基礎看護[3] 第17版
基礎看護技術Ⅱ

もっと見る

・「臨床看護概論」から創傷の処置・ケアに関する内容を本書に移動しました。
・看護技術の手順の解説に大きな写真・イラストを多用し、看護を学び始めたばかりの学生が視覚的に理解できるように工夫しました。
・技術の解説では、「POINT」「理由・根拠」「留意点」「事故防止」のアイコンを用いて、学生が手順の要点を把握しやすい構成としています。
・各節末の復習問題を拡充し、知識の確認だけでなく、技術の根拠の復習により重点をおいた内容としました。

シリーズ 新看護学 7
著者代表 水戸 優子
発行 2022年01月判型:B5頁:316
ISBN 978-4-260-04706-7
定価 2,750円 (本体2,500円+税)

お近くの取り扱い書店を探す

  • 更新情報はありません。
    お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。

  • 序文
  • 目次

開く

はしがき

カリキュラム改正
 本書は,1970年に初版が発行されて以来,看護を取り巻く社会の変化に伴って改訂を重ねてきた。
 2022年度から開始されるカリキュラムでは,教育の基本的考え方について,保健・医療・福祉を取り巻く状況等をふまえた内容の明確化がはかられた。それに伴って,2002年度から専門基礎科目に位置づけられていた「看護と倫理」と「患者の心理」が,「基礎看護」のなかで教育されることになった。
 今回の改訂においては,カリキュラムの改正の意図を吟味し,「基礎看護」はこれまでの3巻構成を抜本的に見直すこととなった。その結果,大幅に内容を拡充・刷新して4巻構成に再編成するにいたった。

学習にあたって
 看護は,たとえば,親が子どもの世話をし,育て,ぐあいがわるいときには付き添い,見まもるという,本能的な愛情ややさしさから発生する,ある意味では誰にでもできる行為である。ただし,看護を専門職として行おうとすると,専門的知識とすぐれた看護技術をもち,しかも他人である対象者に関心を向けて,やさしさや,ときには厳しさをもって援助ができなくてはならない。
 本書を手にする皆さんは,そのような専門職としての看護を目ざして学習に取り組もうとしている。それは,けっして簡単なことではないだろう。しかし,技術を身につけて専門的でよい看護を提供することで,対象者は健康を回復,維持・増進し,あるいは安らかな死を迎えることができる。その過程をともにすることで看護職は対象者から影響を受け,学び,癒され,人間として成長するのである。それが看護のやりがいとなり,看護職を継続する意欲へとつながる。そのような看護職を目ざして,ぜひとも学習を積み重ねてほしい。

改訂の趣旨
 今回の「基礎看護技術」の改訂では,新しいカリキュラムにおける「基礎看護」の内容・教育時間数の拡充に伴って,『新看護学6 基礎看護[2] 基礎看護技術I』と『新看護学7 基礎看護[3] 基礎看護技術II』の2巻構成へ移行することとなった。
 改訂にあたっては,新カリキュラムに適合する基礎看護技術とはなにかを検討し,新たに策定された「准看護師に求められる実践能力と卒業時の到達目標」も参考に,1人の准看護師として看護実践の場にたつための知識・技術とはなにかを意識し,項目の刷新と整理をおこなった。
 第17版における『新看護学7 基礎看護[3] 基礎看護技術II』のおもな編集方針は次の通りである。
(1)これまで「臨床看護概論」で取り扱っていた「創傷の管理・ケア」(第2章J節)を「基礎看護技術」にて解説することとした。
(2)根拠を理解したうえで,自立・自律して看護の対象の状態に応じた看護技術を安全・安楽に提供するために必要な考え方や留意点を,それぞれの看護技術の手順とともに示した。
(3)各節末の「復習問題」を拡充し,看護技術を実践するうえでの重要知識に関する設問を増やした。
 編集にあたっては,表現の煩雑さを避けるため,特定の場合を除き,看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また,保健師・助産師などを含めた看護の有資格者をさす場合は「看護職」,広く看護を行う者をさす場合には「看護者」とした。なお,執筆にあたっては,全国の准看護学校から寄せられた貴重なご意見を尊重し,項目の設定や内容を検討する際に参考にさせていただいた。ここであらためて御礼申し上げる。
 本書は,「教科書に書いてある技術と臨床現場で必要とされる技術は別ものだ」とはならないよう,できるだけ現在の,あるいはこれからの臨床現場で必要とされる基本技術と内容を選定した。その構成は,用語の定義,目的,メカニズム,必要物品,事前準備,手順,あとかたづけというように,知識習得から実施までを時系列で示したものとなっている。これによって学生の皆さんが,メカニズムや根拠をふまえて,看護技術を効果的・効率的に習得することを期待する。しかしながら,本書の内容はまだまだ洗練させる必要がある。学生や教員,有識者の方々からの率直なご意見をいただければ幸いである。

