治療薬マニュアル 2021
圧倒的な情報量と網羅性 「添付文書×臨床解説」が好評の治療薬年鑑
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添付文書情報を整理した「薬剤便覧」に,専門医の「臨床解説(適応外使用など)」を加えた全医療者必携の治療薬年鑑.後発医薬品や2020年収載の新薬を含む,ほぼすべての医療用医薬品を収録.2021年版では,好評の「図解薬理作用」をさらにわかりやすく刷新したほか,ハイリスク薬や全例調査などの安全性に関する情報が充実.PC・スマホ・タブレットで閲覧できる『Web電子版』付き(2022年1月末日まで利用可).
*「治療薬マニュアル」は株式会社医学書院の登録商標です。
監修 | 髙久 史麿 / 矢﨑 義雄 |
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編集 | 北原 光夫 / 上野 文昭 / 越前 宏俊 |
発行 | 2021年01月判型:B6頁:2848 |
ISBN | 978-4-260-04297-0 |
定価 | 5,500円 (本体5,000円+税) |
- 販売終了
更新情報
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2022.01.11
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正誤表を追加しました。
2021.03.22
-
正誤表を追加しました。
2021.02.24
- 序文
- 目次
- 付録・特典
- 正誤表
序文
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2021年版の序
2019年末に中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,瞬く間に日本と世界各国を襲い,日本では2020年4月に緊急事態宣言が発出されるに至った.その後,北海道と首都圏を中心とした感染第一波は一旦終息に向かったが,経済活動の再開により再び全国に拡散し,全国の大都市を中心として,夏には第一波以上の第二波が襲来した.COVID-19は経済活動のグローバル化により,短時間に日本だけでなく世界に拡散しており,欧州・北米・南米からインドへと感染が拡大した20世紀初頭のスペイン風邪と比肩される世紀に一度のパンデミックとなり,甚大な人的被害が生じている.
COVID-19は日本社会の各所に多大な被害を与えているが,とりわけ医療と介護の分野に影響が大きい.COVID-19患者の治療を行う医療機関では,通常の診療と治療が圧迫され収入が激減し,介護施設では度重なるクラスター発生により高齢者の命が失われている.適切な支援が十分に行われていない極めて厳しい状況のなかで医療崩壊を阻止するために奮闘されている医療および介護の第一線を担う方々に深い敬意を表するものである.
さて,世情混乱のなか,毎年恒例の治療薬マニュアルの改訂時期を迎えた.『治療薬マニュアル2021』では,「図解薬理作用」を毎年多数上市される新薬情報を加えて改訂するだけでなく,長らく続いたイラストをより見やすく,わかりやすくするために全編刷新した.また,本文中の記載では,安全性に関する情報を充実させるために,「ハイリスク薬」「運転不可・運転注意」「全例調査方式による使用成績調査」に関するアイコンを新設した.さらに,付録には「医薬品の安全使用のための業務手順書作成マニュアル」についての記載を加え,識別コード索引は持参薬チェックでさらに使いやすいように改良した.そして,最新の情報を提供するために書籍発行後に保険収載された新薬の情報を本書の公式サイトで公開している.
パンデミックの最中には,さまざまな医薬品情報がインターネットを経由して飛び交っている.世界有数の医学雑誌であるThe Lancet やThe New England Journal of Medicine に掲載されたCOVID-19関連論文の掲載が撤回されるなど,医薬品情報の信頼性が問われている.治療薬マニュアルは,発行したその日から来年版に掲載すべき情報を選別する作業が始まる.信用できる医薬品情報を収載し,臨床家に提供する本書の使命は続くのである.そのような地道な努力により支えられている本書が,世の臨床家の毎日の診療に幾分かでも役立つなら執筆者一同の喜びとするところである.
2020年12月
越前宏俊
目次
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図解 薬理作用
添付文書情報と臨床解説
1 解熱・鎮痛・抗炎症薬
2 抗リウマチ薬
3 催眠・鎮静薬
4 抗不安薬
5 抗精神病薬
6 抗うつ薬・気分安定薬・精神刺激薬
7 抗てんかん薬
8 パーキンソン病/症候群治療薬
9 脳循環代謝改善薬
10 筋弛緩薬
11 自律神経系作用薬
12 抗めまい薬
13 片頭痛治療薬
14 その他の神経系用薬
15 降圧薬
16 Ca拮抗薬
17 利尿薬
18 β遮断薬
19 抗狭心症薬
20 抗不整脈薬
21 心不全治療薬
22 その他の循環器用薬
23 アレルギー治療薬
24 気管支拡張薬・喘息治療薬
25 鎮咳薬
26 去痰薬
27 その他の呼吸器用薬
28 消化性潰瘍治療薬
29 健胃・消化薬
30 下剤
31 止痢・整腸薬
32 その他の消化器用薬
33 痛風・高尿酸血症治療薬
34 脂質異常症用薬
35 糖尿病用薬
36 下垂体ホルモン製剤
37 副腎皮質ホルモン製剤
38 性ホルモン製剤
39 その他のホルモン製剤
40 子宮用薬
41 骨粗鬆症・骨代謝改善薬
42 ビタミン製剤
43 輸液・栄養製剤
44 電解質製剤
45 灌流用剤
46 解毒薬・中毒治療薬
47 抗菌薬
48 抗真菌薬
49 抗ウイルス薬
50 寄生虫・原虫用薬
51 抗癌剤
52 免疫抑制薬
53 眼科用薬
54 耳鼻咽喉科用薬
55 口腔用薬
56 泌尿・生殖器用薬
57 痔治療薬
58 皮膚用薬
59 血液製剤類
60 造血と血液凝固関係製剤
61 ワクチン・トキソイド
62 麻薬
63 麻酔薬
64 生活改善薬
65 その他の治療薬
66 検査・診断用薬
67 造影剤
68 放射性医薬品
69 消毒剤
70 歯科用薬
71 再生医療等製品
72 漢方薬
新薬
付録
重大な有害反応(副作用)の症状と,原因となる代表的な医薬品
医療用医薬品添付文書および添付文書情報の見方
医薬品添付文書以外の重要な医薬品情報源とその見方
後発医薬品に関する情報と選択の留意点
医薬品リスク管理計画(RMP)と薬剤師の責務
ハイリスク薬投与患者の薬学的管理
処方箋の書き方
錠剤・カプセルの粉砕・開封可否の基準
疾患別禁忌薬・注意薬一覧
薬物血中濃度モニタリング(TDM)の対象となる薬物とその有効・中毒濃度範囲
基本的薬物動態用語
製剤の味・風味一覧
薬剤の影響を受ける臨床検査一覧
投薬期間に上限が設けられている医薬品
製薬企業の連絡先一覧
索引
電子版付録
重要処方
薬物と飲食物・嗜好品との相互作用
付録・特典
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購入特典
「今日の治療指針 2021年版」(デスク判|ポケット判)と本書の双方をご購入いただくと、Web電子版で2冊がリンクし、薬剤と疾患項目が相互参照可能になります。
●『治療薬マニュアル2021』電子版 登録からご利用まで
●『治療薬マニュアル2021』電子版のご利用方法
- Web電子版は,本書を購入された方が無料で利用できるサービスです。
- Web電子版の閲覧期限は2022年1月末までとなります。
- Web電子版で2021年1月からご覧いただけるデータは、2020年版のものです。
- 2021年版のデータをご覧いただけるようになるのは、2021年3月からの予定です。
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。