見てわかる
がん薬物療法における曝露対策 第2版
「ガイドラインはわかったが、実践で具体的にはどうすればよいのか?」に応える1冊!
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薬学的基礎知識にはじまり、抗がん薬の調製・投与、投与後の体液やリネン類の取り扱い、スピル時・曝露時の対応などを看護業務の流れに沿って解説。CSTD(閉鎖式薬物移送システム)やPPE(個人防護具)の選択肢とその特徴をさらに充実、CSTDを用いた局所投与などの新項目も追加。曝露を防ぐための手技やケア方法が写真・イラスト・web動画でひとめで“わかる”。
監修 | 一般社団法人 日本がん看護学会 |
---|---|
編集 | 平井 和恵 / 飯野 京子 / 神田 清子 |
発行 | 2020年03月判型:B5頁:184 |
ISBN | 978-4-260-04181-2 |
定価 | 3,740円 (本体3,400円+税) |
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第2版 監修の序(小松浩子)/第2版の序(平井和恵)
第2版 監修の序
がん医療は革新的な発展をとげています。ことにがん薬物療法は,がんゲノム医療の発展により病態解明,新たな診断システムの開発,創薬が進み,高い治療効果をあげています。それと相まって,抗がん薬の種類や用法も急激に増加し,入院・外来・在宅など多様なセッティングで実施されるようになりました。したがって,抗がん薬の毒性に対する安全な取扱い(セーフハンドリング)については,医療従事者はもとより患者自身,あるいは介護や支援にあたる人々がHazardous Drugs(以下,HD)の取り扱いの全過程(調剤から投薬,廃棄,排泄物の取り扱いなど)における曝露対策に必要な考え方を理解し,実際にセーフハンドリングできる実践力を身に着けなければなりません。
安全対策は,その行為が習慣化できるよう行動形成のレベルを高めなければなりません。本書は,『見てわかる がん薬物療法における曝露対策 第2版』という題名のとおり,ビジュアル的要素(写真,イラスト,動画など)を用いてHDに対する具体的な曝露対策を解説しています。行うべき対策についてビジュアルでリアルにとらえることで,学習経験が深まるとともに,第1章で解説されている「曝露対策の基礎知識」を咀嚼することにつながります。
看護師が行うべき曝露対策については,抗がん薬の調製・投与,投与後の体液やリネン類の取り扱い,スピル時・曝露時の対応などを看護業務の流れに沿って解説してあります。一連の行動が示されていることで,自身の臨床現場における状況と結び付けながら現実的に学習を進めることができます。
さらに第2版では,開発が進む新しいCSTD(閉鎖式薬物移送システム)やPPE(個人防護具)について,選択肢やその特徴・扱い方などを具体的に解説しています。また,活用が広がるCSTDについては,局所投与の方法が新たに加えられています。
がん薬物療法の主人公は患者です。療養の場は広がっているため,患者や家族,介護に携わる人々がHD のセーフハンドリングを行っていくことが求められています。本書では,患者・家族向けパンフレットの具体例を示し,看護師が,これらの人々の曝露対策に対するセルフケア能力を高めるための教育的アプローチに自信をもって臨めるようにしています。
本書が,「がん薬物療法における曝露対策」の均てん化の一助になることを期待しています。
2020年2月
一般社団法人日本がん看護学会理事長 小松浩子
第2版の序
