チーフレジデント直伝!デキる指導医になる70の方法
研修医教育・マネジメント・リーダーシップ・評価法の極意
今日からあなたも「名指導医」です!
もっと見る
指導医に必要なリーダーシップ、マネジメント、教育スキル、メンタリングなどをQ&A方式で解説。臨床での指導テクニック、カンファレンス運営、プレゼン指導、カリキュラム作成、クラウドサービス、SNSなどのIT技術といった具体的なテクニックを幅広く紹介。パンデミック下での新しい研修スタイルの提案も収録。米国で学んだ著者らによる、経験と実績に裏打ちされた指導医育成プログラムで、あなたも「名指導医」になれる!
更新情報
-
更新情報はありません。
お気に入り商品に追加すると、この商品の更新情報や関連情報などをマイページでお知らせいたします。
- 序文
- 目次
- 書評
序文
開く
序
2010年に後期研修をしていた宇治徳洲会病院でチーフレジデントを経験しましたが,当時は医学知識と手技スキル以外の能力がしっかり備わっておらず,「どうすれば当院で研修をした誰もが一定水準の能力を身につけて卒業できるか」という課題に悩みました。院内でポートフォリオを作成したり,カンファレンスの年間計画を立てたり,外部講師を招聘したりと工夫はしましたが,経験もビジョンも欠けていたと思います。
その後,ハワイで短期オブザーバーシップをした際に出会ったRyon Nakasone先生という内科チーフレジデント(今は腫瘍内科医として一緒に勤務)の存在と米国の卒後医学教育システムが衝撃的で,留学を決意するきっかけとなりました。渡米後には医学教育を系統立てて指導していただける機会や米国でチーフレジデントをする機会に恵まれ,今までの自分に足りていなかった指導医として必要なソフトスキルやマネジメントスキルを磨き,そしてリーダーシップとは何か?という問いを考え直すようになりました。
本書の共著者は,医学教育を真剣に学びたい気持ちを持ってハワイで出会ったという共通項を持ち,その後日本でもチーフレジデント制度を高めていきたい!という熱意とビジョンを日本チーフレジデント協会(JACRA)というプロダクトへと具現化してきた仲間たちです。ウェビナーや学会ワークショップなどでこれまで発信する機会はありましたが,せっかくなので後進のために書籍化しようと思ったのが本書を企画した経緯です。臨床研修で定評ある様々な施設で実際に若手指導者として活躍した人たちがそれぞれの施設での経験を持ち寄ってまとめたという点が類書との違いだと思います。
チーフレジデントが最終解答ではなく,「若手の指導医をどう育てていくか」という命題の1つの選択肢であることをお伝えしたうえで,海外留学が私のきっかけとなったように,本書の各項目が皆さんの医学教育学のきっかけとなれば幸いです。
野木真将
2012年から3年間福岡県の飯塚病院で後期研修を行い,ちょうど2012年からチーフレジデント制度が開始されました。初代,2代目のチーフレジデントの先生の姿を見ながら,自分もやってみたいという気持ちがあり,3代目のチーフレジデントを務めさせて頂きました。
そのときの飯塚病院は後期研修医も多くなり,方向性はバラバラでした。その後期研修医と話し合い,新しい仕組みを作りました。当時は「教育班」「研究班」「マネジメント班」に分けて,各後期研修医が興味のあることに自ら取り組んでいけるようにしました。仕組みは作れたものの,上手くいかないことも多々ありました。
そんな時ハワイ大学でまさにチーフレジデントをされていた野木先生とハワイ大学のエクスターンシップ中にお会いし,色々な知識や方法論,書籍を紹介してもらいました。アメリカではチーフレジデント制度の歴史は長く,そのノウハウも蓄積され,アップデートされています。一方日本ではチーフレジデント制度をとっている病院も少なく,やり方もバラバラでした。
そこで本書籍ではハワイ大学,聖路加国際病院,飯塚病院でチーフレジデントを経験したノウハウを余すことなく記しております。様々な役割をもったチーフレジデントの仕事術を知ってもらうことで,指導医として,研修医としてもレベルアップにつながると思います。ぜひご一読ください。
