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腎機能低下患者への薬の使い方 第2版

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腎機能が低下した患者への薬物療法について具体的な処方例と薬剤の注意をコンパクトにまとめたもの。よく用いられる薬剤93成分について、腎機能低下の程度別に投薬量を明示。腎障害時に必要な注意、投薬時のポイントについても解説。第2版より薬剤の透析除去率、EBMがあるものについては明示した。
編集 富野 康日己
発行 2010年10月判型:B6頁:308
ISBN 978-4-260-00888-4
定価 4,180円 (本体3,800円+税)
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第2版の序

 月日の経つのは実に早いもので,教室員たちとともに「腎機能低下患者への薬の使い方」を上梓してから8年の歳月が流れました.これまで,腎臓専門医のみならず,臨床研修医,一般かかりつけ医や薬剤師,看護師の皆さんにお読みいただき,大変嬉しく思っております.
 この8年間に多数の新薬が販売されましたが,医療現場では安心・安全な医療・薬物治療の推進が叫ばれています.しかし,薬剤による臓器障害の頻度は依然として減少していません.腎障害のない患者において,このような現状がみられるのですから,私たちが専門としている腎臓病患者においては,より慎重に対応しなければ大きな問題となります.2002年には,米国腎臓財団から慢性腎臓病(CKD)の概念と病期分類が報告され,病期に従った薬剤の投与量,投与期間・間隔の決定が重要なポイントになっています.また,本邦では腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用に関するガイドラインも発表されました.
 今回,こうした現状をふまえ,より実践的な解説書として,第2版を上梓いたしました.本書では,腎機能の程度をクレアチニン・クリアランス(Ccr)とGFRから,1)軽度の腎機能低下,2)中等度の腎機能低下,3)高度の腎機能低下,さらに,透析導入後に分類し,薬の使い方を簡潔に記載しました.これまでのワンポイントアドバイスに加え,多施設共同研究によるEBMを随所に加筆した点も本書の特長です.
 また各章では,腎機能低下患者にも比較的使いやすい薬として「比較的安全な薬剤」をとりあげていますが,重篤な腎機能低下の場合は禁忌となる場合もあるため,使用に当たっては十分なご配慮をお願いします.
 この第2版も多くの方にお読みいただき,臨床の場で活用いただければ望外の喜びです.
今回も順天堂大学腎臓内科学講座の仲間たちに分担執筆をお願いしました.この場をお借りして,お礼申し上げます.最後に本書の出版にご尽力いただいた医学書院の皆さんに深謝いたします.

 2010年夏
 神田川のほとりにて
 富野康日己

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第1章 腎と薬物療法
 腎疾患の治療
 薬物療法の基本
 腎と薬物療法
第2章 感染症治療薬,呼吸器疾患治療薬
 1 感染症治療薬
 2 呼吸器疾患治療薬
第3章 循環器疾患治療薬
第4章 消化器疾患治療薬
第5章 精神・神経疾患治療薬
第6章 血液疾患治療薬,内分泌・代謝疾患治療薬
 1 血液疾患治療薬
 2 内分泌・代謝疾患治療薬
第7章 抗炎症薬,抗リウマチ薬,鎮痛薬,抗アレルギー薬
第8章 造影剤,診断用薬
第9章 抗癌剤
第10章 その他

索引

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