本書の初版『がん看護実践ガイド 見てわかる がん薬物療法における曝露対策』は,『がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン2015年版』発刊の翌春,「実際どうすればよいのか」「どういう選択肢があるのか」に具体的に応える参考書として発刊されました。上記2冊の発刊以降,国内では,HD(Hazardous Drugs)やヒエラルキーコントロールという用語が広く認識されるようになり,がん薬物療法を行う多くの施設では,自施設の曝露対策の現状確認,指針・マニュアルの見直し等が行われました。また,2016年度の診療報酬改定において,すべての抗がん薬無菌調製への閉鎖式接続器具使用に180点が加算されたことも後押しとなり,調製だけではなく投与においてもCSTD(閉鎖式薬物移送システム)の導入が検討され,実際に導入した施設も格段に増えました。本書の初版は,各施設におけるこれらの取り組みにおおいに役立ったとの声をいただいており,編者一同心よりうれしく思っております。
そして,ガイドライン2015年版が『がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン2019年版』として改訂されたことをふまえ,本書も改訂を行いました。「第1章 曝露対策の基礎知識」については全面的に改訂し,曝露対策の理解のうえで重要な薬物動態の知識,よく見る単位(ピコ,ナノなど)や毒性試験の意味など,全般にガイドラインの理解を助ける知識が拡充されています。また,「第2章 看護師が行うべき曝露対策」においては,特に局所投与に関する内容が強化されました。これまで投与時の対策は静脈内投与を中心に進められてきましたが,局所投与についても同様に対策をとる必要があり,投与経路と具体的な方法について紹介しています。全般に最新の情報に基づく内容になっており,2020年2月からの「神経麻酔分野における誤接続防止のための新規格製品への切替え」に対応した,髄腔内注射時の新たな具体策についても,いち早く紹介しています。さらに初版同様,施設における実践・教育の工夫や患者向けパンフレットなど,実際の取り組みをそのまま,または参考に紹介しています。本書を,職種を超えてともに自施設の現状を見直し,具体的な改善策の検討や普及に役立てていただけるものと確信しています。
日本は,少し前までHD職業性曝露対策に関して,先進国としては大きな後れをとっていました。現在も国家的な施策がなく,自施設での自主的・組織的な取り組みに委ねられているという大きな課題がある中,近年飛躍的なスピードで医療従事者の認識が高まり,取り組みが普及しています。読者の皆さまがそれぞれの立場で本書を活用していただくことで,HD曝露対策が,感染対策と同様「当たり前のこと」として定着していくことにつながると信じています。是非ご活用いただき,忌憚のないご意見をお待ちしております。
2020年2月
編者を代表して 平井和恵
第2版 監修の序
がん医療は革新的な発展をとげています。ことにがん薬物療法は,がんゲノム医療の発展により病態解明,新たな診断システムの開発,創薬が進み,高い治療効果をあげています。それと相まって,抗がん薬の種類や用法も急激に増加し,入院・外来・在宅など多様なセッティングで実施されるようになりました。したがって,抗がん薬の毒性に対する安全な取扱い(セーフハンドリング)については,医療従事者はもとより患者自身,あるいは介護や支援にあたる人々がHazardous Drugs(以下,HD)の取り扱いの全過程(調剤から投薬,廃棄,排泄物の取り扱いなど)における曝露対策に必要な考え方を理解し,実際にセーフハンドリングできる実践力を身に着けなければなりません。
安全対策は,その行為が習慣化できるよう行動形成のレベルを高めなければなりません。本書は,『見てわかる がん薬物療法における曝露対策 第2版』という題名のとおり,ビジュアル的要素(写真,イラスト,動画など)を用いてHDに対する具体的な曝露対策を解説しています。行うべき対策についてビジュアルでリアルにとらえることで,学習経験が深まるとともに,第1章で解説されている「曝露対策の基礎知識」を咀嚼することにつながります。
看護師が行うべき曝露対策については,抗がん薬の調製・投与,投与後の体液やリネン類の取り扱い,スピル時・曝露時の対応などを看護業務の流れに沿って解説してあります。一連の行動が示されていることで,自身の臨床現場における状況と結び付けながら現実的に学習を進めることができます。
