臨床外科 Vol.77 No.1
2022年 01月号

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 「臨床外科」誌が前回栄養療法を特集してから10年が経つ.この間,新たな製品が世に出ており,かつサルコペニアなど,栄養が外科手術に及ぼす影響のエビデンスも蓄積されてきている.また,超高齢社会を迎え,単なる栄養介入だけではなく,嚥下力低下など患者側要因による栄養障害も注目されてきている.外科周術期では,それらの患者状態をしっかり把握し,かつ診療に活かすことが求められている.
 本特集では,この10年間の進歩,展開をふまえ,現時点で若手外科医が知っておくべき,最小限の栄養療法に関する知識を網羅した.また各論では,臓器ごとに癌診療における栄養療法の意義,特に,周術期,集学的治療時における栄養療法の意義を解説していただいた.読者の方々の日常診療の一助となればと期待している.

ISSN 0386-9857
定価 2,970円 (本体2,700円+税)

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■総説
栄養療法――最近の動向
深柄和彦

■総論
ERASプロトコルに基づいた栄養管理
小澤洋平・他

サルコペニアと外科手術
海道利実

嚥下障害と外科手術
上羽瑠美

糖尿病と外科手術
谷岡信寿・他

■製剤
TPN製剤のラインナップと特徴
小山 諭・他

EN製剤のラインナップと特徴
鷲澤尚宏

■各論
食道癌集学的治療における栄養療法
山﨑 誠・他

胃外科における栄養療法
新原正大・他

小腸・大腸外科(IBDなど)における栄養療法
松田圭二・他

肝臓外科における栄養療法
山田大作・他

膵臓外科における栄養療法
松本逸平・他

がん悪液質 その本質と対策
吉川貴己・他


●FOCUS
光免疫療法とは何か――治療の概要と今後の展望
鈴木俊亮

●How to start up 縦隔鏡下食道亜全摘 新連載
準備編:機材,配置,デバイス,頸部解剖
森 和彦・他

●手術器具・手術材料――私のこだわり 新連載
腹腔鏡下/ロボット支援下直腸切除時のガーゼ――2種類のガーゼの使い分け
絹笠祐介

●病院めぐり
鶴岡市立荘内病院外科
鈴木 聡

●臨床報告
急性虫垂炎の保存的治療後に根治術を行ったAmyand’s herniaの1例
田中健太・他

腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術後に発症した会陰ヘルニアの1例
篠塚高宏・他

腎細胞癌術後24年を経て膵転移をきたした1例
堂本 優・他

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