神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために
[CD-ROM付(Windows)]
神経生理の知識と検査の実際をわかりやすく解説
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神経伝導検査,筋電図検査は,神経筋疾患の診断,重症度の判定,治療経過のフォロー,さらにはリハビリテーションにとって欠くことのできない方法である。本書は正しい道筋で診断を考えることができるように,神経生理の知識をわかりやすく解説し,検査の実際を理論的に裏付けながら具体的に解説した。
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目次
開く
第1部 神経筋の構造と機能
第1章 神経生理の基礎
第2章 末梢神経の構造と機能
第3章 神経筋接合部の構造と機能
第4章 筋線維と運動単位
第1部 Q&A
第2部 神経伝導検査の原理と実際
第5章 検査装置と器具
第6章 神経伝導検査の基本原理
第7章 遅発電位とその臨床的意義-F波,H波,A波について
第8章 神経伝導検査の実際
第9章 神経筋接合部検査法
第10章 脳幹反射-瞬目反射を中心に
第11章 磁気刺激による運動誘発電位
第2部 Q&A
第3部 針筋電図の原理と実際
第12章 針筋電図の概要
第13章 刺入時電位と安静時電位
第14章 運動単位電位
第15章 単一筋線維筋電図
第3部 Q&A
第4部 知っておきたい基礎知識
第16章 筋の神経支配
第17章 筋電計による生体信号の測定原理
第5部 AAEM用語集
第18章 筋電図用語とその解説
第19章 記録波形の実際
付録 CD-ROMを用いた筋電図の学習
索引
第1章 神経生理の基礎
第2章 末梢神経の構造と機能
第3章 神経筋接合部の構造と機能
第4章 筋線維と運動単位
第1部 Q&A
第2部 神経伝導検査の原理と実際
第5章 検査装置と器具
第6章 神経伝導検査の基本原理
第7章 遅発電位とその臨床的意義-F波,H波,A波について
第8章 神経伝導検査の実際
第9章 神経筋接合部検査法
第10章 脳幹反射-瞬目反射を中心に
第11章 磁気刺激による運動誘発電位
第2部 Q&A
第3部 針筋電図の原理と実際
第12章 針筋電図の概要
第13章 刺入時電位と安静時電位
第14章 運動単位電位
第15章 単一筋線維筋電図
第3部 Q&A
第4部 知っておきたい基礎知識
第16章 筋の神経支配
第17章 筋電計による生体信号の測定原理
第5部 AAEM用語集
第18章 筋電図用語とその解説
第19章 記録波形の実際
付録 CD-ROMを用いた筋電図の学習
索引
書評
開く
臨床筋電図を学ぶ若手医師は必携!
書評者: 千野 直一 (慶應大教授・リハビリテーション医学)
◆世界中で愛される筋電図の「聖書」を初心者向けにアレンジ
木村・幸原両先生の上記ご著書を拝読する機会にめぐまれた。木村先生の英文の教科書“Electrodiagnosis in Diseases of Nerves and Muscles”は筋電図学の「聖書」として,世界中で名声を勝ち得ている。その日本語版が,1990年に『誘発電位と筋電図―理論と応用』という表題で医学書院より出版され,われわれ日本人にとって,木村先生の聖書を日本語で学べるということを有り難く思っていた。
今回出版された『神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために』は,新たに共著者として幸原先生が加わり,先の日本語版をさらに初心者向きに,改訂,加筆されたものである。
さて,本書の構成は5部から成り立っている。第1部神経筋の構造と機能,第2部神経伝導検査の原理と実際,第3部針筋電図の原理と実際,第4部知っておきたい基礎知識,第5部AAEM(米国電気診断学学会)用語集の解説,である。
各部の終わりには,Q&Aの項目や,「コラム」というトピックス枠を設けて,日常の電気診断検査の場で,研修医などから質問されそうな疑問に答える形式で,本文に盛り込めなかった内容を網羅している。
医学教科書というと,とかく黒1色刷りのものが多かったが,本書は読者に見やすく,また,読みやすく2色刷りとなっている。
◆付録のCD―ROMで筋電図検査がリアルに学べる
