人体の構造と機能[3]
栄養学 第13版
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- 食事の援助は、看護師が自身の専門性に基づいて行う基本的技能の1つです。患者の食欲がわく環境を整えたり、栄養状態をアセスメントしたり、食生活に関する相談・指導を行ったりするためには、栄養学の知識が不可欠です。
- 本書は、解剖学・生理学・生化学などの知識をもとに、栄養と健康、栄養と疾病・障害の関係を学び、さらに人間の栄養状態の適正化を目ざす「人間栄養学」を教育目標としています。人体や食物についての学習にとどまらず、栄養によって健康を維持・向上させる方法を総合的に習得することに主眼をおいています。
- 第1章では、栄養の意義と栄養学の歴史、そして保健指導や栄養療法などの場面における看護師の役割について述べています。
- 第2章から第5章では、生命科学に基づいた栄養に関する基礎知識を学びます。
- 第6章以降では、栄養状態のアセスメントとその適正化の方法を学び、さらにライフステージ別に健全な成長や疾病の予防、疾病の治療に関する知識を身につけます。
- 第9章では、病院における栄養管理の概要と各種疾患患者の食事療法など、臨床で活用できる内容を充実させました。さらに学習を深めたい場合は、別巻の『栄養食事療法』もあわせてご活用ください。
- 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」および「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に対応しています。
- 「系統看護学講座/系看」は株式会社医学書院の登録商標です。
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- 序文
- 目次
- 正誤表
序文
開く
はしがき
栄養の意味
「この食べ物はからだによい」とか,あるいは「からだにわるい」とか,人間は古くから食べ物が身体にどうであるかという問題に大きな関心をもってきた。どのような時代にも,不老長寿の食べ物を熱望してさがし求める人々が存在し,経験をもととした知恵を集積させ,多くの議論を繰り返してきた。
この議論の行き着くところは,「私たちは,なにを食べればよいのか」ということであり,人間にとってきわめて大きなテーマである。このテーマに科学的に取り組みはじめたのは18世紀になってからであり,それを今日まで「栄養学」として発展させてきた。
生体が発育・成長して生命を維持し,健全な生命活動を営むために,体外から取り入れるべき必須物質が栄養素nutrientsである。これらが不足すると種々の欠乏症が出現し,さらに進展すれば死にいたる。栄養学は,エネルギーとさまざまな栄養素のはたらきを解明する学問分野である。
たとえば,タンパク質はからだづくりに利用され,脂質はエネルギー源になると同時に,脂溶性ビタミンの吸収をよくし,必須脂肪酸を供給する。糖質は,脳・神経系,各種細胞のエネルギー源となり,食物繊維は便通をよくすると同時に,低エネルギー源物質として,脂肪や糖質の吸収遅延をおこして肥満や糖尿病の予防に役だつ。各種のビタミン・ミネラルも,微量ながら体内においてさまざまなはたらきを有している。栄養学は,これらのことを明らかにしてきたのである。
栄養学の新たな課題
ところで,日本人の栄養状態に関しては,かつての食料不足による単純な欠乏症にかわって,生活環境やライフスタイルの変遷に伴う新たな問題が生じている。
交通手段の発達や労働形態の変化などによって,エネルギー消費量が減少した一方,豊富な食品,高エネルギー食品の普及,食生活の簡便化などによって過食(エネルギー摂取過剰)状態が引きおこされ,このような食習慣が肥満・糖尿病・高血圧症・脂質異常症・動脈硬化・脂肪肝など,いわゆる生活習慣病の一大誘因になってきている。
他方,若年女性・傷病者・高齢者には,食料不足ではない新たな要因による低栄養状態が出現してきている。低栄養によって体力や免疫能の低下,薬効の低下,病気からの回復の遅延,さらに生活の質(QOL)の低下や入院日数の増加,医療費の増大などの問題を生じている。
