老年学 第5版
医学的知見だけでなく、社会学的、経済学的に高齢者にアプローチ
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定評ある老年学教科書の改訂第5版。高齢者への理解を深めるため、加齢や老化にはどのような生理的、機能的、精神的な背景があるかを解説。さらに医学的知見だけでなく、社会学的、経済学的に高齢者へアプローチする。最も頁を割いている「第III部 高齢者に特徴的な症候と疾患」では、高齢者に特徴的な病態、治療上のポイントなど、重要事項に的を絞ってまとめる。昨今、問題となっている高齢者の自動車運転についても触れている。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
---|---|
シリーズ監修 | 奈良 勲 / 鎌倉 矩子 |
編集 | 大内 尉義 |
発行 | 2020年01月判型:B5頁:464 |
ISBN | 978-4-260-03947-5 |
定価 | 5,060円 (本体4,600円+税) |
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序文
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第5版 序
わが国では,近年,さらに高齢化が進み,75歳以上の人の数が2025年以降著しく増加する.この75歳以上の高齢者の増加は,日本の高齢化を象徴する意味で「2025年問題」と呼ばれている.同時に少子化が進むので,高齢人口の割合は,高齢者の絶対数の増加以上に増えることになる.65歳の人の平均余命(それ以降の平均的な生存期間)は男性20年,女性24年,75歳ではそれぞれ12年,16年であり,今後,寿命が100歳に達する人の数が著しく増加し,まさにわが国は人生100年時代の超高齢社会を迎えつつある.
超高齢社会は今まで人類が経験したことのない社会であり,多くの問題がおこることが予測されている.まず医療においては,高齢者に多い疾病(動脈硬化,感染症,癌,骨粗鬆症,認知症など),フレイルなど,高齢者の自立を阻害する病態の予防と治療が問題となる.社会的には,生産人口の減少と社会の活力の低下が大きな問題となる.すなわち,少子化も相まって1人の高齢者を支える生産人口は,1990年当時は5.1人であったが,2025年には1.8人,2060年には1.2人まで低下すると予測されている.また,健康長寿のためのまちづくりや,高齢者の法体系を見直すなどの社会的なアプローチも必要となる.このように,高齢化の著しい進展とともに,医療,経済,社会,政治,法律など,社会を支える仕組みを根本的に変えていくことが必要となるが,その基盤をなす学問が老年学(gerontology)である.すなわち,老年学とは,老年医学,生物学,法学,経済学,工学などの諸学問を統合して,ヒトの加齢現象や社会の高齢化にかかわる諸問題の解決を探究する学際的な学問分野のことである.
本書は,理学・作業療法士を目指す学生の方々のために,老年学に関する標準的な教科書を提供することを目的として2001年に初版が刊行された.その後,第2版,第3版と版を重ね,多くの方々から好評をいただいたことは編者として大変嬉しいことであった.初版が刊行されてからすでに18年,前回の第4版の刊行からも5年が経過したが,このたび,この間の老年学の著しい進歩を取り入れた第5版が刊行の運びとなった.今回は,高齢者の栄養状態と臨床検査値の評価,婦人科疾患,外科治療の考え方,そして在宅医療の章を新たに加えるとともに,内容を全面的にアップデートした.また,種々の統計データを最新のものに置き換え,新しい文献も加えた.わかりやすく,見やすい内容になるよう心がけたことは旧版と同様である.
本書はそもそも理学・作業療法士を目指す学生の方々のための教科書であるが,老年学の概要と高齢者医療に関する最新の知識が盛られていることから,医学生,看護学生,介護・福祉領域の学生の方々,さらに,すでに臨床現場におられる方々にも大変有用な書籍であると考えている.本書が,超高齢社会へ突入しつつあるわが国における老年学と高齢者医療のさらなる発展に寄与することを願っている.
最後に,老年学各分野の第一線におられ,ご多忙のなか,原稿をお寄せいただいた執筆者の方々に深謝するとともに,今回の改訂にご尽力いただいた,医学書院・大野智志氏,古川貴文氏に感謝申し上げます.
