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≪Navigate≫

呼吸器疾患


著:石橋 賢一

  • 判型 B5
  • 頁 364
  • 発行 2015年07月
  • 定価 3,672円 (本体3,400円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02134-0
医学生が“はじめに手にする”内科学書
「神経疾患」 「腎疾患」 「循環器疾患」 に続く、Navigateシリーズ第4弾。内科学をはじめて学ぶ学生を意識した分かりやすい文体で、呼吸器疾患の病態から治療までを丁寧に解説。図表や医師国家試験で実際に出題された写真を多数掲載しているので、医学生がおさえるべきポイントが“一目瞭然”で理解できる。また、紛らわしい病態や所見の比較が表にまとまっており頭の整理には最適。呼吸器系をこの1冊でマスターしよう!
*「Navigate」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
Foreword

 「Navigateシリーズ」は臓器ごとにポイントとなる事項を,...
Foreword

 「Navigateシリーズ」は臓器ごとにポイントとなる事項を,通読して自習でも理解しながら身に付けられるように,内科学を分冊の形でまとめています.シリーズ全体をとおして,内科を初めて学ぶ医学生の視点に立ち,本文は必要以上に詳しくせず,臨床で見落としてはいけないポイントや確実に理解しておかなければいけない事実に緑下線を,(注)臨床的に注意を要する事項には黄下線(禁)禁忌事項には赤下線を引くこととし,押さえておくべき重要事項を確実に把握してもらえるように工夫をしています.
 一方で,卒業してからも役立ちそうな知識や,先端的な内容や歴史的な視点も含めて,興味深いエピソードや語彙の補足説明などを欄外に「One More Navi」として挿入しました.理解を助ける図や表を適度に入れることで通読での理解が深まるようにも配慮しています.また,医師国家試験で出題された症例・検査データや図も挿入することで資格試験の環境にも馴染むことができます.
 本文は医学生向きに記述しましたが,薬学生や看護学生にとっても内科の基礎をなすような有益な情報が記述されており,また「One More Navi」のコーナーは研修医や他科の医師にも有益な情報が記載されています.

 筆者は薬学部の病態生理学教室・主任として病態生理学のみならず,薬物治療学,医療の歴史,臨床生理学など年間100コマ以上の講義をしています.これまで自己学習が比較的難しい「腎疾患」と「神経疾患」を出版し,さらに身体所見の取り方も含めて内科学の基本ともいうべき「循環器疾患」を出版しました.今回は循環器と同様に救急診療でも重要な「呼吸器疾患」を学習します.事実,(注)欧米では多くの呼吸器科が救急科(critical care medicine)を兼ねています
 「呼吸器疾患」は身体所見の取り方や画像診断が進んでおり,治療より診断にウエイトがあります.これは呼吸器疾患のバリエーションが実に多彩であり,多様な病態が存在していることを反映しているためで,病態のバリエーションがそれほど多くなく,どちらかといえば診断よりも治療に重点が置かれている循環器疾患とはちょうど逆の構造をしている科目といえます.
 呼吸器は外界に開かれた臓器であり,病原体が容易に侵入するので,感染症や免疫疾患,さらには癌など「循環器疾患」ではあまりみられない疾患が多く存在します.また,呼吸機能検査など「循環器疾患」と同様の機能的理解も深く要求されます(生物学だけでなく,化学や物理・数学的な知識も必要です).そこで,本書ではまず呼吸不全も含めた総論部分を詳しく記述することにしました.一方で,各論の疾患編は欄外や各コーナーを活用して,できるだけ簡潔な解説をするように努めました.先にも述べたとおり,呼吸器疾患はバリエーションが豊富であるため,最初から細部を1つひとつ理解しようと努めるよりも,まずは大筋を理解していく方法が学習の近道となります.

 今回は,初めての試みとして筆者と編集スタッフが目次に沿って項目ごとにほぼ同時進行でレイアウトページの作成を行いました.そのため,これまでになく細部にまで配慮のいきとどいた記述ができました.すみやかに作図も含めて編集されたので,脱稿時の記憶が新しいうちに,編集スタッフの質問に答えたり,書面を見て誤解を生じない記述に直したり,アドバンストな内容を欄外に追加したりすることができました.そのため,定量的記述や理屈の説明が十分にできたので,わかりやすいだけでなく非常に詳しい内容の教科書ができたと思います.
 ぜひ通読して理解を深めてください.

 2015年6月
 石橋賢一
目 次
A 呼吸器の解剖
B 呼吸の生理
C 呼吸器疾患の徴候
D 呼吸器疾患の身体所見
E 呼吸器疾患の検査
F 呼吸器疾患の治療
G 呼吸不全
H 閉塞性肺疾患
I 間質性肺疾患
J 感染性呼吸器疾患
K 免疫・アレルギー性疾患
L 異常呼吸
M 肺循環障害
N 肺腫瘍
O 気管支,肺,胸郭の形態・機能異常
P 胸膜疾患
Q 縦隔・横隔膜疾患

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