C型肝炎診療ガイドライン

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国内外の診療指針を比較検討し、わが国の実情を考慮しつつエビデンスに基づいたC型肝炎診療の指針を提供する。国際的なコンセンサスが得られている部分に関しては指針とその根拠を明示し、相違がある点は両論を併記した。C型肝炎の自然史から予防、検査、治療まで、現在の世界標準を踏まえ日常診療に活かせる最新のガイドライン。
編集 厚生労働科学特別研究事業「C型肝炎の診療ガイドライン策定について」に関する研究班
発行 2007年03月判型:B5頁:72
ISBN 978-4-260-00422-0
定価 1,650円 (本体1,500円+税)
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はじめに
小俣政男

 わが国のC型肝炎ウイルス感染者は,150万人とも推定され,毎年肝細胞癌で亡くなる3万5千人の方の約80%がC型慢性肝炎によるものと考えられています。1992年にC型慢性肝炎に対するインターフェロン療法がわが国で保険適用となり,後に肝癌抑制効果を中心とする多くのエビデンスが世界に向けて発信されました。しかし,その後のリバビリンとの併用療法やペグインターフェロン療法の導入に関しては,世界の最前線から何年も遅れるという状況が続き,わが国における診療指針は,世界の標準とおのずと異なる変遷をたどってきたように感じます。
 現在,米国肝臓学会(AASLD),ヨーロッパ肝臓学会(EASL),アジア太平洋肝臓学会(APASL)からC型慢性肝炎の診療指針が発表されています。わが国でも肝臓学会のコンセンサスミーティング,肝臓学会監修の診療マニュアル,厚生労働省の研究班等で診療指針が示されております。
 本書作成の目的は,これら国の内外の診療指針を比較検討し,日本の実情を考慮しながらもエビデンスに基づいた診療指針を,日常臨床に携わる方々に提供することにあります。国の内外でコンセンサスが得られている部分に関しては,指針とその根拠を明示し,相違がある点については,両論併記の形で示し,相違点を明確にするよう努めました。世界標準とは何かをコンセプトの中心においている点で,これまで出版されたガイドラインとは趣を異にすると思います。
 本ガイドラインが,読者に現在の世界標準の治療についての知識を提供し,日本の独自性について考えをめぐらせる機会を提供できれば幸甚です。
 2007年 1月

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はじめに
出典について
略語・記号について

第1章 C型肝炎の自然史
第2章 C型肝炎の予防・カウンセリング
第3章 C型肝炎の検査
第4章 C型慢性肝炎の治療
 第1節 インターフェロン治療の適応
 第2節 インターフェロンの標準療法
 第3節 インターフェロン治療の効果判定
 第4節 インターフェロンの治療成績
 第5節 インターフェロンの副作用
 第6節 インターフェロン長期投与療法
 第7節 特殊患者グループに対するインターフェロン治療
 第8節 その他のC型慢性肝炎治療

文献
索引

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