成人看護[1] 第12版
成人看護総論 呼吸器 循環器 消化器
本書の特長
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●本書ではまず「成人看護総論」で、成人患者の特徴を理解し、その後に各系統別にそって看護の学習に入れるように構成してあります。
●それぞれの疾患の看護では、まず各系統別に看護の特徴が示され、その後、第1章では解剖生理、病態生理、検査、治療・処置などの基礎的事項を学習。第2章で疾患について、第3章で主要な状況における看護の実際を学習できる内容となっています。
*2012年版より表紙が新しくなりました。
シリーズ | 新看護学 9 |
---|---|
執筆 | 朝倉 均 / 井関 治和 / 柿崎 徹 / 川原 英之 / 小池 武嗣 / 小池 智子 / 斎藤 英胤 / 佐藤 禮子 / 鈴木 悦子 / 高島 尚美 / 高橋 正光 / 中津川 順子 / 半田 俊之介 / 宮澤 光男 / 森川 信行 / 森田 南美恵 |
発行 | 2008年01月判型:B5頁:416 |
ISBN | 978-4-260-00556-2 |
定価 | 2,640円 (本体2,400円+税) |
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- 目次
序文
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はしがき
学習に当たって
みなさんはこれまで,「専門基礎」および「基礎看護」を通して,看護を実践するうえに必要な知識と技術,および看護従事者としての普遍的な態度について学んできた。そこで,本書「成人看護」では,現実に健康上の障害をもった成人期の患者に対して,それらの知識や技術を具体的にどのように展開したらよいかについて学習する。
すでに学んだように,看護の対象の中心となるのはあくまでも健康上の問題をもった人間であり,看護はその人を中心に展開されなければならない。しかし,ひとくちに成人といっても,そこには思春期から壮年期・中年期までの,きわめて幅広い年齢層の人々が含まれるだけでなく,そこには男性もいれば女性もいる。また成人期は,いうまでもなく人生における活動期であり,個人がそれぞれの価値観や生活をもって,職業や家事・育児・学業などに専念する時期でもある。
これら成人期の人々を疾病や障害からまもり,またその回復に向けて援助していくためには,当然のことながら,その原因となる疾患や障害について基本的な知識を修得することが必要である。しかし,患者を中心に看護を展開するためには,前述したようにきわめて多様な状態にある成人について,また人間の行動や生活,社会のシステムなどについて,さまざまな側面から多くのことを学ばなければならない。
本書「成人看護」では,学習者は,まず「成人看護総論」を通して成人患者の特徴を理解し,その後,各系統に沿って看護の学習にはいってほしい。その場合,まず各系統別に看護の特徴を把握し,第1章で解剖生理・病態生理・検査・治療処置など基礎的な事項を学習したあと,第2章において疾患について学習する。これらは,専門基礎科目において履修した知識を確認しつつ学習することが望ましい。そしてこれらの基礎知識をふまえて,第3章で主要な状況における看護の実際を学習するようにしてほしい。
教育時間数が増加するとはいえ,さまざまな知識を臨床の場に適用し,それを実践能力にまでたかめていくためには,たゆまぬ学習が求められる。本書「成人看護」は,そうした自己学習にも十分に対応できるよう配慮されているはずである。
本書によって,さまざまな状態にある成人患者について,准看護師として適切に対応し援助することのできる能力を養ってほしい。
改訂の趣旨
1999(平成11)年「看護婦制度の統合」と「准看護婦の資質の向上」を目標に,准看護師教育に抜本的な検討が加えられた。教育体制・教育内容の両面にわたって大幅な強化がはかられることになり,あわせて,そのための新カリキュラムが発表されて,2002(平成14)年から適用されることになった。
新カリキュラムでは,教育時間数を1,890時間に拡充するとともに,成人看護および老年看護では講義時間数を210時間に拡大し,教育内容の充実をはかっている。そのため『新看護学』では,これを機に巻の構成を一新し,専門基礎科目を5分冊,専門科目を10分冊として,准看護師教育の新たな第一歩に対応することとした。
新カリキュラム適用後も医療の現場においては,新しい知見が次々と得られてきており,准看護師教育においてもそれら新知見への対応が必要である。このたびの改訂では,「成人看護」に関する新知見を盛り込み内容の刷新につとめた。
また,よりいっそう学びやすく,身についた理解となるよう紙面を一新するとともに図・写真・表などもより充実させた。記述はなるべく簡潔・平易を心がけ,成人看護について系統的・発展的に理解できるよう調整を行い全般的な見なおしをはかった。
