皮膚疾患ペディア
皮膚疾患のエンサイクロペディア、ここに登場!
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本書はcommon diseaseはもちろん、まれであっても見逃してはならない皮膚疾患を網羅したアトラスである。1,000点を超える臨床写真を収載し、典型像だけでなく、病型、部位、経過、治療例などのバリエーションを示した写真を添え、目で見て疾患の特徴を把握できる1冊となっている。また、診療ガイドラインの要点をコラムで解説。所見と部位を手がかりに、絵合わせ的に探せる疾患インデックス付き。
*本書は日本医師会生涯教育シリーズ-91[日本医師会雑誌 第145巻・特別号(2)/平成28年10月15 日刊]をそのまま単行本化したものです。
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- 序文
- 目次
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序文
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序(横倉義武)/監修・編集のことば(片山一朗)
序
日常診療において,何らかの皮膚のトラブルを抱えた患者を診る機会は多い.皮膚疾患は,小児から高齢者まであらゆる年齢の患者に生じうることから,実地医家にとって,診療の要点を押さえておくことは不可欠であると言える.
一方で,皮膚疾患の診療に苦手意識を持つ臨床医も少なくないのではないだろうか.皮膚疾患はきわめて種類が多いうえに,出現部位も全身にわたる.また,病名が難解で,皮疹の把握も一筋縄ではいかない.こうした点が非専門医にとって診療を難しくしているゆえんであろう.
そこで,本書は「皮膚疾患」をテーマとし,皮膚科を専門とする先生方に,実地医家向けに診療のポイントを解説いただいた.よくみる疾患から,まれであっても見逃せば命を落としかねない疾患まで,臨床写真を多数提示し,目で見て疾患の特徴を理解できる構成となっている.
臨床現場において必要な知識が網羅されており,まさに皮膚疾患の“エンサイクロペディア”と言って差し支えない1冊である.皮膚病変の診療の際には,常に本書を参照いただき,鑑別診断や治療法選択の参考としてご活用いただければ幸いである.
最後に,本書の刊行にあたり,企画から編集までご尽力をいただいた監修の片山一朗先生,編集の浅井俊弥先生,岩月啓氏先生,横関博雄先生,そしてご執筆いただいた諸先生に心より御礼申し上げる.
平成28年10月
日本医師会会長
横倉義武
監修・編集のことば
皮膚科を専門としない医師であっても,外来においては,しばしば皮膚疾患に遭遇していることと思われる.他疾患で受診した患者から,皮膚のトラブルの相談を受けることも,多くの臨床医が経験していることではないだろうか.頻度の高い皮膚疾患の診断・治療を理解することは,適切な診療を行ううえで必須である.
総論では,まず「発疹の診かた」と題して,皮膚疾患診断に必要な基礎知識の整理を行った.皮膚の三次元構造から説き起こし,代表的な皮疹の特徴について解説を加えた.続いて,「疾患インデックス」と題した臨床写真から絵合わせ的に疾患を引くことができるページを設けた.本項目では,本書に収載した疾患の臨床写真を所見や部位で分けて掲載している.診断に困る皮疹に遭遇した際には,似た臨床像の写真を探して,各疾患の解説ページにあたっていただきたい.
各論では,各疾患を病因・病態別に20章に分けて掲載している.すぐれた臨床写真を多数収載し,典型例は大きく示すとともに,病型,部位,経過,検査例,治療例,合併症などのバリエーションを示した写真を添え,図譜から疾患の特徴を把握できるものとした.また,診断の助けとなるよう,頻度と緊急度を5段階で示し,好発年齢がある疾患については,「幼小児に好発」「高齢者に好発」のアイコンで示している.
また,日本皮膚科学会主導で提示されている診療ガイドラインについて,治療アルゴリズムを中心にコラムで紹介した.治療を行う際のご参考としていただければ幸いである.
