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プロメテウス解剖学 コア アトラス


(第3版)

監訳:坂井 建雄
訳:市村 浩一郎/澤井 直

  • 判型 A4変
  • 頁 768
  • 発行 2019年01月
  • 定価 10,260円 (本体9,500円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03535-4
定番を超えさらなる高みへ。盤石の改訂第3版
一冊ものの解剖学アトラスとして好評を博している、プロメテウス解剖学コアアトラスの改訂第3版。美麗なイラストと読みやすい誌面構成はそのままに、画像解剖の充実をはじめとし、さらなる読みやすさを追求し、すべてのイラストと解説が再吟味された。定番書の地位に安住せず、さらなる高みを目指した改訂の結果を是非手にとって確かめて欲しい。
*「プロメテウス/PROMETHEUS/プロメテウス解剖学」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
第3版 訳者序第3版 まえがき序言

第3版 訳者序

 『プロメテウス解剖学コア アトラス』の第3版を,解剖学を学習する多くの医学生と医療職の学生のみなさんにお届けする.本書の元になったのは,2005年にドイツで出版され,世界中で...
第3版 訳者序第3版 まえがき序言

第3版 訳者序

 『プロメテウス解剖学コア アトラス』の第3版を,解剖学を学習する多くの医学生と医療職の学生のみなさんにお届けする.本書の元になったのは,2005年にドイツで出版され,世界中で高く評価された3巻本のプロメテウスをもとに,アメリカで新たに編集された1冊本の解剖学アトラスである.3巻本のプロメテウスに掲載された高品質の解剖図を生かしながら,人体解剖実習での使いやすさを重視して全体の構成を部位別に改め,頁の構成を見開きの形にまとめてある.さらに,理解を助けるための概念的な模式図や,要約の表を多数付け加えて,コンパクトでわかりやすいまったく新たな解剖学教材を実現したものである.アトラスと銘打ってはいるが,解剖図だけを配した従来の解剖アトラスの域をはるかに超えて,これ1冊で解剖学の学習を可能にする統合的な教材となっている.今回の第3版では,画像診断に関する内容を充実させて,各単元の最後に独立した章としてまとめた.また「神経解剖」の単元を「脳神経系」と改めて,脳と末梢神経の内容を充実させている.

 21世紀に入って,人間の健康と生命をまもる医療に対する社会からの期待と要求が高まっている.多くの若者が医師とそれに関連する職種をめざして,医学の専門的な知識と技術を学んでいる.人体の構造と機能について知る解剖学は,医学を学ぶための最重要の基礎であり,その教材に対するニーズもますます高まっている.人体の構造そのものが大きく変化するわけではないが,コンピューターによる画像処理や情報技術の発展,さらに画像診断技術の普及を背景に,解剖学の教材も大きく進化し,印象的で理解しやすいものが数多く登場している.『プロメテウス解剖学アトラス』全3冊は,高品質の解剖図と洗練された編集により,圧倒的な迫力と内容をもつ新しい時代の解剖学教材として世界的に高い評価を得てきた.その日本語訳も好評を博し,数多くの読者に迎えられている.

 翻訳にあたっては,若手の優秀な解剖学者である市村と澤井が日本語訳の作業を行い,坂井が全体に目を通して監訳を担当した.とくに3巻本の『プロメテウス解剖学アトラス』および解剖学用語との内容および用語の整合性に配慮した.日本語訳にあたっては瑕疵がないように細心の注意をしたつもりではあるが,至らぬところは監訳者の責である.

 本書『プロメテウス解剖学コア アトラス』が,多くの学生たちに行きわたり,よりよい医療者となるべくその基礎となる解剖学の学習に役立てていただけることを願うものである.