特記すべきことは筋電図検査の教材としてCD―ROMを付録として付けていることである。これまで,針筋電図検査ではオシロスコープ上に現れる波形や,波形「音」がどれだけ電気診断学で重要であるかを理解していても,いざ,教えたり,学ぶ段になると非常に困難であった。しかしながら,CD―ROMを参照しつつ,本書を読むことによって,あたかも,読者自身が筋電図検査を行なっているような臨場感が得られる。
CD―ROMも標準規定に設定されてはいるが,フィルタを変えたりすることによって波形がどのように違って表現されるかなど,実践的である。
近年,臨床神経生理学会,リハビリテーション医学会,神経学会などで,ハンズ・オンによる筋電図検査の講習会が行なわれるようになってきた。そのような機会に参加できなかった人,また,講習会に出席するときの,予習・復習などにも本書の果たす役割は大きい。
臨床筋電図をこれから学ぶ若手医師のみならず,経験者にとっても,本書から得るところは多々あることを確信し,座右の書として推薦する次第である。
臨床神経生理学的検査の基礎から臨床までが理解できる
書評者: 玉置 哲也 (愛徳医療・福祉センター長/和歌山県立医大名誉教授)
この度,医学書院から木村 淳・幸原伸夫著『神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために』が出版された。
本書は臨床神経生理学的検査,特に神経伝導速度検査と筋電図検査を行なう者にとっては,まさに必携の書となるものと考える。
本書は「第1部 神経筋の構造と機能」からはじまり「第5部 AAEM(American Association of Electrodiagnostic Medicine)用語集」で構成され,さらに付録として他書にはない特徴である「CD―ROMを用いた筋電図波形の学習」がついている。それら各部の一貫した理念は,読者に臨床神経生理学的検査の基礎から臨床までをいかに理解させ,実際に活用させるかということであり,さまざまな工夫がなされている。
◆神経生理学の基礎的知識については熟読すべき
内容を通覧すると,まず,臨床神経生理学的検査を日常的に実施する者にとって必要な神経生理学の基礎的知識がきわめてわかりやすく説明されている。最近の臨床神経生理学的検査を行なう若い研究者には,この基礎的な知識の欠如がしばしば見受けられることから,この部は是非熟読していただきたい。神経伝導検査,各種誘発電位検査についても基本原理が非常に丁寧に述べられており,その実施の際の注意すべき点についても細かく記述がなされている。また,所々にはコラムのセクションが設けられ,要領よくまとめられた重要な臨床的,基礎的知識とup to dateな情報は,読者の知識を十分に補填するものと考える。また各章のおわりには必ずQ&Aの項目が付加されており,理解しにくいこと,あるいは疑問になる点を想定してさらなる説明が加えられている。
◆付録のCD―ROMで筋電図検査の知識と技術を身に付けられる
さらに,臨床神経生理学的検査の基本ともいえる筋電図検査については,その基礎生理学的知識,異常波形の説明,記録機器の解説に加え,本書の特徴である付録CD―ROMにより,今までの書籍ではなし得なかった動く波形と音による知識と技術の伝達を実現している。Windows PCには外付けのスピーカーシステムを付加して,臨床的にも貴重な情報である音による診断も体験すべきである。
縷々述べてきたように,本書は臨床神経生理学のきわめて完成度の高い教科書であり,わが国においてこのような書が世に出されたことをたいへん嬉しく思っている。
書評者: 千野 直一 (慶應大教授・リハビリテーション医学)
◆世界中で愛される筋電図の「聖書」を初心者向けにアレンジ
木村・幸原両先生の上記ご著書を拝読する機会にめぐまれた。木村先生の英文の教科書“Electrodiagnosis in Diseases of Nerves and Muscles”は筋電図学の「聖書」として,世界中で名声を勝ち得ている。その日本語版が,1990年に『誘発電位と筋電図―理論と応用』という表題で医学書院より出版され,われわれ日本人にとって,木村先生の聖書を日本語で学べるということを有り難く思っていた。
今回出版された『神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために』は,新たに共著者として幸原先生が加わり,先の日本語版をさらに初心者向きに,改訂,加筆されたものである。
