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臨床検査データブック [コンパクト版] 第10版

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いつでもどこでも必要になる検査項目200余を解説。病棟に、外来に、臨床実習に、ポケットに入れて持ち歩ける小さな本。小社刊『臨床検査データブック2019-2020』から、基準値、共用基準範囲、パニック値、測定法、検体量、検査所要日数、検査目的などの基本データに加え、Decision Level、採取保存法、薬剤の影響、検査前後の患者指導を抜粋した。この第10版でさらに見やすい紙面となり、情報量は群を抜く。すべての医療者・学生におすすめ。
監修 高久 史麿
編集 黒川 清 / 春日 雅人 / 北村 聖
発行 2019年10月判型:三五変頁:402
ISBN 978-4-260-03953-6
定価 1,980円 (本体1,800円+税)
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臨床検査データブック コンパクト版 第10版/編集者の序

これからの臨床検査

 本書初版からの私の序文を読んでいただけるとわかると思うが,臨床診断は問診,身体所見などから鑑別診断を考えるプロセスに加えて,尿・血液・血清生化学データの判読が含まれているナゾ解きなのだ.このことは臨床診断の常識になってきた.
 インターネットの広がり,スピード,iPhoneという革命的なデジタル「携帯端末」によって臨床現場のありさまも変わってきた.患者さんとその家族は多くの情報を日本ばかりでなく,世界からも得ている.症状と身体所見の解釈などもある程度は知っている.患者さんを診察しながらでも,医師も多くの情報をベッドサイドで調べることも容易だ.
 画像診断や癌細胞・組織検査などはどうだろう.これらは中央検査部,放射線科,病理検査(外注も含む)などで出される結果を得ているが,これからは細胞・組織検査も含めて「AI」を使った画像診断がより正確とされるようになる.ひとたび開発されればサービスは国境も越えてどんどん広がるだろう.ネット上で世界の専門家の診断・意見,ソフトウェアも簡単に使える,そんなサービスも365日,24時間,しかも内容もコストも,そしてより正確な診断が,自動的に簡単に得られるようになるだろう.
 むしろ患者さんの主訴は来院以前に携帯に話せば,AIが素早く,鑑別診断を踏まえてより正確な診断を下し,そして必要な検査,資料,対応の指示を出すようになるだろう.これらのプロセスもほとんどが自動的に,デジタル・サービスによって提供されるだろう.
 そんなことが普通になるのは予想以上に早いだろうね.そのつもりでこの序文を読んでいただけると嬉しい.これが私の「診(み)たて」だ.

 2019年8月
 黒川 清

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1 生化学検査
 1.血清蛋白質
 2.アミノ酸・窒素化合物
 3.鉄代謝
 4.血清酵素
 5.血清ビリルビン
 6.脂質
 7.電解質・金属
 8.血液ガス
 9.機能検査

2 内分泌学的検査
 1.下垂体
 2.甲状腺
 3.副甲状腺
 4.副腎髄質・交感神経
 5.副腎皮質
 6.性腺・胎盤
 7.糖代謝
 8.生理活性

3 血液・凝固・線溶系検査
 1.血球検査
 2.凝固・線溶系検査

4 免疫血清検査
 1.補体
 2.免疫グロブリン
 3.自己抗体
 4.免疫細胞

5 感染症検査
 1.感染症遺伝子検査
 2.塗抹検査
 3.一般細菌の培養検査
 4.薬剤感受性試験
 5.抗酸菌
 6.真菌
 7.一般細菌
 8.検査材料からの直接抗原検出
 9.一般細菌以外の培養・同定困難な菌
 10.肝炎ウイルス
 11.ATLV・HIV
 12.その他のウイルス
 13.感染・炎症マーカー

6 腫瘍・線維化マーカー
 1.腫瘍マーカー
 2.線維化マーカー

7 癌細胞遺伝子検査

8 尿検査

9 糞便検査

10 血液・尿以外の検査

11 薬物・毒物

付録
 1 medical emergencyに対応する検査
 2 高齢者の基準値
 3 知っておきたい検体採取のポイント

索引
 数字・欧文索引
 和文索引

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