カルテ用語集

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カルテをはじめとする医療記録を,すべての職種に役立つようわかりやすく分類・選択・整理した用語集。用語は専門領域別に各学会の用語集に準拠して整理・選択し,まとめている。さらに用語の欧文表記,略語と,カルテには必ず記載される薬品については薬効を含めて記載した。
編集 大藤 高志 / 佐藤 章
発行 2002年01月判型:B6頁:800
ISBN 978-4-260-33170-8
定価 2,640円 (本体2,400円+税)
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  • 目次
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日本語による表記
 1. 一般用語
 2. 検査関連用語
 3. 病理関連用語
 4. 呼吸器関連用語
 5. 循環器関連用語
 6. 消化器関連用語
 7. 内分泌・代謝関連用語
 8. 脳神経外科関連用語
 9. 腎・泌尿器関連用語
 10. 膠原病・免疫関連用語
 11. 血液関連用語
 12. 神経内科関連用語
 13. 感染症関連用語
 14. 精神科関連用語
 15. 整形外科関連用語
 16. 皮膚科関連用語
 17. 眼科関連用語
 18. 耳鼻咽喉科関連用語
 19. 産婦人科関連用語
 20. 放射線領域関連用語
 21. 小児科関連用語
 22. 外科関連用語
 23. 麻酔科関連用語
 24. 口腔・歯科関連用語
 25. リハビリテーション関連用語
外国語による表記
略語
付録:医薬品名
索引

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カルテ開示にふさわしいカルテ用語を
書評者: 高田 みつ子 (杏林大教授)
 「カルテは誰のものか」,という質問にカルテは医師のものと答える人は,ひと昔前まではごく自然に存在した。しかし,今日この同じ質問を同じ人に問うても,カルテは患者自身のものと答える人がほとんどであると思う。私自身が,患者本人であったなら自分の治療や検査がどのようになされ,それがどのように記録されているのかを知りたいと思うのは,当然のことと言える。そのカルテを見ようとカルテを開いて見た時,何が書いてあるのかまったく読めない字で埋めつくされていたとしたとしたら,それは大変残念なことである。
 カルテは,読みやすさはもちろんのこと,患者自身のみならず,医療・看護スタッフにとって教育,研究の情報源でもあることから,理解しやすく,読みやすく,できるだけ統一された文字で書かれていてほしい。

◆必要にして十分に網羅されたカルテ用語

 ここに紹介する『カルテ用語集』は,カルテに記入する際の必要な用語を十分に網羅していると思われる。構成は,日本語による表記と外国語による表記に分かれている。また,略語,付録として医薬品名も掲載されている。日本語表記は「1.一般用語」,「2.検査関連用語の分類」,「3.病理関連用語」,4.以降は「呼吸器,循環器,消化器,内分泌・代謝関連用語」といった系統別に22項目分類されている。系統別の最後には,「25.リハビリテーション関連用語」も紹介されている。
 一般用語と疾病・障害に関連する用語を引き出してみると,
 一般用語;クリティカルパス―Critical path;CP
 一般用語;疾病・障害に関連する用語
来院時死亡―Dead on arrival;DOA
といったように各用語は,日本語,欧文フルスペル,略語の順に配列されている。
 また外国語による表記は,
 Critical path;CP―クリティカルパス(一)
 Dead on arrival;DOA―来院時死亡(一)
 といったように,外国語による表記は最後のところに( )があり,(一),(循)とあり,日本語表記のどの項目に属しているかをわかりやすく引き出せるように説明されている。
 医薬品名には,Amelizol;アメリゾール;(末梢性筋弛緩薬)とある。このように今すぐに使いたい用語がわかりやすく解説され,なおかつヒモ解きやすい。
 看護職も医師もまた他のコメディカルスタッフも,「1患者1カルテの時代」に責任を持って患者の情報源をアセスメントし,診断(医学,看護とも),プランニング,実施のプロセスを踏む必要がある。行なった援助をよりわかりやすく共通の言葉として記録するために,ぜひ座右の書として医療,看護に携わるメンバーのみならず,看護教育関係者や学生にもお勧めしたい。

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