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≪シリーズ まとめてみた≫

精神科


(第2版)

著:天沢 ヒロ

  • 判型 A5
  • 頁 266
  • 発行 2019年04月
  • 定価 3,024円 (本体2,800円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03656-6
こんな国試対策本が欲しかった!
「わかりやすさ」と「まとめ」に特化した医師国家試験対策本。なにが重要かの基本を押さえながら、精神科の得点アップが見込めます。学習したことをすぐに確認できる「チェック問題」、疾患、キーワード、検査、薬の「まとめ」でどんどん整理できます。厳選した医師国家試験の過去問は、113回までを収載。オリジナルの解法で、さらに理解が進みます。
序 文
はじめに(第2版)

 初めまして.天沢ヒロと申します.
 まとめてみたシリーズが世に出て数年.徐々に知名度も上がり,ご愛読いただいた皆さんの先輩たちからは,「おかげで無事に国試を突破できました!」という吉報をたくさ...
はじめに(第2版)

 初めまして.天沢ヒロと申します.
 まとめてみたシリーズが世に出て数年.徐々に知名度も上がり,ご愛読いただいた皆さんの先輩たちからは,「おかげで無事に国試を突破できました!」という吉報をたくさんいただき,とても嬉しく思っています.

 さて,今回改訂をするに至った理由を説明します.皆さんにとっても非常に重要なので,ぜひ一読してから本文に進んでください.

 詳しくは「まとめてみた マッチング対策(国試編)」の方で述べているので割愛しますが,国試において重要なのは基本的なこと誰でも解けるような問題を落とさないこと)だと,著者は今も昔も考えています.枝葉の知識を増やすことはいくらでもできます.しかし,どれだけ勉強をしても新しいことは次々とみつかり,落ちたらどうしよう……という不安がとれることはありません.むしろ,勉強すればするほど,その事実に行き詰まることと思います.

 また,◯◯科を学べば△△科を忘れ,△△科を学べば□□科を忘れ,□□科を学べば……というようにいたちごっこが続きます.つまり,知識を入れるのはいいものの,それを抜け落ちないように維持していくのはもっと大変なわけです.言い換えると,国試はいかに他の科目とのバランスをとって勉強するか,が重要なのです.

 本来であれば専門書を読み漁り,これは覚えておこう,これはいらないな,という作業が必要になるのですが,すべての科目にそれができるほど皆さんの時間がないことは十分に承知しています.そこで,それを代わりに「まとめてみた」のが本書です.

 こういう背景があって本書ができ,多くの反響をいただくことができました.しかし一方で,「もっと現役臨床医の視点を知りたい!」という要望が皆さんの先輩たちからたくさんありました.

 本書に臨床的な視点をもっと入れるべきか? については,相当悩みました.というのも,国試に対応しつつ臨床に出てからも使える知識を同時に得ることは,なかなか難しいからです.例えば,大学受験で学んだことと医学部に入ってから学ぶことに大きな差があるように,求められることがそもそも異なるのです.また,学ぶ側の皆さんとしても,そこまでのモチベーションを持つことは難しいでしょう.受験のときに医学部に入ってからのことを考えて医学を勉強することが難しかったように,学生の皆さんが研修医以降の勉強をするのは,よほど余力がないとできません.まずは国試突破をすることが重要である,というのは今も昔も変わらない命題なのです.

 しかし,著者は諦めたくなかった! 紆余曲折ありましたが,最終的に至った結論は,天沢ヒロにしかできないことをやろう! ということです.「まとめてみたシリーズ」はやはり国試対策メインであり,この本のスタートであった「自分が学生時代に欲しかった本はこれ!」というコンセプトそのものは変えないこととしました.一方で,学んだことが研修医以降に無駄にならないような疾患概念の会得に重点を置き,説明・解説を大幅にパワーアップさせました.これにより,学生→研修医へのギャップを極力少なくすることができる内容になっております.

 以上が改訂に至った理由です.もし,皆さんの反響が良ければ,他のマイナー科目についても改訂することをお約束しましょう.ニーズがなければ,改訂はしません.

 また,拙書の研修医本であるEssence for residentシリーズの『気になる向精神薬』に直結するような内容にもなっているので,国試後にこちらを手にとっていただくと,研修医以降により役立つかと思います.

 長くなりましたが,本書を存分に楽しみながら,学んでいただければ幸いと思います.それでは!

 2019年3月 天沢ヒロ
目 次
0 精神科のキモ
 日常生活に支障をきたすかどうか
1 統合失調症
 他人とつながるイメージをもつ
2 うつ病
 究極のマイナス思考で死に至る病
3 双極性障害
 うつ病との最大の違いは治療方針
4 不安障害
 極度の不安が日常生活に支障をきたす
5 PTSD(外傷後ストレス障害)
 発症するタイミングが最大のポイント
6 認知症
 検査だけでは認知症と診断できない
7 摂食障害
 若年女性+体重40kg以下で疑う
8 睡眠障害
 原因検索を怠らない!
9 アルコール依存症
 量で判断しない
10 薬物依存
 身体依存を起こすものを中心に学ぶ
11 せん妄
 院内で発症する意識障害
12 小児の精神疾患①
 コミュニケーション障害
13 小児の精神疾患②
 具体的なイメージをつけよう!
14 その他
 余裕があれば覚えたいところ
15 キーワードまとめ
16 検査まとめ
17 治療(薬)まとめ
18 治療(その他)まとめ

解いてみた
 統合失調症
 うつ病
 双極性障害
 不安障害
 PTSD
 認知症
 摂食障害
 睡眠障害
 アルコール依存症
 薬物依存
 せん妄
 小児の精神疾患①
 小児の精神疾患②
 その他
 総合問題
 チェック問題

コラム
 注察妄想と被害妄想はどちらが正解?
 PANSS(Positive and Negative Syndrome Scale)
 錐体外路症状のわかりにくいところまとめ
 平均在院日数が最も長い疾患
 統合失調症のリアル
 双極性障害に抗うつ薬を使うべきか?
 なぜ過換気で手が痺れる?
 同じ“戦争”でもこんなに違う
 軽度認知障害(MCI)
 ヒトは低血糖には強い
 対人関係療法(IPT)
 アルコールは睡眠薬?
 non-REM睡眠の異常
 むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)
 アルコール依存症に新しい薬を
 マリファナは安全なのか
 その他の危険ドラッグ
 薬物依存の覚え方
 ベンゾジアゼピン系 vs せん妄
 3歳といえばタラちゃん
 学習障害
 身体表現性障害(身体症状症)
 詐病を見抜け!