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看護診断ハンドブック 第9版

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看護診断ラベルの基本的な情報と看護成果(NOC)、看護介入(NIC)、そして看護介入の実際を収めた、看護診断の基本書。新設の第3部「共同問題」では、22の共同問題について、定義とハイリスク集団、看護目標、一般的看護介入とその根拠を解説している。新しい看護診断を25追加。臨床でのレファレンスに、また看護学生の教科書・参考書として最適の書。
リンダ J. カルペニート=モイエ
監訳 新道 幸恵
竹花 富子
発行 2011年01月判型:A5変頁:840
ISBN 978-4-260-01169-3
定価 4,180円 (本体3,800円+税)
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監訳者まえがき

 近年の保健医療福祉の変革は目覚ましく,複雑多様化しております。人々の命と尊厳を守り,安全な保健医療福祉を提供するためには,保健医療福祉の各専門職の高度化と協働・連携が必須です。そのことは平成20年6月に厚生労働省から出された「安心と希望の医療確保ビジョン」において明記されています。また,平成20年8月には,日本学術会議の健康・生活科学委員会看護学分科会において「看護職の役割拡大が安全と安心の医療を支える」という提言が出されました。これには,看護師の裁量権の拡大への提言が示されています。これらの報告書から安全で安心な保健医療福祉には看護の専門性の高度化が求められていると言えます。看護は認定看護師や専門看護師の育成によって,高度な専門性を備えた人々を輩出してきました。その数はまだまだ,社会のニーズに対応するには十分とは言えません。今日の保健医療福祉の変革は看護職に特定の専門家のみではなく,ジェネラリストにも高度な判断力に支えられた専門的な実践力と他の専門職と協働・連携する能力を求めるようになったのです。
 高度な判断力は,専門的な知識と直感に基づいた実践によって培われていきます。ところが,近年の看護の実践の場は,入院期間の短縮,在宅医療の推進,クリニカルパスの導入,電子カルテの導入などによって,ケアのルーチン化が進み,多忙さと相まって,看護職の判断力を養う機会が少なくなってきていることを懸念しています。そのような現状においても,看護実践のプロセスで判断力を高める工夫と努力が必要に思われます。
 看護実践において,日常的に「看護診断」を用いてケアを行うことは,看護の判断力を養い,看護に必要な知識を深めることにつながり,かつ直感力も育てることになるでしょう。当然のことですが,「看護診断」を用いることは共通言語による看護の実践をすることを意味し,看護のチームワークを促進するのみならず,他の専門職との協働・連携を促進するという成果が期待できます。
 「看護診断」は,まだ我が国において,看護実践における共通言語となるほど普及しているとは言えないでしょう。多くの看護師の方々が「看護診断」に親しみ,判断力の向上を支援する参考書として使用して下さることを願っています。

 本書はL. J. Carpenito-MoyetのHandbook of Nursing Diagnosisの第13版の訳本です。この13版には,NANDAで開発された新しい看護診断を含む25の看護診断が含まれています。また,これまでの診断名が変更されたものが「持続性尿失禁」(以前は「完全尿失禁」)など7つあります。この版では新たに,22の共同問題を第3部としてまとめるという編集がなされています。この3部では,共同問題ごとに,定義,ハイリスク集団,看護目標,指標,一般的看護介入と根拠が述べられています。なお,看護診断名と看護診断の定義で「(NANDA)」と記入されている箇所については,『NANDA-I看護診断 定義と分類2009-2011』の訳を引用しました。

 本書の発行に際して,医学書院看護出版部の石井伸和氏に多大なるご支援をいただきましたことと制作部の森本成氏のご尽力に厚くお礼申し上げます。

 2010年11月
 新道 幸恵

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 監訳者まえがき
 はじめに

第1部 看護診断
 1.健康知覚-健康管理パターン
 2.栄養-代謝パターン
 3.排泄パターン
 4.活動-運動パターン
 5.睡眠-休息パターン
 6.認知-知覚パターン
 7.自己知覚パターン
 8.役割-関係パターン
 9.性-生殖パターン
 10.コーピング-ストレス耐性パターン
 11.価値-信念パターン

第2部 ヘルスプロモーション/ウェルネス型看護診断

第3部 共同問題
  ■心臓/血管系
  ■呼吸器系
  ■代謝/免疫/造血系
  ■腎/泌尿器系
  ■神経/感覚器系
  ■消化管/肝臓/胆道系
  ■筋/骨格系
  ■生殖器系

第4部 診断クラスター 看護診断と共同問題を伴う医学的問題
 I. 医学的問題
  ■循環器/血液・造血器/末梢血管疾患
  ■呼吸器疾患
  ■内分泌/代謝疾患
  ■消化器疾患
  ■腎/泌尿器疾患
  ■神経疾患
  ■感覚器の疾患
  ■皮膚外皮系の疾患
  ■筋骨格/結合織疾患
  ■感染症/免疫疾患
  ■悪性新生物
 II. 手術
 III. 産科婦人科的問題
  ■産科的問題
  ■婦人科的問題
 IV.新生児の問題
 V.小児期/思春期の問題
 VI.精神科的問題
 VII.検査と治療

[付録]成人入院スクリーニングアセスメントツール
 文献
 索引
  和文索引
  欧文索引

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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