さて,本書の構成は5部から成り立っている。第1部神経筋の構造と機能,第2部神経伝導検査の原理と実際,第3部針筋電図の原理と実際,第4部知っておきたい基礎知識,第5部AAEM(米国電気診断学学会)用語集の解説,である。
各部の終わりには,Q&Aの項目や,「コラム」というトピックス枠を設けて,日常の電気診断検査の場で,研修医などから質問されそうな疑問に答える形式で,本文に盛り込めなかった内容を網羅している。
医学教科書というと,とかく黒1色刷りのものが多かったが,本書は読者に見やすく,また,読みやすく2色刷りとなっている。
◆付録のCD―ROMで筋電図検査がリアルに学べる
特記すべきことは筋電図検査の教材としてCD―ROMを付録として付けていることである。これまで,針筋電図検査ではオシロスコープ上に現れる波形や,波形「音」がどれだけ電気診断学で重要であるかを理解していても,いざ,教えたり,学ぶ段になると非常に困難であった。しかしながら,CD―ROMを参照しつつ,本書を読むことによって,あたかも,読者自身が筋電図検査を行なっているような臨場感が得られる。
CD―ROMも標準規定に設定されてはいるが,フィルタを変えたりすることによって波形がどのように違って表現されるかなど,実践的である。
近年,臨床神経生理学会,リハビリテーション医学会,神経学会などで,ハンズ・オンによる筋電図検査の講習会が行なわれるようになってきた。そのような機会に参加できなかった人,また,講習会に出席するときの,予習・復習などにも本書の果たす役割は大きい。
臨床筋電図をこれから学ぶ若手医師のみならず,経験者にとっても,本書から得るところは多々あることを確信し,座右の書として推薦する次第である。
臨床神経生理学的検査の基礎から臨床までが理解できる
書評者: 玉置 哲也 (愛徳医療・福祉センター長/和歌山県立医大名誉教授)
この度,医学書院から木村 淳・幸原伸夫著『神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために』が出版された。
本書は臨床神経生理学的検査,特に神経伝導速度検査と筋電図検査を行なう者にとっては,まさに必携の書となるものと考える。
本書は「第1部 神経筋の構造と機能」からはじまり「第5部 AAEM(American Association of Electrodiagnostic Medicine)用語集」で構成され,さらに付録として他書にはない特徴である「CD―ROMを用いた筋電図波形の学習」がついている。それら各部の一貫した理念は,読者に臨床神経生理学的検査の基礎から臨床までをいかに理解させ,実際に活用させるかということであり,さまざまな工夫がなされている。
◆神経生理学の基礎的知識については熟読すべき
内容を通覧すると,まず,臨床神経生理学的検査を日常的に実施する者にとって必要な神経生理学の基礎的知識がきわめてわかりやすく説明されている。最近の臨床神経生理学的検査を行なう若い研究者には,この基礎的な知識の欠如がしばしば見受けられることから,この部は是非熟読していただきたい。神経伝導検査,各種誘発電位検査についても基本原理が非常に丁寧に述べられており,その実施の際の注意すべき点についても細かく記述がなされている。また,所々にはコラムのセクションが設けられ,要領よくまとめられた重要な臨床的,基礎的知識とup to dateな情報は,読者の知識を十分に補填するものと考える。また各章のおわりには必ずQ&Aの項目が付加されており,理解しにくいこと,あるいは疑問になる点を想定してさらなる説明が加えられている。
◆付録のCD―ROMで筋電図検査の知識と技術を身に付けられる
さらに,臨床神経生理学的検査の基本ともいえる筋電図検査については,その基礎生理学的知識,異常波形の説明,記録機器の解説に加え,本書の特徴である付録CD―ROMにより,今までの書籍ではなし得なかった動く波形と音による知識と技術の伝達を実現している。Windows PCには外付けのスピーカーシステムを付加して,臨床的にも貴重な情報である音による診断も体験すべきである。
縷々述べてきたように,本書は臨床神経生理学のきわめて完成度の高い教科書であり,わが国においてこのような書が世に出されたことをたいへん嬉しく思っている。
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