なお,編集にあたって,文中での表現の煩雑さを避けるため,特定の場合を除いて看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また保健師・助産師・看護師・准看護師など看護の有資格者をさす場合には看護者あるいは看護職としたので,あらかじめご了解いただきたい。
今後とも准看護師教育のさらなる充実・発展を目ざし,本書が適切で使いやすいテキストとなるように最善の努力を重ねてまいりたい。本書をご活用いただいた読者や有識者のみなさまより忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである。
2007年11月
著者ら
学習に当たって
みなさんはこれまで,「専門基礎」および「基礎看護」を通して,看護を実践するうえに必要な知識と技術,および看護従事者としての普遍的な態度について学んできた。そこで,本書「成人看護」では,現実に健康上の障害をもった成人期の患者に対して,それらの知識や技術を具体的にどのように展開したらよいかについて学習する。
すでに学んだように,看護の対象の中心となるのはあくまでも健康上の問題をもった人間であり,看護はその人を中心に展開されなければならない。しかし,ひとくちに成人といっても,そこには思春期から壮年期・中年期までの,きわめて幅広い年齢層の人々が含まれるだけでなく,そこには男性もいれば女性もいる。また成人期は,いうまでもなく人生における活動期であり,個人がそれぞれの価値観や生活をもって,職業や家事・育児・学業などに専念する時期でもある。
これら成人期の人々を疾病や障害からまもり,またその回復に向けて援助していくためには,当然のことながら,その原因となる疾患や障害について基本的な知識を修得することが必要である。しかし,患者を中心に看護を展開するためには,前述したようにきわめて多様な状態にある成人について,また人間の行動や生活,社会のシステムなどについて,さまざまな側面から多くのことを学ばなければならない。
本書「成人看護」では,学習者は,まず「成人看護総論」を通して成人患者の特徴を理解し,その後,各系統に沿って看護の学習にはいってほしい。その場合,まず各系統別に看護の特徴を把握し,第1章で解剖生理・病態生理・検査・治療処置など基礎的な事項を学習したあと,第2章において疾患について学習する。これらは,専門基礎科目において履修した知識を確認しつつ学習することが望ましい。そしてこれらの基礎知識をふまえて,第3章で主要な状況における看護の実際を学習するようにしてほしい。
教育時間数が増加するとはいえ,さまざまな知識を臨床の場に適用し,それを実践能力にまでたかめていくためには,たゆまぬ学習が求められる。本書「成人看護」は,そうした自己学習にも十分に対応できるよう配慮されているはずである。
本書によって,さまざまな状態にある成人患者について,准看護師として適切に対応し援助することのできる能力を養ってほしい。
改訂の趣旨
1999(平成11)年「看護婦制度の統合」と「准看護婦の資質の向上」を目標に,准看護師教育に抜本的な検討が加えられた。教育体制・教育内容の両面にわたって大幅な強化がはかられることになり,あわせて,そのための新カリキュラムが発表されて,2002(平成14)年から適用されることになった。
新カリキュラムでは,教育時間数を1,890時間に拡充するとともに,成人看護および老年看護では講義時間数を210時間に拡大し,教育内容の充実をはかっている。そのため『新看護学』では,これを機に巻の構成を一新し,専門基礎科目を5分冊,専門科目を10分冊として,准看護師教育の新たな第一歩に対応することとした。
新カリキュラム適用後も医療の現場においては,新しい知見が次々と得られてきており,准看護師教育においてもそれら新知見への対応が必要である。このたびの改訂では,「成人看護」に関する新知見を盛り込み内容の刷新につとめた。
また,よりいっそう学びやすく,身についた理解となるよう紙面を一新するとともに図・写真・表などもより充実させた。記述はなるべく簡潔・平易を心がけ,成人看護について系統的・発展的に理解できるよう調整を行い全般的な見なおしをはかった。
なお,編集にあたって,文中での表現の煩雑さを避けるため,特定の場合を除いて看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また保健師・助産師・看護師・准看護師など看護の有資格者をさす場合には看護者あるいは看護職としたので,あらかじめご了解いただきたい。
今後とも准看護師教育のさらなる充実・発展を目ざし,本書が適切で使いやすいテキストとなるように最善の努力を重ねてまいりたい。本書をご活用いただいた読者や有識者のみなさまより忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである。
2007年11月
著者ら
目次
開く
○成人看護総論 (佐藤禮子)
A.成人看護の対象
B.成人の生活と健康障害
C.成人臨床看護の特徴と責務
○呼吸器疾患患者の看護
看護の役割 (鈴木悦子・森田南美恵)
第1章 基礎知識 (柿崎徹・高橋正光)
