呼吸器病レジデントマニュアル 第5版
呼吸器疾患の臨床的疑問を手軽に解決できる、日常診療に直結したマニュアル
もっと見る
研修医、呼吸器専門医をめざす若手医師のための、呼吸器疾患マニュアル。6年ぶりとなる今回の改訂では、近年の呼吸器領域の趨勢を軸に、一般外来および病棟・救急それぞれの場で、具体的・実践的な答えがすぐ見つけられる目次構成とした。執筆者はすべて呼吸器疾患のエキスパートであり、かつ編集者が丁寧に全体内容を調整した。呼吸器疾患に関する基本的な知識を効率よく習得できる。
*「レジデントマニュアル」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | レジデントマニュアル |
---|---|
編集 | 谷口 博之 / 藤田 次郎 |
発行 | 2015年04月判型:B6変頁:660 |
ISBN | 978-4-260-02142-5 |
定価 | 6,270円 (本体5,700円+税) |
- 販売終了
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。
- 序文
- 目次
序文
開く
第5版 序
このたび医学書院から,『呼吸器病レジデントマニュアル 第5版』を出版する運びとなった。第4版が2008年に出版されていることから,7年ぶりの改訂となる。
今回の第5版は,公立陶生病院の谷口博之と琉球大学の藤田次郎の2名で編集した。本書のルーツ,および本書のコンセプトは,京都大学名誉教授の泉孝英先生と,群星沖縄臨床研修センターの宮城征四郎先生の「レジデントに役立つ実践マニュアルを」というお考えからスタートしている。谷口は泉先生から引き継ぐ形で,また藤田が琉球大学に勤務するようになったことから宮城先生から引き継ぐ形で,編集者としての役割を果たすことになったものと理解している。
さて改訂本を出版するにあたり,まず両名で何度か会い,本書のコンセプトを再確認した。そこで実践的な本にしたいというコンセプトが一致した上で,改めて執筆者を広く選定した。ただし藤田が琉球大学に勤務していること,また沖縄県には宮城先生のお弟子さんが多数おられること,および谷口が名古屋大学の卒業であることから,沖縄県,および愛知県の先生方に多くの原稿を依頼することとなった。執筆者の選定に際して,特に留意したことは,実際にレジデントを指導している先生方にお願いすることであった。
本書のコンセプトは,ポケット版のレジデントマニュアルである。呼吸器疾患全般における臨床的疑問を手軽に解決できるように目次を工夫している。また日本の呼吸器エキスパートからの原稿を集積することにより,若き医師が,呼吸器疾患に関する基本的な知識の修得を可能とすることを目的としている。
本書の原稿はすべて編集者が目を通し調整を行った。原稿は力作揃いであり,すべての原稿の校正刷をまとめた際には,ページ数が予定を大幅に超過する見込みとなった。このため原稿を割愛せざるを得なくなった項もあり,この点を執筆者の方々に陳謝したい。またそのような事情から巻末の薬価表は削除した。
表紙についても言及したい。医学書院のレジデントマニュアルシリーズは,表紙のレイアウトに統一感をもたせている。ただし今回はその統一感を維持しつつも,琉球紅型の図柄を取り入れた。
今回,第5版を無事出版できたのは,本書に長年かかわってこられた医学書院 中根冬貴さんのご尽力によることが大きかった。この場を借りて深謝したい。
本書が若い呼吸器科医,および多くの研修医にとって有用であり,かつ広く活用されることを心から願っている。
平成27年3月
編集 谷口博之,藤田次郎
このたび医学書院から,『呼吸器病レジデントマニュアル 第5版』を出版する運びとなった。第4版が2008年に出版されていることから,7年ぶりの改訂となる。