さらに第2版では,開発が進む新しいCSTD(閉鎖式薬物移送システム)やPPE(個人防護具)について,選択肢やその特徴・扱い方などを具体的に解説しています。また,活用が広がるCSTDについては,局所投与の方法が新たに加えられています。
がん薬物療法の主人公は患者です。療養の場は広がっているため,患者や家族,介護に携わる人々がHD のセーフハンドリングを行っていくことが求められています。本書では,患者・家族向けパンフレットの具体例を示し,看護師が,これらの人々の曝露対策に対するセルフケア能力を高めるための教育的アプローチに自信をもって臨めるようにしています。
本書が,「がん薬物療法における曝露対策」の均てん化の一助になることを期待しています。
2020年2月
一般社団法人日本がん看護学会理事長 小松浩子
第2版の序
本書の初版『がん看護実践ガイド 見てわかる がん薬物療法における曝露対策』は,『がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン2015年版』発刊の翌春,「実際どうすればよいのか」「どういう選択肢があるのか」に具体的に応える参考書として発刊されました。上記2冊の発刊以降,国内では,HD(Hazardous Drugs)やヒエラルキーコントロールという用語が広く認識されるようになり,がん薬物療法を行う多くの施設では,自施設の曝露対策の現状確認,指針・マニュアルの見直し等が行われました。また,2016年度の診療報酬改定において,すべての抗がん薬無菌調製への閉鎖式接続器具使用に180点が加算されたことも後押しとなり,調製だけではなく投与においてもCSTD(閉鎖式薬物移送システム)の導入が検討され,実際に導入した施設も格段に増えました。本書の初版は,各施設におけるこれらの取り組みにおおいに役立ったとの声をいただいており,編者一同心よりうれしく思っております。
そして,ガイドライン2015年版が『がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン2019年版』として改訂されたことをふまえ,本書も改訂を行いました。「第1章 曝露対策の基礎知識」については全面的に改訂し,曝露対策の理解のうえで重要な薬物動態の知識,よく見る単位(ピコ,ナノなど)や毒性試験の意味など,全般にガイドラインの理解を助ける知識が拡充されています。また,「第2章 看護師が行うべき曝露対策」においては,特に局所投与に関する内容が強化されました。これまで投与時の対策は静脈内投与を中心に進められてきましたが,局所投与についても同様に対策をとる必要があり,投与経路と具体的な方法について紹介しています。全般に最新の情報に基づく内容になっており,2020年2月からの「神経麻酔分野における誤接続防止のための新規格製品への切替え」に対応した,髄腔内注射時の新たな具体策についても,いち早く紹介しています。さらに初版同様,施設における実践・教育の工夫や患者向けパンフレットなど,実際の取り組みをそのまま,または参考に紹介しています。本書を,職種を超えてともに自施設の現状を見直し,具体的な改善策の検討や普及に役立てていただけるものと確信しています。
日本は,少し前までHD職業性曝露対策に関して,先進国としては大きな後れをとっていました。現在も国家的な施策がなく,自施設での自主的・組織的な取り組みに委ねられているという大きな課題がある中,近年飛躍的なスピードで医療従事者の認識が高まり,取り組みが普及しています。読者の皆さまがそれぞれの立場で本書を活用していただくことで,HD曝露対策が,感染対策と同様「当たり前のこと」として定着していくことにつながると信じています。是非ご活用いただき,忌憚のないご意見をお待ちしております。
2020年2月
編者を代表して 平井和恵
目次
開く
序章 看護師にとっての曝露対策の重要性および必要性
A 看護師とがん薬物療法における曝露対策
