• HOME
  • 書籍
  • 医療福祉サービスガイドブック 2024年度版 


医療福祉サービスガイドブック 2024年度版

もっと見る

様々な人の生活を支え、支援する医療福祉サービスを解説したガイドブックの2024年度版。最新情報をフォローし、医療福祉サービスをわかりやすく解説!  医療保険、介護保険、障害者総合支援法、子どものいる家庭への支援、生活保護、年金保険等、医療福祉サービスを幅広く網羅した、医療福祉関係者必携の1冊。

編集 鈴木 豊 / 河村 愛子 / 小林 夏紀 / 関田 歩 / 平林 朋子
発行 2024年04月判型:B5頁:304
ISBN 978-4-260-05590-1
定価 3,300円 (本体3,000円+税)

お近くの取り扱い書店を探す

  • 更新情報はありません。
    お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。

  • 本書の特長
  • 序文
  • 目次

開く

0590_omote.png

 

0590_ura.png

開く

はじめに

本書の紹介
 『医療福祉サービスガイドブック』は,医療・保健・福祉分野における社会サービスについて,それらの臨床現場で活躍する専門職たちが,公的な情報や日頃の実践から得た知見をまとめた1冊です。国民の暮らしを支える一助となることを目指し,また,臨床現場で活躍している看護師や保健師,ソーシャルワーカー,ケアマネジャー,リハビリテーション等の専門職やそれらを目指す学生など幅広い方々の手引きとなるよう,本書を手にとる皆様をイメージし,お役立ていただけるように願いを込めて編集,執筆いたしました。
 本書の構成は,1章「社会保障制度」,2章「医療」,3章「高齢者」,4章「障害者・障害児」,5章「子ども・家庭」,6章「生活費と仕事」,7章「さまざまな支援」とし,各分野の社会サービスの概要や利用におけるポイントなどについて,活用しやすいように詳しく解説しています。また,社会サービスを横断的に活用する場面を想定し,関連する内容を参照できる工夫をとっています。そして,TOPICでは,臨床現場における実践に関することを取りあげたり,「2024年」の今,そして,これからの話題を提供し,NOTEではおさえておきたいポイントや相談援助職としての専門性を高めるための内容をまとめています。

複雑に絡みあう課題に向きあうために
 変化する社会情勢に伴って生じる社会課題や生活課題は多種多様です。少子化,超高齢社会,貧困,虐待,自殺(企図),未成年や若者を巻き込む犯罪,身寄りのない方(おひとりさま)やヤングケアラーが抱える困難,家族構成の変化や多様な生き方からみる家族関係や介護の課題,病気や障害をもつ人がその人らしい意思を守ることができる環境への課題,がんなどの治療や仕事の両立,病いと向きあうAYA世代の困難など,さまざまな課題があり,また,それらが複雑に絡みあうことも少なくありません。
 さまざまな課題の解決や利用者が望む社会生活の実現がはかれるよう,利用者主体の考えや価値観にもとづき,専門知識や技術を駆使しながら連携協働し,また,そのプロセスにおいて専門的な役割を果たすことが医療・保健・福祉の専門職に求められています。本書に記載されている内容を利用者の方々に単純に当てはめるのではなく,本書の内容や,本書を入り口にして読者自身によって知り得た多くの情報や社会資源を,利用者主体の視点に立ってマネジメントすることが重要であると考えます。その過程で,本書により「知ること」が社会サービスを「活用する」機会にもつながり,利用者や患者またはその家族などの相談支援の一助となることを願ってやみません。

 本書の編集,執筆にあたり,多くの方々から助言や指導を賜りました。私たちの仕事にとって最も重要な存在である利用者や患者またはその家族等,また,医療・保健・福祉分野における専門職の方々やその教育機関である専門学校や大学の教員の皆様,そして,この発刊に注力いただきました医学書院の吉田拓也さん,加藤寛之さんに心から感謝申し上げます。
 本書を,私たちのような専門職の実践書もしくは専門職を目指す学生の教材として,そして,安心した暮らしを実現する社会サービスを知るためのガイドブックとして活用いただければ幸いです。

 2024年4月
 編集・執筆者を代表して
 鈴木豊


2024年度に診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の3分野が改定となりました。
本書は2024年2月末現在の官公庁等の情報をもとに編集しております。本書の発行後にも情報の更新,法律の改正,制度の変更が行われる場合があることをあらかじめご了承ください。

開く

はじめに

1章 社会保障制度
 社会保障制度
  わが国の社会保障制度の成り立ちと機能
   ・ わが国の社会保障制度の歴史
   ・ 社会保障の機能
  現在の社会保障制度
   ・ 社会保障制度の概要
   ・ 社会保障制度の財政
  現代における社会保障制度の問題点