2019年12月
大内尉義
わが国では,近年,さらに高齢化が進み,75歳以上の人の数が2025年以降著しく増加する.この75歳以上の高齢者の増加は,日本の高齢化を象徴する意味で「2025年問題」と呼ばれている.同時に少子化が進むので,高齢人口の割合は,高齢者の絶対数の増加以上に増えることになる.65歳の人の平均余命(それ以降の平均的な生存期間)は男性20年,女性24年,75歳ではそれぞれ12年,16年であり,今後,寿命が100歳に達する人の数が著しく増加し,まさにわが国は人生100年時代の超高齢社会を迎えつつある.
超高齢社会は今まで人類が経験したことのない社会であり,多くの問題がおこることが予測されている.まず医療においては,高齢者に多い疾病(動脈硬化,感染症,癌,骨粗鬆症,認知症など),フレイルなど,高齢者の自立を阻害する病態の予防と治療が問題となる.社会的には,生産人口の減少と社会の活力の低下が大きな問題となる.すなわち,少子化も相まって1人の高齢者を支える生産人口は,1990年当時は5.1人であったが,2025年には1.8人,2060年には1.2人まで低下すると予測されている.また,健康長寿のためのまちづくりや,高齢者の法体系を見直すなどの社会的なアプローチも必要となる.このように,高齢化の著しい進展とともに,医療,経済,社会,政治,法律など,社会を支える仕組みを根本的に変えていくことが必要となるが,その基盤をなす学問が老年学(gerontology)である.すなわち,老年学とは,老年医学,生物学,法学,経済学,工学などの諸学問を統合して,ヒトの加齢現象や社会の高齢化にかかわる諸問題の解決を探究する学際的な学問分野のことである.
本書は,理学・作業療法士を目指す学生の方々のために,老年学に関する標準的な教科書を提供することを目的として2001年に初版が刊行された.その後,第2版,第3版と版を重ね,多くの方々から好評をいただいたことは編者として大変嬉しいことであった.初版が刊行されてからすでに18年,前回の第4版の刊行からも5年が経過したが,このたび,この間の老年学の著しい進歩を取り入れた第5版が刊行の運びとなった.今回は,高齢者の栄養状態と臨床検査値の評価,婦人科疾患,外科治療の考え方,そして在宅医療の章を新たに加えるとともに,内容を全面的にアップデートした.また,種々の統計データを最新のものに置き換え,新しい文献も加えた.わかりやすく,見やすい内容になるよう心がけたことは旧版と同様である.
本書はそもそも理学・作業療法士を目指す学生の方々のための教科書であるが,老年学の概要と高齢者医療に関する最新の知識が盛られていることから,医学生,看護学生,介護・福祉領域の学生の方々,さらに,すでに臨床現場におられる方々にも大変有用な書籍であると考えている.本書が,超高齢社会へ突入しつつあるわが国における老年学と高齢者医療のさらなる発展に寄与することを願っている.
最後に,老年学各分野の第一線におられ,ご多忙のなか,原稿をお寄せいただいた執筆者の方々に深謝するとともに,今回の改訂にご尽力いただいた,医学書院・大野智志氏,古川貴文氏に感謝申し上げます.
2019年12月
大内尉義
目次
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序説 PT・OTと老年学のかかわり
A 老年医学の観点から
B 理学・作業療法の観点から
I 加齢と老化
1 老化と老年病の考え方
A 老化とは
B 老化による生理機能の低下と疾患
C 高齢者の定義と分類
D 平均寿命,平均余命,健康寿命
E 老年病の成り立ち——老年症候群と機能評価
F 理学・作業療法との関連事項
2 加齢に伴う変化:生理機能(形態学的変化も含めて)
A 高齢者の生理機能の特徴
B 感覚機能の加齢変化
C 自律機能の加齢変化
D 高次脳機能の加齢変化
E 理学・作業療法との関連事項
3 加齢に伴う変化:運動機能
A 高齢者の運動機能
B 運動機能の加齢変化
C 理学・作業療法との関連事項