1 HDの曝露対策に関する国内の動向
2 看護職における多様な曝露機会と曝露対策の必要性
1 患者・看護師にとっての抗がん薬治療の意味
2 HDの危険性
3 看護業務における曝露の機会
3 適切な曝露予防で健康へのリスク低減
第1章 曝露対策の基礎知識
A がん薬物療法において曝露対策が必要な薬:
Hazardous Drugs(HD)とは何か
1 ハイリスク薬
2 Hazardous Drugs(HD)
B 医薬品開発と非臨床試験
1 医薬品開発の流れ
1 非臨床試験
C HDの形態別にみたリスク
1 注射薬
1 容器の違いによる曝露の危険性
2 内服薬
1 剤形の違いによる曝露の危険性
2 包装による曝露の危険性
D HDの薬物動態 代謝と排泄
1 薬物体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)
1 代謝
2 排泄
E HDが医療従事者の健康に及ぼす影響
1 生物学的影響
2 健康に及ぼす影響
1 急性症状
2 長期的影響
F 職業性曝露の経路・機会とその対策
1 HD曝露の経路
1 経皮吸収による曝露
2 吸入による曝露
3 経口摂取による曝露
4 飛沫による眼からの曝露
5 針刺し事故による曝露
2 HD曝露の機会
1 調製後の運搬と保管時の曝露対策
2 気化薬剤による曝露の対策
3 HD取り扱いエリアの管理
4 薬液飛沫による曝露の対策
5 針刺し事故による曝露の対策
6 事故時(HDをこぼした時,破損した時)の曝露対策
第2章 看護師が行うべき曝露対策
A ヒエラルキーコントロールの考え方
1 ISOPPの考え
2 ONSの考え方
1 物理的に危険を排除(elimination)
2 危険の置換(substitution)
3 危険から人々を隔離(engineering controls)
4 組織管理的コントロール(administrative controls)
5 個人防護具(PPE)
B 安全のための環境整備・物品 ①生物学的安全キャビネット
1 生物学的安全キャビネット
1 エンジニアリング・コントロールの1つ
2 安全キャビネットの種類
3 適切な手技での調製は必須
2 抗がん薬調製ロボット
C 安全のための環境整備・物品 ②閉鎖式薬物移送システム(CSTD)
1 調製用のCSTD
2 投与用のCSTD
調製・投与用 ChemoClave® 株式会社パルメディカル,ニプロ株式会社
調製・投与用 ケモセーフ® テルモ株式会社
調製・投与用 ネオシールド 株式会社ジェイ・エム・エス
調製・投与用 BDファシール™システム
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
調製・投与用 エクアシールド 株式会社トーショー
投与専用 Safe Access™クローズドC 日本コヴィディエン株式会社
調製専用 ユニテクト 大和製罐株式会社,ニプロ株式会社
3 CSTDを用いた局所投与
4 参考―CSTDの導入にあたって
D 安全のための環境整備・物品 ③個人防護具(PPE)
1 適切なPPEの選択と使い方
1 手袋
2 呼吸器防護具
3 眼・顔面防護具
2 適切なPPEの着脱と廃棄の方法
1 適切なPPEの着用の仕方
2 適切なPPEのはずし方
E 看護師側と患者側の準備状況
1 看護師側の準備
2 患者側の準備
F 病院/クリニックにおける曝露対策 ①調製/調剤
1 注射薬
1 環境の整備・物品
2 個人防護具(PPE)の装着
3 手技
2 経口薬
1 環境の整備
2 PPEの装着
3 簡易懸濁法
G 病院/クリニックにおける曝露対策 ②運搬・保管
1 運搬
1 組織としての運搬に関する管理
2 運搬担当者の注意事項
2 保管
H 病院/クリニックにおける曝露対策 ③投与管理
1 静脈内投与
1 準備〔個人防護具(PPE),物品〕
2 投与
2 経口投与
1 患者指導内容
2 患者自身での内服が困難で,介助を要する場合
3 後片付け
3 経管注入
