根拠と事故防止からみた
基礎・臨床看護技術 第2版

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新人看護師の技術能力に関して、臨床現場が期待しているものとのギャップが指摘されて久しい。本書は、「基礎教育と臨床の橋渡し」を目標に、基礎看護技術の内容はもちろん、臨床現場で実際に行われている看護技術も幅広く網羅。写真と動画で看護技術の細かい手順を目で見て理解できる。「経過別のPOINT」「根拠」「コツ」「注意」「Safety Check」など、押さえるべき情報も豊富に掲載。看護技術の全てが詰まった1冊。
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●仰臥位のポジショニング (音声は入っておりません)

●皮内注射 (音声は入っておりません)

●下りの坂道移送(蛇行) (音声は入っておりません)

シリーズ からみた看護技術
編集 任 和子 / 井川 順子 / 秋山 智弥
編集協力 京都大学医学部附属病院 看護部
発行 2017年10月判型:A5頁:868
ISBN 978-4-260-03219-3
定価 6,050円 (本体5,500円+税)
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はじめに

 医療技術の進歩や,医療安全に対する意識の高まり,インフォームド・コンセントの概念の普及などにより,療養生活支援の専門家としてベッドサイドで働く看護師に求められる知識・技能レベルは顕著に上がっています.
 臨床現場をとりまく切実な状況に対応し,療養生活支援の専門家として看護師が活躍するために,基礎教育と臨床現場が協働することが不可欠となっています.
 タイトルを「基礎・臨床看護技術」としたように,本書は,基礎教育と臨床現場のシームレスな連携をより一層促進することを目的に企画されたテキストです.
 本書は,厚生労働省の「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書」および「看護師教育の技術項目の卒業時の到達度について」(厚生労働省通達)に準じて構成しており,基礎教育で修得すべき技術項目を網羅的に盛り込んでいます.また,同じく厚生労働省の「新人看護職員研修ガイドライン」の「看護技術についての到達目標」も視野に入れており,活用範囲は学生時代だけではなく就職してからも,どのような医療機能の病床や配属部署であっても幅広く活用できるものとなっています.
 また,臨床の第一線で最新のエビデンスを日々取り入れて看護ケアの質を改善している看護師と,基礎教育で看護技術を教授し病院実習でベッドサイドに出向いて学生指導をしている看護教員が話し合い,両者ともに納得できる水準にしています.
 本書の第一の特長は,タイトルにあるように「根拠と事故防止」の視点から,手順の根拠を説明するとともに,「Safety Check」欄を設けていることです.
 第二の特長は,ビジュアル化です.実際に普及している設備や物品を採用し,写真をふんだんに取り入れています.また,約2~3分の動画を192本作成し,インターネット上でいつでもどこでも閲覧できるようにしました.写真や動画を見るだけで,さながら実体験しているような,看護師の視線で撮影しています.何度も繰り返し自己学習することで,適切な動作が身につきます.
 さらに今回の改訂では,「経過別のPOINT」を掲載し,臨床で出会う様々な患者様に対応できるようにしました.
 本書は,基礎教育における看護技術の演習や実習,新人看護師の研修ばかりではなく,中途採用者の研修や病院の看護手順を作成する際にも活用できると考えます.みなさんに使っていただいて,新しいエビデンスを加えながら末永く愛されるテキストになることを願っています.

 2017年9月
 著者を代表して 任 和子

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はじめに
本書の構成と使い方
動画一覧
動画の使い方

第1章 環境調整技術
 1 病床環境の調整
 2 ベッドメーキング
 3 リネン交換

第2章 食事援助技術
 1 栄養状態および食欲・摂食能力のアセスメント
 2 食事介助
 3 摂食・嚥下訓練
 4 経腸栄養法

第3章 排泄援助技術
 1 排尿・排便のアセスメント
 2 自然排尿および自然排便の介助
 3 導尿
 4 排便を促す援助
 5 ストーマケア

第4章 活動・休息援助技術
 1 体位
 2 体位変換
 3 移動(歩行介助)
 4 移乗・移送
 5 廃用症候群予防
 6 睡眠・覚醒の援助

第5章 苦痛の緩和・安楽確保の技術
 1 体位保持(ポジショニング)
 2 罨法・体温調整

第6章 清潔・衣生活援助技術
 1 入浴・シャワー浴
 2 全身清拭・寝衣交換
 3 陰部洗浄
 4 洗髪
 5 部分浴
 6 口腔ケア
 7 整容

第7章 呼吸・循環を整える技術
 1 酸素吸入療法
 2 吸引
 3 排痰ケア
 4 吸入(気道内加湿法)
 5 人工呼吸療法
 6 末梢循環促進ケア

第8章 創傷管理技術
 1 創傷管理
 2 褥瘡予防

第9章 与薬の技術
 1 経口与薬
 2 外用薬
 3 直腸内与薬
 4 注射・点滴静脈内注射・輸液
 5 中心静脈内注射・輸液
 6 輸血管理
 7 注意を要する薬

第10章 救命救急処置技術
 1 心肺蘇生法
 2 止血法
 3 院内急変時の対応

第11章 症状・生体機能管理技術
 1 身体計測
 2 バイタルサイン
 3 血液検査
 4 尿検査
 5 便検査(採便法)
 6 喀痰検査(喀痰の採取)
 7 生体検査時の援助
 8 侵襲的処置の介助

第12章 感染防止の技術
 1 標準予防策(スタンダードプリコーション)の実施
 2 感染経路別予防策
 3 洗浄・消毒・滅菌
 4 無菌操作
 5 感染性廃棄物の取り扱い
 6 針刺し防止策

第13章 安全確保の技術
 1 誤薬防止
 2 患者誤認防止
 3 転倒・転落防止
 4 抗がん剤曝露の防止
 5 放射線曝露の防止

第14章 死の看取りの技術
 1 臨終の見まもり
 2 死後のケア

資料
 資料1 臨地実習において看護学生が行う基本的な看護技術の水準
 資料2 看護師教育の技術項目と卒業時の到達度
 資料3 新人看護職員研修:研修内容と到達目標

索引

動画一覧

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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