●コラム:高齢者の自動車運転・免許
4 加齢に伴う変化:精神心理面
A 老化による認知機能の変化
B 知的機能の変化と心理的影響
C パーソナリティ(性格)の変化
D 理学・作業療法との関連事項
5 性差医療からのアプローチ
A 性差医療とは
B 女性からみた性差医療
C 男性からみた性差医療
D 理学・作業療法との関連事項
II 高齢者へのアプローチ
6 高齢者の定義および人口動態
A 高齢者の定義
B 世界と日本における人口動態
C 理学・作業療法との関連事項
7 高齢者との接し方
A フレイルとサルコペニア
B 医療倫理の4原則
C 高齢者に対する適切な医療提供の指針
D 高齢者との接し方
E 理学・作業療法との関連事項
8 高齢者の機能評価
A 高齢者のQOL改善のために
B 高齢者総合機能評価の主要項目
C その他の重要項目
D CGAの目的
E CGAの有効性
F CGAの問題点
G 日本の介護予防事業とCGA
H 理学・作業療法との関連事項
9 高齢者の栄養状態の評価と対策
A 栄養障害とは
B 高齢者における低栄養の現状
C 栄養管理のプロセス
D メタボ予防とフレイル予防
E 多職種協働による食支援システム構築
F 理学・作業療法との関連事項
10 高齢者の臨床検査値の評価
A 臨床検査とは何か
B 検査基準値の設定方法
C 高齢者の臨床検査基準値設定の問題点
D 高齢者における異常値の見方
E 高齢者で特に留意しなければならない臨床検査値
F 理学・作業療法との関連事項
11 高齢者の薬物療法の考え方
A 高齢者の薬物療法に留意すべき点
B 薬物有害作用の頻度と要因
C 高齢者の薬物動態と薬力学
D 多剤服用の対策
E 高齢者の服薬管理
F 理学・作業療法との関連事項
III 高齢者に特徴的な症候と疾患
12 高齢者に多い症候と老年症候群
A 老年症候群の概念
B 代表的な老年症候群
C 理学・作業療法との関連事項
13 循環器疾患
A 循環器領域の老化と疾患
B 血圧異常(高血圧,低血圧)
C 不整脈
D 虚血性心疾患
E 弁膜症
F 心筋,心膜疾患
G 心不全
H フレイルと循環器疾患
I 高齢者の血管疾患
J 理学・作業療法との関連事項
14 呼吸器疾患
A 呼吸器領域の老化と疾患
B 呼吸器感染症
C 誤嚥と誤嚥性肺炎
D 肺癌
E 閉塞性肺疾患
F 間質性肺炎
G 動脈血酸素飽和度
H 理学・作業療法との関連事項
15 消化器疾患
A 消化器領域の老化と疾患
B 高齢者の消化器癌
C 上部消化管疾患
D 下部消化管疾患
E 肝疾患
F 胆道,膵疾患
G 理学・作業療法との関連事項
16 神経疾患
A 神経系の老化と疾患
B 脳血管障害
C Parkinson病
D びまん性Lewy小体型認知症
E 血管障害性パーキンソニズム
F 正常圧水頭症によるパーキンソニズム
G 慢性硬膜下血腫
H 末梢神経障害
I 理学・作業療法との関連事項
17 認知症と精神疾患
A 精神領域の老化と疾患
B 認知症
C うつ病
D 高齢者に多いその他の精神疾患
E 理学・作業療法との関連事項
●コラム:認知症の診断名と異常蓄積蛋白質について
18 糖尿病と内分泌疾患
A 糖尿病
B 甲状腺機能亢進症
C 甲状腺機能低下症
D 原発性副腎不全(Addison病)
E その他
F 内分泌機能の加齢変化
G 理学・作業療法との関連事項
19 血液・免疫疾患
A 造血・免疫機能の加齢に伴う変化
B 血液疾患
C 膠原病
D 理学・作業療法との関連事項
20 腎疾患
A 腎臓の働き
B 高齢者における腎機能低下の特徴
C 慢性腎臓病(CKD)
D 急性腎障害と慢性腎不全
E 高齢者と透析導入
F 理学・作業療法との関連事項
21 泌尿器疾患
A 泌尿器の疾患
B 腎臓の疾患
C 尿管の疾患
D 膀胱の疾患
E 尿道の疾患
F 前立腺の疾患
G 精巣の疾患
H 陰茎の疾患
I 骨盤底の疾患
J 要介護高齢者の尿失禁
K 理学・作業療法との関連事項
22 骨粗鬆症と運動器疾患
A 骨・運動器領域の老化と疾患
B 老化に伴う骨折