これらの多様な問題を解決するには,「人間」を対象とした新たな栄養学としての取り組みが必要とされる。
改訂の趣旨
本書は1968年に,看護師を志す者が栄養学を系統的に学ぶためのテキストとして刊行され,その後,数度の改訂を重ねて内容を刷新してきた。
今回の改訂(第13版)では,基本的に前版の章構成を踏襲しながら,新たな執筆者を迎え,一部項目の構成や内容を変更した。第1章には,時間栄養学に関するコラムを追加している。また,第12版の第1章で扱っていた食欲のしくみについては,第13版では,栄養の消化・吸収・代謝の一連の流れとともに学べるように,第3章におくこととした。第5章では,「食事と食品」について解説しているが,ここでは,食品やその調理に関する知識に加え,「日本人の食事摂取基準(2020年版)」についての基本的な説明と,新たに加えられた考え方や従来からの変更点を述べている。従来,第10章に掲載していた食事バランスガイドについても,食事についての学習の流れのなかで学べるよう,第5章で扱うこととした。第7章では,看護学生が学ぶ栄養アセスメントの視点で必要な内容を吟味し,近年利用されているアセスメントツールについても紹介した。第9章では,「やせ・低栄養患者の食事療法」「肥満・メタボリックシンドローム患者の食事療法」により多くの紙面をさくとともに,潰瘍性大腸炎やクローン病,膵炎についての記載を追加した。なお,本書の内容よりもさらに具体的な栄養療法・食事療法について学習する場合は,系統看護学講座の別巻『栄養食事療法』を参照されたい。
また,本書では全章を通じて,学習内容に関連するコラムやイラストの掲載といった工夫により,学生が読みやすく,理解しやすい紙面を目ざしている。章末のゼミナールについても,看護師国家試験の出題を分析し,一層学習に役だつものになるように心がけている。そのほか,研究により明らかになった知見を加え,医療制度・ガイドラインの変更などに関しても最新のものに対応した。巻末には,付録として2019年12月に公表された「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を抄録として掲載している。
それぞれの専門職種が,チームワークによって保健・医療・福祉を連携させる必要性の叫ばれている昨今,患者の生活という面を視野におかなければならない看護業務にとって,栄養学を学ぶことには重要な意味があると信じている。
2019年12月
著者ら
栄養の意味
「この食べ物はからだによい」とか,あるいは「からだにわるい」とか,人間は古くから食べ物が身体にどうであるかという問題に大きな関心をもってきた。どのような時代にも,不老長寿の食べ物を熱望してさがし求める人々が存在し,経験をもととした知恵を集積させ,多くの議論を繰り返してきた。
この議論の行き着くところは,「私たちは,なにを食べればよいのか」ということであり,人間にとってきわめて大きなテーマである。このテーマに科学的に取り組みはじめたのは18世紀になってからであり,それを今日まで「栄養学」として発展させてきた。
生体が発育・成長して生命を維持し,健全な生命活動を営むために,体外から取り入れるべき必須物質が栄養素nutrientsである。これらが不足すると種々の欠乏症が出現し,さらに進展すれば死にいたる。栄養学は,エネルギーとさまざまな栄養素のはたらきを解明する学問分野である。
たとえば,タンパク質はからだづくりに利用され,脂質はエネルギー源になると同時に,脂溶性ビタミンの吸収をよくし,必須脂肪酸を供給する。糖質は,脳・神経系,各種細胞のエネルギー源となり,食物繊維は便通をよくすると同時に,低エネルギー源物質として,脂肪や糖質の吸収遅延をおこして肥満や糖尿病の予防に役だつ。各種のビタミン・ミネラルも,微量ながら体内においてさまざまなはたらきを有している。栄養学は,これらのことを明らかにしてきたのである。
栄養学の新たな課題
ところで,日本人の栄養状態に関しては,かつての食料不足による単純な欠乏症にかわって,生活環境やライフスタイルの変遷に伴う新たな問題が生じている。
