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これから看護を学ぶ学生のための
理科・計算・国語・社会の復習ワークブック&ドリル

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小・中・高校での学習内容のうち、これから看護を学んでいくうえで特に必要な「理科」「計算」「国語」「社会」の基礎的な内容を学び直すためのワークブック&ドリル。入学前の基礎学力の土台づくりに役立ち、専門的な授業の内容がスムーズに理解できるようになる。たくさんのイラストを掲載しているため、頭の中でイメージしながら学ぶことができる。

西沢 いづみ / 有本 淳一
発行 2022年10月判型:B5頁:168
ISBN 978-4-260-05024-1
定価 1,540円 (本体1,400円+税)

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  • 解答と解説
  • 序文
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本書の「解答と解説」は以下のリンクより閲覧いただけます。

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読者のみなさんへ

 読者のみなさんが,看護の道を選択した動機や理由はさまざまだと思いますが,看護という世界に憧れや期待をもたれて選ばれた方が多いのではないでしょうか。
 では,なぜ憧れたかと考えると,それはみなさん自身が困っている人を放っておけない,あるいは見て見ぬふりができない性格をどこかにもっているからだと思います。看護学校・看護大学で,その性格や人柄をどんどん成長させていただきたいと願っています。
 そのためには,まずたくさんの仲間をつくっていただきたいと思います。富士山は遠くから見ていると美しいですが,登ってみるとつづら折りで険しい道です。看護の場合,その道はいっそう険しく厳しく,しかも山に頂上がない。それでも,諸先輩方が登り続けることができるのは,1人ではなく,励まし合うよき仲間がいるからでしょう。
 人間は生まれながらにしてひとりですが,実は1人では成り立っていないとよくいわれます。支えられて人になり,そして人と人との間(ま)というのを大切にすることで人間が成り立つ,さらにいえば,その間(ま)をたくさんつくると網になってくる。その網ではじめて人が救えるということを感じていただきたいと思います。それによって,「私が治してあげる,私が支えてあげる」という一方的な考え方ではなく,「自分も患者さんに支えていただいている」ということが見えてきます。このことを学ぶためにさまざまな経験・体験を通じて勉強するということを忘れないでください。
 そして,みなさんが看護師として働くことになったときに心にとめ続けておいてほしいことがあります。それは,医療・看護は医療者のものではなく,その主体は患者さんであるということです。患者さんがいてはじめて医療が成り立ちます。そして,患者さんは病をもつ人,だけではなく,家族や地域の人たちや仲間などさまざまな関係性の中で生きてきた1人の人間です。医療は病院や施設の中ではなく,暮らしの中にあるということを認識したうえで,その人の生きてきたたどり来し道を大切にし,生きることをともに支えられる看護師になっていただきたいと願っています。
 本書は高校までの検定教科書を参考にしながら医学書院看護出版部のみなさんとともに仕上げました。本書で高校までの学習内容を復習して苦手意識を克服し,自信をもって新たな学生生活を送っていただければ幸いです。

2022年9月
西沢いづみ


読者のみなさんへ

 看護学校・看護大学へのご入学おめでとうございます。
 読者のみなさんは,これから看護師になるために勉学に励んでいくことになりますが,ここからは高校とは違うステージとなります。まず,自分は次のステージに進んだという自覚をもってください。そして,学び方や考え方を変え,自身が変わっていかないといけないということを知ってください。
 ここからの専門教育では,問いの答えをただ暗記するだけの学習法では不十分です。なぜその答えになるのか,どうしてそうなるのかといった根拠や原理まで考えて学ぶことが非常に大切になります。それは,コロナ禍で経験したように,誰もが知らない,誰もが遭遇したことがないような状況が医療現場ではたびたび起こり,科学的な根拠にもとづく判断ができないと,それに対処することができないためです。
 このような学び方を身につけるには,何かわからないことがあった場合,自分でどんよくに深く掘り下げて調べる姿勢が重要です。そして,調べた知識を発展的に広げたり,他の科目や自分の経験と関連付けたり,または批判的に検証することが必要となります。
 また,医療現場に出たときのことを想像し,自分自身の態度や振る舞いが患者さん・ご家族からどう思われるのかを考えて行動することや,さまざまな立場の人の視点で物事を考えられるようにもならなければなりません。たとえば,ある場面において「患者さんはこうおっしゃっているけれど,ご家族の方は違う感じ方をされているかもしれない」などと思いを巡らせ,多角的に物事を考える力を身につけていくことが大切になります。
 最後に,読者のみなさんは何かのきっかけがあって看護師を目指したと思います。今感じている「こんな看護師になりたい」「こんなことを患者さん・ご家族にしてあげたい」という初心をぜひ大切に持ち続け,他者と気持ちを共有できる,そして,科学的に考えられる看護師になっていただきたいと願っています。看護師になるまでの学びは,みなさんが想像する以上に厳しいですが,くじけずがんばってください。応援しています。
 本書の刊行にあたっては,医学書院看護出版部のみなさんが小学校から高校までの検定教科書と首引きで原案を作成したものを,西沢・有本が実際に看護学生を教えている立場から確認し,書籍の形に仕上げました。本書で高校までの学習内容を確認して基礎学力の土台づくりをし,これからの看護の授業をより楽しんでいただければ幸いです。

2022年9月
有本淳一

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・本書の使い方
・「ワークブック&ドリル」解答チェックシート

■PART1 看護につながる「理科」
 生物
  ・どうして“生物”の知識が必要なのか?
  ・生物と細胞
  ・生物の成長
  ・生物のふえ方(生殖)
  ・遺伝
  ・人体の構造とはたらき
 化学
  ・どうして“化学”の知識が必要なのか?
  ・身の回りの物質
  ・身の回りの気体
  ・身の回りの物質の状態変化
  ・物質のなりたち
  ・物質の化学変化
  ・水溶液とイオン
  ・酸,アルカリとイオン
  ・化学で扱う物質の量(mol,モル)
 物理
  ・どうして“物理”の知識が必要なのか?
  ・力の基本的な知識
  ・力のはたらき方――力の合成と分解
  ・運動の3つの法則
  ・圧力,気圧(大気圧)
  ・てこの原理
  ・ボディメカニクス

■PART2 看護につながる「計算」
  ・どうして“計算”ができるようになる必要があるのか?
  ・数の種類と四則計算
  ・四則混合算のルールと応用計算
  ・倍数・約数
  ・分数
  ・小数
  ・平均
  ・速さ,時間,距離
  ・割合
  ・比
  ・濃度
  ・単位の表し方
 看護でよく用いる計算――国試出題問題にチャレンジ!
  ・注射薬
  ・輸液ポンプ
  ・点滴
  ・希釈
  ・酸素ボンベ

■PART3 看護につながる「国語」
  ・どうして“国語”の知識が必要なのか?
  ・漢字
  ・敬語
  ・注意が必要な言葉づかい
  ・間違った表現を避ける
  ・これから看護を学ぶ学生さんにおすすめの本

■PART4 看護につながる「社会」
  ・どうして“社会”の知識が必要なのか?
  ・少子高齢社会と課題
  ・基本的人権と個人の尊重
  ・社会保障制度
  ・命にかかわる倫理

・索引

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