橋本忠幸
私が2014年に聖路加国際病院で内科チーフレジデントを経験した際,実に多くの問題に直面しました。毎日の朝のカンファレンスや毎週土曜日の研修医向けのレクチャー(コアカンファレンス)などの研修医教育の企画はもちろん,病院全体のベッドコントロールや各種委員会への参加などの管理業務,さらには問題を抱えた研修医やBurnout問題への対処など,それまで一生懸命患者さんを診ることが中心だった毎日からチーフレジデントとしてそれまで想像もしていなかった様々な種類の役割に変化しました。当時,歴代のチーフレジデントの先生たちからの口頭でのサバイバル術を頼りにひたすら毎日をこなしていましたが,いくら時間があっても自分がやりたい企画や研修医と話す時間は途中で発生する問題により幾度となく中断されました。
チーフレジデントの役割や業務内容などに関して悩んでいた際に,Dr.Deshpandeに当時ハワイ大学チーフレジデントの野木先生を紹介してもらい,共著者である岡本先生と1週間shadowingする機会を得ました。そこで目の当たりにしたチーフレジデントとしての姿は,これまで自分たちが実践してきた常識を大きく覆すものでした。米国で毎年開催されるチーフレジデントミーティングに2015年に日本から初めて参加した際には,2日間しっかりと次期チーフレジデントのために必要なスキルや心得を学びました。また,チーフレジデントのためのtextbookは米国では必読書であり,このような体系化されたチーフレジデントに対する教育を日本でも実践することができればと以前から4人のメンバーで話していました。
新型コロナウイルスの蔓延により研修医教育の形も変化してきたとはいえ,研修病院の位置づけや指導医の役割,重要な柱に関しては時代や状況を問わず普遍的な部分が大きいと思います。本書が研修医と関わるすべての教育者,リーダー,管理者など様々な方の参考になることを祈っています。
松尾貴公
われわれ医師は,6年間かけて医学を広く学び,やっとキャリアのスタート地点に立ちます。その後は研修医として,ときに辛い思いもしながら病院の業務に慣れ,知識と手技を身に着けていきます。書類作成や雑務もあれば当直もあり,常に日々蓄積される膨大なガイドラインやエビデンスをアップデートしていきます。そのなかで,リーダーシップやメンターシップ,アドミニストレーションに向けられる意識と時間はあまり多くないと思います。
チーフレジデントをはじめとする管理者に求められる知識は,医学教育よりビジネス書に多く含まれています。私は米国のビジネススクールの学部を卒業し,複数の企業で勤務した後に起業し,米国で弁護士と公認会計士の資格を取得してから国内の医学部編入を経て医師になりました。そのため企業における管理者としての教育を受け,経験もありました。しかし企業と病院では環境が大きく異なり,そのままあてはめることはできません。
この満たされないニーズに対して米国で誕生したのが,チーフレジデント向けの教科書やミーティングです。本編は,その内容を踏まえて,日本の医療現場におけるリーダー,メンター,アドミニストレーター,そして教育者にあたる先生方の疑問に答えることを目的としています。ご自身に該当する部分を参考にしつつ,お時間が許せば他の章もご一読頂けると幸いです。
岡本武士
2022年3月筆者ら記す
目次
開く
第0章 良い指導医とは?
0-1 良い指導医になるための特質って何ですか?
0-2 未来のリーダーを育てるチーフレジデント制度
第1章 教える技術
1-1 Residents as Teachersとは?
1-2 安全な学習環境はどうやって作れば良いか?
1-3 研修医が話を聞いていません。どうしたら聞いてもらえるでしょうか?
1-4 忙しい臨床現場で効率的に教えるコツはありますか?
1-5 レベルが様々な集団を同時に教える方法は?
