精神疾患・身体疾患の併発と看護
精神疾患患者の身体疾患を正しくとらえるために
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精神疾患患者が身体疾患を併発した場合、症状の訴えを正しくとらえず、疾病を見逃してしまうケースがある。本書は精神疾患患者が身体疾患を併発した場合の治療と看護を、事例もまじえて解説。さらに身体疾患の症状によって起こる精神症状(症状精神病)の看護についても紹介する。
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[1] 精神疾患に併発する身体疾患への対応
[2] 身体疾患併発の看護 精神疾患に特徴的な身体疾患/精神疾患から併発する身体疾患/精神疾患の治療に関連する身体疾患/在宅患者の身体疾患
[3] 身体疾患に伴う精神症状
[4] 身体疾患に伴う精神症状の看護
[5] リエゾン精神看護
[2] 身体疾患併発の看護 精神疾患に特徴的な身体疾患/精神疾患から併発する身体疾患/精神疾患の治療に関連する身体疾患/在宅患者の身体疾患
[3] 身体疾患に伴う精神症状
[4] 身体疾患に伴う精神症状の看護
[5] リエゾン精神看護
書評
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精神科臨床看護の輝きをまとめた実践書
書評者: 粕田 孝行 (碧水会長谷川病院・看護部長)
昨今,初老期うつ病,老人性うつ病が多く入院してきている。また入院患者の高齢化による身体疾患への看護,慢性に移行した患者の身体管理と精神病院という臨床の場での変化はめまぐるしい。一時期の対人関係を基軸にしたかかわりだけでは,患者の安全確保は困難なものとなってきている。すなわち,精神疾患は精神の座標だけではなく,常に身体疾患を念頭に入れてのケアリングが重要となってきている。その際の福音書的存在として『精神疾患・身体疾患の併発と看護』が臨床に長く携わっていた看護者たちによって上梓された。
◆豊富な事例による展開
内容は,「精神疾患に併発する身体疾患への対応」,「身体疾患・併発の看護」,「身体疾患に伴う精神症状」,「身体疾患に伴う精神症状の看護」,「リエゾン精神看護」の5つのサブテーマによって展開されている。それぞれが豊富な事例によって展開され,理解しやすいものになっている。
例えば,「糖尿病を併発した患者の看護」を開くと,まず「事例」の紹介と「入院後の経過」が簡潔に紹介され,読者に事例のイメージ化がしやすくなっている。そして,「治療」に触れられ,「看護過程」として,まず事例の「アセスメント」とその際の「情報分析の視点」がコンパクトにまとめられている。この部分に目を通すだけで,精神病と糖尿病を併発する患者へのアプローチの視点が理解できよう。
次に「目標」,「実践」,「評価」が書かれ,初心者にもわかりやすい内容と構成になっている。最後に「看護のチェックポイント」によって,看護アプローチでの留意点が明確になるような編簒になっている。
全編が簡潔で,読みやすく,わかりやすい。思念と雑念を綴った昨今の看護の本とは一味違う。臨床ならではの輝きを感じた1冊。やはり,臨床にいた(いる)人々が書いた本であり,実践の書となっている。臨床現場であるナースステーションの片隅で読むにふさわしい本である。
書評者: 粕田 孝行 (碧水会長谷川病院・看護部長)
昨今,初老期うつ病,老人性うつ病が多く入院してきている。また入院患者の高齢化による身体疾患への看護,慢性に移行した患者の身体管理と精神病院という臨床の場での変化はめまぐるしい。一時期の対人関係を基軸にしたかかわりだけでは,患者の安全確保は困難なものとなってきている。すなわち,精神疾患は精神の座標だけではなく,常に身体疾患を念頭に入れてのケアリングが重要となってきている。その際の福音書的存在として『精神疾患・身体疾患の併発と看護』が臨床に長く携わっていた看護者たちによって上梓された。
◆豊富な事例による展開
内容は,「精神疾患に併発する身体疾患への対応」,「身体疾患・併発の看護」,「身体疾患に伴う精神症状」,「身体疾患に伴う精神症状の看護」,「リエゾン精神看護」の5つのサブテーマによって展開されている。それぞれが豊富な事例によって展開され,理解しやすいものになっている。
例えば,「糖尿病を併発した患者の看護」を開くと,まず「事例」の紹介と「入院後の経過」が簡潔に紹介され,読者に事例のイメージ化がしやすくなっている。そして,「治療」に触れられ,「看護過程」として,まず事例の「アセスメント」とその際の「情報分析の視点」がコンパクトにまとめられている。この部分に目を通すだけで,精神病と糖尿病を併発する患者へのアプローチの視点が理解できよう。
次に「目標」,「実践」,「評価」が書かれ,初心者にもわかりやすい内容と構成になっている。最後に「看護のチェックポイント」によって,看護アプローチでの留意点が明確になるような編簒になっている。
全編が簡潔で,読みやすく,わかりやすい。思念と雑念を綴った昨今の看護の本とは一味違う。臨床ならではの輝きを感じた1冊。やはり,臨床にいた(いる)人々が書いた本であり,実践の書となっている。臨床現場であるナースステーションの片隅で読むにふさわしい本である。
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