C 骨粗鬆症
D 変形性関節症(OA)
E 腰部脊柱管狭窄症
F 後縦靱帯骨化症(OPLL)
G 関節リウマチ(RA)
H 理学・作業療法との関連事項
23 皮膚・口腔疾患
A 皮膚疾患
B 口腔疾患
C 理学・作業療法との関連事項
24 感染症
A 高齢者の感染症疾患
B 背景
C 高齢者の易感染性の原因
D 診断のポイント
E 特徴的な原因微生物
F 治療のポイント
G 各臓器の生理的特徴
H 各臓器に特徴的な感染症
I 医療施設内感染対策
J 理学・作業療法との関連事項
25 耳鼻咽喉疾患
A 耳鼻咽喉領域の老化と疾患
B 感覚器と加齢
C 咽喉頭と加齢
D 高齢者の耳鼻咽喉疾患
E 理学・作業療法との関連事項
26 眼疾患
A 眼の生理的老化現象
B 加齢白内障
C 緑内障
D 糖尿病網膜症
E 網膜静脈閉塞症
F 網膜動脈閉塞症
G 加齢黄斑変性症
H 理学・作業療法との関連事項
27 婦人科疾患
A 更年期以降のエストロゲン欠乏と疾患
B 高齢女性の不正性器出血
C 婦人科の疾患
D 理学・作業療法との関連事項
28 高齢者の外科治療
A 外科学における高齢者の病態の把握
B 高齢者における手術適応
C 高齢者の内視鏡外科手術
D 術前・術後の呼吸管理
E 術前・術後の栄養管理
F 理学・作業療法との関連事項
29 東洋医学からのアプローチ
A 東洋医学とは
B 鍼
C 漢方
D 国の制度に組み込まれていない施術・療法
E 患者対応における留意点
F 理学・作業療法との関連事項
IV 高齢者をとりまく環境
30 老年学からのアプローチ
A 老年学とサクセスフルエイジングの理念
B サクセスフルエイジング理念は高齢者に幸せをもたらすか?
C 人生“第4期”を射程に入れたサクセスフルエイジング
D 理学・作業療法との関連事項
31 社会学・経済学からみた高齢社会
A 日本における人口ならびに人口構成の変化
B 高齢者像の変化
C 少子高齢化の社会・経済への影響
D 求められる活力のある高齢社会の構築
E 理学・作業療法との関連事項
32 高齢者の医療,看護,介護・福祉,保健
A 医療
B 看護
C 介護と福祉
D 介護保険制度
E 障害者総合支援法
F 高齢者医療制度
G 新しい認知症の施策
H 理学・作業療法との関連事項
33 高齢者のリハビリテーション
A リハビリテーションの進め方
B リハビリテーションの実際
C 理学・作業療法との関連事項
●コラム:脳血管障害者の自動車運転の再開について
34 高齢者の退院支援
A 高齢者における退院支援の必要性
B 高齢者における退院支援の実際
C 理学・作業療法との関連事項
35 高齢者の在宅医療
A 地域包括ケアシステムの構築と在宅医療
B 高齢者の意向の尊重
C 高齢者総合機能評価の重要性
D 生活機能の軌跡を考慮した支援
E 在宅医療における療養管理
F 在宅医療における多職種協働
G 理学・作業療法との関連事項
V 人生の最終段階における医療
36 人生の最終段階における医療・ケアの考え方
A 本人の生き方に着目する
B ホスピス
C 緩和ケア
D 生命維持治療を終了すること
E 日本におけるガイドライン策定
F “本人の満足”を物差しに
G 本人にとっての最善の実現のために
H 理学・作業療法との関連事項
37 人生の最終段階における医療・ケアをめぐる諸動向
A 人生の最終段階における医療と倫理
B 人生の最終段階
C 厚生労働省のガイドライン
D 日本老年医学会の『立場表明2012』
E 日本老年医学会の『AHNガイドライン』
F 理学・作業療法との関連事項
セルフアセスメント
索引
A 老年医学の観点から
B 理学・作業療法の観点から
I 加齢と老化
1 老化と老年病の考え方
A 老化とは
B 老化による生理機能の低下と疾患
C 高齢者の定義と分類
D 平均寿命,平均余命,健康寿命
E 老年病の成り立ち——老年症候群と機能評価
F 理学・作業療法との関連事項
2 加齢に伴う変化:生理機能(形態学的変化も含めて)
