ミクロコスモスの形成
脳が創る“同時性の場”

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 「ミクロコスモス」への思いは、ずっと心の奥にあったのだが、なかなか構想の形にならないでいた。やっと21世紀に入って、その構想の朧気な姿を見出す契機がやってきた。それは、今では広く知られるようになった、様々なバージョンの多宇宙ランドスケープ、そのコペルニクス的回転の発想においてである。そのような宇宙論としての本質、宇宙のリアリティを明らかにする段階になって、われわれの日常的な現象による体験知識が当てにならないだけではなく、今までの宇宙の概念を根本的に改める必要に迫られている状況である。  今ここでは、先進分野の事象を真似る、アナロジー的な考え、解体と組み立て方を横目に、自分流に取りかかることにする。単なるアナロジーだという批判は、そのまま頂戴することにして、将来の進展において、新たなパラダイム・シフトを期待している。
腰原 英利
販売 医学書院
発行 2012年12月判型:A5頁:126
ISBN 978-4-260-70088-7
定価 2,420円 (本体2,200円+税)

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はじめに
1.情報時空としてのミクロコスモス(小宇宙)
2.“個”のミクロコスモスの発生学
3.ミクロコスモスと脳の形成
4.ミクロコスモスの遺伝情報から神経情報へ相転移
5.ミクロコスモスの拡張と重層する神経情報相
6.ミクロコスモスの纏りと社会な纏り
7.“個”のミクロコスモスの在りよう
あとがき

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