病院早わかり読本 第5版増補版
新人スタッフの必携書、医療の仕組みが正しく、早く身につく
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患者が安心して医療を受けるためには、医療の仕組みを正しく理解し、相互の理解を深める努力が必要となる。その実践をふまえ「医療における信頼の創造」を実現するために、医療に携わる新人スタッフがまず知っておくべきことを、コンパクトかつすぐに理解できるようまとめたベストセラー第5版の増補版。近年さらに変化の激しい医療制度改革に対応したup-to-dateを行い、DPC制度の見直しなど新たな内容を追加した。
編著 | 飯田 修平 |
---|---|
発行 | 2017年03月判型:B5頁:312 |
ISBN | 978-4-260-03051-9 |
定価 | 2,530円 (本体2,300円+税) |
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第5版増補版 序
東日本大震災と福島原発事故は,社会の多くの分野で大きな転換点となりました。
大震災直後の被災地における礼節ある互助の行動が世界から賞賛され,政府の拙い対応があったものの,同胞として大変うれしく思いました。
“あれから40年”の漫談ではありませんが,“あれから約6年”経過しました。周りを見渡すと,良くなったとは思えません。人々は内向きで,目先の損得にとらわれ,筋の通らない言動をし,世知辛く,荒んでいます。“あの同胞”はどこへ行ったのかと不思議です。自分を大事にする,本書で述べる“自分中心”の意味を理解していただきたいと思います。
大震災を予期したわけではありませんが,第4版の序で,「“医療崩壊”“病院崩壊”と呼ばれる今こそ,構造改革・医療制度改革の好機と捉えるべきです。他組織や他人ではなく,自らが変わること,意識改革することが必要です。そして,組織を挙げた継続的な質向上の努力が必要です」と述べました。問題の発生(事故,災害等)を契機に(転換点として),自らが変わる努力をしなければならないことを,本文で繰り返し伝えました。
第5版出版から2年の社会情勢,医療情勢の大きな変化を踏まえ,第5版増補版を出版させていただきました。第5版増補版も,“変革は好機である”という言葉から始めます。
本書の主題は,「医療は特殊ではない,一般企業と同じ部分のほうが多い」と考える「病院職員および患者や国民の意識改革」と,継続的質向上の実践を通した「医療における信頼の創造」です。
本書出版の経緯を振り返ります。“なぜ「今」意識改革が必要かを認識することが重要である”という趣旨で『病院職員のための病院早わかり読本』を出版し(1995年),“大きな変化と時間が経過した現在,意識改革した後にどのように行動し,行動により何が変わったか,その成果が問われている,議論したり,考えている段階ではない,行動・実践あるのみ”という趣旨で,『病院早わかり読本』を出版しました(1999年)。その後も社会情勢の変化や,頻繁の医療制度改正等に対応して,毎年のように改訂・増補しています。2006年の第5次医療法改正を受けて“社会の変化に対応し,変革の流れを作ることに寄与するように”と,第3版として全面改訂しました(2007年)。その後も,医療界は荒波に翻弄され,医療崩壊,病院崩壊と呼ばれる状況が進みました。2008年10月16日読売新聞朝刊の「医療構造改革・読売提言特集」は医療従事者の意欲低下を食い止め,2010年の診療報酬改定と健康保険法改正は約10年間の医療費削減の流れを止めた点で,意義がありました。しかし,転換点だったか,あるいは,流れを遅くしただけかは,歴史が評価します。流れを良い方向に変える努力の継続が必要です。第4版でも,“予測不可能な社会の変化に対応するには,原理原則に基づいて,現場で現物を現実に実践することが必要である。自らが変わらなければならない”という趣旨で改訂しました。出版に合わせたように,東日本大震災が発生し,社会が大きく変わらざるを得ませんでした。政権交代がありましたが,医療界にとっては厳しさが増大しました。2014年には,消費税増(損税増),診療報酬実質マイナス改定,「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(「医療・介護総合確保推進法)」の成立(2014年6月)があり,医療界は混迷状態です。医療事故調査制度への対応がその象徴です。第5版は,次の一歩を踏み出す方策を考えるために,“視点を変え”て,自らの言動を変えることから始めようという趣旨で,全面改訂しました。