本書『皮膚疾患ペディア』は,書名に示すとおり日常診療に必要な最新の情報や知識を素晴らしい臨床写真とともに一冊にまとめた“皮膚疾患の百科事典”と言える内容となっている.本書が,診察室の机上に常備され,皮膚疾患を有する患者を診た際には,適宜,参照してもらえる1冊となることを期待している.
刊行にあたり,お忙しいなか執筆にご尽力いただいた先生方に深く感謝申し上げる.
平成28年10月
監修・編集者を代表して
片山一朗
序
日常診療において,何らかの皮膚のトラブルを抱えた患者を診る機会は多い.皮膚疾患は,小児から高齢者まであらゆる年齢の患者に生じうることから,実地医家にとって,診療の要点を押さえておくことは不可欠であると言える.
一方で,皮膚疾患の診療に苦手意識を持つ臨床医も少なくないのではないだろうか.皮膚疾患はきわめて種類が多いうえに,出現部位も全身にわたる.また,病名が難解で,皮疹の把握も一筋縄ではいかない.こうした点が非専門医にとって診療を難しくしているゆえんであろう.
そこで,本書は「皮膚疾患」をテーマとし,皮膚科を専門とする先生方に,実地医家向けに診療のポイントを解説いただいた.よくみる疾患から,まれであっても見逃せば命を落としかねない疾患まで,臨床写真を多数提示し,目で見て疾患の特徴を理解できる構成となっている.
臨床現場において必要な知識が網羅されており,まさに皮膚疾患の“エンサイクロペディア”と言って差し支えない1冊である.皮膚病変の診療の際には,常に本書を参照いただき,鑑別診断や治療法選択の参考としてご活用いただければ幸いである.
最後に,本書の刊行にあたり,企画から編集までご尽力をいただいた監修の片山一朗先生,編集の浅井俊弥先生,岩月啓氏先生,横関博雄先生,そしてご執筆いただいた諸先生に心より御礼申し上げる.
平成28年10月
日本医師会会長
横倉義武
監修・編集のことば
皮膚科を専門としない医師であっても,外来においては,しばしば皮膚疾患に遭遇していることと思われる.他疾患で受診した患者から,皮膚のトラブルの相談を受けることも,多くの臨床医が経験していることではないだろうか.頻度の高い皮膚疾患の診断・治療を理解することは,適切な診療を行ううえで必須である.
総論では,まず「発疹の診かた」と題して,皮膚疾患診断に必要な基礎知識の整理を行った.皮膚の三次元構造から説き起こし,代表的な皮疹の特徴について解説を加えた.続いて,「疾患インデックス」と題した臨床写真から絵合わせ的に疾患を引くことができるページを設けた.本項目では,本書に収載した疾患の臨床写真を所見や部位で分けて掲載している.診断に困る皮疹に遭遇した際には,似た臨床像の写真を探して,各疾患の解説ページにあたっていただきたい.
各論では,各疾患を病因・病態別に20章に分けて掲載している.すぐれた臨床写真を多数収載し,典型例は大きく示すとともに,病型,部位,経過,検査例,治療例,合併症などのバリエーションを示した写真を添え,図譜から疾患の特徴を把握できるものとした.また,診断の助けとなるよう,頻度と緊急度を5段階で示し,好発年齢がある疾患については,「幼小児に好発」「高齢者に好発」のアイコンで示している.
また,日本皮膚科学会主導で提示されている診療ガイドラインについて,治療アルゴリズムを中心にコラムで紹介した.治療を行う際のご参考としていただければ幸いである.
本書『皮膚疾患ペディア』は,書名に示すとおり日常診療に必要な最新の情報や知識を素晴らしい臨床写真とともに一冊にまとめた“皮膚疾患の百科事典”と言える内容となっている.本書が,診察室の机上に常備され,皮膚疾患を有する患者を診た際には,適宜,参照してもらえる1冊となることを期待している.
刊行にあたり,お忙しいなか執筆にご尽力いただいた先生方に深く感謝申し上げる.