交通手段の発達や労働形態の変化などによって,エネルギー消費量が減少した一方,豊富な食品,高エネルギー食品の普及,食生活の簡便化などによって過食(エネルギー摂取過剰)状態が引きおこされ,このような食習慣が肥満・糖尿病・高血圧症・脂質異常症・動脈硬化・脂肪肝など,いわゆる生活習慣病の一大誘因になってきている。
他方,若年女性・傷病者・高齢者には,食料不足ではない新たな要因による低栄養状態が出現してきている。低栄養によって体力や免疫能の低下,薬効の低下,病気からの回復の遅延,さらに生活の質(QOL)の低下や入院日数の増加,医療費の増大などの問題を生じている。
これらの多様な問題を解決するには,「人間」を対象とした新たな栄養学としての取り組みが必要とされる。
改訂の趣旨
本書は1968年に,看護師を志す者が栄養学を系統的に学ぶためのテキストとして刊行され,その後,数度の改訂を重ねて内容を刷新してきた。
今回の改訂(第13版)では,基本的に前版の章構成を踏襲しながら,新たな執筆者を迎え,一部項目の構成や内容を変更した。第1章には,時間栄養学に関するコラムを追加している。また,第12版の第1章で扱っていた食欲のしくみについては,第13版では,栄養の消化・吸収・代謝の一連の流れとともに学べるように,第3章におくこととした。第5章では,「食事と食品」について解説しているが,ここでは,食品やその調理に関する知識に加え,「日本人の食事摂取基準(2020年版)」についての基本的な説明と,新たに加えられた考え方や従来からの変更点を述べている。従来,第10章に掲載していた食事バランスガイドについても,食事についての学習の流れのなかで学べるよう,第5章で扱うこととした。第7章では,看護学生が学ぶ栄養アセスメントの視点で必要な内容を吟味し,近年利用されているアセスメントツールについても紹介した。第9章では,「やせ・低栄養患者の食事療法」「肥満・メタボリックシンドローム患者の食事療法」により多くの紙面をさくとともに,潰瘍性大腸炎やクローン病,膵炎についての記載を追加した。なお,本書の内容よりもさらに具体的な栄養療法・食事療法について学習する場合は,系統看護学講座の別巻『栄養食事療法』を参照されたい。
また,本書では全章を通じて,学習内容に関連するコラムやイラストの掲載といった工夫により,学生が読みやすく,理解しやすい紙面を目ざしている。章末のゼミナールについても,看護師国家試験の出題を分析し,一層学習に役だつものになるように心がけている。そのほか,研究により明らかになった知見を加え,医療制度・ガイドラインの変更などに関しても最新のものに対応した。巻末には,付録として2019年12月に公表された「日本人の食事摂取基準(2020年版)」を抄録として掲載している。
それぞれの専門職種が,チームワークによって保健・医療・福祉を連携させる必要性の叫ばれている昨今,患者の生活という面を視野におかなければならない看護業務にとって,栄養学を学ぶことには重要な意味があると信じている。
2019年12月
著者ら
目次
開く
第1章 人間栄養学と看護 (中村丁次)
A 栄養を学ぶということ
1 栄養とは
2 栄養素と人間の栄養状態
3 栄養学の歴史
4 食物栄養学から人間栄養学へ
B 保健・医療における栄養学
1 保健と栄養
2 医療と栄養
3 食事療法の進歩と医療制度
C 看護と栄養
1 食事における看護師の役割
2 経口摂取と栄養補給法
3 チーム医療・地域医療における栄養ケア
第2章 栄養素の種類とはたらき (鈴木志保子)
A 糖質
1 糖質の種類
2 糖質のはたらき
B 脂質
1 脂質の種類
2 脂質のはたらき
3 コレステロールのはたらき
C タンパク質
1 タンパク質・アミノ酸の種類
2 タンパク質のはたらき
3 タンパク質の栄養価
D ビタミン
1 ビタミンの種類
2 ビタミンのはたらき
E ミネラル
1 ミネラルの種類
2 ミネラルのはたらき
F 食物繊維
1 食物繊維の種類
2 食物繊維のはたらき
G 水
第3章 食物の消化と栄養素の吸収・代謝 (小野章史)
A 食物の消化
1 食欲
2 消化器系のしくみとはたらき
