生理検査学・画像検査学 第3版
新しい臨床検査技師テキストシリーズの1冊
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本領域は患者に直接接触する検査である。検査技師は機器の構造,使用法を理解し,万一の故障に対処できる知識と技術をもち,一方患者に対しては親切かつ毅然とした態度で接し,緊急事態に対処できる心得も要求される。今版からタイトルも新たにし,今日の学生教育の時流を踏まえた改訂を行った。
編集 | 菅野 剛史 / 松田 信義 |
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著 | 清水 加代子 / 谷川 直 / 辻 貞俊 / 馬場 正之 / 神辺 眞之 / 石山 陽事 / 竹森 節子 / 丸尾 敏夫 / 金上 貞夫 / 伊東 紘一 / 百島 祐貴 |
発行 | 2003年03月判型:B5頁:336 |
ISBN | 978-4-260-27427-2 |
定価 | 6,820円 (本体6,200円+税) |
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- 目次
- 書評
目次
開く
1 総論
2 循環器系の検査
I. 心電図
II. 心音図
III. 脈波
3 神経・筋機能検査
I. 脳波
II. 筋電図
4 呼吸器系の検査
I. 呼吸機能検査
II. 血液ガス
5 平衡機能検査
6 視機能検査
7 画像検査
I. 超音波
II. 熱画像検査法(サーモグラフィ)
III. MRI検査
索引
2 循環器系の検査
I. 心電図
II. 心音図
III. 脈波
3 神経・筋機能検査
I. 脳波
II. 筋電図
4 呼吸器系の検査
I. 呼吸機能検査
II. 血液ガス
5 平衡機能検査
6 視機能検査
7 画像検査
I. 超音波
II. 熱画像検査法(サーモグラフィ)
III. MRI検査
索引
書評
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タイトルも新たに,使いやすさを追求した改訂
書評者: 今井 正 (東京文化医学技術専門学校/全臨検教育施設協議会 生理機能検査学担当国家試験出題基準検討資料作成主任委員)
◆学習者にやさしい工夫が随所に
今回出版された『臨床検査技術学7 生理検査学・画像検査学 第3版』は,主に臨床検査学科の学生のために,第一線で活躍中の著名な執筆者による豊富な経験を基に書かれた教科書である。今版からは国家試験出題基準にのっとり,タイトルも新たにしている。
周知の通り,生理検査学・画像検査学は検体検査学とは違い,「生体からの生理機能情報を収集するための理論と実際について習得し,結果の解析と評価について学習し,検査時の急変の対応について学ぶ」ものなので,患者に直接接触し検査するという特徴がある。それだけに検査機器と負荷時における生体への安全性の確保が最重要課題である。
本書の特徴は以上の要点を十分に考慮に入れ,ページレイアウトが工夫され,誰が見ても見やすく,ともすれば生理学を嫌いな科目にしてしまう難解な概念も,図表の意図が明瞭で,丁寧な解説により理解が進み,特に今回からは2色刷りを多用することにより視覚的にも内容が一段と把握されやすくなっている。換言すれば,かゆいところに手が届く仕上がりになっている。
◆国家試験対策に最適な構成と内容
具体的に他書と内容を比較してよい点は,中項目ごとに「キーワード」「学習の要点」および習得した知識の確認のために「理解度の点検と問題」が配置されていることである。広範囲な勉強の忙しい時期に,無駄がなく勉学が進むよう配慮されていることはたいへんありがたく思う。また,基礎生理や医用工学的解説は十分であり,新しい技術も基本からわかりやすく解説してあるので,長い経験を積まれた技師の方々のリフレッシュにも十分対応していると思われる。
さらに,豊富な臨床例による解説はさまざまな病態に応用が利き,今の臨床検査技師が一番求められている問題解決能力を習得するうえで実践的なノウハウが満載され,国家試験合格に向け学習する時に非常に有効である。
一方,研究的,先鋭的で評価の十分に定まっていない項目や,臨床応用の極めて少ない項目は取り上げず,国家試験出題基準を十分考慮に入れ,日常行なわれている生理機能検査と近未来に本当に必要な内容を厳選していることは非常に評価できる。
さて,最近では専門技師制度導入について各科で論議され,一部導入もされてきている。生理検査・画像検査領域も古くから超音波検査士制度や臨床病理技術士資格制度が存在し,卒後教育とレベルアップの中核になってきた。その受験準備にも大きな役割を果たすことは容易に想像できるので,いつも本書を座右に置き,おおいに利用していただきたいものである。
書評者: 今井 正 (東京文化医学技術専門学校/全臨検教育施設協議会 生理機能検査学担当国家試験出題基準検討資料作成主任委員)
◆学習者にやさしい工夫が随所に
今回出版された『臨床検査技術学7 生理検査学・画像検査学 第3版』は,主に臨床検査学科の学生のために,第一線で活躍中の著名な執筆者による豊富な経験を基に書かれた教科書である。今版からは国家試験出題基準にのっとり,タイトルも新たにしている。
周知の通り,生理検査学・画像検査学は検体検査学とは違い,「生体からの生理機能情報を収集するための理論と実際について習得し,結果の解析と評価について学習し,検査時の急変の対応について学ぶ」ものなので,患者に直接接触し検査するという特徴がある。それだけに検査機器と負荷時における生体への安全性の確保が最重要課題である。
本書の特徴は以上の要点を十分に考慮に入れ,ページレイアウトが工夫され,誰が見ても見やすく,ともすれば生理学を嫌いな科目にしてしまう難解な概念も,図表の意図が明瞭で,丁寧な解説により理解が進み,特に今回からは2色刷りを多用することにより視覚的にも内容が一段と把握されやすくなっている。換言すれば,かゆいところに手が届く仕上がりになっている。
◆国家試験対策に最適な構成と内容
具体的に他書と内容を比較してよい点は,中項目ごとに「キーワード」「学習の要点」および習得した知識の確認のために「理解度の点検と問題」が配置されていることである。広範囲な勉強の忙しい時期に,無駄がなく勉学が進むよう配慮されていることはたいへんありがたく思う。また,基礎生理や医用工学的解説は十分であり,新しい技術も基本からわかりやすく解説してあるので,長い経験を積まれた技師の方々のリフレッシュにも十分対応していると思われる。
さらに,豊富な臨床例による解説はさまざまな病態に応用が利き,今の臨床検査技師が一番求められている問題解決能力を習得するうえで実践的なノウハウが満載され,国家試験合格に向け学習する時に非常に有効である。
一方,研究的,先鋭的で評価の十分に定まっていない項目や,臨床応用の極めて少ない項目は取り上げず,国家試験出題基準を十分考慮に入れ,日常行なわれている生理機能検査と近未来に本当に必要な内容を厳選していることは非常に評価できる。
さて,最近では専門技師制度導入について各科で論議され,一部導入もされてきている。生理検査・画像検査領域も古くから超音波検査士制度や臨床病理技術士資格制度が存在し,卒後教育とレベルアップの中核になってきた。その受験準備にも大きな役割を果たすことは容易に想像できるので,いつも本書を座右に置き,おおいに利用していただきたいものである。
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