 坂井建雄

 2018年9月1日
 八王子の寓居にて


第3版 まえがき

 誇りと謙遜がない交ぜになった気持ちで,Atlas of Anatomyの第3版をお届けする.これまでの版と同様に,私たちは読者からの要望・コメント・批評に答えるように心がけた.この版の準備に当たって,2015年に亡くなった,友人であり共著者のLawrence Rossの協力は得られなかったが,旧版において彼が支援してくれた,高い質と細部へのこだわりを同じ水準で保つように努めた.
 この最新版では3つの大きな課題に力を注いだ.1つ目の課題は,解剖学が変化しつづける科学だという理解である.読者は解剖学が臨床医学の活力のある一部であり,臨床医学もまた絶えず変化しつづけていることを理解している.そのため概念や用語も変化し,可能な限り最も正確で最新の情報を読者に提供する義務があると私たちは感じている.
 2つ目の課題は,断面解剖や放射線の画像の例をさらに追加することによって,学生が解剖学的な構造・位置関係の知識を臨床の場で応用できるようにすることである.放射線医学は診断と治療に熟練を要する専門分野であるが(それゆえ本書では診断や治療については触れないが),放射線画像の局所解剖学的解釈は,解剖学の学習に自然に伴うものである.この点から,当初は始めのほうの章に組み込まれていた画像を移動し,多くの新しい画像を加えて,新たな「断面解剖と画像解剖」という章を単元ごとにつくった.
 最後に,より注力すべき分野を拡張した.新たに「脳神経系」と名称を変えた単元は,以前の「神経解剖」の単元に代わるものである.この単元では,脳と末梢神経系の肉眼解剖に,より焦点が当たっていることに気付かれるだろう.さらに自律神経系についての見開きも追加したが,これも拡張すべき話題である.「骨盤部」の単元では,いくつかの画像を削除・修正して,現在の解剖学の理論を反映させた.さらに,複雑な骨盤の解剖をよりわかりやすく示す新しいイラストを単元を通じて追加した.
 いつもの通り,旧版に意見をくださり,適切な訂正を助言してくれた査読者,同僚,学生に感謝したい.
 われわれの努力は重要ではあるが,本書を読者のお手元に届ける過程における一部に過ぎないと考えている.Thieme社のチーム全員による支援が第3版をつくりあげるうえで欠かせなかった.われわれは特に,Julie O'Meara(企画編集者),Tony Paese(編集助手),Anne M. Sydor, PhD(編集主幹,教育編集部),Barbara Chernow, PhD(制作責任者),Carol Pierson(組版担当者)が,それぞれの専門分野で優秀であり,われわれが質の高い原稿を作り出せると揺るぎなく信頼してくれたことに,大いに感謝したい.

 Anne M. Gilroy
 Brian R. MacPherson

 2015年12月
 Worcester, MA and Lexington, KY


序言

 この解剖学アトラスは,これまで作られた1巻本の人体解剖図譜の中で最も素晴らしいものであると私は思う.これには2つの要素がある.図とその構成の方法である.

 画家のMarkus VollとKarl Weskerは,解剖図の洗練の新しい標準を作り上げた.洗練された半透明の使用と,光と陰の繊細な表現により,読者はあらゆる構造を精確に三次元的に理解することができる.

 著者らは,図の配置を工夫して,学生が人体のイメージを明確に頭の中に作り上げるのに必要な情報の流れを与えている.見開きのそれぞれの頁には,必要な教材が揃っており,経験深く思慮深い教師の手腕をさりげなく見せている.私自身,学生の頃にこの本を使いたかったものだ.それができる今の学生たちをうらやましく思う.

 Robert D. Acland
 (1941~2016年)

 2015年12月
 Louisville, KY
目 次
背部
 1.体表解剖
 2.骨,靱帯,関節
 3.筋
 4.血管・神経
 5.断面解剖と画像解剖

胸部
 6.体表解剖
 7.胸壁
 8.胸腔
 9.縦隔
 10.胸膜腔
 11.断面解剖と画像解剖

腹部
 12.体表解剖
 13.腹壁
 14.腹腔
 15.内臓
 16.血管・神経
 17.断面解剖と画像解剖

骨盤部
 18.体表解剖
 19.骨格,靱帯,筋
 20.骨盤腔
 21.内臓
 22.血管・神経
 23.断面解剖と画像解剖

上肢
 24.体表解剖
 25.肩と上腕
 26.肘と前腕
 27.手首と手
 28.血管・神経
 29.断面解剖と画像解剖

下肢
 30.体表解剖
 31.骨盤と大腿
 32.膝と下腿
 33.足首と足
 34.血管・神経
 35.断面解剖と画像解剖

頭頸部
 36.体表解剖
 37.頭部の骨
 38.頭部・顔面の筋
 39.脳神経
 40.頭部・顔面の血管・神経
 41.眼窩と眼
 42.鼻腔と鼻
 43.側頭骨と耳
 44.口腔・咽頭
 45.頸部
 46.断面解剖と画像解剖

脳神経系
 47.脳
 48.脳の血管
 49.機能系
 50.自律神経系
 51.断面解剖と画像解剖

英文索引
和文索引