 2021年10月
 著者ら

開く

第1章 日常生活行動の援助技術
 A.日常生活行動の援助
  1.日常生活を援助することの意義
  2.日常生活の援助を行ううえでの留意点
 B.環境調整の援助
  1.環境調整の援助とその目的
  2.療養環境の調整
  3.入院患者の生活環境
  4.病床環境のつくり方
  5.ベッドメーキング
  6.リネン交換
 C.活動の援助
  1.活動の援助とその目的
  2.活動に関する基礎知識
  3.安楽な体位の保持
  4.体位変換
  5.関節可動域訓練
  6.移動(移乗・移送)の援助
  7.散歩の意義と方法
 D.休息の援助
  1.休息の援助とその目的
  2.休息の援助における考え方
  3.休息の援助としての睡眠
  4.レクリエーション
 E.衣生活の援助
  1.衣生活の援助とその目的
  2.病床における衣服の機能
  3.衣服の交換と看護
  4.寝衣の交換
 F.清潔の援助
  1.清潔の援助とその目的
  2.清潔の援助に関する基礎知識
  3.全身の清潔
  4.頭皮・頭髪の清潔
  5.口腔の清潔
 G.食事と食生活の援助
  1.食事と食生活の援助とその目的
  2.栄養と食生活に関する基礎知識
  3.食事への援助
  4.食事介助
 H.排泄の援助
  1.排泄の援助とその目的
  2.排泄の援助に関する基礎知識
  3.排泄の援助の基本
  4.尿器・便器を用いた排泄の援助
  5.ポータブルトイレでの排泄の援助
  6.おむつによる排泄の援助
  7.摘便
  8.尿・便失禁時のケア

第2章 診療に伴う援助技術
 A.診療の補助
  1.診療の意義
  2.診療における看護師の役割
  3.診察の補助
 B.栄養補給法
  1.栄養補給法とその目的
  2.栄養補給法の基礎知識
  3.経腸栄養法の援助
  4.中心静脈栄養法の援助
 C.導尿
  1.導尿とその目的
  2.導尿の基礎知識
  3.一時的導尿
  4.持続的導尿
 D.浣腸
  1.浣腸とその目的
  2.グリセリン浣腸の基礎知識
  3.グリセリン浣腸の実施
 E.ストーマケア
  1.ストーマとその目的
  2.ストーマの基礎知識
  3.排泄物の処理
  4.ストーマ装具の交換
 F.罨法
  1.罨法の意義と看護
  2.罨法の基礎知識
  3.温罨法
  4.冷罨法
 G.吸入
  1.吸入とその目的
  2.吸入の基礎知識
  3.噴霧吸入(薬液噴霧)
  4.酸素吸入
 H.吸引
  1.吸引とその目的
  2.吸引の基礎知識
  3.一時的吸引
  4.持続的吸引(胸腔ドレナージ)
 I.褥瘡の予防
  1.褥瘡予防の基礎知識
  2.褥瘡の予防とその目的
  3.褥瘡を予防するための援助
  4.褥瘡発生時の対応
 J.創傷の処置・ケア
  1.創傷の処置・ケアとその目的
  2.創傷の基礎知識
  3.創傷の処置・ケアの方法
 K.包帯法
  1.包帯法とその目的
  2.包帯法の基礎知識
  3.包帯法の実施
 L.与薬
  1.与薬とその目的
  2.与薬の基礎知識
  3.与薬の援助(注射を除く)
  4.注射法による与薬
  5.輸血法
 M.検査における看護
  1.検査とその目的
  2.検査における看護師の役割
  3.検査の基礎知識
  4.検体の採取
  5.採血
  6.穿刺の補助
 N.洗浄
  1.洗浄の基礎知識
  2.洗浄の補助
 O.看取りの援助
  1.看取りとその援助
  2.看取りのケア
  3.悲嘆への援助

さくいん

タグキーワード

  • 更新情報はありません。
    お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。