1-6 世代間の違いが教育にどう影響を与えますか?
1-7 効果的なフィードバックを行うにはどうしたら良いですか?
1-8 問題のある研修医へのアプローチ法とは?
1-9 コーチングとティーチングの違いは何ですか?
第2章 場面別指導テクニック
2-1 朝カンファレンス参加者の反応がいまいちです。もっと有意義にするには?
2-2 臨床推論を教えるためのポイントは何ですか?
2-3 臨床推論教育を目的としたカンファレンスに有用な症例と運営の仕方は?
2-4 カンファレンスを盛り上げるためのコツは?
2-5 レクチャーの準備の仕方で注意すべきポイントは?
2-6 レクチャーの伝え方で注意すべきポイントは?
2-7 大人数向けの講義が一方的になりがちです。面白くて効果的な方法は?──JiTT活用編
2-8 大人数向けの講義が一方的になりがちです。面白くて効果的な方法は?──反転授業編
2-9 病棟などで少人数相手の指導で役立つポイントは?
2-10 EBMをどうやって教えれば良いか?
2-11 Journal Clubが長続きしません。どうすれば良いですか?
2-12 PubMedをうまく使うにはどうすれば良いですか?
2-13 どんな二次文献を勧めたら良いですか?
2-14 論文管理のコツは?
2-15 手技を上手に教えるには?
2-16 シミュレーション教育を上手に活用するには?
2-17 効果的なオーラルプレゼンテーションを指導するには?
2-18 ベッドサイド回診の上手な教え方と運営方法は?
2-19 教育活動を研究につなげるためには?
2-20 どうしたら院内の症例をポスター発表や論文,症例報告につなげられる?
2-21 症例報告を出したいです。最適な手順とオススメの学術誌は?
2-22 専門医試験対策はどうしたらいい?
2-23 目的と目標の違い──Bloom's taxonomyを巡る話題
第3章 カリキュラム作成と評価方法
3-1 新内科専門医制度で知っておくべきことは何ですか?
3-2 どうやって自施設のカリキュラムを見直したら良いか?
3-3 せっかく作ったカリキュラムがうまく共有されていないようです。良い方法はないですか?
3-4 どのように研修医を評価すれば良いですか?
3-5 研修医のカルテチェックはどうしてる?
3-6 米国ではどのようにレジデントを評価していますか?
第4章 組織マネジメント
4-1 リーダーシップって学べるものですか?
4-2 他人に任せることが苦手で,結局自分でやってしまいます。仕事が増える一方です……。
4-3 改革を促進するためのチームビルディングの基本とは?
4-4 コンフリクトが起こったとき,どう対処すれば良いか?
4-5 会議の企画進行をうまくこなすコツは?
4-6 会議やカンファレンスで遅刻や欠席を減らすには?
4-7 新しいワーキング・グループや勉強会を企画するにはどうしたら良いですか?
4-8 当直表をどのように作成,調整したら良いですか?
4-9 メーリングリストをもっと有効に使う方法は?
4-10 クラウドサービスをどのように有効活用するか?
4-11 ソーシャルメディアをうまく使うには?
4-12 企画書の上手な書き方はありますか?
4-13 タイムマネジメントを上手にするには?
4-14 院内の多職種連携にチーフレジデントとして関わるには?
4-15 医学生を上手に勧誘するコツは?
4-16 採用過程でのアドバイスはありますか?
4-17 イノベーションと改善活動はどう違う?
4-18 研修医向け!仕事外のイベントを活用するには?
第5章 メンターとしてのふるまい
5-1 研修医が悩みごとを打ち明けてきたら?
5-2 1年目の研修医にキャリアプランを相談されたのですが……。
5-3 研修医が「うつ」になったときにどう対応すべきか?
5-4 研修医のBurnout(燃え尽き症候群)とは?
5-5 研修医から相談を受けた場合の守秘義務は?
第6章 指導者のスキルアップ
6-1 医学教育を本格的に学ぶにはどのようなプログラムがありますか?
