根拠と事故防止からみた
老年看護技術 第3版
老年看護技術に自信がもてる! 豊富な写真・イラスト・動画による解説が1冊に
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豊富な写真とイラスト、動画付録で手順を詳しく解説。高齢者のケアでは、高齢者の社会的背景や身体的・心理的特徴を的確にふまえたうえでの看護技術実践が求められる。本書は、全技術項目について(1)高齢者の特徴とアセスメント、(2)看護技術手順という構成で解説。手順には「根拠」「コツ」「注意」「事故防止のポイント」「緊急時対応」を豊富に記載。高齢者の看護に役立つ1冊。
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序文
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はじめに
入院している高齢者,介護施設に入所している高齢者,在宅で療養する高齢者など,看護を必要とする高齢者の生活の場は広がり,疾患による苦痛や身体機能の低下に加え,認知機能やコミュニケーションの障害に応じたケアが必要となっています.また高齢者1人ひとりの長い人生史やライフイベントを加味した上で,尊厳を保った看護ケアの提供が不可欠です.高齢者への看護では,これら高齢者の特性を十分踏まえ,適切な看護を提供することが求められています.
『根拠と事故防止からみた老年看護技術』の初版が発行されて以来,多くの方々にご愛読いただき,今般第3版を発刊するに至りました.
第2版では,これまでの写真(静止画)による手順の展開ばかりでなく,主な技術を動画で確認いただくことができるよう斬新な改訂を行いました.動画撮影にあたっては,高齢者ならではの手技に焦点を当て,手元の手技が十分に理解できるように留意しました.
第3版では,認知症をもつ高齢者への対応やケアのポイントをより充実させ,様々な状況に応じた行動を学習できるようにしました.また,入退院支援や意思決定支援,ポリファーマシーの防止など,昨今より重大性が増している情報の追加も行いました.
本文ではこれまでの構成を踏襲し,各手技の冒頭に高齢者の特徴を踏まえた各ケアを行う目的や必要性を明記し,ケアを開始する前に行うアセスメント,事前に確認しておくべき点,および必要物品を挙げています.そして各看護技術の手順,それぞれの留意点と根拠を詳しく説明し,実施後の評価では対象となった高齢者にとっての評価の視点や評価項目を示しています.
本書が看護学生のみならず,高齢者ケアの現場で働きはじめた看護師にとっても有用な一冊となることを期待するとともに,多様なケアの現場で働く看護師や学生教育担当の看護師の方々にもご活用いただければ幸いです.
本書の制作にあたっては,執筆,撮影する項目の選定,動画の撮影と編集などに多くの方々のご協力とお時間を頂きました.また,医療機関の現場を撮影にお貸しいただくなど,関係機関からも多くのご理解とご協力を頂きました.医学書院の諸氏には,細部にわたり適切な指示をいただき,本書が完成するに至りました.
最後になりましたが,読者の方々から引き続き,本書についての忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます.
2020年9月
亀井智子
入院している高齢者,介護施設に入所している高齢者,在宅で療養する高齢者など,看護を必要とする高齢者の生活の場は広がり,疾患による苦痛や身体機能の低下に加え,認知機能やコミュニケーションの障害に応じたケアが必要となっています.また高齢者1人ひとりの長い人生史やライフイベントを加味した上で,尊厳を保った看護ケアの提供が不可欠です.高齢者への看護では,これら高齢者の特性を十分踏まえ,適切な看護を提供することが求められています.
『根拠と事故防止からみた老年看護技術』の初版が発行されて以来,多くの方々にご愛読いただき,今般第3版を発刊するに至りました.
第2版では,これまでの写真(静止画)による手順の展開ばかりでなく,主な技術を動画で確認いただくことができるよう斬新な改訂を行いました.動画撮影にあたっては,高齢者ならではの手技に焦点を当て,手元の手技が十分に理解できるように留意しました.
第3版では,認知症をもつ高齢者への対応やケアのポイントをより充実させ,様々な状況に応じた行動を学習できるようにしました.また,入退院支援や意思決定支援,ポリファーマシーの防止など,昨今より重大性が増している情報の追加も行いました.
本文ではこれまでの構成を踏襲し,各手技の冒頭に高齢者の特徴を踏まえた各ケアを行う目的や必要性を明記し,ケアを開始する前に行うアセスメント,事前に確認しておくべき点,および必要物品を挙げています.そして各看護技術の手順,それぞれの留意点と根拠を詳しく説明し,実施後の評価では対象となった高齢者にとっての評価の視点や評価項目を示しています.
本書が看護学生のみならず,高齢者ケアの現場で働きはじめた看護師にとっても有用な一冊となることを期待するとともに,多様なケアの現場で働く看護師や学生教育担当の看護師の方々にもご活用いただければ幸いです.