医療従事者も安心して医療を提供し,患者さんが安心して医療を受けるためには,医療の仕組みを正しく理解し,相互の理解を深める努力が必要です。その実践の過程から,「医療における信頼の創造」が実現できると確信します。
信頼とは安心です。安心の基本は安全の確保です。事故はけしからぬ,事故を起こすべきではない,誰の責任かなどと考えては解決できません。安全の確保には,質の向上,とくに,医療機関の「職員の質」とともに「組織経営の質」の向上が必須です。
情報が錯綜し,先行きが不透明で,意思決定が困難な時期にこそ,基本に立ち返ることが必要です。基本とは質の向上であり,質管理の手法が参考になります。質を機軸にした経営であり,総合的質経営(Total Quality Management:TQM)が必要です。質管理関係者をはじめとする他分野との連携が進展し,多くのプロジェクトが成果を挙げています。
本書の特徴は,第1部「医療の仕組み」で,医療とは何かから説き起こし,医療制度(医療提供のしくみ)と医療保険制度(医療費の報酬と支払いのしくみ)を,第2部「医療の質向上を目指して」で,質とは何か,医療の質とは何か,質重視の経営を解説していることです。他にはない構成です。
「早わかり」とはいいながら,複雑かつ難解な医療制度や質管理を,できるだけ正確かつわかりやすく伝えたいという二律背反に,あえて挑戦しています。欄外の用語解説による補足がその一つです。今回の増補版では,第1部を大幅に改訂しました。
医療制度を考え,また,質を向上させるための参考書として活用し,医療従事者と患者さんを含め多くの方々との相互理解に役立てていただければ幸いです。
改訂作業中に,医療とは何かを実践でご教授いただいた都築俊治先生,顧客志向とは何かを理論的にご教授いただいた赤尾洋二先生の訃報に接しました。それぞれ,本書の第1部,第2部の基本的考え方の恩師です。本書を,両先生の墓前に捧げます。
ご示唆をいただいた医学書院の大橋尚彦さんに感謝申し上げます。
2017年2月
飯田修平
東日本大震災と福島原発事故は,社会の多くの分野で大きな転換点となりました。
大震災直後の被災地における礼節ある互助の行動が世界から賞賛され,政府の拙い対応があったものの,同胞として大変うれしく思いました。
“あれから40年”の漫談ではありませんが,“あれから約6年”経過しました。周りを見渡すと,良くなったとは思えません。人々は内向きで,目先の損得にとらわれ,筋の通らない言動をし,世知辛く,荒んでいます。“あの同胞”はどこへ行ったのかと不思議です。自分を大事にする,本書で述べる“自分中心”の意味を理解していただきたいと思います。
大震災を予期したわけではありませんが,第4版の序で,「“医療崩壊”“病院崩壊”と呼ばれる今こそ,構造改革・医療制度改革の好機と捉えるべきです。他組織や他人ではなく,自らが変わること,意識改革することが必要です。そして,組織を挙げた継続的な質向上の努力が必要です」と述べました。問題の発生(事故,災害等)を契機に(転換点として),自らが変わる努力をしなければならないことを,本文で繰り返し伝えました。
第5版出版から2年の社会情勢,医療情勢の大きな変化を踏まえ,第5版増補版を出版させていただきました。第5版増補版も,“変革は好機である”という言葉から始めます。
本書の主題は,「医療は特殊ではない,一般企業と同じ部分のほうが多い」と考える「病院職員および患者や国民の意識改革」と,継続的質向上の実践を通した「医療における信頼の創造」です。
本書出版の経緯を振り返ります。“なぜ「今」意識改革が必要かを認識することが重要である”という趣旨で『病院職員のための病院早わかり読本』を出版し(1995年),“大きな変化と時間が経過した現在,意識改革した後にどのように行動し,行動により何が変わったか,その成果が問われている,議論したり,考えている段階ではない,行動・実践あるのみ”という趣旨で,『病院早わかり読本』を出版しました(1999年)。その後も社会情勢の変化や,頻繁の医療制度改正等に対応して,毎年のように改訂・増補しています。2006年の第5次医療法改正を受けて“社会の変化に対応し,変革の流れを作ることに寄与するように”と,第3版として全面改訂しました(2007年)。その後も,医療界は荒波に翻弄され,医療崩壊,病院崩壊と呼ばれる状況が進みました。2008年10月16日読売新聞朝刊の「医療構造改革・読売提言特集」は医療従事者の意欲低下を食い止め,2010年の診療報酬改定と健康保険法改正は約10年間の医療費削減の流れを止めた点で,意義がありました。しかし,転換点だったか,あるいは,流れを遅くしただけかは,歴史が評価します。流れを良い方向に変える努力の継続が必要です。第4版でも,“予測不可能な社会の変化に対応するには,原理原則に基づいて,現場で現物を現実に実践することが必要である。