6-2 振り返りはチーフレジデントにとって大事ですか?
6-3 医学教育者のためのポートフォリオとは?
6-4 オススメの医学教育系の学会
付録 研修病院のNew Normal
索引
書評
開く
本邦初,チーフレジデント視座からの指導医向けテキスト
書評者:志水 太郎(獨協医大主任教授・総合診療医学)
本書の役割は,巻末の対談で野木真将先生が仰っている「みんなの(リーダー育成のための解決法に対しての)共通認識を広げ,育てるツールとして役立ってほしい(p.331)」という言葉に集約されていると感じます。日米の伝統的なチーフレジデント制度を持つ研修病院でチーフレジデントを経られたメンバーらが,指導医として,ミドルレベルのマネジャーとして,教育者としてどのようなことに気を付けながら診療・教育・マネジメントを実践していけばよいかを指南してくださっています。しかし,押しつけのような形ではなく,ソフトな語り口調で,“研修教育をしたことがない”“自信がない”という読者の皆さまにも,入りやすい構成になっているのではないかと思います。
本書で評者が個人的にお勧めしたい章はたくさんあります。以下列挙すると,カンファレンスを盛り上げるためのコツは?(p.70),病棟などで少人数相手の指導で役立つポイントは?(p.96),EBMをどうやって教えれば良いか?(p.102),せっかく作ったカリキュラムがうまく共有されてないときの良い対処方法(p.179),当直表をどのように作成,調整したら良いですか?(p.228),医学生を上手に勧誘するコツは?(p.251),採用過程でのアドバイスはありますか?(p.254)……このように,他書にない“痒い所に手が届く”“それ,興味ある!”指導医向けの内容が満載です。Think-pair-shareやEPA(Entrustable Professional Activity),Bloom’s taxonomyなど,経験値のある指導医たちが多く踏襲していると思われる重要な概念の共有まで行き届いていて,とても勉強になると思います。その他,忙しい臨床現場で効率的に教えるコツ(p.26),多くの指導医が直面するであろう世代間ギャップをどのように考えるかの章(p.34),うつ(p.277),やBurnout(p.283)への対処,医学教育を学ぶプログラムの紹介(p.296)なども,多くの指導医たちのサポートになるのではないでしょうか。書評タイトルに記載したように,役職として責任あるレジデントを束ねるミドルマネジャーらが集結して記述された指導医指南書は,評者の調べる限りこれまで日本にはなかったのではないかと思います。新世代の後輩たちを指導する立場の全ての指導医たちにお薦めの,珠玉の一冊です。
これからの日本の研修医教育のバイブルに!
書評者:西澤 俊紀(聖路加国際病院一般内科/聖路加国際病院2021年度内科チーフレジデント/Japanese Chief Residents Association 2023年度代表)
本書は,発売直後から話題になり,また私がお世話になった先生方が執筆された書籍のため,ぜひ購入して読もうと思っていたところに,書評の依頼をいただきました。
著者の松尾貴公先生や岡本武士先生は,聖路加国際病院で内科チーフレジデントを経験された後,ご自身の専門の道(感染症科と消化器内科)にそれぞれ進まれましたが,専門分野の知識のみならず幅広い内科的知識を教えてくださり,また院内の教育や医療安全,システムをより良くしようというカリスマ性に溢れており,私たち聖路加国際病院の研修医にとってロールモデルでした。そんな偉大な先生方が経験された内科チーフレジデントは,憧れのキャリアでした。
そんな松尾先生や岡本先生でも当時は多くの悩みがあったそうですが,ハワイ大でチーフレジデントをされていた野木真将先生のshadowingや米国のチーフレジデントミーティングから,チーフレジデントにとって必要なスキルや心得を学習し,さまざまな困難を乗り越えられたことがこの書籍からわかります。