今回の第5版は,公立陶生病院の谷口博之と琉球大学の藤田次郎の2名で編集した。本書のルーツ,および本書のコンセプトは,京都大学名誉教授の泉孝英先生と,群星沖縄臨床研修センターの宮城征四郎先生の「レジデントに役立つ実践マニュアルを」というお考えからスタートしている。谷口は泉先生から引き継ぐ形で,また藤田が琉球大学に勤務するようになったことから宮城先生から引き継ぐ形で,編集者としての役割を果たすことになったものと理解している。
さて改訂本を出版するにあたり,まず両名で何度か会い,本書のコンセプトを再確認した。そこで実践的な本にしたいというコンセプトが一致した上で,改めて執筆者を広く選定した。ただし藤田が琉球大学に勤務していること,また沖縄県には宮城先生のお弟子さんが多数おられること,および谷口が名古屋大学の卒業であることから,沖縄県,および愛知県の先生方に多くの原稿を依頼することとなった。執筆者の選定に際して,特に留意したことは,実際にレジデントを指導している先生方にお願いすることであった。
本書のコンセプトは,ポケット版のレジデントマニュアルである。呼吸器疾患全般における臨床的疑問を手軽に解決できるように目次を工夫している。また日本の呼吸器エキスパートからの原稿を集積することにより,若き医師が,呼吸器疾患に関する基本的な知識の修得を可能とすることを目的としている。
本書の原稿はすべて編集者が目を通し調整を行った。原稿は力作揃いであり,すべての原稿の校正刷をまとめた際には,ページ数が予定を大幅に超過する見込みとなった。このため原稿を割愛せざるを得なくなった項もあり,この点を執筆者の方々に陳謝したい。またそのような事情から巻末の薬価表は削除した。
表紙についても言及したい。医学書院のレジデントマニュアルシリーズは,表紙のレイアウトに統一感をもたせている。ただし今回はその統一感を維持しつつも,琉球紅型の図柄を取り入れた。
今回,第5版を無事出版できたのは,本書に長年かかわってこられた医学書院 中根冬貴さんのご尽力によることが大きかった。この場を借りて深謝したい。
本書が若い呼吸器科医,および多くの研修医にとって有用であり,かつ広く活用されることを心から願っている。
平成27年3月
編集 谷口博之,藤田次郎
目次
開く
第1章 呼吸器疾患診断へのアプローチ
A 呼吸器診療における問診と身体所見のとり方
B 呼吸器疾患と自覚症状
C 呼吸器疾患診断に必要な検査
1 X線検査
2 動脈血液ガス分析
3 喀痰検査
4 胸腔穿刺・胸水検査
5 気管支鏡検査
6 胸腔鏡検査
7 超音波断層検査
8 心電図
9 呼吸機能検査
10 呼吸器疾患診断に必要な血液化学検査
11 MRI・血管造影・核医学検査
12 呼吸器感染症の迅速診断法
13 呼吸器腫瘍における腫瘍マーカー
第2章 呼吸器救急の実際
A 呼吸器救急の扱い方
B 主要な呼吸器救急疾患への対応
1 大量喀血
2 喘息発作
3 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪
4 急性呼吸促迫症候群(ARDS)
5 急性肺血栓塞栓症
6 気胸
7 過換気症候群
8 溺水
9 急性上気道閉塞
10 胸部外傷・血胸
11 気道熱傷
12 高地肺水腫
C 呼吸器救急での基本的治療
1 心肺蘇生と気道確保
2 血管確保
3 初期酸素療法
4 人工呼吸器の初期設定
5 循環管理(カテコールアミンの使用法)
6 緊急気管支鏡検査
7 気管支鏡を用いた治療
8 胸腔ドレナージ
第3章 主な呼吸器疾患の診断と治療
A 肺感染症
1 かぜ症候群・上気道炎,インフルエンザ
2 市中肺炎
3 日和見肺炎(院内肺炎を含む)
4 HIV感染症に合併する肺病変
5 肺結核
6 肺非結核性抗酸菌症
7 肺真菌症
8 膿胸
9 ワクチン
10 院内感染対策
B 気道疾患
1 慢性咳嗽
2 喘息
3 喘息発作
4 COPD
5 COPDの急性増悪
6 びまん性汎細気管支炎/気管支拡張症
7 禁煙指導
C 肺腫瘍
1 肺癌
2 癌の緩和ケア
3 転移性肺腫瘍
4 良性肺腫瘍(前癌病変・頻度の少ない悪性腫瘍などを含む)
