標準泌尿器科学 第9版
オールカラーでより充実した内容となった泌尿器科学教科書の改訂版
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定評ある泌尿器科学教科書の改訂第9版。今版では紙面構成を一新しオールカラーとするとともに、他項目とのクロスリファレンスを充実させ、読者がより有機的に泌尿器科学の知識を身につけられるように配慮した。また、付録として新たに「医師国家試験出題基準対照表」「医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表」を収載し学習をサポート。国試突破を目指す医学生から臨床現場に従事する研修医まで、読者の真の理解を助ける1冊。
● | 『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。 |
● | 各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。 |
シリーズ | 標準医学 |
---|---|
監修 | 赤座 英之 |
編集 | 並木 幹夫 / 堀江 重郎 |
発行 | 2014年02月判型:B5頁:394 |
ISBN | 978-4-260-01870-8 |
定価 | 6,820円 (本体6,200円+税) |
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第9版 序
最近の医学・医療の進歩は一段とそのスピードを増し,診断・治療においても,ただ漠然と診断し画一的な治療を行い医療行為を終結するという時代は終わっている.すなわち,診断・治療に関して患者のQOLを重視し,できるだけ負担のかからない診断方法・治療法の選択が求められている.さらに,エビデンスに基づく標準医療としての知識が不可欠となり,いかに患者に最新の正確な情報を提供するかが要求されている.
このような医学・医療の背景を理解しながら,尿路・男性生殖器・後腹膜腔内の疾患を主な対象とする泌尿器科学の理解と知識の確保を得ることのできる教科書という認識のもと,今回の改訂を行った.初版以降,本書編集の大方針である「疾患別の病態生理の理解」は変更されていない.泌尿器科の疾患をその本態から理解することで,試験が過ぎれば忘れてしまうその場限りの知識ではなく,本物の知識を身につけることができるだろう.
第9版における主な改訂点は以下のとおりである.
本書はこれから初めて泌尿器科学を学ぶ学生諸君に向けて編集されたものだが,卒後も折りにふれ使用するに耐えうる教科書であると自負している.したがって,単に医師国家試験対策として役立つ参考書としてのみでなく,読者諸君に長く愛用されることを願っている.
最後に,ご多忙のなか本書の趣旨を了解し,快く執筆に協力してくださった分担執筆者の先生方に心より御礼申し上げる.また,このたび9版と版を重ねたが,初版以来この『標準泌尿器科学』の編集・執筆に携わり本書を育てていただいた歴代執筆者の先生方に,深甚なる感謝を申し上げる.
2014年1月
編者
最近の医学・医療の進歩は一段とそのスピードを増し,診断・治療においても,ただ漠然と診断し画一的な治療を行い医療行為を終結するという時代は終わっている.すなわち,診断・治療に関して患者のQOLを重視し,できるだけ負担のかからない診断方法・治療法の選択が求められている.さらに,エビデンスに基づく標準医療としての知識が不可欠となり,いかに患者に最新の正確な情報を提供するかが要求されている.
このような医学・医療の背景を理解しながら,尿路・男性生殖器・後腹膜腔内の疾患を主な対象とする泌尿器科学の理解と知識の確保を得ることのできる教科書という認識のもと,今回の改訂を行った.初版以降,本書編集の大方針である「疾患別の病態生理の理解」は変更されていない.泌尿器科の疾患をその本態から理解することで,試験が過ぎれば忘れてしまうその場限りの知識ではなく,本物の知識を身につけることができるだろう.
第9版における主な改訂点は以下のとおりである.
1. | 診断・治療の知識・技術をはじめ,倫理面も考慮に入れ,最新の知見を盛り込んだ. |
2. | 全頁カラーとするなど,全体的にビジュアルな体裁を心がけ,泌尿器科学を初めて学ぶ医学生の視覚的な理解を促すよう配慮した. |
3. | 前版から引き続き,本文中の重要語句を色文字として強調することで,初学者にも何がポイントなのか明確になるようにした. |
4. | 各編の冒頭に「構成マップ」を付け,その編で学習すべきことを概観できるようにした. |
5. | クロスリファレンスを充実させ,本書内での関連項目をより有機的に理解できるようにした. |
6. | 医師国家試験出題基準とのつながりを重要視し,第6章「主訴・主症状よりみた疾患のまとめ」では出題基準に記載されている疾患を太字にして明示した.また,付録として新たに「医師国家試験出題基準対照表」「医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表」を収載した. |
本書はこれから初めて泌尿器科学を学ぶ学生諸君に向けて編集されたものだが,卒後も折りにふれ使用するに耐えうる教科書であると自負している.したがって,単に医師国家試験対策として役立つ参考書としてのみでなく,読者諸君に長く愛用されることを願っている.
最後に,ご多忙のなか本書の趣旨を了解し,快く執筆に協力してくださった分担執筆者の先生方に心より御礼申し上げる.また,このたび9版と版を重ねたが,初版以来この『標準泌尿器科学』の編集・執筆に携わり本書を育てていただいた歴代執筆者の先生方に,深甚なる感謝を申し上げる.