3 機械的消化と化学的消化
4 三大栄養素の消化
B 栄養素の吸収
1 栄養素の吸収機構
2 三大栄養素の吸収
3 消化吸収率
4 栄養素の吸収経路
5 水分の吸収と便の形成
C 血漿成分と栄養素
1 血糖
2 血漿脂質
3 血漿中のアミノ酸・タンパク質
D 栄養素の代謝
1 代謝と体内環境の調節
2 肝臓のはたらき
3 核酸代謝
4 ポルフィリン代謝
E 吸収・代謝産物の排泄
1 便による排泄
2 尿による排泄
3 その他の排泄
第4章 エネルギー代謝 (鈴木志保子)
A 食品のエネルギー
1 三大栄養素のエネルギー
2 エネルギー換算係数
B 体内のエネルギー
1 エネルギーの出納
2 エネルギー代謝の過程
3 呼吸比
C エネルギー代謝の測定
1 直接的測定法
2 間接的測定法
3 二重標識水法(DLW)
4 時間調査法(タイムスタディ)
5 加速度計法
6 歩行記録法
D エネルギー消費
1 基礎代謝
2 安静時代謝
3 睡眠時代謝
4 特異動的作用(食事誘発性熱産生)
5 活動代謝
第5章 食事と食品 (倉貫早智)
A 食事とその変遷
B 食事摂取基準
1 日本人の食事摂取基準とは
2 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定方針
3 食事摂取基準の適用対象
4 指標の目的と種類
5 年齢区分
6 参照体位
7 摂取源
8 おもな栄養素の食事摂取基準値
C 食品群とその分類
1 原料による分類
2 主要栄養素による分類
D 食品に含まれる栄養素
1 穀類
2 イモおよびデンプン類
3 砂糖および甘味類
4 マメ類
5 種実類
6 野菜類
7 果実類
8 キノコ類
9 藻類
10 魚介類
11 肉類
12 卵類
13 乳類
14 油脂類
15 菓子類
16 嗜好飲料類
17 調味料および香辛料類
18 調理加工食品群
19 そのほかの食品
E 食品の調理
1 調理の目的とその方法
2 調理の種類
第6章 栄養ケア・マネジメント (杉山みち子)
A チームアプローチと栄養ケア・マネジメント
B 栄養スクリーニング
C 栄養アセスメント
D 栄養ケア計画
1 栄養補給
2 栄養教育
3 多様な専門職による栄養ケア
E 栄養ケア計画の実施とモニタリング
1 PDCAサイクルによる質の保証
2 モニタリング
F 栄養ケア・マネジメントの評価
1 構造の評価
2 経過の評価
3 成果の評価
第7章 栄養状態の評価・判定 (五味郁子)
A 栄養アセスメントの意義
1 栄養アセスメントとは
2 栄養状態の移行過程とアセスメント
B 栄養アセスメントの方法
1 身体計測
2 臨床検査
3 臨床診査
4 食事調査
5 包括的評価方法
C 栄養状態の総合評価
第8章 ライフステージと栄養 (鈴木志保子・杉山みち子)
A 乳児期における栄養
1 乳児期の特徴と栄養摂取の要点
2 乳児期の栄養ケア・マネジメントの要点
B 幼児期における栄養
1 幼児期の特徴と栄養摂取の要点
2 幼児期の栄養ケア・マネジメントの要点
C 学童期における栄養
1 学童期の特徴と栄養摂取の要点
2 学童期の栄養ケア・マネジメントの要点
D 思春期・青年期における栄養
1 思春期・青年期の特徴と栄養摂取の要点
2 思春期・青年期の栄養ケア・マネジメントの要点
E 成人期における栄養
1 成人期の特徴と栄養摂取の要点
2 成人期の栄養ケア・マネジメントの要点
F 妊娠期における栄養
1 妊娠期の特徴と栄養摂取の要点
2 妊娠期の栄養ケア・マネジメントの要点
G 授乳期における栄養
1 授乳期の特徴と栄養摂取の要点
2 授乳期の栄養ケア・マネジメントの要点
H 更年期における栄養
1 更年期の特徴
2 更年期の栄養ケア・マネジメントの要点
I 高齢期における栄養
1 高齢期の特徴と栄養摂取の要点
2 高齢期の栄養ケア・マネジメントの要点
第9章 臨床栄養 (外山健二・柴田みち・中村丁次)
A チームで取り組む栄養管理
B 病院食
1 病院食の意義
2 病院食の種類
C 栄養補給法
1 経腸栄養法
2 経静脈栄養法
D 経腸栄養製品
1 経腸栄養製品の種類
2 経腸栄養製品の使用時の注意点