1 準備(PPE,物品)
2 注入~廃棄
4 局所投与
1 準備(PPE,物品)~廃棄
I 病院/クリニックにおける曝露対策 ④廃棄
1 組織としての廃棄に関する管理
2 医療従事者個々人の廃棄行動
J 病院/クリニックにおける曝露対策
⑤患者の排泄物・体液/リネン類の取り扱い
1 曝露対策の必要な期間
1 投与後最低限48時間が目安
2 長期間注意すべき薬剤も存在
2 取り扱い時のPPE
3 場面ごとの曝露対策
1 施設内での対策
2 患者・家族への指導
K 病院/クリニックにおける曝露対策 ⑥スピル時(HDがこぼれたとき)
1 スピルキット
2 HDがこぼれたときの対処
1 HDのこぼれに遭遇したら
2 スピルキットが到着したら
3 こぼれ処理
4 PPEの除去,後片付け
5 通常清掃の依頼
L 病院/クリニックにおける曝露対策 ⑦曝露時
1 曝露直後の対応
2 曝露後数日間の対応
M 在宅における曝露対策
1 インフューザーポンプの管理
2 内服管理
3 排泄時の注意
4 洗濯物の取り扱い
5 その他
N 曝露のモニタリング
1 環境モニタリング
2 生物学的モニタリング
3 環境の評価指標
付録 がん薬物療法の調製時および投与管理時の曝露対策一覧
索引
COLUMN
・ミリ,ナノ,ピコについて─HDを1滴こぼしたら
・調製に伴うエアロゾルとは
・バイアルの調製に使用するシリンジと注射針について
・コメットアッセイ法
・労働災害事例
・クラス100とは?
・CSTD
・小児への投与時の問題点とクローズドCの活用
・ASTM規格
・コアリング発生の要因
・ジッパー付きプラスチックバッグ
経験談紹介
・その① 投与CSTD導入までのプロセス
・その② 投与CSTD導入後のプロセス
(すべての抗がん薬に投与CSTDを導入した施設)
・投与時の長袖ガウン導入後のプロセス
A 看護師とがん薬物療法における曝露対策
1 HDの曝露対策に関する国内の動向
2 看護職における多様な曝露機会と曝露対策の必要性
1 患者・看護師にとっての抗がん薬治療の意味
2 HDの危険性
3 看護業務における曝露の機会
3 適切な曝露予防で健康へのリスク低減
第1章 曝露対策の基礎知識
A がん薬物療法において曝露対策が必要な薬:
Hazardous Drugs(HD)とは何か
1 ハイリスク薬
2 Hazardous Drugs(HD)
B 医薬品開発と非臨床試験
1 医薬品開発の流れ
1 非臨床試験
C HDの形態別にみたリスク
1 注射薬
1 容器の違いによる曝露の危険性
2 内服薬
1 剤形の違いによる曝露の危険性
2 包装による曝露の危険性
D HDの薬物動態 代謝と排泄
1 薬物体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)
1 代謝
2 排泄
E HDが医療従事者の健康に及ぼす影響
1 生物学的影響
2 健康に及ぼす影響
1 急性症状
2 長期的影響
F 職業性曝露の経路・機会とその対策
1 HD曝露の経路
1 経皮吸収による曝露
2 吸入による曝露
3 経口摂取による曝露
4 飛沫による眼からの曝露
5 針刺し事故による曝露
2 HD曝露の機会
1 調製後の運搬と保管時の曝露対策
2 気化薬剤による曝露の対策
3 HD取り扱いエリアの管理
4 薬液飛沫による曝露の対策
5 針刺し事故による曝露の対策
6 事故時(HDをこぼした時,破損した時)の曝露対策
第2章 看護師が行うべき曝露対策
A ヒエラルキーコントロールの考え方
1 ISOPPの考え
2 ONSの考え方
1 物理的に危険を排除(elimination)
2 危険の置換(substitution)
3 危険から人々を隔離(engineering controls)
4 組織管理的コントロール(administrative controls)
5 個人防護具(PPE)
B 安全のための環境整備・物品 ①生物学的安全キャビネット
1 生物学的安全キャビネット
1 エンジニアリング・コントロールの1つ
