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脳の機能解剖と画像診断 


(第2版)

原著:Heinrich Lanfermann /Peter Raab /Hans-Joachim Kretschmann /Wolfgang Weinrich 
訳:真柳 佳昭/渡辺 英寿

  • 判型 A4
  • 頁 552
  • 発行 2018年10月
  • 定価 21,600円 (本体20,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03551-4
神経疾患の臨床に携わるすべての方々に
脳の基本構造と主な神経機能系伝導路をCT、MRIの基準断面に投影、シェーマと色図で図示・解説し、好評を博した参考書が待望の改訂。前版同様、多方向のスライス面の詳細な図譜とCT、MRI画像を収載。脳の構造と神経機能系、血管分布が手に取るようにわかる。さらに今版では、グラフィックの精度を向上させ、脳の成熟過程、側頭骨の構造、脳血管と神経機能系の情報も追加。画像読影をより力強くサポートする一冊となった。
序 文
日本語版第2版 訳者の序(真柳佳昭)/原書第4版の序(Heinrich Lanfermann,Peter Raab,Hans-Joachim Kretschmann,Wolfgang Weinrich)


日本語版第2版 訳者の序

 Hans-...
日本語版第2版 訳者の序(真柳佳昭)/原書第4版の序(Heinrich Lanfermann,Peter Raab,Hans-Joachim Kretschmann,Wolfgang Weinrich)


日本語版第2版 訳者の序

 Hans-Joachim Kretschmann, Wolfgang Weinrich著“Neuroanatomie der kranielle Computertomographie(1984)”「日本語訳:CT診断のための脳解剖と機能系(1986)」と,“Klinische Neuroanatomie und kranielle Bilddiagnostik(1991)”「日本語訳:画像診断のための脳解剖と機能系(1995)」,“Klinische Neuroanatomie und kranielle Bilddiagnostik(2003)”「日本語訳:脳の機能解剖と画像診断(2008)」は,名著として国際的に高い評価を受け,本邦でも多くの読者に支持された。
 本書は,その第4版“Klinische Neuroanatomie-kranielle MRT und CT”の邦訳である。
 CT診断のための図譜を中心に出発した本書は大きく成長し,脳の構造・機能・血流分布・臨床症状など,内容も豊富になった。訳書のタイトルは好評だった前版を踏襲し,「脳の機能解剖と画像診断 第2版」とした。MR画像,CT画像の読影のために最高の教科書であることに変わりはない。
 今回の改訂では機能系についての図譜とコンピュータ・グラフィックによる脳血管分布図が増した。MR技術の進歩によって微小脳梗塞の急性期診断が可能となり早期血栓溶解術という新しい治療法が発達してきたことに対応している。また微小脳腫瘍や微小血管奇形に対する定位的放射線治療の際にも,本書が大きく貢献するであろう。
 解剖用語に関しては,原著のテキストではラテン語とドイツ語が使われており,図譜はラテン語で統一されている。国際解剖学会における用語統一の問題については,第1章4節を参照されたい。本訳書では,日本語の解剖用語は,解剖学用語,改訂13版(医学書院,2007)に従った。疾患名や症候名については,岩田 誠著:神経症候学を学ぶ人のために(医学書院,1994),神経学用語集,改訂第3版(文光堂,2008),脳神経外科学用語集,改訂第3版(日本脳神経外科学会ホームページで公開),放射線診療用語集,改訂第4版(日本医学放射線学会ホームページで公開)などを参照した。
 今版より渡辺英寿先生に新規部分の訳をお願いした。また医学書院の方々にはすべての工程にわたって,激励と尽力を頂いた。ここに心からの感謝を表したい。