3 経腸栄養製品の投与経路
4 経腸栄養製品の投与の実際
5 経腸栄養の合併症
E 静脈栄養剤
1 静脈栄養剤の種類
2 静脈栄養の合併症
F 疾患・症状別食事療法
1 やせ・低栄養患者の食事療法
2 肥満・メタボリックシンドローム患者の食事療法
3 循環器疾患患者の食事療法
4 消化器疾患患者の食事療法
5 栄養・代謝疾患患者の食事療法
6 腎臓疾患患者の食事療法
7 血液疾患患者の食事療法
8 食物アレルギー患者の食事療法
9 骨粗鬆症患者の食事療法
10 摂食・嚥下障害患者の食事療法
G 場面別の栄養管理
1 治療を要する小児の栄養管理
2 術前・術後における栄養管理
3 高齢者の在宅療養における栄養管理
H がんの食事療法
1 がん患者の栄養状態
2 がん治療と栄養
3 がん患者の栄養・食事療法
第10章 健康づくりと食生活 (中村丁次)
A 食生活の変遷と栄養の問題点
B 生活習慣病の予防
1 一次予防
2 二次予防
3 三次予防
C 食生活の改善への施策
1 栄養所要量から食事摂取基準へ
2 食生活指針
3 健康日本21と健康フロンティア戦略
4 健康増進法
5 食育基本法
D 食の安全性と表示
1 食の安全と安心とは
2 食品表示
3 安全で安心な食生活のために
付録 日本人の食事摂取基準(2020年版)抄録
付録 日本人の身体計測基準値
参考文献
索引
A 栄養を学ぶということ
1 栄養とは
2 栄養素と人間の栄養状態
3 栄養学の歴史
4 食物栄養学から人間栄養学へ
B 保健・医療における栄養学
1 保健と栄養
2 医療と栄養
3 食事療法の進歩と医療制度
C 看護と栄養
1 食事における看護師の役割
2 経口摂取と栄養補給法
3 チーム医療・地域医療における栄養ケア
第2章 栄養素の種類とはたらき (鈴木志保子)
A 糖質
1 糖質の種類
2 糖質のはたらき
B 脂質
1 脂質の種類
2 脂質のはたらき
3 コレステロールのはたらき
C タンパク質
1 タンパク質・アミノ酸の種類
2 タンパク質のはたらき
3 タンパク質の栄養価
D ビタミン
1 ビタミンの種類
2 ビタミンのはたらき
E ミネラル
1 ミネラルの種類
2 ミネラルのはたらき
F 食物繊維
1 食物繊維の種類
2 食物繊維のはたらき
G 水
第3章 食物の消化と栄養素の吸収・代謝 (小野章史)
A 食物の消化
1 食欲
2 消化器系のしくみとはたらき
3 機械的消化と化学的消化
4 三大栄養素の消化
B 栄養素の吸収
1 栄養素の吸収機構
2 三大栄養素の吸収
3 消化吸収率
4 栄養素の吸収経路
5 水分の吸収と便の形成
C 血漿成分と栄養素
1 血糖
2 血漿脂質
3 血漿中のアミノ酸・タンパク質
D 栄養素の代謝
1 代謝と体内環境の調節
2 肝臓のはたらき
3 核酸代謝
4 ポルフィリン代謝
E 吸収・代謝産物の排泄
1 便による排泄
2 尿による排泄
3 その他の排泄
第4章 エネルギー代謝 (鈴木志保子)
A 食品のエネルギー
1 三大栄養素のエネルギー
2 エネルギー換算係数
B 体内のエネルギー
1 エネルギーの出納
2 エネルギー代謝の過程
3 呼吸比
C エネルギー代謝の測定
1 直接的測定法
2 間接的測定法
3 二重標識水法(DLW)
4 時間調査法(タイムスタディ)
5 加速度計法
6 歩行記録法
D エネルギー消費
1 基礎代謝
2 安静時代謝
3 睡眠時代謝
4 特異動的作用(食事誘発性熱産生)
5 活動代謝
第5章 食事と食品 (倉貫早智)
A 食事とその変遷
B 食事摂取基準
1 日本人の食事摂取基準とは
2 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定方針
3 食事摂取基準の適用対象
4 指標の目的と種類
5 年齢区分
6 参照体位
7 摂取源
8 おもな栄養素の食事摂取基準値
C 食品群とその分類
1 原料による分類
2 主要栄養素による分類
D 食品に含まれる栄養素
1 穀類
2 イモおよびデンプン類
3 砂糖および甘味類
4 マメ類
5 種実類
6 野菜類
7 果実類
8 キノコ類
9 藻類
