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誰も教えてくれなかった皮膚科治療薬の選びかた・使いかた

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好評を博した『誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた』の続編。今回は皮膚科治療をテーマに皮疹の背景にある病態から治療薬選択のコツと使いかたを徹底解説。外用薬だけでなく、経口薬・注射薬・ドレッシング材まで網羅。前作同様指導医と研修医の対話形式で、実際の症例をもとにわかりやすく解説した。
 

※本書はmedicina連載「日常診療で役立つ皮膚科治療薬の選びかた・使いかた」を大幅加筆しまとめたものです。

松田 光弘
発行 2026年08月判型:A5頁:312
ISBN 978-4-260-06549-8
定価 4,620円 (本体4,200円+税)

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 本書は『誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた』(医学書院,2022)の続編となる,治療薬の解説書です.
 前作を執筆したきっかけは,既存の皮膚科書籍の多くが,診断から治療までを網羅する反面,個々の内容が薄くなりがちであると感じたことでした.そこで前作では,具体的な治療の記載はあえて最小限に留め,皮膚疾患の診断法を徹底的に解説しました.幸いにもその試みが受け入れられたようで,好評を博すことができました.
 そして今回のテーマは「治療」です.診断法の解説は前作に譲り,本書では治療薬の選びかた・使いかたを徹底的に解説しています.また,既存の書籍との差別化を図るため,以下の3つのアプローチを取り入れました.

① 外用薬だけでなく,経口薬・注射薬・ドレッシング材まで網羅
② 「根拠」や「理屈」を体系的に記載
③ 具体的な症例に基づく,指導医と研修医の対話形式

① 既存の解説書の多くは外用薬に特化しています.しかし実際の臨床現場では,外用薬に限らず多種多様な選択肢から治療法を選ばなければなりません.そこで本書では外用薬に限定せず,皮膚疾患治療に関わる選択肢を幅広く扱いました.

② また,既存の書籍は,薬の種類や使いかたを簡潔にまとめたものが多く,短時間で読める一方で,理屈が省かれているため記憶に残りづらいという欠点もあります.本書は「通読できる治療薬の解説書」をコンセプトに,根拠や理屈を丁寧に記載しました.AIで断片的な知識が簡単に手に入る今だからこそ,筋道の通った体系的な知識の重要性が増していると考えています.

③ さらに,実際の症例を元にすることで,診療の全体像をイメージしやすくしました.また,読者のみなさんの理解を促すため,指導医と研修医の対話を通じて内容を展開し,それを筆者が解説していくスタイルを採用しています.

 本書は,医学書院の月刊誌「medicina」の連載をベースに,全面的な見直しと大幅な加筆修正を施したものです.今までにない切り口の書籍になったと自負していますが,一臨床医の経験に基づくものであるため,治療方針はあくまで一例としてとらえていただけますと幸いです.もし内容に不正確な点や修正すべき箇所がございましたら,筆者のブログ「皮膚科の豆知識ブログ(https://www.derma-derma.net/)」よりご指摘いただけますと幸いです.みなさんからの貴重なご意見をもとに,さらによいコンテンツへと育てていきたいと考えています.

 2026年6月
 松田光弘

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第1部 炎症性疾患
 1 ステロイド外用薬
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント
  1.1 ステロイド外用薬が有効な皮膚疾患
  1.2 ステロイド外用薬の選びかた①──強さ
  1.3 ステロイド外用薬の選びかた②──剤形
  1.4 ステロイド外用薬の使いかた①──塗布量・塗布回数・使用期間
  1.5 ステロイド外用薬の使いかた②──アドヒアランス
 2 保湿剤
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント
  2.1 保湿剤が有効な皮膚疾患
  2.2 保湿剤の選びかた
  2.3 保湿剤の使いかた
  2.4 保湿剤とステロイド外用薬の混合
 3 抗ヒスタミン薬
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント
  3.1 抗ヒスタミン薬が有効な皮膚疾患
  3.2 抗ヒスタミン薬の選びかた

第2部 感染症
 4 抗真菌薬
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント
  4.1 外用薬と経口薬の使い分け
  4.2 外用薬の選びかた
  4.3 再発を防ぐための外用薬の使いかた
  4.4 経口薬と爪用外用薬の選びかた・使いかた(爪白癬)
 5 抗ヘルペスウイルス薬
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント(帯状疱疹)
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント(単純ヘルペス)
  5.1 抗ヘルペスウイルス薬が有効な皮膚疾患
  5.2 帯状疱疹の薬の選びかた・使いかた①
  5.3 帯状疱疹の薬の選びかた・使いかた②
  5.4 単純ヘルペスの薬の選びかた・使いかた
 6 抗菌薬
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント
  6.1 抗菌薬が有効な皮膚疾患
  6.2 外用薬の選びかた・使いかた
  6.3 経口薬の選びかた・使いかた
  6.4 注射薬の選びかた・使いかた

第3部 創傷
 7 皮膚潰瘍治療薬・ドレッシング材
  製剤一覧と選びかた・使いかたのポイント
  7.1 外用薬の選びかた・使いかた①
  7.2 外用薬の選びかた・使いかた②
  7.3 ドレッシング材の選びかた・使いかた

索引

Advanced Lecture
 ランクごとの薬剤の選びかた
 2種類のクリームと2種類のローション
 ステロイド外用薬の漸減維持療法(プロアクティブ療法)
 湿疹に保湿剤を使う
 ヒスタミン非依存性の痒みの治療薬(サイトカイン阻害薬・JAK阻害薬など)
 抗ヒスタミン薬が効かない蕁麻疹への対応
 経口薬の選びかた・使いかた(爪以外の病変)
 帯状疱疹関連痛の治療
 単純ヘルペスを外用薬で治療するケース
 毛包性細菌感染症の種類
 セフェム系抗菌薬の分類とセファロスポリンの世代
 毛包性細菌感染症の治療
 熱傷の外用療法
 コストから見たドレッシング材の採用

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