A 高齢者の生理機能の特徴
B 感覚機能の加齢変化
C 自律機能の加齢変化
D 高次脳機能の加齢変化
E 理学・作業療法との関連事項
3 加齢に伴う変化:運動機能
A 高齢者の運動機能
B 運動機能の加齢変化
C 理学・作業療法との関連事項
●コラム:高齢者の自動車運転・免許
4 加齢に伴う変化:精神心理面
A 老化による認知機能の変化
B 知的機能の変化と心理的影響
C パーソナリティ(性格)の変化
D 理学・作業療法との関連事項
5 性差医療からのアプローチ
A 性差医療とは
B 女性からみた性差医療
C 男性からみた性差医療
D 理学・作業療法との関連事項
II 高齢者へのアプローチ
6 高齢者の定義および人口動態
A 高齢者の定義
B 世界と日本における人口動態
C 理学・作業療法との関連事項
7 高齢者との接し方
A フレイルとサルコペニア
B 医療倫理の4原則
C 高齢者に対する適切な医療提供の指針
D 高齢者との接し方
E 理学・作業療法との関連事項
8 高齢者の機能評価
A 高齢者のQOL改善のために
B 高齢者総合機能評価の主要項目
C その他の重要項目
D CGAの目的
E CGAの有効性
F CGAの問題点
G 日本の介護予防事業とCGA
H 理学・作業療法との関連事項
9 高齢者の栄養状態の評価と対策
A 栄養障害とは
B 高齢者における低栄養の現状
C 栄養管理のプロセス
D メタボ予防とフレイル予防
E 多職種協働による食支援システム構築
F 理学・作業療法との関連事項
10 高齢者の臨床検査値の評価
A 臨床検査とは何か
B 検査基準値の設定方法
C 高齢者の臨床検査基準値設定の問題点
D 高齢者における異常値の見方
E 高齢者で特に留意しなければならない臨床検査値
F 理学・作業療法との関連事項
11 高齢者の薬物療法の考え方
A 高齢者の薬物療法に留意すべき点
B 薬物有害作用の頻度と要因
C 高齢者の薬物動態と薬力学
D 多剤服用の対策
E 高齢者の服薬管理
F 理学・作業療法との関連事項
III 高齢者に特徴的な症候と疾患
12 高齢者に多い症候と老年症候群
A 老年症候群の概念
B 代表的な老年症候群
C 理学・作業療法との関連事項
13 循環器疾患
A 循環器領域の老化と疾患
B 血圧異常(高血圧,低血圧)
C 不整脈
D 虚血性心疾患
E 弁膜症
F 心筋,心膜疾患
G 心不全
H フレイルと循環器疾患
I 高齢者の血管疾患
J 理学・作業療法との関連事項
14 呼吸器疾患
A 呼吸器領域の老化と疾患
B 呼吸器感染症
C 誤嚥と誤嚥性肺炎
D 肺癌
E 閉塞性肺疾患
F 間質性肺炎
G 動脈血酸素飽和度
H 理学・作業療法との関連事項
15 消化器疾患
A 消化器領域の老化と疾患
B 高齢者の消化器癌
C 上部消化管疾患
D 下部消化管疾患
E 肝疾患
F 胆道,膵疾患
G 理学・作業療法との関連事項
16 神経疾患
A 神経系の老化と疾患
B 脳血管障害
C Parkinson病
D びまん性Lewy小体型認知症
E 血管障害性パーキンソニズム
F 正常圧水頭症によるパーキンソニズム
G 慢性硬膜下血腫
H 末梢神経障害
I 理学・作業療法との関連事項
17 認知症と精神疾患
A 精神領域の老化と疾患
B 認知症
C うつ病
D 高齢者に多いその他の精神疾患
E 理学・作業療法との関連事項
●コラム:認知症の診断名と異常蓄積蛋白質について
18 糖尿病と内分泌疾患
A 糖尿病
B 甲状腺機能亢進症
C 甲状腺機能低下症
D 原発性副腎不全(Addison病)
E その他
F 内分泌機能の加齢変化
G 理学・作業療法との関連事項
19 血液・免疫疾患
A 造血・免疫機能の加齢に伴う変化
B 血液疾患
C 膠原病
D 理学・作業療法との関連事項
20 腎疾患
A 腎臓の働き
B 高齢者における腎機能低下の特徴
C 慢性腎臓病(CKD)
D 急性腎障害と慢性腎不全
E 高齢者と透析導入
F 理学・作業療法との関連事項
21 泌尿器疾患
A 泌尿器の疾患
B 腎臓の疾患
