実践 マタニティ診断 第2版
マタニティ・サイクルの診断からケア計画までを、事例を通して解説
もっと見る
既刊 『マタニティ診断ガイドブック 第3版』 の解説書。マタニティ・サイクルにある女性と新生児を対象とした「マタニティ診断」を、事例をもとに診断を根拠にしてケア計画や実践にまとめた。日本で初めてNANDA-Iに採択された診断名は、日本助産診断・実践研究会の提案が基本となっている。助産学・母性看護学領域の学生、教員にはもちろん、臨床家にも有用な内容。
編著 | 日本助産診断・実践研究会 |
---|---|
発行 | 2011年01月判型:B5頁:328 |
ISBN | 978-4-260-01197-6 |
定価 | 4,180円 (本体3,800円+税) |
- 販売終了
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。
- 序文
- 目次
序文
開く
第2版 序
平成19(2007)年7月,第1版を発刊してから3年あまりが経過しました。その間,本書で活用している『マタニティ診断ガイドブック』が改訂され,第3版が平成22(2010)年3月に発刊されました。必然的に本書も改訂することになりましたが,改正された診断に追従するだけでなく内容の充実をはかりました。構成は第1版と同様,マタニティ診断の概要に始まり,妊娠・分娩・産褥・新生児各期の診断類型と診断名のつけ方について解説し,さらに事例を用いて診断を根拠にしたケア計画を例示するというスタイルです。
臨床現場における電子カルテの普及はめざましく,それに伴って看護診断が活用されていますが,用いられている診断名は実在型が多く,産科棟ではその特性すなわち妊娠や出産は,疾病でも障害でもなく生理的な現象であることから適応しかねています。一方,助産師外来や院内助産所の開設等,正常に経過している妊婦や産婦に関しては,助産師の独自の業務として保健指導や分娩介助が行われています。しかし,実践活動の根拠となる診断についての共通理解は不十分と言わざるを得ません。
プロフェッション(専門職)としての要件の1つは,その職でなければできない診断と治療の技術をもっていることです。助産や母性看護の領域の診断では,対象者の健康生活を査定して,より健康な生活への行動変容に寄与することにその独自性があります。『マタニティ診断ガイドブック』の改訂にあたっても,その点に力を入れたつもりですが,心理面や社会的行動の根拠となる研究の少ないことに難渋しました。助産や母性看護領域の看護関係者による妊婦・産婦の心理や生活行動・親役割やその認識についての研究が望まれます。その成果はケア計画の個別性が深まることにつながると考えられます。
ともあれ,診断からケア計画までの解説と事例を用いての実際の展開にできるかぎりの改訂をしました,教育の場,臨床の場での活用と内容についての忌憚のないご意見を賜わりますようお願いいたします。
2010年11月
日本助産診断・実践研究会 代表 青木康子
平成19(2007)年7月,第1版を発刊してから3年あまりが経過しました。その間,本書で活用している『マタニティ診断ガイドブック』が改訂され,第3版が平成22(2010)年3月に発刊されました。必然的に本書も改訂することになりましたが,改正された診断に追従するだけでなく内容の充実をはかりました。構成は第1版と同様,マタニティ診断の概要に始まり,妊娠・分娩・産褥・新生児各期の診断類型と診断名のつけ方について解説し,さらに事例を用いて診断を根拠にしたケア計画を例示するというスタイルです。
臨床現場における電子カルテの普及はめざましく,それに伴って看護診断が活用されていますが,用いられている診断名は実在型が多く,産科棟ではその特性すなわち妊娠や出産は,疾病でも障害でもなく生理的な現象であることから適応しかねています。一方,助産師外来や院内助産所の開設等,正常に経過している妊婦や産婦に関しては,助産師の独自の業務として保健指導や分娩介助が行われています。しかし,実践活動の根拠となる診断についての共通理解は不十分と言わざるを得ません。
プロフェッション(専門職)としての要件の1つは,その職でなければできない診断と治療の技術をもっていることです。助産や母性看護の領域の診断では,対象者の健康生活を査定して,より健康な生活への行動変容に寄与することにその独自性があります。『マタニティ診断ガイドブック』の改訂にあたっても,その点に力を入れたつもりですが,心理面や社会的行動の根拠となる研究の少ないことに難渋しました。助産や母性看護領域の看護関係者による妊婦・産婦の心理や生活行動・親役割やその認識についての研究が望まれます。その成果はケア計画の個別性が深まることにつながると考えられます。
ともあれ,診断からケア計画までの解説と事例を用いての実際の展開にできるかぎりの改訂をしました,教育の場,臨床の場での活用と内容についての忌憚のないご意見を賜わりますようお願いいたします。
2010年11月
日本助産診断・実践研究会 代表 青木康子
目次
開く
第1章 マタニティ診断概論
I マタニティ診断理解のために
1.マタニティ診断とは
2.マタニティ診断の関連事項
II マタニティ診断のプロセス
1.看護過程とマタニティ診断
2.マタニティ診断の診断過程
3.共同診断について
4.共通診断について
III マタニティ診断の診断類型
1.看護診断分類の変遷
2.看護診断分類におけるマタニティ診断の位置づけ
3.マタニティ診断の分類(診断類型)
IV マタニティ診断の診断名
1.看護診断の構成要素
2.診断名
3.診断名の表現
V マタニティ診断とケアの実践・成果
1.診断とケア
2.診断と成果
VI 今後の課題と展望
1.課題
2.展望
第2章 妊娠期のマタニティ診断
I 妊娠期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 妊娠期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 妊娠期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる妊娠期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.順調な経過をたどっている初妊婦(妊娠20週0日)のマタニティ診断とケア計画
