解剖学 第5版
PT・OTを目指す学生に必要な解剖学テキストの決定版
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ベーシックな知識をわかりやすくまとめつつも、臨床で重要となる運動器と神経系は詳細かつハイクオリティな内容を維持し、他書の追随を許さない。今版では「第8章 局所解剖学と体表解剖学」を新設。2~7章で別々に学んできた骨格・筋・脈管などの知識を統合する復習の場となると同時に、臨床で必須となる体表解剖と触察法を解説し、エコー画像も豊富に収載する。各章末には国試頻出の復習問題「国試へのステップ」を掲載。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
---|---|
シリーズ監修 | 奈良 勲 / 鎌倉 矩子 |
編集 | 野村 嶬 |
発行 | 2020年02月判型:B5頁:552 |
ISBN | 978-4-260-03922-2 |
定価 | 6,600円 (本体6,000円+税) |
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序文
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第5版の序
このたび,改訂第5版を出版できることは無上の喜びである.初版は2001年の発行であるので,今年がほぼ20年の節目となる.初版発行当時は,理学療法士・作業療法士の養成校数が爆発的に増加する時期であった.教科書を模索していた自らの思いと,将来を見据えた出版社の要請が一致し,そのうえに適切な執筆者を得て初版が誕生した.その後,養成校の入学定員数は2万人を超え,理学療法士・作業療法士の社会的要請や認知度は高まり,今や質的発展の段階,つまり大学化・大学院化を迎えて久しい.この間,画像技術が飛躍的に進歩し,解剖学の知識は,画像を理解するためにもより重要となってきた.
本書は初版の発刊以来,系統解剖学による構成と優れた記述を継承しながら,定期的に改訂し,内容のアップデートと使いやすさをはかってきた.第3版では図のフルカラー化を実現し,第4版では「第4章 筋系」において各筋のすぐそばに筋の起始・停止を併記した.そして現在,幸いにも多くの方々の支持を得て,タイトルにふさわしいテキストになっていることに喜びを覚えると同時に,身の引き締まる思いである.
第5版は,これまでの系統解剖学による優れた枠組みを継承しつつ,以下の新しい試みを行った.①多くの超音波画像を含む「第8章 局所解剖学と体表解剖学」を新設し,臨床への橋渡しとなる側面を強化した.②内容の全面的な見直しとアップデートを行うとともに,よりいっそうの使いやすさをはかった.③巻末の「セルフアセスメント」の代わりとして,内容と設問様式を改めた「国試へのステップ」を各章末に設けた.
これらの改訂により本書は一段とグレードアップしたと自負している.本書に対して,これまでと同様に忌憚のないご意見やご批判をいただければ幸いである.
初版からの執筆者である安井幸彦先生(島根大学名誉教授)が2017年3月28日に逝去された.誠実な人柄で着実に仕事を進められ,作図の巧みな安井先生を失ったことは,本書にとっても大きな痛手である.これまでの安井先生の多大のご貢献に対して,心より御礼を申し上げるとともに,ご冥福をお祈りする.
第5版では,旧版の執筆者に加えて,新たに新進気鋭の荒川高光先生(神戸大学大学院保健学研究科准教授)を執筆者に迎え,河上敬介先生とともに「第8章 局所解剖学と体表解剖学」を担当していただいた.
ご尽力いただいた執筆者の方々,貴重なご意見やご批判をいただいた読者の方々,的確な指示とていねいで忍耐強い作業により発刊まで導いていただいた医学書院の編集部,制作部の皆様に厚く御礼申し上げる.
2019年12月
野村嶬
このたび,改訂第5版を出版できることは無上の喜びである.初版は2001年の発行であるので,今年がほぼ20年の節目となる.初版発行当時は,理学療法士・作業療法士の養成校数が爆発的に増加する時期であった.教科書を模索していた自らの思いと,将来を見据えた出版社の要請が一致し,そのうえに適切な執筆者を得て初版が誕生した.その後,養成校の入学定員数は2万人を超え,理学療法士・作業療法士の社会的要請や認知度は高まり,今や質的発展の段階,つまり大学化・大学院化を迎えて久しい.この間,画像技術が飛躍的に進歩し,解剖学の知識は,画像を理解するためにもより重要となってきた.