平成28年10月
監修・編集者を代表して
片山一朗
目次
開く
序
監修・編集のことば
監修・編集・執筆者紹介
総論
所見原発疹
各論
1 湿疹と類症
母斑
監修・編集のことば
監修・編集・執筆者紹介
総論
発疹の診かた
疾患インデックス所見原発疹
紅斑を示す疾患/紫斑を示す疾患/色素斑を示す疾患/脱色素斑を示す疾患/水疱を示す疾患/膿疱を示す疾患/膨疹を示す疾患/丘疹を示す疾患/結節を示す疾患/腫瘤を示す疾患/嚢腫を示す疾患
所見続発疹鱗屑を示す疾患/痂皮を示す疾患/びらんを示す疾患/潰瘍を示す疾患/瘢痕を示す疾患/萎縮を示す疾患/亀裂を示す疾患/胼胝を示す疾患/角化を示す疾患
部位顔面に生じる疾患/上肢に生じる疾患/下肢に生じる疾患/体幹に生じる疾患/陰部に生じる疾患
各論
1 湿疹と類症
接触皮膚炎/手湿疹/化粧品や日用品による皮膚障害/貨幣状湿疹/自家感作性皮膚炎/脂漏性皮膚炎/異汗性湿疹(汗疱)/皮脂欠乏性皮膚炎/蕁麻疹/痒疹/皮膚そう痒症/アトピー性皮膚炎/おむつ皮膚炎/うっ滞性皮膚炎
[COLUMN] 接触皮膚炎診療ガイドライン/蕁麻疹診療ガイドライン/汎発性皮膚そう痒症診療ガイドライン/アトピー性皮膚炎診療ガイドライン
2 感染症[COLUMN] 接触皮膚炎診療ガイドライン/蕁麻疹診療ガイドライン/汎発性皮膚そう痒症診療ガイドライン/アトピー性皮膚炎診療ガイドライン
毛包炎,せつ,癰/多発性汗腺膿瘍/慢性膿皮症/丹毒/壊死性筋膜炎/蜂窩織炎/白癬/癜風/カンジダ症/スポロトリコーシス/単純疱疹/帯状疱疹/尋常性疣贅/尖圭コンジローマ/梅毒/BCG接種後の皮膚反応/肺炎球菌ワクチン接種後の結節性紅斑/伝染性膿痂疹/ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群/伝染性軟属腫/水痘/伝染性紅斑/手足口病/突発性発疹/麻疹/風疹/Gianotti病/Gianotti(Gianotti-Crosti)症候群/伝染性単核(球)症/川崎病
[COLUMN] ヘルペス診療ガイドライン
3 動物による疾患[COLUMN] ヘルペス診療ガイドライン
シラミ症/ケジラミ症/疥癬/虫刺症/毛虫皮膚炎/ハチアナフィラキシー/皮膚爬行症/海洋生物による皮膚障害/マムシ咬傷
[COLUMN] 疥癬診療ガイドライン
4 紅斑と紅皮症[COLUMN] 疥癬診療ガイドライン
多形滲出性紅斑/Stevens-Johnson症候群/結節性紅斑/Bazin硬結性紅斑/Sweet病/環状紅斑/紅皮症
5 紫斑と血管炎慢性色素性紫斑/播種性血管内凝固症候群/高ガンマグロブリン血症/クリオグロブリン血症/蕁麻疹様血管炎/多発血管炎性肉芽腫症(Wegener肉芽腫症)/好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Churg-Strauss症候群)/閉塞性動脈硬化症/IgA血管炎(Henoch-Schönlein紫斑病)/老人性紫斑
6 色素異常症尋常性白斑/肝斑(しみ)/Vogt-小柳-原田病/雀卵斑(そばかす)/眼皮膚白皮症/老人性白斑
[COLUMN] 尋常性白斑診療ガイドライン
7 母斑・母斑症[COLUMN] 尋常性白斑診療ガイドライン
母斑
