特集1 「身体拘束最小化」をしていきたいが、どうしてもできない部分。それこそを話し合おう/特集2 看護学生、臨地実習体験のリアル
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2020年11月に『「身体拘束最小化」を実現した松沢病院の方法とプロセスを全公開』が発行され、身体拘束最小化のためのさまざまな考え方、方法が提示されました。しかしこの本を読んでもなお、現場では「それでもできない」事情や理由が残っています。
そこでこの座談会は、さらに身体拘束最小化に踏み出していきたいという意欲をお持ちの一般科病院と精神科病院の方々に声をかけ、「現場の状況や困りごとを率直に出し合い、話し合う中で、身体拘束最小化のためにできることを見つけていこう」という趣旨で開催させていただきました。
なお、貝田博之さんには身体拘束最小化に取り組む一歩先行く先輩として、アドバイザー的立場でご参加いただきました。『精神看護』2020年3月号の特集「松蔭病院の身体合併症病棟が身体拘束をやめることができた理由」で、貝田さんが所属する病棟が身体拘束最小化に挑戦し、結果を出すことができた経緯を解説していただいたことがあるからです。
ISSN | 1343-2761 |
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定価 | 1,650円 (本体1,500円+税) |
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特集1 「身体拘束最小化」をしていきたいが、どうしてもできない部分。それこそを話し合おう
小貫洋子、大沢岳征、雨宮栄子、安藤由紀、貝田博之
ふらついて危ないからと車椅子ベルトを装着し、そのまま座らせている時間が長く、筋力が落ち、ベルトが外せない状態に。
転倒すると、付いていたスタッフが責められる雰囲気に。それも拘束外しに挑戦できない原因に。
一度拘束したら、外すためのカンファレンスが開かれにくい。
指導者がいなさすぎる。
医療安全や、職員ができることの限界を考えると、どう考えていけばいいのかわからなくなる。
当院はトップダウンではありません。どうやって職員の意識と動きを変えていけるのか。
使えば抑制しなくて済むかもしれない道具が使われず余っている。一方で、離床センサーだけはいつも足りない。
本人の意思不在で胃管チューブを設置し、長年抑制。いったい誰のための医療なのか。
特集2 看護学生、臨地実習体験のリアル
1 学生の臨地実習が私に思い出させてくれること
畠山卓也
2 精神看護学実習による学生の成長体験
清水隆裕
3 実習で揺れ動く学生の感情
毛利智果
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