自らが変わらなければならない”という趣旨で改訂しました。出版に合わせたように,東日本大震災が発生し,社会が大きく変わらざるを得ませんでした。政権交代がありましたが,医療界にとっては厳しさが増大しました。2014年には,消費税増(損税増),診療報酬実質マイナス改定,「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(「医療・介護総合確保推進法)」の成立(2014年6月)があり,医療界は混迷状態です。医療事故調査制度への対応がその象徴です。第5版は,次の一歩を踏み出す方策を考えるために,“視点を変え”て,自らの言動を変えることから始めようという趣旨で,全面改訂しました。
医療従事者も安心して医療を提供し,患者さんが安心して医療を受けるためには,医療の仕組みを正しく理解し,相互の理解を深める努力が必要です。その実践の過程から,「医療における信頼の創造」が実現できると確信します。
信頼とは安心です。安心の基本は安全の確保です。事故はけしからぬ,事故を起こすべきではない,誰の責任かなどと考えては解決できません。安全の確保には,質の向上,とくに,医療機関の「職員の質」とともに「組織経営の質」の向上が必須です。
情報が錯綜し,先行きが不透明で,意思決定が困難な時期にこそ,基本に立ち返ることが必要です。基本とは質の向上であり,質管理の手法が参考になります。質を機軸にした経営であり,総合的質経営(Total Quality Management:TQM)が必要です。質管理関係者をはじめとする他分野との連携が進展し,多くのプロジェクトが成果を挙げています。
本書の特徴は,第1部「医療の仕組み」で,医療とは何かから説き起こし,医療制度(医療提供のしくみ)と医療保険制度(医療費の報酬と支払いのしくみ)を,第2部「医療の質向上を目指して」で,質とは何か,医療の質とは何か,質重視の経営を解説していることです。他にはない構成です。
「早わかり」とはいいながら,複雑かつ難解な医療制度や質管理を,できるだけ正確かつわかりやすく伝えたいという二律背反に,あえて挑戦しています。欄外の用語解説による補足がその一つです。今回の増補版では,第1部を大幅に改訂しました。
医療制度を考え,また,質を向上させるための参考書として活用し,医療従事者と患者さんを含め多くの方々との相互理解に役立てていただければ幸いです。
改訂作業中に,医療とは何かを実践でご教授いただいた都築俊治先生,顧客志向とは何かを理論的にご教授いただいた赤尾洋二先生の訃報に接しました。それぞれ,本書の第1部,第2部の基本的考え方の恩師です。本書を,両先生の墓前に捧げます。
ご示唆をいただいた医学書院の大橋尚彦さんに感謝申し上げます。
2017年2月
飯田修平
目次
開く
第1部 医療の仕組み
第1章 時代背景
[01] 変革は好機である
[02] 社会情勢の変化
[03] 価値観の多様化
[04] 規制改革
第2章 医療とは
[01] 医療とは何か
[02] 医療の特性
第3章 社会保障制度としての医療制度・医療保険制度の成立
[01] 医療制度と医療保険制度
[02] 医療制度の成立
[03] 医療制度の確立の経緯
[04] 医療制度改革
[05] 健康増進法
[06] 医療制度改革試案
[07] 病院団体の提言
[08] 第5次医療法改正
[09] がん対策基本法
[10] 医療特区
[11] 医師の需給
[12] 医療崩壊・病院崩壊
[13] 後期高齢者医療制度
[14] 後期高齢者医療制度の見直し
[15] 医療基本法
第4章 病院とは
[01] 病院を規定する法律
[02] 病床の再編
[03] 病院の機能
[04] 設立主体
[05] 公民の役割分担
[06] 医療施設の連携(病院は入院機能,診療所は外来機能)
[07] 医療施設の概要
[08] 医師臨床研修制度および専門医制度の見直し
第5章 特殊な医療の問題
[01] 生活習慣病
[02] 小児医療
[03] 周産期医療
[04] 救急医療
[05] がん対策
[06] 移植医療
[07] 遺伝子操作
第6章 医療保険制度
[01] 医療保険制度の目的
[02] 医療保険の仕組み
[03] 療養の給付
[04] 保険外併用療養費
[05] 治験,研究等
第7章 高齢者医療制度
[01] 高齢者保健医療対策の歴史
[02] 老人保健施設
[03] 老人訪問看護制度
[04] 高齢者医療制度の改革
[05] 地域包括ケア
第8章 診療報酬制度
[01] 診療報酬制度の概要
[02] 診療報酬の決定
[03] 出来高払い方式の意義
[04] 定額(包括)支払い方式の意義
第9章 (公的)介護保険制度
[01] なぜ,介護保険が必要か?
