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看護診断ハンドブック 第8版

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看護診断ラベルの基本的な情報と看護成果、看護介入、そして看護介入の実際を収めた、看護診断の基本書。新しい看護診断が25追加された。「ヘルスプロモーション/ウェルネス型看護診断」が第2部としてまとめられ、具体的な看護介入の記述が追加された。臨床でのレファレンスに、また看護学生の教科書・参考書として最適の書。
リンダ J. カルペニート=モイエ
監訳 新道 幸恵
竹花 富子
発行 2009年01月判型:A5変頁:760
ISBN 978-4-260-00665-1
定価 4,180円 (本体3,800円+税)
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  • 序文
  • 目次

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監訳者まえがき

 保健医療制度の改革が進む中で,看護の役割拡大は着実に進められています。2002年の「新たな看護のあり方検討会報告書」において,保健師助産師看護師法の解釈によって看護師の役割拡大がなされました。次いで,昨年の12月に厚生労働省医政局から出された「医師及び医療関係職と事務職等との間等での役割分担の推進について」という通知にも看護の役割拡大を示す内容が含まれています。
 以上の報告書などにみられる看護の役割拡大は,社会の看護への期待と,看護職者のレディネスへの評価とも考えられます。すなわち,それだけの役割拡大が可能な能力を看護職が既に持っていることの証でもあると思われます。しかし,保健医療制度の変革の時代に求められる看護の役割拡大を実現するためには,看護実践において,その専門性の高さを示していくことが必要でしょう。
 看護の専門性には,看護の臨床判断の確かさとそれに基づいた安全で確実なケアの提供が不可欠です。それらのことは日常の看護実践の中で磨かれ,獲得されることが期待されます。看護の臨床判断は,患者ケアに際して「看護診断」を用いて看護実践するという習慣の中で,適切な看護診断を行う能力の向上を図ることによっても高められます。ところが近年は電子カルテの導入によって,看護師が看護独自の臨床判断をする機会が少なくなっているという問題を見聞きすることがあります。もともと,NANDAの看護診断は電子化に備えて開発されました。しかし,現実は,入院期間の短縮化と相まって,電子カルテ上の看護診断を選択して,それに適合するケア計画を電子カルテ上で選択して実施するというプロセスがとられているところも少なくないようです。これでは,患者の個別性に応じた看護判断が行われることにはなりにくく,看護の臨床判断能力を高める経験にはつながりません。
 我が国においては,厚生労働省の方針もあって,電子カルテ化は今後一層,推進されるでしょう。その流れの中で,「看護診断」が電子カルテに取り入れられて,看護師の臨床判断能力を発展させるようになるためには,看護職者が「看護診断」に精通することと電子カルテシステム開発作業に主体的に関与することです。それらには,本書および『カルペニート 看護診断マニュアル』第4版の活用が有用でしょう。この両書は「看護診断」の理解に役立つとともに看護診断の電子カルテ化に不可欠であるといわれている「看護感受性データ」であるアセスメントデータ(診断指標,関連因子,危険因子),診断データ,アウトカムデータ(NOC),介入データ(NIC)〔T. Heather Herdman,上鶴重美訳:患者ケアの質を高める標準看護用語,看護診断,12(1),61.〕が看護診断名ごとに記載されています。
 本書はL. J. Carpenito-Moyetの“Handbook of Nursing Diagnosis”の第12版の訳本です。この12版には,NANDA-Iで開発された新しい看護診断が13加えられています。また,編集上の大きな変更はヘルスプロモーション/ウェルネス型看護診断を新たに9加えて,合計21の看護診断を盛り込んで第2部として取り上げたことです。これは,読者のニーズひいては社会のニーズを反映した結果と思われます。
 本書が看護師の臨床判断能力の獲得に大いに寄与することを祈念しています。
 本書の発行に際して,医学書院看護出版部の石井伸和氏に多大の忍耐とご支援をいただいたことと制作部の森本 成氏のご尽力に厚くお礼申し上げます。

 2008年11月
 新道 幸恵

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 監訳者まえがき
 はじめに

第1部 看護診断
 1.健康知覚-健康管理パターン
 2.栄養-代謝パターン
 3.排泄パターン
 4.活動-運動パターン
 5.睡眠-休息パターン
 6.認知-知覚パターン
 7.自己知覚パターン
 8.役割-関係パターン
 9.性-生殖パターン
 10.コーピング-ストレス耐性パターン
 11.価値-信念パターン

第2部 ヘルスプロモーション/ウェルネス型看護診断
 健康探求行動
 安楽促進準備状態
 意思決定促進準備状態
 栄養促進準備状態
 家族機能促進準備状態
 家族コーピング促進準備状態
 希望促進準備状態
 自己概念促進準備状態
 信仰心促進準備状態
 睡眠促進準備状態
 セルフケア促進準備状態
 体液量平衡促進準備状態
 地域社会コーピング促進準備状態
 知識獲得促進準備状態(特定の)
 治療計画管理促進準備状態
 乳児行動統合促進準備状態
 排尿促進準備状態
 パワー促進準備状態
 母乳栄養促進準備状態
 免疫能促進準備状態
 霊的安寧促進準備状態

第3部 診断クラスター 看護診断と共同問題を伴う医学的問題
 I.医学的問題
  ■循環器/血液・造血器/末梢血管疾患
  ■呼吸器疾患
  ■内分泌/代謝疾患
  ■消化器疾患
  ■腎/泌尿器疾患
  ■神経疾患
  ■感覚器の疾患
  ■皮膚外皮系の疾患
  ■筋骨格/結合織疾患
  ■感染症/免疫疾患
  ■悪性新生物
 II.手術
 III.産科婦人科的問題
  ■産科的問題
  ■婦人科的問題
 IV.新生児の問題
 V.小児期/思春期の問題
 VI.精神科的問題
 VII.検査と治療

[付録]成人入院スクリーニングアセスメントツール
 文献
 資料A 看護介入分類(NIC)のラベル
 資料B 看護成果分類(NOC)のラベル
 索引
  和文索引
  欧文索引

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