本書の制作にあたっては,執筆,撮影する項目の選定,動画の撮影と編集などに多くの方々のご協力とお時間を頂きました.また,医療機関の現場を撮影にお貸しいただくなど,関係機関からも多くのご理解とご協力を頂きました.医学書院の諸氏には,細部にわたり適切な指示をいただき,本書が完成するに至りました.
最後になりましたが,読者の方々から引き続き,本書についての忌憚のないご意見を賜りますようお願い申し上げます.
2020年9月
亀井智子
目次
開く
はじめに
本書の構成と使い方
動画の使い方
動画一覧
第1章 基本技術
1 コミュニケーション
①コミュニケーション向上への援助
②高齢者とのコミュニケーションの工夫
2 入院時の情報収集
3 入退院支援
4 意思決定支援
5 感染防止
①標準予防策(スタンダードプリコーション)
②感染経路別予防策
6 環境整備
①病床環境
②住環境
7 ケアプラン会議
8 看取り,死後の処置
第2章 日常生活援助技術
1 食事
①栄養状態のアセスメント
②脱水予防
③食事介助(誤嚥・窒息予防)
④摂食・嚥下訓練
⑤経管栄養
⑥口腔ケア
2 排泄
①排泄援助
②失禁のケア
③おむつ交換
④導尿
⑤便秘
3 活動
①体位変換
②廃用症候群の予防
③移動介助(車椅子)
④歩行介助
⑤転倒予防
⑥レクリエーション1 回想法
⑦レクリエーション2 音楽療法
⑧レクリエーション3 アクティビティケア
4 休息・睡眠
①安静・休息
②睡眠援助
5 清潔・整容
①入浴介助
②陰部ケア
③足浴・フットケア
④手浴・ハンドケア
⑤全身清拭
⑥洗髪
⑦ひげ剃り・爪切り・耳垢除去
6 衣生活(更衣)
第3章 身体ケア技術
1 バイタルサインの測定
2 検査
①血液検査(静脈血採血)
②上部消化管内視鏡検査
③X線単純撮影
3 呼吸・循環管理
①吸引
②排痰
③酸素吸入療法
④在宅酸素療法
4 ストーマ管理
5 皮膚管理
①スキンケア
②褥瘡ケア
6 与薬
①与薬事故防止
②経口薬
③坐薬
④外用薬・貼付剤
⑤注射
⑥吸入薬
⑦ネブライザー
⑧点眼薬
⑨点鼻薬
7 安楽
①疼痛緩和
②ポジショニング
③罨法
④リラクセーション
第4章 救急手技
1 窒息
2 転倒・転落,打撲,骨折
3 せん妄
4 熱傷
5 心肺停止
索引
本書の構成と使い方
動画の使い方
動画一覧
第1章 基本技術
1 コミュニケーション
①コミュニケーション向上への援助
②高齢者とのコミュニケーションの工夫
2 入院時の情報収集
3 入退院支援
4 意思決定支援
5 感染防止
①標準予防策(スタンダードプリコーション)
②感染経路別予防策
6 環境整備
①病床環境
②住環境
7 ケアプラン会議
8 看取り,死後の処置
第2章 日常生活援助技術
1 食事
①栄養状態のアセスメント
②脱水予防
③食事介助(誤嚥・窒息予防)
④摂食・嚥下訓練
⑤経管栄養
⑥口腔ケア
2 排泄
①排泄援助
②失禁のケア
③おむつ交換
④導尿
⑤便秘
3 活動
①体位変換
②廃用症候群の予防
③移動介助(車椅子)
④歩行介助
⑤転倒予防
⑥レクリエーション1 回想法
⑦レクリエーション2 音楽療法
⑧レクリエーション3 アクティビティケア
4 休息・睡眠
①安静・休息
②睡眠援助
5 清潔・整容
①入浴介助
②陰部ケア
③足浴・フットケア
④手浴・ハンドケア
⑤全身清拭
⑥洗髪
⑦ひげ剃り・爪切り・耳垢除去
6 衣生活(更衣)
第3章 身体ケア技術
1 バイタルサインの測定
2 検査
①血液検査(静脈血採血)
②上部消化管内視鏡検査
③X線単純撮影
3 呼吸・循環管理
①吸引
②排痰
③酸素吸入療法
④在宅酸素療法
4 ストーマ管理
5 皮膚管理
①スキンケア
②褥瘡ケア
6 与薬
①与薬事故防止
②経口薬
③坐薬
④外用薬・貼付剤
⑤注射
⑥吸入薬
⑦ネブライザー
⑧点眼薬
⑨点鼻薬
7 安楽
①疼痛緩和
②ポジショニング
③罨法
④リラクセーション
第4章 救急手技
1 窒息
2 転倒・転落,打撲,骨折
3 せん妄
4 熱傷
5 心肺停止
索引