絵でみる脳と神経 第2版
しくみと障害のメカニズム
イラストとやさしい語り口で「脳と神経の世界」を解き明かす
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やさしい語り口で好評の入門書が大改訂! 本文・イラストを徹底的に見直し,増頁とともに,わかりやすさをパワーアップしました。
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I 中枢神経系のしくみ
□中枢神経系を取り巻く環境
□中枢神経系と末梢神経系
□大脳
□小脳
□脳幹
□脊髄
□脳循環
□脳脊髄液循環
II 障害のメカニズム
□意識障害
□脳ヘルニア
□言語障害
□運動麻痺
□知覚障害
□脳神経障害
□小脳の障害
□排尿障害
□脳血管障害
□髄液循環障害
□中枢神経系を取り巻く環境
□中枢神経系と末梢神経系
□大脳
□小脳
□脳幹
□脊髄
□脳循環
□脳脊髄液循環
II 障害のメカニズム
□意識障害
□脳ヘルニア
□言語障害
□運動麻痺
□知覚障害
□脳神経障害
□小脳の障害
□排尿障害
□脳血管障害
□髄液循環障害
書評
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「神経学は難解」の通念に挑戦した,神経学の手ほどき書
書評者: 寺本 明 (日医大教授・脳神経外科学)
「神経学は難解である」と思われている。神経学はその論理性ゆえに,ある程度論理が飲みこめるまでは理解がしづらい。さらに,脳はその解剖が複雑である。
そのため,神経系の構造と機能をわかりやすく解説しようとする試みが数多くなされてきた。しかし,図解にしてもカラーアトラスにしても,どれひとつとして通常の教科書の記述の域を出ていない。ただ図表を多くしただけのものが大半である。
◆自らの言葉と絵で理解させようというあふれる意気込み
このような従来の成書と大きく異なるのが,このたび上梓された,馬場元毅著『絵でみる脳と神経-しくみと障害のメカニズム第2版』である。
馬場氏は,数多くの難手術を手がけてきた現役の脳神経外科医である。外科医としての名声はつとに高い。加えて氏は天賦の才ともいうべき絵心があることでもよく知られている。そのため,脳神経外科の分野ではいわゆる手術アトラスを多数手がけてこられた。
30年余の現場臨床経験と絵心という背景に加えて,馬場氏に特筆すべきは,教育熱心ということである。いかに有能な臨床医であり,仮に絵が上手であっても,教える気のない人にはよい本は書けない。本書には,何とか読者に理解させようという氏の意気込みがあふれている。
本書は,ほぼ馬場氏の単独執筆である。図も著者のサインでわかるとおり,大半は氏の手によるものである。すなわち,本書の内容は,熟達した脳神経外科医が自ら習得した膨大な知識や経験を十分咀嚼した上で,自らの言葉と絵でもって著わしたものと言える。これらは,臨床神経の現場で働いている者に共通の基本知識であって,特殊な専門領域のそれを除けば,本書のレベルがスタンダードと考えてよい。ただ,わかりやすく記述するとは言っても,専門用語など一部には平易にできない部分もある。本書で興味を持たれた方は,さらなる解説書にあたられればよいであろう。
本書の第1版は,主にナースを対象としていたと聞く。前述したごとく,第2版の内容をみると,ナースやコメディカルの方々をはじめ,医学生や研修医にも適した神経学の手ほどき書である。何らかの形で神経分野に携わるすべての医療関係者に,本書をお勧めする次第である。
書評者: 寺本 明 (日医大教授・脳神経外科学)
「神経学は難解である」と思われている。神経学はその論理性ゆえに,ある程度論理が飲みこめるまでは理解がしづらい。さらに,脳はその解剖が複雑である。
そのため,神経系の構造と機能をわかりやすく解説しようとする試みが数多くなされてきた。しかし,図解にしてもカラーアトラスにしても,どれひとつとして通常の教科書の記述の域を出ていない。ただ図表を多くしただけのものが大半である。
◆自らの言葉と絵で理解させようというあふれる意気込み
このような従来の成書と大きく異なるのが,このたび上梓された,馬場元毅著『絵でみる脳と神経-しくみと障害のメカニズム第2版』である。
馬場氏は,数多くの難手術を手がけてきた現役の脳神経外科医である。外科医としての名声はつとに高い。加えて氏は天賦の才ともいうべき絵心があることでもよく知られている。そのため,脳神経外科の分野ではいわゆる手術アトラスを多数手がけてこられた。
30年余の現場臨床経験と絵心という背景に加えて,馬場氏に特筆すべきは,教育熱心ということである。いかに有能な臨床医であり,仮に絵が上手であっても,教える気のない人にはよい本は書けない。本書には,何とか読者に理解させようという氏の意気込みがあふれている。
本書は,ほぼ馬場氏の単独執筆である。図も著者のサインでわかるとおり,大半は氏の手によるものである。すなわち,本書の内容は,熟達した脳神経外科医が自ら習得した膨大な知識や経験を十分咀嚼した上で,自らの言葉と絵でもって著わしたものと言える。これらは,臨床神経の現場で働いている者に共通の基本知識であって,特殊な専門領域のそれを除けば,本書のレベルがスタンダードと考えてよい。ただ,わかりやすく記述するとは言っても,専門用語など一部には平易にできない部分もある。本書で興味を持たれた方は,さらなる解説書にあたられればよいであろう。
本書の第1版は,主にナースを対象としていたと聞く。前述したごとく,第2版の内容をみると,ナースやコメディカルの方々をはじめ,医学生や研修医にも適した神経学の手ほどき書である。何らかの形で神経分野に携わるすべての医療関係者に,本書をお勧めする次第である。
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