2章 医療
 医療サービス提供の仕組み
  医療機関の構成
   ・ 医療法による区分
   ・ 医療対策・医療関連各法等による拠点病院等
  病棟・病床の種類・機能・特徴(診療報酬上の病棟・病床区分)
  在宅生活を支える医療資源
  精神科の医療サービス
   ・ 精神科の相談,受診
   ・ 入院形態
   ・ 退院請求・処遇改善請求
   ・ 病棟・病床の種類・機能・特徴(診療報酬上の病棟・病床区分)
   ・ 退院への支援
   ・ 地域生活を送るための支援
   ・ 精神科の自助グループ(セルフヘルプグループ)
 医療に関する諸制度
  医療保険制度等
  医療費等の自己負担を軽減する制度
   ・ 高額療養費制度
   ・ さまざまな医療費助成制度
   ・ 子どもに関する医療費等の自己負担を軽減する制度
   ・ 被害者救済制度
   ・ 税制上の軽減制度
 治療を継続する人と家族への支援
  治療と仕事の両立支援
  セルフヘルプグループ

3章 高齢者
 高齢者サービス・介護保険
  介護保険の仕組みと手続き
  相談できる機関
  サービスを提供する機関
   ・ サービス提供事業所
 高齢者サービス・介護保険の費用
  介護保険サービスの費用
 入所系サービス
  自宅以外の住まいを考える際に検討すること
 訪問系サービス
 通所系サービス
 福祉用具・住宅改修費等
 介護と仕事の両立支援
 税制上の軽減制度
 高齢者の権利擁護

4章 障害者・障害児
 障害者・障害児の手帳
  身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳
  手帳で利用できるさまざまな制度
 障害者総合支援法等による支援
  サービス・事業の種類
   ・ 自立支援給付
   ・ 障害児に対するサービス
   ・ 地域生活支援事業
   ・ 地域生活支援拠点等事業
  サービスの仕組みと手続き
   ・ 申請
   ・ 障害支援区分認定
   ・ サービス等利用計画の作成からサービス利用まで
   ・ モニタリングによる利用計画の見直し
  相談できる機関
  障害者・障害児の費用負担
   ・ 障害者の費用負担
   ・ 障害児の費用負担
   ・ 費用負担の軽減措置
  障害福祉サービスと介護保険
   ・ 障害福祉サービスと介護保険サービスの関係
   ・ 費用負担
   ・ 介護保険の要介護認定後も利用できる障害福祉サービス
   ・ 障害福祉サービスでの上乗せ支給
 入所系サービス
 居住支援
 住まい
  居住サポート
  公営住宅
  住宅の改造
 訪問系サービス
 日中活動支援
 補装具・日常生活用具
 外出支援サービス
 難病患者への支援
 障害者の就労
 子どもが利用するサービス
  障害児通所支援
  障害児入所支援
 手当
 障害者の権利擁護

5章 子ども・家庭
 子ども・家庭の支援
  相談できる機関
 手当
 住まい
 妊娠・出産後・子育てへの支援
 ひとり親家庭支援
   ・ 生活支援
   ・ 経済支援
   ・ 仕事
 就学・学校生活への支援
 育児と仕事の両立支援
 子どもの権利擁護
 配偶者などからの暴力(DV)への対応と支援
 医療費助成制度

6章 生活費と仕事
 生活費
  公的扶助
  生活困窮者自立支援制度
  住居確保困難者の支援
  資金貸付制度
  年金制度
   ・ 老齢年金
   ・ 障害年金
   ・ 遺族年金
   ・ 年金生活者支援給付金
 仕事
  最低賃金制度
  労働保険制度
   ・ 雇用保険制度
   ・ 労働者災害補償保険制度(労災保険制度)
  就職支援
  労働法等
   ・ 労働基準法
   ・ 未払賃金立替払制度
   ・ 育児・介護休業法(参照表記)
   ・ 職場におけるハラスメント防止法制

7章 さまざまな支援
 さまざまな支援
  身寄りがない人への支援
  刑余者への支援
  自然災害にあった人への支援
  原子力災害にあった人への支援
  LGBTQに対する支援

付章
 資料1 身体障害者障害程度等級表
 資料2 精神障害者保健福祉手帳障害等級判定基準
 資料3 高次脳機能障害診断基準
 資料4 障害者総合支援法の対象疾病一覧
 資料5 特別児童扶養手当の障害程度認定基準
 資料6 障害児福祉手当の障害程度認定基準
 資料7 国民年金障害等級表,厚生年金障害等級表,厚生年金障害手当金
 資料8 労働者災害補償保険法障害等級表
 資料9 自動車損害賠償保障法後遺障害等級表
 資料10 基本的生活動作,機能的自立度に関する評価スケール

TOPIC
 2025年問題
 地域包括医療病棟の新設
 精神保健福祉法の改定 どう変わる?
 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムとは?
 老健のソーシャルワーク機能へのさらなる期待
 「ヤングケアラー」の存在を知ってください
 子どもアドボカシー
 ソーシャルワーカーによる危機的状況の患者への支援で大切なこと

NOTE
 診療科目の標榜──精神科・神経科,心療内科,神経内科とは?
 扶養義務者の範囲
 特定施設入居者生活介護(介護付有料老人ホームなど)
 介護が受けられるのはどれ? 高齢者向け住まいの選び方
 災害時の医療支援で活躍するDMAT,JMAT

索引

タグキーワード

  • 更新情報はありません。
    お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。