表皮母斑/扁平母斑/母斑細胞母斑(色素細胞母斑)/Sutton母斑(白暈母斑)/太田母斑/脂腺母斑(類器官母斑)/蒙古斑,青色母斑/イチゴ状血管腫/ポートワイン母斑(毛細血管奇形,火炎状母斑,単純性血管腫)
母斑症結節性硬化症/神経線維腫症1型/Sturge-Weber症候群/静脈形成異常
8 物理的障害および薬剤による疾患鶏眼(うおのめ),胼胝(たこ)/熱傷,低温熱傷/凍瘡/薬疹・中毒疹/重症薬疹(TEN,DIHS)/下腿潰瘍/褥瘡
[COLUMN] 褥瘡診療ガイドライン
9 角化症[COLUMN] 褥瘡診療ガイドライン
掌蹠角化症/汗孔角化症/乾癬/扁平苔癬/Gibertばら色粃糠疹/摩擦黒皮症/柑皮症/毛孔性角化症
[COLUMN] 膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドライン
10 代謝異常症[COLUMN] 膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドライン
リウマチ結節/痛風結節/黄色腫/アミロイドーシス(アミロイド苔癬,斑状アミロイドーシス)/リポイド類壊死症/亜鉛欠乏症/Fabry病/ペラグラ
11 肉芽腫症サルコイドーシス/環状肉芽腫
12 膠原病の皮膚症状全身性エリテマトーデス/強皮症/皮膚筋炎/Sjögren症候群/Behçet病/関節リウマチ
13 水疱症・膿疱症尋常性天疱瘡,落葉状天疱瘡,水疱性類天疱瘡/掌蹠膿疱症
14 腫瘍粉瘤,皮様嚢腫/リンパ腫関連の疾患/Kaposi肉腫/白板症/グロームス腫瘍/基底細胞がん/脂漏性角化症/日光角化症/Bowen病/ケラトアカントーマ/有棘細胞がん/悪性黒色腫/乳房外Paget病/転移性皮膚がん/アクロコルドン
15 汗腺の疾患Fox-Fordyce病/多汗症/無(低)汗症/汗疹
[COLUMN] 原発性局所多汗症診療ガイドライン
16 脂腺の疾患[COLUMN] 原発性局所多汗症診療ガイドライン
マラセチア毛包炎/酒さ/酒さ様皮膚炎/顔面播種状粟粒性狼瘡/新生児ざ瘡/尋常性ざ瘡
[COLUMN] 尋常性ざ瘡治療ガイドライン
17 爪の疾患[COLUMN] 尋常性ざ瘡治療ガイドライン
爪の形態異常/爪の色調の変化/爪郭炎,陥入爪
18 毛に関する疾患円形脱毛症/男性型脱毛症/外傷性脱毛/薬剤性脱毛症,内分泌・代謝障害による脱毛症,膠原病に伴う脱毛症
[COLUMN] 円形脱毛症診療ガイドライン
19 粘膜の疾患[COLUMN] 円形脱毛症診療ガイドライン
口唇炎/舌の疾患/口腔粘膜アフタ,粘膜苔癬など
20 全身疾患に伴う皮膚病変悪性腫瘍随伴性皮膚症/糖尿病・代謝障害と皮膚病変/内分泌疾患と皮膚病変/消化管疾患と皮膚病変/肝・胆・膵疾患と皮膚病変/血液疾患と皮膚病変/腎臓の障害による皮膚病変/心疾患と皮膚病変/肺疾患と皮膚病変/妊娠と皮膚病変/整形外科疾患と皮膚病変/神経症状を伴う皮膚病変/精神疾患と皮膚病変
[COLUMN] 糖尿病性潰瘍・壊疽診療ガイドライン
索引
[COLUMN] 糖尿病性潰瘍・壊疽診療ガイドライン
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。
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