2014年1月
編者
目次
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序説 泌尿器科学とは
第I編 泌尿器科学総論
第1章 泌尿器の解剖と生理
第2章 泌尿器の発生
第3章 泌尿器疾患の症候
A 尿の色調・性状の変化
B 尿量の異常
C 排尿に関する症状
D 疼痛
E 腫瘤
F 外陰部の症候
G 性機能障害
H 全身症状
第4章 泌尿器疾患の診断法
A 診察法
B 尿検査,分泌物検査,精液検査
C 器械的検査
D 内視鏡的検査
E 尿路機能検査
F X線検査
G CT検査
H MRI検査
I 核医学検査
J 超音波検査
K 腎機能検査
L 生検
M 内分泌機能検査
N 遺伝学的検査
第5章 診療の手順
第6章 主訴・主症状よりみた疾患のまとめ
第II編 尿路・性器の主要疾患
第7章 先天性および小児泌尿器科疾患
A 腎・上部尿路の異常
B 膀胱・尿道の異常
C 精巣・性器の異常
D 小児泌尿器科腫瘍性疾患
第8章 尿路・性器の損傷と異物
A 尿路・性器損傷
B 尿路・性器異物
C 尿瘻
第9章 下部尿路機能障害
A 正常下部尿路機能(蓄尿と排尿の生理)
B 蓄尿障害
C 排尿(排出)障害
第10章 女性泌尿器科
A 女性の腹圧性尿失禁
B 性器脱(骨盤臓器脱)
C その他
第11章 腎不全
A 急性腎障害
B 慢性腎臓病
第12章 尿路・性器の感染症
第13章 尿路結石症
A 総論
B 各論
第14章 泌尿器科の腫瘍
A 腫瘍概論
B 腎・腎盂・尿管の腫瘍
C 膀胱の腫瘍
D 尿道の腫瘍
E 前立腺の腫瘍
F 精巣の腫瘍
G 陰茎・陰嚢・その他の腫瘍
第15章 泌尿器科における内分泌疾患
A 副腎・後腹膜の疾患
B 性分化疾患
C 精巣機能障害・男性不妊症
第16章 性機能障害
第17章 泌尿器科における高血圧症・血管疾患
第III編 泌尿器科の主な手術
第18章 尿路内視鏡手術と腹腔鏡手術
A 尿路内視鏡手術
B 腹腔鏡手術
C ロボット支援手術
D 体外手術
E 泌尿器レーザー手術
第19章 開放手術
A 副腎の手術
B 腎および腎盂の手術
C 尿管の手術
D 膀胱の手術
E 前立腺の手術
F 陰茎の手術
G 尿道の手術
H 陰嚢内臓器の手術
付録 泌尿器科主要疾患の画像診断
副腎疾患
腎・腎盂・尿管疾患
膀胱・尿道疾患
前立腺疾患
精巣疾患
付1:医師国家試験出題基準対照表
付2:医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表
付3:本書で用いた略語一覧
和文索引
欧文索引
第I編 泌尿器科学総論
第1章 泌尿器の解剖と生理
第2章 泌尿器の発生
第3章 泌尿器疾患の症候
A 尿の色調・性状の変化
B 尿量の異常
C 排尿に関する症状
D 疼痛
E 腫瘤
F 外陰部の症候
G 性機能障害
H 全身症状
第4章 泌尿器疾患の診断法
A 診察法
B 尿検査,分泌物検査,精液検査
C 器械的検査
D 内視鏡的検査
E 尿路機能検査
F X線検査
G CT検査
H MRI検査
I 核医学検査
J 超音波検査
K 腎機能検査
L 生検
M 内分泌機能検査
N 遺伝学的検査
第5章 診療の手順
第6章 主訴・主症状よりみた疾患のまとめ
第II編 尿路・性器の主要疾患
第7章 先天性および小児泌尿器科疾患
A 腎・上部尿路の異常
B 膀胱・尿道の異常
C 精巣・性器の異常
D 小児泌尿器科腫瘍性疾患
第8章 尿路・性器の損傷と異物
A 尿路・性器損傷
B 尿路・性器異物
C 尿瘻
第9章 下部尿路機能障害
A 正常下部尿路機能(蓄尿と排尿の生理)
B 蓄尿障害
C 排尿(排出)障害
第10章 女性泌尿器科
A 女性の腹圧性尿失禁
B 性器脱(骨盤臓器脱)
C その他
第11章 腎不全
A 急性腎障害
B 慢性腎臓病
第12章 尿路・性器の感染症
第13章 尿路結石症
A 総論
B 各論
第14章 泌尿器科の腫瘍
A 腫瘍概論
B 腎・腎盂・尿管の腫瘍
C 膀胱の腫瘍
D 尿道の腫瘍
E 前立腺の腫瘍
F 精巣の腫瘍
G 陰茎・陰嚢・その他の腫瘍
第15章 泌尿器科における内分泌疾患
A 副腎・後腹膜の疾患
B 性分化疾患
C 精巣機能障害・男性不妊症
第16章 性機能障害
第17章 泌尿器科における高血圧症・血管疾患
第III編 泌尿器科の主な手術
第18章 尿路内視鏡手術と腹腔鏡手術
A 尿路内視鏡手術
B 腹腔鏡手術
C ロボット支援手術
D 体外手術
E 泌尿器レーザー手術
第19章 開放手術
A 副腎の手術
B 腎および腎盂の手術
C 尿管の手術
D 膀胱の手術
E 前立腺の手術
F 陰茎の手術
G 尿道の手術
H 陰嚢内臓器の手術
付録 泌尿器科主要疾患の画像診断
副腎疾患
腎・腎盂・尿管疾患
膀胱・尿道疾患
前立腺疾患
精巣疾患
付1:医師国家試験出題基準対照表
付2:医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表
付3:本書で用いた略語一覧
和文索引
欧文索引