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PT・OT国家試験共通問題

でるもん・でたもん〔基礎医学〕


(第2版)

編集:「標準理学療法学・作業療法学」編集室 

  • 判型 B5
  • 頁 560
  • 発行 2019年12月
  • 定価 4,400円 (本体4,000円+税10%)
  • ISBN978-4-260-03926-0
解く×理解する×定着させる=合格への方程式!
国家試験対策で欠かせない「解く」「理解する」「定着させる」の3つの要素を凝縮した一冊。過去問や試験で問われやすいポイントを効率よく学習できるオリジナル問題を多数掲載し、初版で定評があった解説はそのままに、さらに昨今の国家試験の動向を踏まえて問題・解説を再編成した。テーマごとの学習ポイントをまとめた「Check list」や「Summaries」のコーナーは試験直前にノート感覚で使うこともできる。
序 文


 理学療法士(PT),作業療法士(OT)になるためには,国家試験に合格しなければなりません.PT・OTの国家試験は,一般問題160問,実地問題40問の,合計200問が出題されます.280点満点(=一般問題1点×160問+実地問題3点×40問)中,168点(60%)以上,かつ実...


 理学療法士(PT),作業療法士(OT)になるためには,国家試験に合格しなければなりません.PT・OTの国家試験は,一般問題160問,実地問題40問の,合計200問が出題されます.280点満点(=一般問題1点×160問+実地問題3点×40問)中,168点(60%)以上,かつ実地問題120点満点中43点(約36%)以上が合格ラインとなっています.
 本書は,PT・OTに共通する解剖学,生理学,運動学,人間発達学をまとめたものです.病理学,整形外科学,神経内科学,精神医学,臨床心理学,リハビリテーション医学,リハビリテーション概論については,姉妹本である『PT・OT 国家試験共通問題 でるもん・でたもん[臨床医学]』にまとめられています.
 本シリーズは,単に過去問を羅列し,解説したものではなく,過去問を徹底的に分析し,必要に応じて選択肢を再編成し,国家試験に合格するための知識を,短時間で,効率よく,十分に身につけられるように編集されています.毎年,受験した皆さんからは「今回は難しかった」「傾向が変わった」という感想を聞きますが,実際には,国家試験合格に必要な知識はほとんど変化していません.確かに毎年,新しい問題がいくつか出題されますが,ポイントとなる部分を学習しておけば,たとえ新しい問題ができなくても十分に合格できるのです.
 2012年に本書の初版が発行されてから7年が経とうとしています.この間,多くの読者から「わかりやすい」「ポイントが理解できた」「国家試験に無事合格しました」といった嬉しい声をいただいています.初版のままでも十分に合格ラインに達することが可能でしたが,第2版では既存の問題を取捨選択し,新たな問題を加え,解説をより吟味・進化させました.その結果,初版は索引を含めて492頁でしたが,第2版は550頁にボリュームアップしています.
 ある受験生は,先輩から「過去問を勉強すれば合格するよ」と言われ,過去問をよく勉強し,学内の模擬試験(過去問を編集した試験)も好成績でした.ところが,国家試験に合格することができませんでした.なぜでしょう? この受験生は,過去問を暗記しようとしていたのです.国家試験では,過去問と全く同じ問題は数問しか出題されませんので,このような勉強法では,国家試験に合格することができません.単に過去問を解いて正解を覚えるだけでは,目先を変えた問題や関連する類似問題を解くことができないのです.国家試験に合格するには,過去問の出題傾向を分析し,その背景にある知識を学習する必要があります.
 国家試験の学習では,すべてを暗記する必要はありません.まず,ベースとなる知識(原理,原則など)を理解しましょう.ベースとなる知識を理解することなく,すべてを暗記しようとすると,意味がわからないままに多くのことを暗記しなければならなくなり,やがて破綻します.多くの問題を解くよりは,コアとなる知識を確実に学習するほうが効率的です.ポイントとなる知識を学習すれば,派生する多くの問題を解くことが可能となります.
 本書は,教科ごと,テーマごとにまとめられ,どこから読み進めてもよいように構成されています.まず,問題を解いてみてください.理解できていれば,それぞれの選択肢がなぜ正解で,なぜ誤りなのかがわかるはずです.わからない場合は,「選択肢マル覚え」「ここがポイント」を読んで理解してください.各テーマの終わりには「CHECK LIST」があり,一問一答形式で学習の成果をチェックすることができます.テーマについての知識が不十分な人は,「Summaries…要点を覚えよう!」を読んでから,問題を解いたほうがスムーズです.
 本書は,最終学年での国家試験合格のための参考書としてだけでなく,学年進行中の各科目の学習成果の確認や臨床実習の準備としてもお使いいただけます.むしろ,国家試験の直前ではなく,なるべく早い時期に本書を手にとり,学年進行とともに少しずつ読み進めることをお勧めします.早くから国家試験を意識した学習をスタートすることにより,受験前に慌てることなく,余裕をもって受験に臨むことができます.
 本書を活用することにより,PT・OT国家試験の専門基礎科目のうち,解剖学,生理学,運動学,人間発達学についての知識を十分にマスターすることが可能です.さらに,同シリーズの『でるもん・でたもん[臨床医学]』『でるもん・でたもん 一問一答!!』を併用すれば,専門基礎科目に対する備えは万全となります.
 限られた時間のなかで結果を残す(国家試験に合格する)ためには,よきパートナー(自分に合った参考書)に出会うことが大切です.本書が皆さんのよきパートナーとなり,無事,PT,OTとしてのスタートラインに立ち,ご活躍されることを心から願っています.

