標準脳神経外科学 第12版
医学生に必要な内容をさらに精選。質は保ちつつよりコンパクトになった
もっと見る
構造的にも機能的にも豊富で奥深い脳神経外科学がよく理解できると定評あるテキストの改訂第12版。今版では内容全体を見直し、医学生に必要な内容をさらに精選。理解を助けるシェーマ、写真の数々はそのままに、よりコンパクトとなった。また本文のポイントが一目で分かるようになり、クロスリファレンスも一層充実。医師国家試験出題基準・コアカリキュラム対照表も収載。
シリーズ | 標準医学 |
---|---|
監修 | 児玉 南海雄 |
編集 | 佐々木 富男 / 峯浦 一喜 / 新井 一 / 冨永 悌二 |
発行 | 2011年04月判型:B5頁:496 |
ISBN | 978-4-260-01072-6 |
定価 | 7,700円 (本体7,000円+税) |
- 販売終了
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。
- 序文
- 目次
序文
開く
第12版 序
『標準脳神経外科学』の第12版を刊行する運びとなり,まず編集ならびに執筆に関わられた諸先生方に心からの感謝を申し上げる.
竹内一夫先生により本書の初版が刊行されたのが1979年であり,それから32年が経過した.この間,医学生が必要とする基本知識と日進月歩の先端知識のバランスを,標準的に維持することが本書の目標であった.歴代の編集者の先生方のご努力により,この基本的コンセプトが守り続けられ,これまで12版を重ねたが,本書の時宜に応じた内容も,あまつさえボリュームも変わることなく受け継がれてきた.
医学・医療における各方面の進歩発展は目覚ましいものがあり,これは大いに歓迎すべきことである.しかしながら,それに伴い先端化した専門分野が増加し,それだけを扱ういわゆる専門家が多数輩出した.ある意味では大きな機械の中の小さなパーツの修理の専門家とも言えなくもない.若い方々が先端的な専門知識を得ることも必要ではあるが,ともするとある臓器疾患の詳細ばかりを追いかけ,「木を見て森を見ず」ということになるかもしれない.
患者さんはその身体臓器に疾患を有したひとりの人間であり,同じ時代を担う社会人仲間のひとりである.当たり前のことではあるが,その基本的な人権・人格を尊重しなければならない.まず患者さんと親しく接し,家族,周囲の社会的環境,悩みや人生観などを含め総合的に,その患者さんに最も相応しい医療につき話し合いながら考えていく「医療者の基本的姿勢」を是非とも身につけていただきたい.
著しく進歩発展した医療技術や医学上の病態生理学的研究の結果を学び取りながらも,まずは自らの手で患者さんの神経学的所見を捉えていかれることをお勧めする.その身体診察所見にもとづき,必ず自分なりの意見や考えを持ち,先達の指導者とともに積極的に患者さんの診断や治療に加わっていく研修態度を大切にして欲しいと願っている.
重ねて申し上げるが,医師が欠かしてはならぬ,そして一生涯にわたって必要な「医療者の基本的姿勢」をまず本書から学んでいただき,その基盤の上で脳神経外科学を習得していただければ,刊行に携わった者として,これに勝る喜びはない.
最後に,本書の改訂出版にあたり,並々ならぬ情熱と真摯な態度を積み重ねてこられた医学書院の関係者諸氏に深甚なる謝意を表する.
2011年3月
監修者 児玉南海雄
編集者 佐々木富男
峯浦 一喜
新井 一
冨永 悌二
『標準脳神経外科学』の第12版を刊行する運びとなり,まず編集ならびに執筆に関わられた諸先生方に心からの感謝を申し上げる.
竹内一夫先生により本書の初版が刊行されたのが1979年であり,それから32年が経過した.この間,医学生が必要とする基本知識と日進月歩の先端知識のバランスを,標準的に維持することが本書の目標であった.歴代の編集者の先生方のご努力により,この基本的コンセプトが守り続けられ,これまで12版を重ねたが,本書の時宜に応じた内容も,あまつさえボリュームも変わることなく受け継がれてきた.
医学・医療における各方面の進歩発展は目覚ましいものがあり,これは大いに歓迎すべきことである.しかしながら,それに伴い先端化した専門分野が増加し,それだけを扱ういわゆる専門家が多数輩出した.ある意味では大きな機械の中の小さなパーツの修理の専門家とも言えなくもない.若い方々が先端的な専門知識を得ることも必要ではあるが,ともするとある臓器疾患の詳細ばかりを追いかけ,「木を見て森を見ず」ということになるかもしれない.
患者さんはその身体臓器に疾患を有したひとりの人間であり,同じ時代を担う社会人仲間のひとりである.当たり前のことではあるが,その基本的な人権・人格を尊重しなければならない.まず患者さんと親しく接し,家族,周囲の社会的環境,悩みや人生観などを含め総合的に,その患者さんに最も相応しい医療につき話し合いながら考えていく「医療者の基本的姿勢」を是非とも身につけていただきたい.
著しく進歩発展した医療技術や医学上の病態生理学的研究の結果を学び取りながらも,まずは自らの手で患者さんの神経学的所見を捉えていかれることをお勧めする.その身体診察所見にもとづき,必ず自分なりの意見や考えを持ち,先達の指導者とともに積極的に患者さんの診断や治療に加わっていく研修態度を大切にして欲しいと願っている.
重ねて申し上げるが,医師が欠かしてはならぬ,そして一生涯にわたって必要な「医療者の基本的姿勢」をまず本書から学んでいただき,その基盤の上で脳神経外科学を習得していただければ,刊行に携わった者として,これに勝る喜びはない.
最後に,本書の改訂出版にあたり,並々ならぬ情熱と真摯な態度を積み重ねてこられた医学書院の関係者諸氏に深甚なる謝意を表する.
2011年3月
監修者 児玉南海雄
編集者 佐々木富男
峯浦 一喜
新井 一
冨永 悌二
目次
開く
総論
第1章 緒論
第2章 臨床解剖
第3章 神経学的検査法
第4章 補助診断法
第5章 脳に特異な症候と病態
各論
第6章 脳腫瘍
第7章 脳血管障害
第8章 頭部外傷
第9章 先天奇形
第10章 水頭症
第11章 機能的脳神経外科
第12章 脊髄・脊椎疾患
第13章 末梢神経の外科
第14章 炎症性疾患
付録 医学生のための臨床実習の手引き
演習問題
演習問題・解答と解説
医師国家試験出題基準対照表
医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表
索引
第1章 緒論
第2章 臨床解剖
第3章 神経学的検査法
第4章 補助診断法
第5章 脳に特異な症候と病態
各論
第6章 脳腫瘍
第7章 脳血管障害
第8章 頭部外傷
第9章 先天奇形
第10章 水頭症
第11章 機能的脳神経外科
第12章 脊髄・脊椎疾患
第13章 末梢神経の外科
第14章 炎症性疾患
付録 医学生のための臨床実習の手引き
演習問題
演習問題・解答と解説
医師国家試験出題基準対照表
医学教育モデル・コア・カリキュラム対照表
索引
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。