図説 マニュアルセラピー
深部組織と神経筋に対するアプローチ
学生から現職者まで幅広い対象に有用な徒手療法のテキスト
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本書は、深部組織と神経筋に対する徒手療法に関して、解剖、運動学、組織の病理などの理論と実際の手技を豊富な写真、図とともにわかりやすく解説している。理学療法分野をはじめとした学生の教科書としてはもちろん、多くの健康ケア専門職の現職者にとっても有用なテキスト。
訳 | 斎藤 昭彦 |
---|---|
発行 | 2005年06月判型:B5頁:300 |
ISBN | 978-4-260-24441-1 |
定価 | 5,280円 (本体4,800円+税) |
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第1部 統合的深部組織治療システム総論
第1章 統合的深部組織システム
第2章 治療の学習
第3章 深部組織治療を行うセラピストのためのガイドライン
第2部 統合的深部組織治療の実際
第4章 統合的深部組織治療システムのテクニック
第5章 結合組織
第6章 呼吸と支持
第7章 上肢の調整
第8章 下肢の調整-しっかりとした基礎を確立する
第9章 コアを固定する
第10章 頭頸部の調整-上極のバランスを保つ
Appendix ケーススタディ
用語集
参考文献
索引
第1章 統合的深部組織システム
第2章 治療の学習
第3章 深部組織治療を行うセラピストのためのガイドライン
第2部 統合的深部組織治療の実際
第4章 統合的深部組織治療システムのテクニック
第5章 結合組織
第6章 呼吸と支持
第7章 上肢の調整
第8章 下肢の調整-しっかりとした基礎を確立する
第9章 コアを固定する
第10章 頭頸部の調整-上極のバランスを保つ
Appendix ケーススタディ
用語集
参考文献
索引
書評
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心身一体の考えに基づいた総合的深部組織治療のガイド
書評者: 藤縄 理 (埼玉県立大教授・理学療法学)
本書は原題“The Balanced Body―A Guide to Deep Tissue and Neuromuscular Therapy”の意味「調和のとれたからだ―深部組織と神経筋への治療ガイド」が示すとおり,深部組織と神経筋に対する徒手療法のガイドブックである。軟部組織に対する徒手療法には多くの体系があるが,本書は“心身一体的(全体的・全人的,ホリスティック)な考え方に基づき,総合的深部組織治療”について述べている。
「第1部 総合的深部組織治療システム総論」で理論的背景,治療の学習,深部組織治療を行うセラピストのためのガイドラインを示している。理論的背景としては,従来用いられてきた深部組織治療,例えば筋膜ネットワークへの治療であるロルフィング(Rolfing),結合組織テクニック(connective tissue technique),トリガーポイントへの治療である神経筋治療,循環系マッサージに分類されるスウェーデン式マッサージ,筋線維に横断的にストロークを加えるクロスファイバーテクニック(cross fiber technique),身体エネルギーの流れを陽極と陰極間の磁力の流れと捉えるポラリティーセラピー(Polarity Therapy),日本の指圧,ストレッチングなどを統合している。
「第2部 統合的深部組織治療の実際」では,治療対象となる組織,各部位の解剖や基礎的概念,評価,治療,適用と禁忌,などを図表やイラスト,写真を多用して具体的に説明している。もちろん,徒手療法の手技は書籍からでは学ぶことはできない。著者も述べているが,本書はあくまでもトレーニングを受けた経験者が指導に用いるためのガイドブックである。軟部組織に対するトレーニングを受けた治療者のもとで本書を用いて学ぶときに非常に有益である。
海外の徒手療法関係の文献には優れたものがたくさんある。しかし,翻訳する場合,訳者がその内容を十分理解していないと誤った訳をしてしまう。訳者の齋藤昭彦先生はオーストラリアの大学院で徒手療法を学ばれ,日本における徒手療法の臨床,研究,教育の第一人者であり,多くの論文・著書と訳書を著しておられる。先生によってまさに日本語版に命を吹き込まれたと言ってもよい。徒手療法に興味のある方はぜひご一読されることをお薦めする。そして,経験者は初学者に系統的に技術を指導していただきたい。
書評者: 藤縄 理 (埼玉県立大教授・理学療法学)
本書は原題“The Balanced Body―A Guide to Deep Tissue and Neuromuscular Therapy”の意味「調和のとれたからだ―深部組織と神経筋への治療ガイド」が示すとおり,深部組織と神経筋に対する徒手療法のガイドブックである。軟部組織に対する徒手療法には多くの体系があるが,本書は“心身一体的(全体的・全人的,ホリスティック)な考え方に基づき,総合的深部組織治療”について述べている。
「第1部 総合的深部組織治療システム総論」で理論的背景,治療の学習,深部組織治療を行うセラピストのためのガイドラインを示している。理論的背景としては,従来用いられてきた深部組織治療,例えば筋膜ネットワークへの治療であるロルフィング(Rolfing),結合組織テクニック(connective tissue technique),トリガーポイントへの治療である神経筋治療,循環系マッサージに分類されるスウェーデン式マッサージ,筋線維に横断的にストロークを加えるクロスファイバーテクニック(cross fiber technique),身体エネルギーの流れを陽極と陰極間の磁力の流れと捉えるポラリティーセラピー(Polarity Therapy),日本の指圧,ストレッチングなどを統合している。
「第2部 統合的深部組織治療の実際」では,治療対象となる組織,各部位の解剖や基礎的概念,評価,治療,適用と禁忌,などを図表やイラスト,写真を多用して具体的に説明している。もちろん,徒手療法の手技は書籍からでは学ぶことはできない。著者も述べているが,本書はあくまでもトレーニングを受けた経験者が指導に用いるためのガイドブックである。軟部組織に対するトレーニングを受けた治療者のもとで本書を用いて学ぶときに非常に有益である。
海外の徒手療法関係の文献には優れたものがたくさんある。しかし,翻訳する場合,訳者がその内容を十分理解していないと誤った訳をしてしまう。訳者の齋藤昭彦先生はオーストラリアの大学院で徒手療法を学ばれ,日本における徒手療法の臨床,研究,教育の第一人者であり,多くの論文・著書と訳書を著しておられる。先生によってまさに日本語版に命を吹き込まれたと言ってもよい。徒手療法に興味のある方はぜひご一読されることをお薦めする。そして,経験者は初学者に系統的に技術を指導していただきたい。
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