 2019年10月
 齋藤昭彦
目 次
第1章 解剖学
 A 総論
  1 皮膚:9の法則
 B 骨格系
  2 骨の構造と分類
  3 骨形成と骨吸収
  4 関節の形状
  5 骨・靱帯・関節
 C 筋系
  6 骨格筋の構造
  7 筋の神経支配
 D 神経系
  8 中枢神経系―脊髄
  9 中枢神経系―脳
  10 腕神経叢
  11 腰神経叢・仙骨神経叢
  12 脳神経
  13 末梢神経
 E 脈管系
  14 心臓
  15 動脈系
  16 脳の動脈
  17 静脈系
  18 胎児期の循環系
  19 リンパ系
 F 内臓諸器官
  20 口腔・舌・咽頭・食道
  21 胃
  22 小腸・大腸
  23 肝臓・膵臓・胆嚢
  24 呼吸器
  25 気管・気管支
  26 横隔膜・胸膜
  27 腎臓
  28 前立腺・膀胱・生殖器
  29 内分泌腺
 G 感覚器
  30 視覚器
  31 聴覚器
 H 体表解剖
  32 体表解剖
 I 断層解剖
  33 中枢神経系の断層解剖
  34 筋・骨格・末梢神経系の断層解剖
  35 内臓諸臓器の断層解剖
 J 組織
  36 細胞の構造
  37 発生

第2章 生理学
 A 細胞生理
  38 細胞膜電位
 B 筋
  39 運動単位
  40 筋線維の種類
  41 筋紡錘
  42 筋収縮
 C 神経
  43 神経線維の構造
  44 興奮と伝導
  45 シナプス伝達
  46 神経筋接合部の興奮伝達
  47 反射
 D 感覚
  48 伝導路
  49 内臓感覚
  50 視覚
  51 聴覚・平衡感覚
  52 嗅覚・味覚
 E 発声・構音・言語
  53 発声器官
 F 運動
  54 運動における生体の生理的変化
 G 自律神経
  55 自律神経系(交感神経と副交感神経)
 H 呼吸
  56 呼吸運動
  57 酸塩基平衡
  58 呼吸の調節
 I 循環
  59 循環の調節
  60 心筋の特性
  61 心臓拍動の自動性と心拍出量
  62 心臓の刺激伝導系
 J 血液・免疫
  63 血液の成分
  64 血液細胞の生成と分化
  65 血液凝固と線溶現象
  66 免疫機能
 K 咀嚼・嚥下,消化,吸収
  67 唾液分泌の機序
  68 嚥下運動と嚥下反射中枢
  69 胃内消化
  70 腸内消化吸収
  71 肝臓・胆嚢・膵臓の機能
  72 消化酵素
  73 栄養素と吸収部位
 L 排尿・排便
  74 尿の性状
  75 腎臓
  76 排尿
  77 排便
 M 内分泌・栄養・代謝
  78 ホルモン
  79 ビタミン
  80 代謝
 N 体温調節
  81 体温調節
 O 生殖
  82 勃起,射精
  83 排卵,月経,妊娠,出産
 P 老化
  84 老化
 Q 睡眠
  85 睡眠・脳波

第3章 運動学
 A 総論
  86 バイオメカニクス(生体力学)
  87 てこ
  88 筋の作用
  89 運動の中枢神経機構
  90 運動とエネルギー代謝
 B 四肢と体幹の運動
  91 顔面の運動
  92 筋の起始・停止(上肢)
  93 筋の起始・停止(下肢・体幹)
  94 上肢帯(肩甲骨・鎖骨)の運動
  95 肩関節の運動
  96 肘関節の運動
  97 手の運動
  98 手内在筋群
  99 手指の関節
  100 母指の運動
  101 手指の運動
  102 股関節の運動
  103 股関節の靱帯
  104 股関節に作用する筋
  105 膝関節の運動
  106 足関節・足部の運動
  107 頭頸部・体幹の運動
  108 呼吸運動
 C 運動分析・動作分析
  109 運動分析
  110 動作分析
 D 姿勢
  111 姿勢
  112 重心・重心線
 E 歩行
  113 歩行の基本用語
  114 歩行周期
  115 異常歩行
  116 歩行時の筋活動
  117 歩行時の床反力とモーメント
  118 歩行時の重心点の変化
  119 歩行時の関節運動
  120 高齢者の歩行
  121 小児の歩行
 F 運動制御と運動学習
  122 運動制御と運動学習

第4章 人間発達学
  123 デンバー式発達スクリーニング検査
  124 遠城寺式乳幼児分析的発達検査表
  125 運動発達
  126 原始反射
  127 ライフステージ各期の発達課題

索引