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緩和ケアエッセンシャルドラッグ 第4版
症状アセスメント&マネジメント

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著者の経験・知識に基づいた緩和ケアの必須薬と症状アセスメント・マネジメントに関する貴重なノウハウをポケットサイズにまとめた好評書。新薬を中心に掲載薬剤を拡充し、オピオイドの換算図をさらに充実させた。臨床上のポイントをまとめた「Clinical Points」と薬剤の主な特徴が分かる「Drug Profile」の見出しを新設し、症状マネジメントの解説も読みやすく改訂した。
恒藤 暁 / 岡本 禎晃
発行 2019年04月判型:三五変頁:330
ISBN 978-4-260-03803-4
定価 2,420円 (本体2,200円+税)

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第4版の序

 本書の第3版を2014年に発行してから4年以上が経過した.この間,緩和ケアの教育と実践は広がりをみせている.特に2018年度の診療報酬改定において,緩和ケアの適応疾患に末期心不全も加わったことは特記すべきことである.わが国では,これまでがん患者を対象とした緩和ケアが強調されてきたが,これからはがん患者だけでなく非がん患者にも緩和ケアを提供する流れになっていくであろう.緩和ケアにおける症状マネジメントは,進行がんや終末期がんの患者を中心に論じられてきており,本書もそうであった.今後は,症状マネジメントにおいて患者の疾患,全身状態,生命予後などによって類似する点と相違する点を議論しながら整理していくことが課題となる.
 この4年間にオピオイドの種類や剤型が増加した.それ自体は痛みをマネジメントしていくうえでメリットとなることが多いが,逆に誤解や混乱をもたらし,不適切な使用になっている場合も散見されるようになった.本書では筆者らが必要と判断したオピオイドを掲載した.また,オピオイドの換算は,従来のものに筆者らの考えを組み入れて「主要なオピオイドの換算図」と「生物学的利用率を考慮したオピオイドの換算図」を作成し,表紙の見返しに掲載した.どのような換算比であっても理論と実践は異なるため,オピオイドの変更後に繰り返しアセスメントしながら投与量を調整する必要がある.
 今版の改訂点として,これまでに本書に寄せられたご意見を参考にしながら,第3版の「Point」の見出しを,臨床上重要な点としての「Clinical Points」と薬剤の主な特徴を記載した「Drug Profile」に分けるとともに,新薬を中心に掲載薬剤を充実させた.また,「症状マネジメントの概説」は全面改訂し,より読みやすくなるよう本文デザインも変更した.一方,本書の特徴であるポケットサイズを維持するために,相互作用は作用機序の記載に留めるようにし,添付文書の記載方法の変更に伴い本書も調整を行った.
 本書が緩和ケアの実践に少しでも役立てられれば嬉しい限りである.今回は大幅な改訂を行っており,読者諸氏からのさらなるご意見・ご教示をいただければ幸いである.

 2019年3月
 恒藤 暁
 岡本 禎晃

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I 本書の構成と使用法

II WHO必須医薬品モデル・リスト

III 症状マネジメントの原則

IV 症状マネジメントの概説
 1 がん疼痛
 2 がん食欲不振・悪液質
 3 がん関連倦怠感
 4 悪心・嘔吐
 5 腸閉塞
 6 便秘
 7 下痢
 8 腹水
 9 呼吸困難
 10 咳嗽
 11 胸水
 12 気道分泌過多
 13 転移性脳腫瘍
 14 脊髄圧迫
 15 高カルシウム血症
 16 不安
 17 抑うつ
 18 せん妄
 19 不眠症
 20 苦痛緩和のための鎮静

V エッセンシャルドラッグ(50音順)
 アセトアミノフェン
 アセナピン
 アゾセミド
 アミトリプチリン
 アリピプラゾール
 エスシタロプラム
 エスゾピクロン
 オキシコドン経口剤
 オキシコドン注射剤
 オクトレオチド
 オランザピン
 ガバペンチン
 クエチアピン
 ケタミン
 コデイン
 酸化マグネシウム
 ジアゼパム
 ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン配合剤
 ジメンヒドリナート
 スピロノラクトン
 スボレキサント
 セルトラリン
 ゾルピデム
 ゾレドロン酸
 タペンタドール
 デキサメタゾン
 デノスマブ
 デュロキセチン
 トラマドール
 トルバプタン
 ドンペリドン
 ナルデメジン
 ノルトリプチリン
 バルプロ酸
 ハロペリドール
 ピコスルファート
 ヒドロモルフォン経口剤
 ヒドロモルフォン注射剤
 フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤)
 フェンタニル経皮吸収型製剤(3日貼付型製剤)
 フェンタニル舌下錠
 フェンタニルバッカル錠
 フェンタニル注射剤
 ブチルスコポラミン臭化物
 ブプレノルフィン
 フルニトラゼパム
 フルルビプロフェン
 プレガバリン
 プレドニゾロン
 プロクロルペラジン
 フロセミド
 ブロマゼパム
 プロメタジン
 ベタメタゾン
 ベンラファキシン
 ミダゾラム
 ミルタザピン
 メサドン
 メトクロプラミド
 モルヒネ
 ラコサミド
 リスペリドン
 リドカイン
 ロペラミド
 ロラゼパム

参考図書

索引
 薬効別索引
 薬剤名索引
 事項索引

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