[02] 制度創設のねらい
[03] 基本的理念
[04] 介護保険法改正
[05] 介護報酬の改定推移
[06] 介護保険の仕組み(厚労省資料より)
[07] サービスの種類と支給限度額
[08] 介護サービス利用手続き
[09] 介護保険認定の仕組みと区分
[10] ケアマネジャー養成の流れ
[11] 介護保険における不服申請と苦情処理
[12] 介護保険の留意点
[13] 医療と介護の連携
[14] 医療介護総合確保推進法(2014年6月25日公布)
[15] 2015年度介護保険制度改正等の動向
[16] 今後の課題
第10章 病院業務の流れ
[01] 経営資源の蓄積と流れ
[02] 業務の流れ
[03] 病院の活動
[04] 物の流れ
[05] 人の流れ
[06] 情報の流れ
[07] 金の流れ
第11章 病院の組織
[01] 病院の組織の概要
[02] 病院の組織図
[03] 多面体の組織運営
[04] 医局
[05] 薬剤科
[06] 臨床検査科
[07] 臨床工学技士
[08] 放射線科
[09] リハビリテーション科
[10] 栄養科
[11] リネン
[12] 看護部
[13] 事務部
[14] その他の部署や機能チーム
第12章 人事
[01] 人事労務管理は組織管理の要
[02] 労働契約と就業規則
[03] 労働安全衛生
[04] 人事考課
[05] アウトソーシング
[06] 業務委託
[07] 労働者派遣
[08] 外国人労働者
第13章 病院管理と財務
[01] 病床管理
[02] 情報管理
[03] 病院の財務
[04] 病院経営の重要な指標
第14章 施設・設備管理
[01] 施設・設備管理
[02] 情報システム管理
[03] 防災体制
第15章 医療廃棄物・感染管理・環境保全
[01] 産業廃棄物
[02] 特別管理廃棄物(感染性廃棄物)
[03] 医療機関内での管理体制
[04] 感染管理
[05] 環境保全
[06] 循環型社会
第2部 医療の質向上を目指して
第1章 質とは何か
[01] 基本的考え方の共有
[02] 質の定義
[03] 質と品質
[04] 医療の質
[05] 医療の質の要素
[06] 医療の質の相対性
第2章 良質な医療
[01] 良質な医療とは
[02] 良質な医療を提供する仕組み
[03] 患者の満足・不満足
[04] 患者志向の医療
第3章 質管理
[01] 質管理の基本的考え方
[02] 質重視の経営
[03] 顧客志向
[04] 後工程はお客様
[05] 三現主義と五ゲン主義
[06] 標準化
[07] 継続的改善
[08] プロセス志向
第4章 医療の質管理
[01] 医療への質管理の導入
[02] 医療における質管理
[03] 医療の質向上と効率化
[04] 結果と成果
[05] 医療の質の評価
[06] 総合的質経営
第5章 医療の質向上活動
[01] 病院理念の共有
[02] チーム医療と情報共有
[03] 科学的な判断
[04] 過程と結果の評価
[05] 組織管理としての質向上
[06] 一般産業界との連携
第6章 医療機能評価
[01] 日本医療機能評価機構
[02] 病院機能評価の変遷
[03] 評価対象領域(機能種別版評価項目)
[04] 機能種別版評価項目(3rdG:Ver 1.0)
[05] 付加機能評価
[06] 受審における留意点
[07] 日本医療機能評価機構のその他の事業
第7章 医療の標準化
[01] 疾患名の標準化
[02] ICDの基本構造
[03] Casemix
[04] DRG(診断関連群)とは何か?
