気になる向精神薬
向精神薬はもう「ナゾ」じゃない
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向精神薬って気になりませんか? 知りたいけどなかなか学ぶ機会がない…。そんな医療者も多いはず。そんな方にとてもオススメです! 向精神薬の基本と、理解を助けるための精神疾患のおさらいを、天沢先生が優しく分かりやすく解説してくれます。心のケアも含め、より奥深い医療を提供できるようになりませんか?
シリーズ | Essence for Resident |
---|---|
著 | 天沢 ヒロ |
発行 | 2019年04月判型:A5頁:178 |
ISBN | 978-4-260-03694-8 |
定価 | 3,740円 (本体3,400円+税) |
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- 目次
序文
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はじめに
『Essence for Residentシリーズ』.
略して『ERシリーズ』は主に研修医の先生向けに作成した本で,本書は第四弾“向精神薬”になります.
精神科の薬……というと,精神科医以外はどうもとっつきにくいイメージがあるかと思います.しかし,内服している患者さんの数は近年ものすごく多くなっており,「学びたい!」と思っておられるドクターの数は,少なくないと実感しています.
拙書の“抗菌薬”を読み終えたあとによく聞く感想は,
「意外と使える抗菌薬って少なかったんですね……」
というものです.これは読者の方がうまく知識を整理できた証だと著者は思っています.なぜなら,できる医師なら,「むしろ使える抗菌薬が少なくて泣きたい……」と思っているからです.
向精神薬も全く一緒です.知らないことは大きくみえがちですが,本書を読み終えたあとには同じような感想を抱いてもらえる自信があります.本書では向精神薬を次の5つのカテゴリーに分類して学んでいきます.
①興奮を抑える薬(抗精神病薬)
②気分をよくする薬(抗うつ薬)
③気分を安定させる薬(気分安定薬)
④不安をとる薬(抗不安薬)
⑤眠りをよくする薬(睡眠薬)
本書は究極にわかりやすくした向精神薬の本だと自負していますが,そもそも前提となる用語や精神科の原則を知らないと話が噛み合わなくなってしまうので,精神科の知識が全く抜け落ちてしまった方や,読み進めるのが辛いと感じた方は,一度拙書の『まとめてみた 精神科』を軽く見返してから取り掛かると,スムーズかと思います.
本書が,皆さんの日常臨床レベルを大きく飛躍させることを祈り,はじまりとしたいと思います.
2019年3月
天沢ヒロ
『Essence for Residentシリーズ』.
略して『ERシリーズ』は主に研修医の先生向けに作成した本で,本書は第四弾“向精神薬”になります.
精神科の薬……というと,精神科医以外はどうもとっつきにくいイメージがあるかと思います.しかし,内服している患者さんの数は近年ものすごく多くなっており,「学びたい!」と思っておられるドクターの数は,少なくないと実感しています.
拙書の“抗菌薬”を読み終えたあとによく聞く感想は,
「意外と使える抗菌薬って少なかったんですね……」
というものです.これは読者の方がうまく知識を整理できた証だと著者は思っています.なぜなら,できる医師なら,「むしろ使える抗菌薬が少なくて泣きたい……」と思っているからです.
向精神薬も全く一緒です.知らないことは大きくみえがちですが,本書を読み終えたあとには同じような感想を抱いてもらえる自信があります.本書では向精神薬を次の5つのカテゴリーに分類して学んでいきます.
①興奮を抑える薬(抗精神病薬)
②気分をよくする薬(抗うつ薬)
③気分を安定させる薬(気分安定薬)
④不安をとる薬(抗不安薬)
⑤眠りをよくする薬(睡眠薬)
本書は究極にわかりやすくした向精神薬の本だと自負していますが,そもそも前提となる用語や精神科の原則を知らないと話が噛み合わなくなってしまうので,精神科の知識が全く抜け落ちてしまった方や,読み進めるのが辛いと感じた方は,一度拙書の『まとめてみた 精神科』を軽く見返してから取り掛かると,スムーズかと思います.
本書が,皆さんの日常臨床レベルを大きく飛躍させることを祈り,はじまりとしたいと思います.
2019年3月
天沢ヒロ
目次
開く
第1章 本書の主旨について
①本書を学ぶ意義─処方はNG!?