私は,幸運にも2021年に聖路加国際病院で内科チーフレジデントを務めることになりました。チーフレジデントの任期前に,松尾先生や歴代のチーフレジデントの先生方よりご紹介をいただき野木先生や橋本忠幸先生が携わっているJapanese Chief Residents Association(JACRA)のチーフレジデントミーティング(1日開催)やアカデミー(2か月間の体系的な集中講義)に参加しました。チーフレジデントに必要なスキルについて学習することで,院内の教育活動やチーフレジデントの業務に活用することができました。
例えば当院のチーフレジデント主催の週1度の研修医対象の教育カンファレンスでは,講義が一方的になりがちで,研修医も受動的になってしまうことが問題点でした。また2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で,大人数の研修医が集まった従来の教育カンファレンスを行うことが難しくなり,一方でZoomなどのウェブアプリケーションを用いた教育手法が一般的になってきました。そこでJACRAで教わった反転授業を取り入れることで,研修医は録画した動画を用いて事前に予習を行い,講義当日は症例への対応を意識して実践するシミュレーションを行い,レジデントが学習したことをアウトプットする機会を設けました。この反転授業に関しては,第2章「場面別指導テクニック」の2-8(p.91)に詳細が書いてあり,反転授業のメリット,デメリット,そして海外の参考文献によるエビデンスの裏付けがわかります。
またチーフレジデントを務めた際には,新型コロナウイルス感染症の影響もあり以前より研修医のモチベーションを保つことが難しいと感じた瞬間が幾度もありました。教育手法だけではなく,組織マネジメントやメンターとしての正しい振る舞いの仕方も,チーフレジデントにとってとても重要なスキルだと感じました。
本書籍ではこのようなチーフレジデントに必要となるスキルや,指導医にとって必要となるカリキュラム作成まで,1項目4~5ページの内容でコンパクトにまとまっており,また非常にわかりやすく記載されているので,すぐに最後まで読み進めることができました。
日本のチーフレジデントとして研修医教育の第一線で活躍される先生方はもちろん,研修医教育にかかわる全ての指導医が,エビデンスに裏付けされた正しい医学教育や組織マネジメントを取得するために,本書をぜひお薦めしたいです。
後輩ができたら,まず読んでほしい一冊
書評者:小杉 俊介(飯塚病院総合診療科)
「指導医」と聞くと「自分なんか指導医とはまだ言えないし」と思われる若手医師も多いと思います。しかし,研修医1年目であっても学生が実習に来ることもあるし,研修医2年目は1年目から気軽に相談を受けることは日常茶飯事だと思います。このように若手医師もいろいろなシチュエーションで実は「指導(教育)」をしています。
しかし,本邦では,例えば厚労省が行っている指導医講習会も卒後7年目以降の医師が主な受講対象者となり,若手の医療者が「指導」について体系的に学ぶ場はあまりなく,「指導」については教わることなく見様見真似で行っていることが多いと思います。
書籍としても,医学教育の概念的なことが書かれたものはたくさん出ていますが,いずれも「指導医」レベルを想定して書かれており,若手医師が遭遇しやすい具体的なシチュエーション別の記述や具体化した対応策の記載などが書かれたものはあまりありませんでした。
本書はそういった,若手医師がまず疑問に思うことや実際に遭遇するようなシチュエーションを,日本・米国どちらでもチーフレジデント(研修医の代表)を務めた野木真将先生を筆頭に,飯塚病院と聖路加国際病院という日本での研修医教育のリーダー的存在の病院でチーフレジデントを務めた橋本忠幸先生・松尾貴公先生・岡本武士先生が実際の自身の経験と医学教育の理論やエビデンスをミックスさせた形でわかりやすく書かれています。
読者(若手医師)に比較的近い卒後10年目を超えたばかりの先生方が著者のため,著者らが指導医として成長してくる中で疑問に思ったことや調べたことなどは若手医師が疑問に思うことや困ることと直結しており,そういったものが網羅されている一冊だと思います。
「後輩ができた(既に後輩がいる)」医療者はぜひ一度読まれることを強くお勧めします。