本書は初版の発刊以来,系統解剖学による構成と優れた記述を継承しながら,定期的に改訂し,内容のアップデートと使いやすさをはかってきた.第3版では図のフルカラー化を実現し,第4版では「第4章 筋系」において各筋のすぐそばに筋の起始・停止を併記した.そして現在,幸いにも多くの方々の支持を得て,タイトルにふさわしいテキストになっていることに喜びを覚えると同時に,身の引き締まる思いである.
第5版は,これまでの系統解剖学による優れた枠組みを継承しつつ,以下の新しい試みを行った.①多くの超音波画像を含む「第8章 局所解剖学と体表解剖学」を新設し,臨床への橋渡しとなる側面を強化した.②内容の全面的な見直しとアップデートを行うとともに,よりいっそうの使いやすさをはかった.③巻末の「セルフアセスメント」の代わりとして,内容と設問様式を改めた「国試へのステップ」を各章末に設けた.
これらの改訂により本書は一段とグレードアップしたと自負している.本書に対して,これまでと同様に忌憚のないご意見やご批判をいただければ幸いである.
初版からの執筆者である安井幸彦先生(島根大学名誉教授)が2017年3月28日に逝去された.誠実な人柄で着実に仕事を進められ,作図の巧みな安井先生を失ったことは,本書にとっても大きな痛手である.これまでの安井先生の多大のご貢献に対して,心より御礼を申し上げるとともに,ご冥福をお祈りする.
第5版では,旧版の執筆者に加えて,新たに新進気鋭の荒川高光先生(神戸大学大学院保健学研究科准教授)を執筆者に迎え,河上敬介先生とともに「第8章 局所解剖学と体表解剖学」を担当していただいた.
ご尽力いただいた執筆者の方々,貴重なご意見やご批判をいただいた読者の方々,的確な指示とていねいで忍耐強い作業により発刊まで導いていただいた医学書院の編集部,制作部の皆様に厚く御礼申し上げる.
2019年12月
野村嶬
目次
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序説 PT・OTと解剖学のかかわり
1 解剖学総論
I 解剖学とは(定義・目的)
II 解剖学用語と人体の区分
A 解剖学用語
B 人体の区分
C 人体の腔所
III 人体の構成
A 細胞
B 組織
C 器官,器官系,個体
IV 人体の発生
A 胚子の発生
B 器官系の発生
C 胎児の発生
D 出生後
2 骨格
I 骨格総論
A 骨の形態
B 骨の構造
C 骨の血管と神経
D 骨の機能
E 骨の発生
F 骨のリモデリング
II 骨格各論
A 頭蓋
B 脊柱
C 胸郭
D 上肢の骨
E 下肢の骨
III 理学・作業療法との関連事項
A 理学・作業療法と骨格系障害とのかかわり
B 主な骨の病気
3 関節と靱帯
I 関節靱帯総論
A 骨の連結
B 関節の構造と機能
II 関節靱帯各論
A 頭蓋の連結
B 脊柱,脊柱と頭蓋および胸郭の連結
C 上肢の連結
D 下肢の連結
III 理学・作業療法との関連事項
A 理学・作業療法と関節・靱帯の障害とのかかわり
B 関節の異常
4 筋系
I 筋系総論
A 筋組織の種類と特徴
B 骨格筋の構造
C 骨格筋の作用
D 骨格筋の神経支配
II 筋系各論
A 体幹の筋
B 上肢の筋
C 下肢の筋
III 理学・作業療法との関連事項
5 神経系
I 神経系総論
A 神経系の区分
B 神経系の構成
C 髄膜と脳室系
D 神経系の発生
II 中枢神経系
A 脊髄
B 脳幹
C 小脳
D 大脳
E 神経路(伝導路)
III 末梢神経系
A 脊髄神経
B 脳神経
C 自律神経系
IV 理学・作業療法との関連事項
A 理学・作業療法と神経系障害とのかかわり
B 中枢神経系の障害
C 末梢神経系の障害(ニューロパシー)
6 感覚器系
A 外皮
B 視覚器
C 平衡聴覚器
D 嗅覚器
E 味覚器
F 感覚器系における理学・作業療法との関連事項
7 内臓器系
I 内臓器官の基本構造
A 中空性器官
B 実質性器官
II 循環器系
A 血管系
B リンパ系
C 循環器系における理学・作業療法との関連事項