10 魚介類
11 肉類
12 卵類
13 乳類
14 油脂類
15 菓子類
16 嗜好飲料類
17 調味料および香辛料類
18 調理加工食品群
19 そのほかの食品
E 食品の調理
1 調理の目的とその方法
2 調理の種類
第6章 栄養ケア・マネジメント (杉山みち子)
A チームアプローチと栄養ケア・マネジメント
B 栄養スクリーニング
C 栄養アセスメント
D 栄養ケア計画
1 栄養補給
2 栄養教育
3 多様な専門職による栄養ケア
E 栄養ケア計画の実施とモニタリング
1 PDCAサイクルによる質の保証
2 モニタリング
F 栄養ケア・マネジメントの評価
1 構造の評価
2 経過の評価
3 成果の評価
第7章 栄養状態の評価・判定 (五味郁子)
A 栄養アセスメントの意義
1 栄養アセスメントとは
2 栄養状態の移行過程とアセスメント
B 栄養アセスメントの方法
1 身体計測
2 臨床検査
3 臨床診査
4 食事調査
5 包括的評価方法
C 栄養状態の総合評価
第8章 ライフステージと栄養 (鈴木志保子・杉山みち子)
A 乳児期における栄養
1 乳児期の特徴と栄養摂取の要点
2 乳児期の栄養ケア・マネジメントの要点
B 幼児期における栄養
1 幼児期の特徴と栄養摂取の要点
2 幼児期の栄養ケア・マネジメントの要点
C 学童期における栄養
1 学童期の特徴と栄養摂取の要点
2 学童期の栄養ケア・マネジメントの要点
D 思春期・青年期における栄養
1 思春期・青年期の特徴と栄養摂取の要点
2 思春期・青年期の栄養ケア・マネジメントの要点
E 成人期における栄養
1 成人期の特徴と栄養摂取の要点
2 成人期の栄養ケア・マネジメントの要点
F 妊娠期における栄養
1 妊娠期の特徴と栄養摂取の要点
2 妊娠期の栄養ケア・マネジメントの要点
G 授乳期における栄養
1 授乳期の特徴と栄養摂取の要点
2 授乳期の栄養ケア・マネジメントの要点
H 更年期における栄養
1 更年期の特徴
2 更年期の栄養ケア・マネジメントの要点
I 高齢期における栄養
1 高齢期の特徴と栄養摂取の要点
2 高齢期の栄養ケア・マネジメントの要点
第9章 臨床栄養 (外山健二・柴田みち・中村丁次)
A チームで取り組む栄養管理
B 病院食
1 病院食の意義
2 病院食の種類
C 栄養補給法
1 経腸栄養法
2 経静脈栄養法
D 経腸栄養製品
1 経腸栄養製品の種類
2 経腸栄養製品の使用時の注意点
3 経腸栄養製品の投与経路
4 経腸栄養製品の投与の実際
5 経腸栄養の合併症
E 静脈栄養剤
1 静脈栄養剤の種類
2 静脈栄養の合併症
F 疾患・症状別食事療法
1 やせ・低栄養患者の食事療法
2 肥満・メタボリックシンドローム患者の食事療法
3 循環器疾患患者の食事療法
4 消化器疾患患者の食事療法
5 栄養・代謝疾患患者の食事療法
6 腎臓疾患患者の食事療法
7 血液疾患患者の食事療法
8 食物アレルギー患者の食事療法
9 骨粗鬆症患者の食事療法
10 摂食・嚥下障害患者の食事療法
G 場面別の栄養管理
1 治療を要する小児の栄養管理
2 術前・術後における栄養管理
3 高齢者の在宅療養における栄養管理
H がんの食事療法
1 がん患者の栄養状態
2 がん治療と栄養
3 がん患者の栄養・食事療法
第10章 健康づくりと食生活 (中村丁次)
A 食生活の変遷と栄養の問題点
B 生活習慣病の予防
1 一次予防
2 二次予防
3 三次予防
C 食生活の改善への施策
1 栄養所要量から食事摂取基準へ
2 食生活指針
3 健康日本21と健康フロンティア戦略
4 健康増進法
5 食育基本法
D 食の安全性と表示
1 食の安全と安心とは
2 食品表示
3 安全で安心な食生活のために
付録 日本人の食事摂取基準(2020年版)抄録
付録 日本人の身体計測基準値
参考文献
索引
正誤表
開く
本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。
更新情報
-
更新情報はありません。
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