人体の構造と機能からみた
病態生理ビジュアルマップ[4]
膠原病・自己免疫疾患,感染症,神経・筋疾患,精神疾患

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「病態生理」の切り口から主要な疾患とケアのポイントを解説。リアルなイラストとチャートで病因、病変、症状という病態の流れが一目でわかり、診断(検査)・治療・ケアの知識がつながる。豊富なビジュアル素材により、文章が中心のテキストだけでは難しい「病気のイメージ」を持つことができる。実習の事前学習、患者の病状・治療の把握、ケアの実践に最適な1冊。
シリーズ 病態生理ビジュアルマップ
編集 佐藤 千史 / 井上 智子
発行 2010年12月判型:A4変頁:224
ISBN 978-4-260-00979-9
定価 3,300円 (本体3,000円+税)

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はじめに

 皆さんは,個々の“病気”について,どのようなイメージを持っているだろうか.例えば,肺癌であれば気道に腫瘍ができ,それが咳嗽や呼吸困難につながる――.これは比較的イメージをつかみやすい.ならば,肝硬変,播種性血管内凝固,ネフローゼ症候群,関節リウマチなどではどうであろうか.
 本書は,病態生理を切り口として,主要な疾患の病態・診断・治療・患者ケアのポイントを,主に看護師・看護学生・コメディカルの皆さんに向けて解説したものである.
 同様の趣旨の書籍はすでにいくつか世に出ているが,本書では「病態のイメージを伝えること」「病態と症状・診断・治療・患者ケアの知識が繋がること」に力点を置いた.
 「病態のイメージ」については,病態の原因,病変,症状,経過までの流れがひと目でわかるよう,ビジュアルなイラストを使って可視化を試みている.そして,そのイメージが症状・診断・治療・患者ケアの理解につながるように構成を工夫している.それぞれ第一線の方々に最新の内容を執筆いただいていることも,大きな強みとなるだろう.
 病態生理とは,人の体内でどのような変化がおこった場合に健康が損なわれるのかという“ストーリー”を説明するものである.このストーリーがわかれば,「なぜこの症状がおこるのか」「なぜこの検査値を注視しなければならないのか」「なぜこの薬を使うのか」といった診断・治療の意味,因果関係が理解できるようになる.
 この本が,皆さんの日々の学習,臨床現場での観察や情報収集,ケアのポイントや治療の理解のための一助となれば幸いである.
 最後に,本書の趣旨にご賛同いただき,それぞれご多忙のなか,本書の執筆に時間を割いて編集者らの意図を上回る内容をご提供いただいたご執筆陣の先生方に心よりの御礼を申し上げたい.

 2010年12月
 編集者を代表して 佐藤千史

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 はじめに
 本書の構成と使い方

[以下の疾患ごとに全体マップ,病態生理マップ,症状マップ,診断マップ,治療マップ,患者ケアが並びます]

膠原病・自己免疫疾患
1 関節リウマチ(RA)
2 全身性エリテマトーデス(SLE)
3 多発性筋炎,皮膚筋炎
4 全身性硬化症(強皮症)
5 シェーグレン症候群
6 ベーチェット病

感染症
7 多剤耐性菌感染症
8 HIV感染症,AIDS
9 伝染性単核球症
10 性感染症
11 麻疹
12 風疹

神経・筋疾患
13 脳出血(脳内出血),くも膜下出血
14 脳梗塞
15 脳腫瘍
16 てんかん
17 多発性硬化症
18 パーキンソン病
19 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
20 重症筋無力症

精神疾患
21 認知症(血管性認知症,アルツハイマー病)
22 物質(アルコール,薬物)関連障害
23 統合失調症
24 抑うつ(うつ病)
25 神経症,心因(ストレス)反応

 索引

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