[05] DRG/PPS
[06] ICDとDRG/PPS
[07] DPC
[08] パス法について
[09] 臨床指標(Clinical Indicator;CI)
[10] アウトカム評価事業
[11] EBM(Evidence-Based Medicine)
[12] 診療ガイドライン
[13] 医療情報サービス事業(Minds)
第8章 情報技術の活用
[01] 医療における情報技術(IT;Information Technology)
[02] 画像システム
[03] 病院情報システム(HIS)構築
[04] 医療におけるICT戦略
[05] 病院の情報システム構築の問題点
[06] 病院情報システム基本要件と業務フローモデル
第9章 安全確保
[01] 安全と事故
[02] 危険とは
[03] 組織事故
[04] 事故は起こりうるものである
[05] 安全確保は当たり前品質
[06] 安全確保は経営の重要課題である
[07] 安全確保の取り組み
[08] 安全確保と質管理の導入
[09] 行政の取り組み
[10] 日本医療機能評価機構の医療安全に関する取り組み
[11] 諸外国の取り組み
第10章 組織としての問題への対応
[01] 危機管理と危険管理
[02] 事業継続計画
[03] 異状死の届出(医師法21条)について
[04] 医療事故の警察への届出
[05] 医療安全調査委員会・医療事故調査委員会
[06] 医療事故調査制度の運用上の問題
[07] 産科医療補償制度
[08] 公益通報者保護法
[09] 裁判外紛争解決機能(ADR)について
[10] 院内暴力
第11章 職業人としての心得
[01] 社会人とは
[02] 相互の考え方を理解する努力
[03] 職業とは何か
[04] 働くことの意義
[05] 業務の繋がりと責任
[06] 自分を大切に
[07] 自分自身が満足すること
[08] 感動が感動を呼ぶ
[09] 常識を大切にしよう
[10] 言葉を大切にしよう
[11] 勤務態度
[12] 指示の受け方
[13] 報告の仕方
[14] 患者志向
[15] 規律意識~規範を重んじる~
[16] 原価意識~ムダをなくす~
[17] 意思疎通(コミュニケーション)
[18] 応対の基本的な心構え
[19] 電話の応対
[20] 携帯端末やモバイルPCの利用
[21] 身だしなみ
[22] 同僚や部下・上司を信頼しよう
[23] 行動を変えて,考え方を変える
[24] 性格改善の努力をしよう(短気は損気)
[25] 答えは現場にころがっている
[26] 自己啓発の第一歩は自己評価
[27] 業務は自分中心の意識が重要
[28] 常に好奇心をもって仕事に臨もう
[29] 創造的思考のためのトレーニング
第12章 苦情は改善のための情報源である
[01] 苦情は期待の裏返しである
[02] 苦情の収集
[03] 苦情解消と満足
[04] グッドマンの理論
[05] 苦情への対応にあたってまず何をすべきか
[06] 苦情への対応についての心構え
[07] 苦情への対応の手順と実務
[08] 怒りを鎮める方法
[09] 怒りを鎮めるときの注意事項
第13章 患者の権利
[01] はじめに
[02] インフォームド・コンセント
[03] 医療紛争と医療過誤
[04] 医療紛争対策(危機管理)
[05] 個人情報保護法
第14章 信頼の創造
[01] 信頼の創造
[02] 医療に関する誤解
[03] 医の倫理
[04] 望ましい医療
[05] 医療従事者にとっての医療
[06] 信頼の創造に向けた10ケ条
おわりに
参考図書
用語一覧
索引
第1章 時代背景
[01] 変革は好機である
[02] 社会情勢の変化
[03] 価値観の多様化
[04] 規制改革
第2章 医療とは
[01] 医療とは何か
[02] 医療の特性
第3章 社会保障制度としての医療制度・医療保険制度の成立
[01] 医療制度と医療保険制度
[02] 医療制度の成立
[03] 医療制度の確立の経緯
[04] 医療制度改革
[05] 健康増進法
[06] 医療制度改革試案
[07] 病院団体の提言
[08] 第5次医療法改正
[09] がん対策基本法
[10] 医療特区
[11] 医師の需給
[12] 医療崩壊・病院崩壊
[13] 後期高齢者医療制度
[14] 後期高齢者医療制度の見直し
[15] 医療基本法
第4章 病院とは
[01] 病院を規定する法律
[02] 病床の再編
[03] 病院の機能
[04] 設立主体
[05] 公民の役割分担
