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雑誌論文・記事作成時の生成AI使用に関するお願い

(Ver.1  2024/2/15作成)

1.生成AIの著者資格(オーサーシップ)について

 「大規模言語モデル・画像生成モデル・音声生成モデル・3Dモデル生成モデルなどを基盤とする生成人工知能(AI)、その他これに類する技術」(以下、生成AIと呼称します)そのものは著者として雑誌論文・記事への説明責任を果たすことができず、著作権法で定義している「著作者」とはなり得ないので同法などの法律が適用されません。そのため、生成AIを著者または共著者として雑誌論文・記事に記載することは適切ではないと考えます。

2. 生成AI使用時の開示

 雑誌論文・記事内のテキスト・画像・図表・動画・音声等について生成AIを創作活動を補助する手段として使用して作成された場合は、論文・記事内に以下の点の開示をお願いいたします。

 ① 使用した生成AIの名称・バージョン・製造元
 ② 具体的な使用方法
 ③ 使用したプロンプト
 ④ 論文・記事内のどの部分に使用したか

3. 生成AI使用に際してご注意いただきたいこと

 雑誌論文・記事作成時に生成AIを使用される場合、以下の点にご注意いただき、責任をもってご確認をお願いいたします。

 ① 生成AIを使用して作成した情報が科学的に最新かつ正確であること
 ② 先行研究への正しい参照・原典表示が行われていること
 ③ 著作権をはじめとした他者の権利が侵害されていないこと
 ④ 個人情報の漏洩などを含む出版倫理への抵触が生じていないこと
 ⑤ 使用した生成AIの利用規約を遵守していること

4. 上記1~3に沿わない生成AIの使用が認められた場合

 上記1~3に沿わない生成AIの使用が認められた場合、当該論文・記事の掲載を見合わせさせていただくことがあります(投稿論文の場合はリジェクトの対象となることがあります)。また、論文・記事が雑誌に掲載された後に、上記1~3に沿わない生成AIの使用が認められた場合は、当該論文・記事は掲載時に遡って抹消・削除などの対象とさせていただくことがあります。

5. 本文書の改訂について

 本文書は、生成AI技術の進歩や生成AIを取り巻く社会状況の変化に対応して、今後改訂されることがあります。

 

株式会社 医学書院