5 縦隔腫瘍
D 胸膜疾患
1 胸膜炎
2 悪性胸膜中皮腫
E 肺血管疾患
1 急性血栓塞栓性肺高血圧症
2 慢性血栓塞栓性肺高血圧症
3 肺動静脈瘻
4 肺高血圧症(肺動脈性肺高血圧症,呼吸器疾患に伴う肺高血圧症など)
F びまん性肺疾患
1 特発性間質性肺炎(原因不明の間質性肺炎)
2 好酸球増多性肺疾患
3 サルコイドーシスとその他の肉芽腫性疾患
4 薬剤性肺障害
5 放射線による肺障害
6 肺血管炎症候群
7 膠原病関連肺疾患
8 職業性・環境性肺疾患
9 肺胞蛋白症
10 リンパ脈管筋腫症
11 喫煙関連間質性肺炎
G 睡眠呼吸障害
第4章 慢性呼吸不全の診断と治療へのアプローチ
1 慢性呼吸不全の診断
2 慢性呼吸不全の治療管理
3 肺高血圧症・右心不全への対応
4 在宅酸素療法と在宅人工呼吸療法
5 呼吸リハビリテーション
第5章 呼吸器疾患と社会とのかかわり
1 地域福祉資源との提携
2 呼吸器関連の申請書を作成するのに必要な資料
索引
A 呼吸器診療における問診と身体所見のとり方
B 呼吸器疾患と自覚症状
C 呼吸器疾患診断に必要な検査
1 X線検査
2 動脈血液ガス分析
3 喀痰検査
4 胸腔穿刺・胸水検査
5 気管支鏡検査
6 胸腔鏡検査
7 超音波断層検査
8 心電図
9 呼吸機能検査
10 呼吸器疾患診断に必要な血液化学検査
11 MRI・血管造影・核医学検査
12 呼吸器感染症の迅速診断法
13 呼吸器腫瘍における腫瘍マーカー
第2章 呼吸器救急の実際
A 呼吸器救急の扱い方
B 主要な呼吸器救急疾患への対応
1 大量喀血
2 喘息発作
3 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪
4 急性呼吸促迫症候群(ARDS)
5 急性肺血栓塞栓症
6 気胸
7 過換気症候群
8 溺水
9 急性上気道閉塞
10 胸部外傷・血胸
11 気道熱傷
12 高地肺水腫
C 呼吸器救急での基本的治療
1 心肺蘇生と気道確保
2 血管確保
3 初期酸素療法
4 人工呼吸器の初期設定
5 循環管理(カテコールアミンの使用法)
6 緊急気管支鏡検査
7 気管支鏡を用いた治療
8 胸腔ドレナージ
第3章 主な呼吸器疾患の診断と治療
A 肺感染症
1 かぜ症候群・上気道炎,インフルエンザ
2 市中肺炎
3 日和見肺炎(院内肺炎を含む)
4 HIV感染症に合併する肺病変
5 肺結核
6 肺非結核性抗酸菌症
7 肺真菌症
8 膿胸
9 ワクチン
10 院内感染対策
B 気道疾患
1 慢性咳嗽
2 喘息
3 喘息発作
4 COPD
5 COPDの急性増悪
6 びまん性汎細気管支炎/気管支拡張症
7 禁煙指導
C 肺腫瘍
1 肺癌
2 癌の緩和ケア
3 転移性肺腫瘍
4 良性肺腫瘍(前癌病変・頻度の少ない悪性腫瘍などを含む)
5 縦隔腫瘍
D 胸膜疾患
1 胸膜炎
2 悪性胸膜中皮腫
E 肺血管疾患
1 急性血栓塞栓性肺高血圧症
2 慢性血栓塞栓性肺高血圧症
3 肺動静脈瘻
4 肺高血圧症(肺動脈性肺高血圧症,呼吸器疾患に伴う肺高血圧症など)
F びまん性肺疾患
1 特発性間質性肺炎(原因不明の間質性肺炎)
2 好酸球増多性肺疾患
3 サルコイドーシスとその他の肉芽腫性疾患
4 薬剤性肺障害
5 放射線による肺障害
6 肺血管炎症候群
7 膠原病関連肺疾患
8 職業性・環境性肺疾患
9 肺胞蛋白症
10 リンパ脈管筋腫症
11 喫煙関連間質性肺炎
G 睡眠呼吸障害
第4章 慢性呼吸不全の診断と治療へのアプローチ
1 慢性呼吸不全の診断
2 慢性呼吸不全の治療管理
3 肺高血圧症・右心不全への対応
4 在宅酸素療法と在宅人工呼吸療法
5 呼吸リハビリテーション
第5章 呼吸器疾患と社会とのかかわり
1 地域福祉資源との提携
2 呼吸器関連の申請書を作成するのに必要な資料
索引
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。