[06] 医療施設の連携(病院は入院機能,診療所は外来機能)
[07] 医療施設の概要
[08] 医師臨床研修制度および専門医制度の見直し
第5章 特殊な医療の問題
[01] 生活習慣病
[02] 小児医療
[03] 周産期医療
[04] 救急医療
[05] がん対策
[06] 移植医療
[07] 遺伝子操作
第6章 医療保険制度
[01] 医療保険制度の目的
[02] 医療保険の仕組み
[03] 療養の給付
[04] 保険外併用療養費
[05] 治験,研究等
第7章 高齢者医療制度
[01] 高齢者保健医療対策の歴史
[02] 老人保健施設
[03] 老人訪問看護制度
[04] 高齢者医療制度の改革
[05] 地域包括ケア
第8章 診療報酬制度
[01] 診療報酬制度の概要
[02] 診療報酬の決定
[03] 出来高払い方式の意義
[04] 定額(包括)支払い方式の意義
第9章 (公的)介護保険制度
[01] なぜ,介護保険が必要か?
[02] 制度創設のねらい
[03] 基本的理念
[04] 介護保険法改正
[05] 介護報酬の改定推移
[06] 介護保険の仕組み(厚労省資料より)
[07] サービスの種類と支給限度額
[08] 介護サービス利用手続き
[09] 介護保険認定の仕組みと区分
[10] ケアマネジャー養成の流れ
[11] 介護保険における不服申請と苦情処理
[12] 介護保険の留意点
[13] 医療と介護の連携
[14] 医療介護総合確保推進法(2014年6月25日公布)
[15] 2015年度介護保険制度改正等の動向
[16] 今後の課題
第10章 病院業務の流れ
[01] 経営資源の蓄積と流れ
[02] 業務の流れ
[03] 病院の活動
[04] 物の流れ
[05] 人の流れ
[06] 情報の流れ
[07] 金の流れ
第11章 病院の組織
[01] 病院の組織の概要
[02] 病院の組織図
[03] 多面体の組織運営
[04] 医局
[05] 薬剤科
[06] 臨床検査科
[07] 臨床工学技士
[08] 放射線科
[09] リハビリテーション科
[10] 栄養科
[11] リネン
[12] 看護部
[13] 事務部
[14] その他の部署や機能チーム
第12章 人事
[01] 人事労務管理は組織管理の要
[02] 労働契約と就業規則
[03] 労働安全衛生
[04] 人事考課
[05] アウトソーシング
[06] 業務委託
[07] 労働者派遣
[08] 外国人労働者
第13章 病院管理と財務
[01] 病床管理
[02] 情報管理
[03] 病院の財務
[04] 病院経営の重要な指標
第14章 施設・設備管理
[01] 施設・設備管理
[02] 情報システム管理
[03] 防災体制
第15章 医療廃棄物・感染管理・環境保全
[01] 産業廃棄物
[02] 特別管理廃棄物(感染性廃棄物)
[03] 医療機関内での管理体制
[04] 感染管理
[05] 環境保全
[06] 循環型社会
第2部 医療の質向上を目指して
第1章 質とは何か
[01] 基本的考え方の共有
[02] 質の定義
[03] 質と品質
[04] 医療の質
[05] 医療の質の要素
[06] 医療の質の相対性
第2章 良質な医療
[01] 良質な医療とは
[02] 良質な医療を提供する仕組み
[03] 患者の満足・不満足
[04] 患者志向の医療
第3章 質管理
[01] 質管理の基本的考え方
[02] 質重視の経営
[03] 顧客志向
[04] 後工程はお客様
[05] 三現主義と五ゲン主義
[06] 標準化
[07] 継続的改善
[08] プロセス志向
第4章 医療の質管理
[01] 医療への質管理の導入
[02] 医療における質管理
[03] 医療の質向上と効率化
[04] 結果と成果
[05] 医療の質の評価
[06] 総合的質経営
第5章 医療の質向上活動
[01] 病院理念の共有
[02] チーム医療と情報共有
[03] 科学的な判断
[04] 過程と結果の評価
[05] 組織管理としての質向上
[06] 一般産業界との連携
第6章 医療機能評価
[01] 日本医療機能評価機構
[02] 病院機能評価の変遷
[03] 評価対象領域(機能種別版評価項目)
[04] 機能種別版評価項目(3rdG:Ver 1.0)
[05] 付加機能評価
[06] 受審における留意点
[07] 日本医療機能評価機構のその他の事業
第7章 医療の標準化
[01] 疾患名の標準化
[02] ICDの基本構造
[03] Casemix
[04] DRG(診断関連群)とは何か?