②天沢ヒロにしか書けないこと─非専門医だからこその視点
③用語について─ややこしいようで,そうでもない
第2章 精神疾患の復習
①統合失調症(症状)─陽性症状よりも注目すべきこと
②統合失調症(治療)─主軸は薬物療法にあり
③うつ病(症状)─身体症状からしっかり疑えるか
④うつ病(治療)─3つの矢をおさえる
⑤双極性障害─うつ病よりも統合失調症に類似する疾患
⑥不安障害─生涯有病率は5%と高い
第3章 抗精神病薬
①抗精神病薬(総論)─思っているほど種類は多くない
②SDA─非定型抗精神病薬では強めのグループ
③MARTAとDSS─非定型抗精神病薬では中間~弱めのグループ
④定型抗精神病薬─非専門医はどう活かすべきか
第4章 抗うつ薬
①抗うつ薬(総論)─非専門医が知っておきたいことを中心に
②SSRI─基本的に1st choiceとなる
③SNRIとNaSSA─1st choiceになることもある
④三環系抗うつ薬・四環系抗うつ薬─参考程度に留めておく
⑤その他─まだまだある抗うつ作用をもつ薬剤
⑥非専門医に必要なこと─知ろうとしなければ一生わからない
第5章 気分安定薬&抗不安薬
①気分安定薬─3つの時期に分けて考える
②抗不安薬(総論)─非専門医も処方する機会がある
③抗不安薬(各論)─お気に入りを最低3つはみつけよう!
第6章 睡眠薬
①睡眠障害─日本人の5人に1人が悩んでいる
②睡眠薬(総論)─患者さんに快適な睡眠を!
③睡眠薬(各論)─もう迷わない!
④せん妄─避けては通れない
⑤最後に天沢ヒロからのメッセージ─学び終えたあとにあらためて伝えたいこと
付録
向精神薬一覧
索引
column
早期発見はできるのか
なるほどなぁ! と思った瞬間
なぜ,うつ病は「甘え」といわれるのか
2次性のうつ病
断眠療法(覚醒療法)
さまざまなうつ病
双極性障害の抑うつの特徴
不安障害を復習しよう!
抗精神病薬と併用する薬
クロザリル®(クロザピン)
知らないことは罪にもなる
薬を使わない状況
選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
トラマール®について
ケタミンがうつ病を救う!?
抗Parkinson病薬はうつ病に使えるのか
予想をする真の意義
セルシン®/ホリゾン®(ジアゼパム)
ナルコレプシー
医師は睡眠とどう向き合うか
睡眠に用いる漢方薬
市販の睡眠薬
天沢先生のミニテスト
ミニテスト①
ミニテスト②
ミニテスト③
ミニテスト④
ミニテスト⑤
①本書を学ぶ意義─処方はNG!?
②天沢ヒロにしか書けないこと─非専門医だからこその視点
③用語について─ややこしいようで,そうでもない
第2章 精神疾患の復習
①統合失調症(症状)─陽性症状よりも注目すべきこと
②統合失調症(治療)─主軸は薬物療法にあり
③うつ病(症状)─身体症状からしっかり疑えるか
④うつ病(治療)─3つの矢をおさえる
⑤双極性障害─うつ病よりも統合失調症に類似する疾患
⑥不安障害─生涯有病率は5%と高い
第3章 抗精神病薬
①抗精神病薬(総論)─思っているほど種類は多くない
②SDA─非定型抗精神病薬では強めのグループ
③MARTAとDSS─非定型抗精神病薬では中間~弱めのグループ
④定型抗精神病薬─非専門医はどう活かすべきか
第4章 抗うつ薬
①抗うつ薬(総論)─非専門医が知っておきたいことを中心に
②SSRI─基本的に1st choiceとなる
③SNRIとNaSSA─1st choiceになることもある
④三環系抗うつ薬・四環系抗うつ薬─参考程度に留めておく
⑤その他─まだまだある抗うつ作用をもつ薬剤
⑥非専門医に必要なこと─知ろうとしなければ一生わからない
第5章 気分安定薬&抗不安薬
①気分安定薬─3つの時期に分けて考える
②抗不安薬(総論)─非専門医も処方する機会がある
③抗不安薬(各論)─お気に入りを最低3つはみつけよう!
第6章 睡眠薬
①睡眠障害─日本人の5人に1人が悩んでいる
②睡眠薬(総論)─患者さんに快適な睡眠を!
③睡眠薬(各論)─もう迷わない!
④せん妄─避けては通れない
⑤最後に天沢ヒロからのメッセージ─学び終えたあとにあらためて伝えたいこと
付録
向精神薬一覧
索引
column
早期発見はできるのか
なるほどなぁ! と思った瞬間
なぜ,うつ病は「甘え」といわれるのか
2次性のうつ病
断眠療法(覚醒療法)
さまざまなうつ病
双極性障害の抑うつの特徴
不安障害を復習しよう!
抗精神病薬と併用する薬
クロザリル®(クロザピン)
知らないことは罪にもなる
薬を使わない状況
選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
トラマール®について
ケタミンがうつ病を救う!?
抗Parkinson病薬はうつ病に使えるのか
予想をする真の意義
セルシン®/ホリゾン®(ジアゼパム)
ナルコレプシー
医師は睡眠とどう向き合うか
睡眠に用いる漢方薬
市販の睡眠薬
天沢先生のミニテスト
ミニテスト①
ミニテスト②
ミニテスト③
ミニテスト④
ミニテスト⑤
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