 2018年9月
 訳者を代表して 真柳佳昭


原書第4版の序

 “古典”を進化させることができるだろうか? 本書の新版を作るという申し出を受けたとき,Kretschmann教授とWeinrich教授はこうした疑問を尋ねなければならなかった。その答えを,いまこうして皆さんにご覧いただけることとなった。本書はゆるやかな進化を遂げ,意義深い加筆が行われた。脳の成熟および側頭骨に関する新しい章,ならびに脳血管および「神経機能系」の部分が拡張された。また,CTで通常用いられる断面の角度に,軸位断の角度を合わせることも必要であった。加えて,見開きで示した解剖学的構造の番号づけも,新しい図で標準化されている。主要メーカー各社によって多様な機器が開発されており,その包括的な評価は本書の焦点外にあるため,断層画像診断の開発に関する記述は減少している。読者の知り得ないところだが,新版で最も注力したのは,解剖学的脳断面層の高解像度グラフィックスをアナログ伝送した,Kretschmann教授とWeinrich教授による非常に詳細な画像である。
 今版では,デジタル化の未来への道を出版元と舗装していく必要があった。労力を要したが,最終的にはインターネット経由でのアクセスに不可欠の作業であった。これには,図版リンクの技術を変更する必要があった。
 私たちを動機づけ,支援してくれたHannover医科大学(MHH)の診断放射線医学研究所の同僚に感謝する。特にFAグラフィックスの計算と作成についてP. Dellani博士に感謝したい。Cornell大学のT. Liu博士の寛大な協力のおかげで,QSMマップの解析がなし得た。
 Thieme社のすべての関係者,特にChristian Urbanowicz博士,Susanne Huiss,Martina DörsamとAnja Jahn,編集者のDoris Kliem博士 とグラフィックデザイナーのBarbara Gayに感謝の意を表す。

 Hannoverにて,2015年秋
 Heinrich Lanfermann
 Peter Raab
 Hans-Joachim Kretschmann
 Wolfgang Weinrich
目 次
I 序章
 1.はじめに
  1.1 課題と目標
  1.2 脳構造の位置決めのための3次元座標系
  1.3 生体と死体における神経解剖
  1.4 学術用語
  1.5 本書の使い方
 2.断層画像診断と目印構造
  2.1 CT
  2.2 MRI
  2.3 断層画像診断の目印構造
  2.4 新しい画像診断法の臨床的価値

II 図譜
 3.前額断シリーズ
 4.矢状断シリーズ
 5.横断シリーズ
 6.脳幹シリーズ

III さまざまな平行断面における頭部,頸部構造のトポグラフィー
 7.神経頭蓋,頭蓋内腔と頭蓋内構造のトポグラフィー
  7.1 神経頭蓋
  7.2 頭蓋腔
  7.3 頭蓋内髄液腔
  7.4 脳動脈とその灌流域
  7.5 脳静脈
  7.6 脳神経
  7.7 脳の領域
  7.8 脳の成長
 8.顔面頭蓋と腔のトポグラフィー
  8.1 顔面頭蓋
  8.2 鼻腔と副鼻腔
  8.3 眼窩
  8.4 口腔
  8.5 咀嚼器官
  8.6 外側顔面
 9.頭頸移行部のトポグラフィー
  9.1 咽頭と咽頭側隙
  9.2 頭蓋頸椎移行部
  9.3 頭頸部の血管

IV 神経─神経機能系と神経伝達物質
 10.神経機能系
  10.1 体性感覚系
  10.2 味覚系
  10.3 上行性網様体賦活系
  10.4 前庭系
  10.5 聴覚系
  10.6 視覚系
  10.7 嗅覚系
  10.8 運動系
  10.9 小脳系
  10.10 言語野
  10.11 辺縁系
  10.12 自律神経系
  10.13 ニューロンネットワーク(神経網)
 11.神経伝達物質と神経調節(ニューロモデュレーション)のトピックス
  11.1 カテコールアミン作動性ニューロン
  11.2 セロトニン作動性ニューロン
  11.3 ヒスタミン作動性ニューロン
  11.4 コリン作動性ニューロン
  11.5 GABA作動性ニューロン
  11.6 グルタミン酸作動性およびアスパラギン酸作動性ニューロン
  11.7 ペプチド作動性ニューロン

V 付録
 12.研究資料と研究方法
 13.文献

略語
索引