A.呼吸器のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.おもな検査
D.おもな治療・処置
E.おもな手術
第2章 おもな疾患 (柿崎徹・高橋正光)
A.上気道の疾患
B.気管・気管支の疾患
C.肺の疾患
D.呼吸状態に起因する疾患
E.胸壁・胸膜・縦隔の疾患
F.呼吸器の腫瘍性疾患
G.胸部外傷
第3章 患者の看護 (鈴木悦子・森田南美恵・佐藤禮子)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.診断・検査時の介助
D.治療・処置時の介助
E.呼吸器疾患患者の看護
F.手術を受ける患者の看護
○循環器疾患患者の看護
看護の役割 (小池智子)
第1章 基礎知識 (半田俊之介・井関治和)
A.循環器のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.診察とおもな検査
D.おもな治療・処置
第2章 おもな疾患 (半田俊之介・井関治和)
A.生活習慣病
B.虚血性心疾患
C.心臓弁膜症
D.心筋疾患と心膜疾患
E.血管疾患
F.心臓の腫瘍
G.先天性心疾患
第3章 患者の看護 (小池武嗣・小池智子)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.診断・検査時の介助
D.治療・処置時の介助
E.循環器疾患患者の看護
F.手術を受ける患者の看護
○消化器疾患患者の看護
看護の役割 (中津川順子)
第1章 基礎知識 (川原英之・朝倉均・斎藤英胤)
A.消化器のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.おもな検査と介助
第2章 おもな疾患 (川原英之・朝倉 均・斎藤英胤・宮澤光男・森川信行)
A.口腔・食道の疾患
B.胃・十二指腸の疾患
C.腸・腹膜の疾患
D.肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の疾患
E.薬・アルコールによる消化器疾患
F.小児の一般・消化器外科疾患
第3章 患者の看護 (中津川順子・高島尚美)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.消化器疾患患者の看護
D.手術を受ける患者の看護
さくいん
A.成人看護の対象
B.成人の生活と健康障害
C.成人臨床看護の特徴と責務
○呼吸器疾患患者の看護
看護の役割 (鈴木悦子・森田南美恵)
第1章 基礎知識 (柿崎徹・高橋正光)
A.呼吸器のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.おもな検査
D.おもな治療・処置
E.おもな手術
第2章 おもな疾患 (柿崎徹・高橋正光)
A.上気道の疾患
B.気管・気管支の疾患
C.肺の疾患
D.呼吸状態に起因する疾患
E.胸壁・胸膜・縦隔の疾患
F.呼吸器の腫瘍性疾患
G.胸部外傷
第3章 患者の看護 (鈴木悦子・森田南美恵・佐藤禮子)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.診断・検査時の介助
D.治療・処置時の介助
E.呼吸器疾患患者の看護
F.手術を受ける患者の看護
○循環器疾患患者の看護
看護の役割 (小池智子)
第1章 基礎知識 (半田俊之介・井関治和)
A.循環器のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.診察とおもな検査
D.おもな治療・処置
第2章 おもな疾患 (半田俊之介・井関治和)
A.生活習慣病
B.虚血性心疾患
C.心臓弁膜症
D.心筋疾患と心膜疾患
E.血管疾患
F.心臓の腫瘍
G.先天性心疾患
第3章 患者の看護 (小池武嗣・小池智子)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.診断・検査時の介助
D.治療・処置時の介助
E.循環器疾患患者の看護
F.手術を受ける患者の看護
○消化器疾患患者の看護
看護の役割 (中津川順子)
第1章 基礎知識 (川原英之・朝倉均・斎藤英胤)
A.消化器のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.おもな検査と介助
第2章 おもな疾患 (川原英之・朝倉 均・斎藤英胤・宮澤光男・森川信行)
A.口腔・食道の疾患
B.胃・十二指腸の疾患
C.腸・腹膜の疾患
D.肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓の疾患
E.薬・アルコールによる消化器疾患
F.小児の一般・消化器外科疾患
第3章 患者の看護 (中津川順子・高島尚美)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.消化器疾患患者の看護
D.手術を受ける患者の看護
さくいん
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