[05] DRG/PPS
[06] ICDとDRG/PPS
[07] DPC
[08] パス法について
[09] 臨床指標(Clinical Indicator;CI)
[10] アウトカム評価事業
[11] EBM(Evidence-Based Medicine)
[12] 診療ガイドライン
[13] 医療情報サービス事業(Minds)
第8章 情報技術の活用
[01] 医療における情報技術(IT;Information Technology)
[02] 画像システム
[03] 病院情報システム(HIS)構築
[04] 医療におけるICT戦略
[05] 病院の情報システム構築の問題点
[06] 病院情報システム基本要件と業務フローモデル
第9章 安全確保
[01] 安全と事故
[02] 危険とは
[03] 組織事故
[04] 事故は起こりうるものである
[05] 安全確保は当たり前品質
[06] 安全確保は経営の重要課題である
[07] 安全確保の取り組み
[08] 安全確保と質管理の導入
[09] 行政の取り組み
[10] 日本医療機能評価機構の医療安全に関する取り組み
[11] 諸外国の取り組み
第10章 組織としての問題への対応
[01] 危機管理と危険管理
[02] 事業継続計画
[03] 異状死の届出(医師法21条)について
[04] 医療事故の警察への届出
[05] 医療安全調査委員会・医療事故調査委員会
[06] 医療事故調査制度の運用上の問題
[07] 産科医療補償制度
[08] 公益通報者保護法
[09] 裁判外紛争解決機能(ADR)について
[10] 院内暴力
第11章 職業人としての心得
[01] 社会人とは
[02] 相互の考え方を理解する努力
[03] 職業とは何か
[04] 働くことの意義
[05] 業務の繋がりと責任
[06] 自分を大切に
[07] 自分自身が満足すること
[08] 感動が感動を呼ぶ
[09] 常識を大切にしよう
[10] 言葉を大切にしよう
[11] 勤務態度
[12] 指示の受け方
[13] 報告の仕方
[14] 患者志向
[15] 規律意識~規範を重んじる~
[16] 原価意識~ムダをなくす~
[17] 意思疎通(コミュニケーション)
[18] 応対の基本的な心構え
[19] 電話の応対
[20] 携帯端末やモバイルPCの利用
[21] 身だしなみ
[22] 同僚や部下・上司を信頼しよう
[23] 行動を変えて,考え方を変える
[24] 性格改善の努力をしよう(短気は損気)
[25] 答えは現場にころがっている
[26] 自己啓発の第一歩は自己評価
[27] 業務は自分中心の意識が重要
[28] 常に好奇心をもって仕事に臨もう
[29] 創造的思考のためのトレーニング
第12章 苦情は改善のための情報源である
[01] 苦情は期待の裏返しである
[02] 苦情の収集
[03] 苦情解消と満足
[04] グッドマンの理論
[05] 苦情への対応にあたってまず何をすべきか
[06] 苦情への対応についての心構え
[07] 苦情への対応の手順と実務
[08] 怒りを鎮める方法
[09] 怒りを鎮めるときの注意事項
第13章 患者の権利
[01] はじめに
[02] インフォームド・コンセント
[03] 医療紛争と医療過誤
[04] 医療紛争対策(危機管理)
[05] 個人情報保護法
第14章 信頼の創造
[01] 信頼の創造
[02] 医療に関する誤解
[03] 医の倫理
[04] 望ましい医療
[05] 医療従事者にとっての医療
[06] 信頼の創造に向けた10ケ条
おわりに
参考図書
用語一覧
索引