C 尿管の疾患
D 膀胱の疾患
E 尿道の疾患
F 前立腺の疾患
G 精巣の疾患
H 陰茎の疾患
I 骨盤底の疾患
J 要介護高齢者の尿失禁
K 理学・作業療法との関連事項
22 骨粗鬆症と運動器疾患
A 骨・運動器領域の老化と疾患
B 老化に伴う骨折
C 骨粗鬆症
D 変形性関節症(OA)
E 腰部脊柱管狭窄症
F 後縦靱帯骨化症(OPLL)
G 関節リウマチ(RA)
H 理学・作業療法との関連事項
23 皮膚・口腔疾患
A 皮膚疾患
B 口腔疾患
C 理学・作業療法との関連事項
24 感染症
A 高齢者の感染症疾患
B 背景
C 高齢者の易感染性の原因
D 診断のポイント
E 特徴的な原因微生物
F 治療のポイント
G 各臓器の生理的特徴
H 各臓器に特徴的な感染症
I 医療施設内感染対策
J 理学・作業療法との関連事項
25 耳鼻咽喉疾患
A 耳鼻咽喉領域の老化と疾患
B 感覚器と加齢
C 咽喉頭と加齢
D 高齢者の耳鼻咽喉疾患
E 理学・作業療法との関連事項
26 眼疾患
A 眼の生理的老化現象
B 加齢白内障
C 緑内障
D 糖尿病網膜症
E 網膜静脈閉塞症
F 網膜動脈閉塞症
G 加齢黄斑変性症
H 理学・作業療法との関連事項
27 婦人科疾患
A 更年期以降のエストロゲン欠乏と疾患
B 高齢女性の不正性器出血
C 婦人科の疾患
D 理学・作業療法との関連事項
28 高齢者の外科治療
A 外科学における高齢者の病態の把握
B 高齢者における手術適応
C 高齢者の内視鏡外科手術
D 術前・術後の呼吸管理
E 術前・術後の栄養管理
F 理学・作業療法との関連事項
29 東洋医学からのアプローチ
A 東洋医学とは
B 鍼
C 漢方
D 国の制度に組み込まれていない施術・療法
E 患者対応における留意点
F 理学・作業療法との関連事項
IV 高齢者をとりまく環境
30 老年学からのアプローチ
A 老年学とサクセスフルエイジングの理念
B サクセスフルエイジング理念は高齢者に幸せをもたらすか?
C 人生“第4期”を射程に入れたサクセスフルエイジング
D 理学・作業療法との関連事項
31 社会学・経済学からみた高齢社会
A 日本における人口ならびに人口構成の変化
B 高齢者像の変化
C 少子高齢化の社会・経済への影響
D 求められる活力のある高齢社会の構築
E 理学・作業療法との関連事項
32 高齢者の医療,看護,介護・福祉,保健
A 医療
B 看護
C 介護と福祉
D 介護保険制度
E 障害者総合支援法
F 高齢者医療制度
G 新しい認知症の施策
H 理学・作業療法との関連事項
33 高齢者のリハビリテーション
A リハビリテーションの進め方
B リハビリテーションの実際
C 理学・作業療法との関連事項
●コラム:脳血管障害者の自動車運転の再開について
34 高齢者の退院支援
A 高齢者における退院支援の必要性
B 高齢者における退院支援の実際
C 理学・作業療法との関連事項
35 高齢者の在宅医療
A 地域包括ケアシステムの構築と在宅医療
B 高齢者の意向の尊重
C 高齢者総合機能評価の重要性
D 生活機能の軌跡を考慮した支援
E 在宅医療における療養管理
F 在宅医療における多職種協働
G 理学・作業療法との関連事項
V 人生の最終段階における医療
36 人生の最終段階における医療・ケアの考え方
A 本人の生き方に着目する
B ホスピス
C 緩和ケア
D 生命維持治療を終了すること
E 日本におけるガイドライン策定
F “本人の満足”を物差しに
G 本人にとっての最善の実現のために
H 理学・作業療法との関連事項
37 人生の最終段階における医療・ケアをめぐる諸動向
A 人生の最終段階における医療と倫理
B 人生の最終段階
C 厚生労働省のガイドライン
D 日本老年医学会の『立場表明2012』
E 日本老年医学会の『AHNガイドライン』
F 理学・作業療法との関連事項
セルフアセスメント
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