III 呼吸器系
A 鼻
B 咽頭
C 喉頭
D 気管と気管支
E 肺
F 胸膜と縦隔
G 呼吸器系における理学・作業療法との関連事項
IV 消化器系
A 口腔
B 咽頭
C 食道
D 胃
E 小腸
F 大腸
G 肝臓
H 胆囊
I 膵臓
J 腹膜
K 消化器系における理学・作業療法との関連事項
V 泌尿生殖器系
A 泌尿生殖器系の発生
B 泌尿器系
C 生殖器系
D 泌尿生殖器系における理学・作業療法との関連事項
VI 内分泌系
A ホルモンと標的器官
B 内分泌腺の種類
C 内分泌系における理学・作業療法との関連事項
8 局所解剖学と体表解剖学
I 総論
A 局所解剖学と体表解剖学を学ぶために
B 人体を区切る面・線・目印
II 体幹
A 頭頸部
B 胸腹部
C 腰背部
III 上肢
A 肩部・上腕部
B 肘部・前腕部
C 手根部・手部
IV 下肢
A 寛骨部
B 膝部・下腿部
C 足根部・足部
資料 参考文献
索引
1 解剖学総論
I 解剖学とは(定義・目的)
II 解剖学用語と人体の区分
A 解剖学用語
B 人体の区分
C 人体の腔所
III 人体の構成
A 細胞
B 組織
C 器官,器官系,個体
IV 人体の発生
A 胚子の発生
B 器官系の発生
C 胎児の発生
D 出生後
2 骨格
I 骨格総論
A 骨の形態
B 骨の構造
C 骨の血管と神経
D 骨の機能
E 骨の発生
F 骨のリモデリング
II 骨格各論
A 頭蓋
B 脊柱
C 胸郭
D 上肢の骨
E 下肢の骨
III 理学・作業療法との関連事項
A 理学・作業療法と骨格系障害とのかかわり
B 主な骨の病気
3 関節と靱帯
I 関節靱帯総論
A 骨の連結
B 関節の構造と機能
II 関節靱帯各論
A 頭蓋の連結
B 脊柱,脊柱と頭蓋および胸郭の連結
C 上肢の連結
D 下肢の連結
III 理学・作業療法との関連事項
A 理学・作業療法と関節・靱帯の障害とのかかわり
B 関節の異常
4 筋系
I 筋系総論
A 筋組織の種類と特徴
B 骨格筋の構造
C 骨格筋の作用
D 骨格筋の神経支配
II 筋系各論
A 体幹の筋
B 上肢の筋
C 下肢の筋
III 理学・作業療法との関連事項
5 神経系
I 神経系総論
A 神経系の区分
B 神経系の構成
C 髄膜と脳室系
D 神経系の発生
II 中枢神経系
A 脊髄
B 脳幹
C 小脳
D 大脳
E 神経路(伝導路)
III 末梢神経系
A 脊髄神経
B 脳神経
C 自律神経系
IV 理学・作業療法との関連事項
A 理学・作業療法と神経系障害とのかかわり
B 中枢神経系の障害
C 末梢神経系の障害(ニューロパシー)
6 感覚器系
A 外皮
B 視覚器
C 平衡聴覚器
D 嗅覚器
E 味覚器
F 感覚器系における理学・作業療法との関連事項
7 内臓器系
I 内臓器官の基本構造
A 中空性器官
B 実質性器官
II 循環器系
A 血管系
B リンパ系
C 循環器系における理学・作業療法との関連事項
III 呼吸器系
A 鼻
B 咽頭
C 喉頭
D 気管と気管支
E 肺
F 胸膜と縦隔
G 呼吸器系における理学・作業療法との関連事項
IV 消化器系
A 口腔
B 咽頭
C 食道
D 胃
E 小腸
F 大腸
G 肝臓
H 胆囊
I 膵臓
J 腹膜
K 消化器系における理学・作業療法との関連事項
V 泌尿生殖器系
A 泌尿生殖器系の発生
B 泌尿器系
C 生殖器系
D 泌尿生殖器系における理学・作業療法との関連事項
VI 内分泌系
A ホルモンと標的器官
B 内分泌腺の種類
C 内分泌系における理学・作業療法との関連事項
8 局所解剖学と体表解剖学
I 総論
A 局所解剖学と体表解剖学を学ぶために
B 人体を区切る面・線・目印
II 体幹
A 頭頸部
B 胸腹部
C 腰背部
III 上肢
A 肩部・上腕部
B 肘部・前腕部
C 手根部・手部
IV 下肢
A 寛骨部
B 膝部・下腿部
C 足根部・足部
資料 参考文献
索引
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