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今日の循環器疾患治療指針 第2版

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定評ある『今日の治療指針』の循環器疾患版として,すべての循環器疾患の実地診療のポイントを具体的に解説した“心臓・血管に関する診療百科事典”の新装全面改訂版。臨床経験豊富な第一線の専門医210人が自らのノウハウを懇切に記載した“困った時に頼りになる”本。コンパクトな判型になり,2色刷りで一層使いやすくなった。
シリーズ 今日の治療指針
総編集 細田 瑳一
編集 鰐渕 康彦 / 齋藤 宗靖 / 竹下 彰 / 井上 博
発行 2001年06月判型:A5頁:736
ISBN 978-4-260-11975-7
定価 10,780円 (本体9,800円+税)
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  • 目次
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1 症状・徴候からみた初期診療方針のたて方 
2 循環器救急患者の取り扱いと処置 
3 循環器の検査と治療-最近の進歩 
4 循環器治療総論 
5 不整脈 
6 心不全 
7 虚血性心疾患 
8 弁膜疾患(心内膜疾患を含む) 
9 先天性心臓疾患 
10 心膜疾患 
11 心筋疾患 
12 血圧の疾患 
13 動脈疾患 
14 動脈硬化 
15 静脈・リンパ管の疾患 
16 他臓器疾患などに伴う循環器異常

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循環器疾患の診療に欠かせないコンパクトな百科辞典
書評者: 傅 隆泰 (心臓血管研究所長)
 他の診療領域と同様,循環器各分野における最近の進歩・発展には著しいものがある。各種の大規模臨床試験の結果を踏まえ治療ガイドラインが提示される一方,診断および治療技術の新規開発も急ピッチで進んでいる。また,循環器疾患の臨床現場では従来以上に内科,外科が相互に協調し診療に当たる局面展開となっている。したがって,内科医は最近の心臓血管外科の進歩を念頭に置いて治療デザインを構築すべきであり,また,外科医は術後管理にあたり,循環動態や不整脈などの面で内科的知識の活用が要求される。
 このような状況の中,本書がこのたび版を改めて上梓されたことは,まさに時と所を得た感がある。

◆実用面を重視した簡潔な記載

 本書に書かれている内容を見ると,循環器内科および外科医が臨床の現場で遭遇するほぼすべての疾病や病態が項目別に取り上げられている。その中には,スタンダード化されたものの他,血管内エコー・内視鏡,心肺運動負荷試験・PETなどの新しい検査法,ステントレス生体弁/フリースタイル弁の活用・ステントグラフト内挿術・バチスタ手術・心臓移植など近年注目されている外科治療,虚血性心疾患・心不全・高血圧・高脂血症に対する最近の評価法と薬物およびICD・PCIなどの非薬物療法の組立て,循環器系薬物の使用に際し留意しなければならない薬物相互作用,心臓リハビリテーション・運動療法・生活指導・心身医学療法など早期の社会復帰や一次および二次予防に資するものも組み込まれている。その他,大動脈・肺動脈および末梢の動・静脈疾患や他臓器疾患に伴う循環器異常も含まれている。しかも,各項目についてその分野に精通しておられる計210人の専門家が,ご自身の豊富な経験をもとに診療の要点を平易な文章で簡潔にまとめ上げ,その上でワンポイントレッスン方式で読者に理解してもらうような配慮が施されている。

◆臨床現場で不可欠な教本

 本書のサイズをA5に改めたことも大成功で,ベットサイドでも気軽にひもとくことができるようになった。
 本書を通読してみると,編者の企図力と各執筆者の努力が実を結び,循環器の臨床に携わる人たちにとって不可欠な教本に仕上がっている。
 したがって,本書は循環器疾患に携わる看護婦(士),研修医の他,循環器を専門とする内科医,外科医にとってきわめて有用な著書であり,ぜひ購読されることをお勧めしたい。

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