整形外科学 第5版
整形外科学を体系的に、ポイントを押さえて学べる養成校学生向け教科書
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理学療法士・作業療法士養成校向けの教科書として版を重ねる好評書。専門基礎分野のカリキュラムに沿って、ポイントを押さえた簡潔な記述とわかりやすいイラストで、整形外科学を体系的に学ぶことができる。理学療法士・作業療法士の国家試験前の知識の整理にも役立つ。
シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
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シリーズ監修 | 奈良 勲 / 鎌倉 矩子 |
執筆 | 染矢 富士子 / 菊地 尚久 |
発行 | 2022年12月判型:B5頁:240 |
ISBN | 978-4-260-05049-4 |
定価 | 3,960円 (本体3,600円+税) |
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序文
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第5版 序
理学療法士・作業療法士にとって,整形外科学分野の知識や理解は不可欠なものであり,現に高齢化によりリハビリテーション医学における骨関節疾患や転倒による外傷の割合は高いものとなっている.また,医療の高度化はこの分野の治療法や予後を大きく変えていく可能性を秘めており,未来ある学生にとってますます整形外科学分野の基礎知識は重要となっている.
第4版が発行されてから5年が経過し,医学の発展や時代の要求に合わせて,改訂の必要性が生じてきた.今回の改訂の目的として,新しい医学の知識を採用するだけでなく,本書を手にした学生が,整形外科学領域の理解や学習をよりスムーズに進められるための工夫があげられる.このような目的のため,広く理学療法士・作業療法士養成校に第4版の改善点をお尋ねし,可能なかぎりそのご意見を反映させた.また,2022年4月に改訂された「関節可動域表示ならびに測定法」を採用するとともに,学生の理解度を深めるために図表の更新,追加を行った.さらにこれまで本書を利用してきた学生に,巻末のセルフアセスメントの使いやすさについて聞き取り,各章の最後に分割して掲載することに変更した.このように第5版では,実際に本書を利用してきた教員や学生の数多くの声が反映されている.加えて,国家試験を見据えて「主な整形外科領域の薬剤一覧」を付録に新設し,知識を整理しやすくした.
執筆者には新たに菊地尚久氏を迎え,新たな分野を担当していただくなど,本書が今後につながるように配慮している.そのおかげで,執筆内容が偏らないように工夫することができ,これまで不足していた内容も拡充することができたと考えている.医療の進歩は医療者のみならず患者においても疾患のとらえ方を日々変えていくものであり,それに伴いリハビリテーション医療のアプローチも更新されるものと思われる.スポーツ用義足の進歩も目を見張るものがあり,競技者の映像をみた切断者が前向きに生きられるよう意識改革が可能になってきていると考える.また将来,再生医療などの実用化が進めば,現時点での医学的記述が大幅に変更され,社会がよりよい恩恵を享受できるようになることが期待できる.
第5版も内容の充実や追加にかかわらず,初版から受け継がれているページ数については大きな変更がないよう工夫した.本来,本書は学生がもち運んでもあまり負担にならない書籍であることが基本となっているため,ぜひいろいろな場面で気軽に利用されることを願っている.
2022年11月
染矢富士子
目次
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序説 PT・OTと整形外科のかかわり
1 整形外科基礎知識
A 骨の発生と成長
B 軟骨の基本構造
C 関節の基本構造
D 骨格筋の基本構造と機能
E 神経系の基本構造
F 骨・関節,筋・神経の病態生理
G 理学・作業療法との関連事項
2 運動器の評価および検査法
A 基本的評価法
B 基本的検査(検体検査,画像検査,生体検査)
C 運動器の評価と検査
D 理学・作業療法との関連事項
3 整形外科的治療法
A 保存療法
B 手術療法
C 理学・作業療法との関連事項
整形外科疾病論
4 炎症性疾患
A 感染症(軟部組織・骨・関節)
B 非感染性関節疾患
C その他の炎症性疾患
D 理学・作業療法との関連事項
5 代謝・内分泌性疾患,退行性疾患
A 代謝・内分泌性疾患
B 退行性疾患
C 理学・作業療法との関連事項
6 先天性骨・関節疾患
A 代表的な先天性骨疾患
B 先天性関節疾患
C その他
D 理学・作業療法との関連事項
7 循環障害と壊死性疾患
A 四肢の循環障害
B 外傷による循環障害
C 骨の循環障害(骨壊死)
D 骨端部の循環障害(骨端症)
E 理学・作業療法との関連事項
8 骨・軟部腫瘍
A 骨腫瘍
B 軟部腫瘍
C 理学・作業療法との関連事項
9 神経・筋疾患
A 神経疾患
B 筋ジストロフィー
C 理学・作業療法との関連事項
10 脊椎の疾患
A 脊椎の種々の疾患
B 加齢による変形性脊椎症
C 脊柱の変形
D 後縦靱帯骨化症
E 脊椎の奇形
F 理学・作業療法との関連事項
外傷性疾患
11 骨折
A 骨折とは
B 体幹の骨折
C 四肢の骨折
D 理学・作業療法との関連事項
12 脊髄損傷
A 脊髄損傷
B 脊髄損傷の治療
C 理学・作業療法との関連事項
13 関節における外傷性疾患
A 捻挫と脱臼
B 関節の外傷性疾患
C 理学・作業療法との関連事項
14 末梢神経における外傷性疾患
A 神経損傷とは
B 末梢神経の外傷性疾患各論
C 絞扼性神経障害
D その他の末梢神経障害
E 理学・作業療法との関連事項
15 腱・靱帯における外傷性疾患
A 筋・腱・靱帯損傷
B 腱・靱帯の外傷性疾患
C 理学・作業療法との関連事項
16 スポーツ傷害
A スポーツ傷害とは
B スポーツ傷害の部位別疾患
C 理学・作業療法との関連事項
17 熱傷
A 熱傷とは
B 理学・作業療法との関連事項
18 切断および離断
A わが国の切断の現況
B 切断の実際
C 義肢
D 理学・作業療法との関連事項
付録
疼痛・しびれから想定される病因・障害および診断
主な整形外科領域の薬剤一覧
索引
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