2 安全キャビネットの種類
3 適切な手技での調製は必須
2 抗がん薬調製ロボット
C 安全のための環境整備・物品 ②閉鎖式薬物移送システム(CSTD)
1 調製用のCSTD
2 投与用のCSTD
調製・投与用 ChemoClave® 株式会社パルメディカル,ニプロ株式会社
調製・投与用 ケモセーフ® テルモ株式会社
調製・投与用 ネオシールド 株式会社ジェイ・エム・エス
調製・投与用 BDファシール™システム
日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
調製・投与用 エクアシールド 株式会社トーショー
投与専用 Safe Access™クローズドC 日本コヴィディエン株式会社
調製専用 ユニテクト 大和製罐株式会社,ニプロ株式会社
3 CSTDを用いた局所投与
4 参考―CSTDの導入にあたって
D 安全のための環境整備・物品 ③個人防護具(PPE)
1 適切なPPEの選択と使い方
1 手袋
2 呼吸器防護具
3 眼・顔面防護具
2 適切なPPEの着脱と廃棄の方法
1 適切なPPEの着用の仕方
2 適切なPPEのはずし方
E 看護師側と患者側の準備状況
1 看護師側の準備
2 患者側の準備
F 病院/クリニックにおける曝露対策 ①調製/調剤
1 注射薬
1 環境の整備・物品
2 個人防護具(PPE)の装着
3 手技
2 経口薬
1 環境の整備
2 PPEの装着
3 簡易懸濁法
G 病院/クリニックにおける曝露対策 ②運搬・保管
1 運搬
1 組織としての運搬に関する管理
2 運搬担当者の注意事項
2 保管
H 病院/クリニックにおける曝露対策 ③投与管理
1 静脈内投与
1 準備〔個人防護具(PPE),物品〕
2 投与
2 経口投与
1 患者指導内容
2 患者自身での内服が困難で,介助を要する場合
3 後片付け
3 経管注入
1 準備(PPE,物品)
2 注入~廃棄
4 局所投与
1 準備(PPE,物品)~廃棄
I 病院/クリニックにおける曝露対策 ④廃棄
1 組織としての廃棄に関する管理
2 医療従事者個々人の廃棄行動
J 病院/クリニックにおける曝露対策
⑤患者の排泄物・体液/リネン類の取り扱い
1 曝露対策の必要な期間
1 投与後最低限48時間が目安
2 長期間注意すべき薬剤も存在
2 取り扱い時のPPE
3 場面ごとの曝露対策
1 施設内での対策
2 患者・家族への指導
K 病院/クリニックにおける曝露対策 ⑥スピル時(HDがこぼれたとき)
1 スピルキット
2 HDがこぼれたときの対処
1 HDのこぼれに遭遇したら
2 スピルキットが到着したら
3 こぼれ処理
4 PPEの除去,後片付け
5 通常清掃の依頼
L 病院/クリニックにおける曝露対策 ⑦曝露時
1 曝露直後の対応
2 曝露後数日間の対応
M 在宅における曝露対策
1 インフューザーポンプの管理
2 内服管理
3 排泄時の注意
4 洗濯物の取り扱い
5 その他
N 曝露のモニタリング
1 環境モニタリング
2 生物学的モニタリング
3 環境の評価指標
付録 がん薬物療法の調製時および投与管理時の曝露対策一覧
索引
COLUMN
・ミリ,ナノ,ピコについて─HDを1滴こぼしたら
・調製に伴うエアロゾルとは
・バイアルの調製に使用するシリンジと注射針について
・コメットアッセイ法
・労働災害事例
・クラス100とは?
・CSTD
・小児への投与時の問題点とクローズドCの活用
・ASTM規格
・コアリング発生の要因
・ジッパー付きプラスチックバッグ
経験談紹介
・その① 投与CSTD導入までのプロセス
・その② 投与CSTD導入後のプロセス
(すべての抗がん薬に投与CSTDを導入した施設)
・投与時の長袖ガウン導入後のプロセス
更新情報
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更新情報はありません。
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