会監訳:NANDA-I看護診断―定義と分類2007-2008,医学書院,2007.
文献2) 黒田裕子,小田正枝,菊地登喜子,棚橋泰之,中木高夫:日本におけるNANDA看護診断の使用頻度に関する実態調査,看護診断,8(1),6-14p2003.
文献3) Johnson, M., Maas, M. and Moorhead, S. ed. Iowa Outcomes Project: Nursing Outcomes Classification (NOC), 3rd ed. Mosby, 2004,江本愛子監訳,看護成果分類(NOC)第3版:看護ケアを評価するための指標・測定尺度,医学書院,2005.
文献4) Docherman, J. M. & Bulechec, G. M.(4th ed.) Nursing Interventions Classification (NIC), 2004,中木高夫・黒田裕子訳,看護介入分類(NIC)原著第4版,南江堂,2006.

 しかしながらこれらNANDA-NIC-NOCに関する看護師の理解は未だ十分ではないようだ。NANDA-I看護診断については,「黒田裕子,NANDA-NIC-NOCの理解―看護記録の電子カルテ化に向けて(第3版),医学書院,2008」(文献5)の中で,分類構造を含めて解説している。さらに,NOCについてもこの本の中で分類構造を含めて解説している。また,NICについても同様に分類構造を含めて解説している。これらNANDA-NIC-NOCの理解に向けてはこの本を参考にして学習していただければ幸いである。NANDA-NIC-NOCはいずれも膨大な数の看護実践用語を看護師の共通用語として標準化したものであり,洗練された分類構造をもっている。そのためにアクセスが容易である。
文献5) 黒田裕子,NANDA-NIC-NOCの理解―看護記録の電子カルテ化に向けて(第3版),医学書院,2008.

 さて,NANDA-NIC-NOCを理解するだけではなく,どのようにして事例に使っていけばよいのか,事例への適用方法を知る必要がある。NANDA-NIC-NOCの理解だけでは片手落ちである。適用方法を知らなければ現場で日々展開していけない。既に電子カルテシステムの看護支援システムにこれら3者が内蔵され,日々使わざるを得ない現場に勤務している看護師もいることだろう。
 本書はこれら3者,つまり,NANDA-NIC-NOCを事例に適用する方法を具体的に解説することに焦点を当てる。
 筆者は,10年ほど前から,看護診断に関心を持つ約30名の有志から組織された看護診断研究会(Nursing Diagnosis Conference,以下NDC)を1回/月,定期的に開催している。NDCは看護診断に関する教育及び研究活動を継続して行っている。本書は,過去に日本看護診断学会やNDC公開セミナーにおいてNDCが解説してきた事例を主として取り上げている。
 ところでNANDA-I看護診断は2007年6月に2007-2008定義集が邦訳された。2年に1回開催される大会で,修正や追加が成されるので,NANDA-I看護診断を現場で使う限り,この動向に追いついていかなければならない。この新しい版の解説についてはNANDA-I看護診断を事例に適用する際に補足することとしよう。

 2008年5月吉日
 黒田 裕子

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本書のねらい

第I章 NANDA-NIC-NOCを事例にどう適用するか
 1 各事例の構成要素
 2 13領域に沿ったアセスメントの実際
 3 13領域のアセスメントを統合する
 4 {健康問題に対する反応}をNANDA-I看護診断で表現する
 5 NANDA-I看護診断から看護成果(NOC)を考える
 6 NANDA-I看護診断と看護成果(NOC)から看護介入(NIC)を考える
第II章 急性期の事例
 1 13領域をアセスメントする
 2 13領域のアセスメントを統合する
 3 {健康問題に対する反応}をNANDA-I看護診断で表現する
 4 NANDA-I看護診断から看護成果(NOC)を考える
 5 NANDA-I看護診断と看護成果(NOC)から看護介入(NIC)を考える
第III章 慢性期の事例
 1 13領域に沿ったアセスメントの実際
 2 13領域のアセスメントを統合する
 3 {健康問題に対する反応}をNANDA-I看護診断で表現する
 4 NANDA-I看護診断から看護成果(NOC)を考える
 5 NANDA-I看護診断と看護成果(NOC)から看護介入(NIC)を考える
 6 NANDA-I看護診断,看護成果(NOC),看護介入(NIC)の一貫性を考える
第IV章 終末期の事例
 1 事例の概要
 2 13領域をアセスメントする
 3 13領域のアセスメントを統合する
 4 {健康問題に対する反応}をNANDA-I看護診断で表現する
 5 NANDA-I看護診断から看護成果(NOC)と看護介入(NIC)を考える
 6 他の看護診断を同じ手順で検討する
第V章 救命救急の事例
 1 事例の概要
 2 13領域をアセスメントする
 3 13領域のアセスメントを統合する
 4 {健康問題に対する反応}をNANDA-I看護診断で表現する
 5 NANDA-I看護診断から看護成果(NOC)・看護介入(NIC)を考える
補章 NANDA-NIC-NOCの事例適用に際しての注意
 13領域のアセスメントを行う能力
 13領域のアセスメントを統合し全体像を描写する能力
 分類構造からNANDA-I看護診断・成果・介入を選択すること
 看護師からの質問と筆者のコメント
 事例への適用:研修例
 最後に一言

あとがき
著者紹介

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