2.要経過観察・要支援と診断した初妊婦(妊娠34週0日)のマタニティ診断とケア計画
第3章 分娩期のマタニティ診断
I 分娩期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 分娩期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 分娩期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる分娩期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.分娩開始5時間後の経産婦のマタニティ診断とケア計画
2.陣痛が弱くなり要経過観察となった初産婦のマタニティ診断とケア計画
第4章 産褥期のマタニティ診断
I 産褥期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 産褥期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 産褥期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる産褥期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.順調な経過をたどっている褥婦(産褥3日目)のマタニティ診断とケア計画
2.要支援と診断した褥婦(産褥5日目)のマタニティ診断とケア計画
3.家庭訪問時(産褥9日目)のマタニティ診断とケア計画
第5章 新生児期のマタニティ診断
I 新生児期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 新生児期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 新生児期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる新生児期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.良好な経過をたどっている新生児の出生直後のマタニティ診断とケア計画
2.乳頭吸着がうまくいかず要支援の診断となった新生児(日齢2日)のマタニティ診断とケア計画
3.生理的変化で要経過観察(黄疸)となった新生児(日齢3日)のマタニティ診断とケア計画
索引
I マタニティ診断理解のために
1.マタニティ診断とは
2.マタニティ診断の関連事項
II マタニティ診断のプロセス
1.看護過程とマタニティ診断
2.マタニティ診断の診断過程
3.共同診断について
4.共通診断について
III マタニティ診断の診断類型
1.看護診断分類の変遷
2.看護診断分類におけるマタニティ診断の位置づけ
3.マタニティ診断の分類(診断類型)
IV マタニティ診断の診断名
1.看護診断の構成要素
2.診断名
3.診断名の表現
V マタニティ診断とケアの実践・成果
1.診断とケア
2.診断と成果
VI 今後の課題と展望
1.課題
2.展望
第2章 妊娠期のマタニティ診断
I 妊娠期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 妊娠期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 妊娠期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる妊娠期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.順調な経過をたどっている初妊婦(妊娠20週0日)のマタニティ診断とケア計画
2.要経過観察・要支援と診断した初妊婦(妊娠34週0日)のマタニティ診断とケア計画
第3章 分娩期のマタニティ診断
I 分娩期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 分娩期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 分娩期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる分娩期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.分娩開始5時間後の経産婦のマタニティ診断とケア計画
2.陣痛が弱くなり要経過観察となった初産婦のマタニティ診断とケア計画
第4章 産褥期のマタニティ診断
I 産褥期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 産褥期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 産褥期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる産褥期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.順調な経過をたどっている褥婦(産褥3日目)のマタニティ診断とケア計画
2.要支援と診断した褥婦(産褥5日目)のマタニティ診断とケア計画
3.家庭訪問時(産褥9日目)のマタニティ診断とケア計画
第5章 新生児期のマタニティ診断
I 新生児期のマタニティ診断の特徴と着目点
II 新生児期の診断類型と診断名のつけ方
1.診断に必要な情報
2.経過診断の診断類型と診断名のつけ方
3.健康生活診断の診断類型と診断名のつけ方
III 新生児期のマタニティ診断とケア計画
1.経過診断
2.健康生活診断
IV 事例にみる新生児期のマタニティ診断の実際とケア計画
1.良好な経過をたどっている新生児の出生直後のマタニティ診断とケア計画
2.乳頭吸着がうまくいかず要支援の診断となった新生児(日齢2日)のマタニティ診断とケア計画
3.生理的変化で要経過観察(黄疸)となった新生児(日齢3日)のマタニティ診断とケア計画
索引
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。