泌尿器科 第2版

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医学生待望! 究極の国試対策本シリーズの1冊。疾患ごとに「国試の傾向と対策」を紹介。キーワードで疾患にたどり着ける整理の仕方が満載。暗記に使えるチェック問題と答えが消せる赤シート付き。厳選した国試の過去問とオリジナルの問題を掲載し、最短で正解にたどりつくオリジナルの解法を加えました。

シリーズ シリーズ まとめてみた
天沢 ヒロ
発行 2022年05月判型:A5頁:204
ISBN 978-4-260-04958-0
定価 3,300円 (本体3,000円+税)

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まえがき(第2版)

 こんにちは!
 天沢ヒロです.

 今回,泌尿器科の改訂をする上で大切にしたのは現役臨床医である著者だからこそ,もっと臨床的側面に沿った知識を加えよう!ということでした.無味乾燥な暗記ほどつまらないものはないので,知識を有機的につなげていくことを意識しました.もちろん,国試対策が第一なので,そこを疎かにはしていません.一言でいえば,国試対策をしつつ研修医でも役立つ知識を会得しちゃおう! というのが改訂のコンセプトです.

 「まとめてみたシリーズ」は比較的スッキリまとまっているため,「これだけじゃ足りないんじゃないか?」と感じる人もいるかもしれません.ですが,心配ご無用です.私が学生の頃を振り返れば,本書の内容の7〜8割程度しか覚えていなかったと思います.ですが,CBTも国試も95%以上の得点を取ることができました.皆さんに伝えたいのは,95%以上取っている人もその程度なのだということです.

 詳しくは「まとめてみた マッチングと国試対策 第2版」に記載しているので,そちらを読んでもらえればと思いますが,CBTや国試の出題される事項というのはほとんど決まっています.勉強法も勉強時間も大して変わらないのに,なぜ得点差や合否の差が生まれるのか.色々理由は考えられますが,最大の要因は覚えること・覚えなくていいことを正しくライン引きできるかどうか,だと著者は考えています.

 不安になるほど,新しい知識を身につけて安心感を得ようとしがちです.ですが,それは得点を下げる可能性もあることは知っておいてください.なぜなら,人の暗記量には限界があるからです.稀な知識を覚えたせいで,みんなが正解できるような問題の知識が抜け落ちてしまったのでは本末転倒です.

 「まとめてみたシリーズ」は,このライン引きを最も重視しており,自然とそれが身につくように工夫して作成しています.本書を何度も何度も読み込んで,確実に自分の知識へと昇華してください.一番いけないのは1周読んでわかった気になってしまうことです.残念ながら,それだと本書の力は50%も発揮できないでしょう.少し厳しい文言が続いてしまいましたが,ここだけは著者と皆さんの共通認識にしておきたかったのでご容赦ください.

 元々,本書は「自分が医学生の頃にこんな本が欲しかったなぁ〜」というモチベーションで作った本です.そのため,後輩にあたる皆さんにとっても楽しみながら読んでもらえるのではないかと思っています.長くなりましたが,それでは早速いきましょう!

 2022年4月
 天沢ヒロ

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0 泌尿器科のキモ
 ──泌尿器科の学び方
1 腎臓(炎症)
 ──背景疾患に注意しよう!
2 腎臓(腫瘍)
 ──多彩な顔をもつ
3 膀胱(炎症)
 ──腎盂腎炎との違いを明確に!
4 膀胱(腫瘍)
 ──治療の使い分けがポイント!
5 前立腺(炎症)
 ──「痛くて尿が出ない」がサイン
6 前立腺(腫瘍)
 ──良性 vs 悪性
7 精巣(炎症)
 ──痛くて腫れる
8 精巣(腫瘍)
 ──若年男性の悪性腫瘍No.1
9 尿道炎
 ──菌の違いが問われやすい
10 炎症・腫瘍まとめ
 ──縦に学んで,横に整理する
11 水腎症・尿閉
 ──見つけたら,原因を探る
12 尿路結石
 ──救急外来の常連さん
13 尿失禁
 ──患者さんの訴えでパターンが分かる
14 その他
 ──余裕があればおさえたいところ
15 キーワードまとめ

索引

解いてみた
 腎臓(炎症)
 腎臓(腫瘍)
 膀胱(炎症)
 膀胱(腫瘍)
 前立腺(炎症)
 前立腺(腫瘍)
 精巣(炎症)
 精巣(腫瘍)
 尿道炎
 炎症・腫瘍まとめ
 水腎症・尿閉
 尿路結石
 尿失禁
 その他
 総合問題

チェック問題

コラム
 PTHとPTHrPの違い
 発熱のある頻尿・残尿感
 本物の血尿を見抜く
 尿膜管遺残
 前立腺肥大症&前立腺癌
 精液瘤
 尿管結石に対する抗コリン薬
 結石性腎盂腎炎
 高尿酸血症は尿酸結石のリスクにならない!?
 反射性尿失禁

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