標準病理学 第4版
病理学の概念、基礎知識、思考様式を網羅。CBT・国試対策にも最適!
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本書は、医学教育課程における病理学のminimum requirementsを追求。医学の基礎として必要な疾患の病理学的概念、基礎知識、思考様式を必要かつ十分にとりあげ、医学生にも理解しやすいよう平易かつ明快な文章で記述されている。4色フルカラーで、分かりやすいイラスト、質の高いマクロ/組織写真を数多く取り上げている。付録として、本文の復習、CBT/医師国試対策に最適なセルフアセスメント(病理組織写真の診断)を新規に掲載。
シリーズ | 標準医学 |
---|---|
編集 | 坂本 穆彦 / 北川 昌伸 / 仁木 利郎 |
発行 | 2010年08月判型:B5頁:880 |
ISBN | 978-4-260-00880-8 |
定価 | 12,100円 (本体11,000円+税) |
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第4版 序
医学研究や医療現場の第一線のあり様は,時代の要請とも関連しながら,たえず変貌をとげている。その一端は,研究分野や診療科名の細分化や創出とも無縁ではない。このような流れの中で,医学を学ぶ立場からのジャンル分けでは旧来の大学講座の分野が引き続き用いられていることが多く,病理学もその一つである。今日の医学教育では臨床的実践の機会を与えることが年々重視される傾向にある。これを病理学の教育にあてはめてみると,各論に相当する部分はかつてのように病理学/各論として一括教授されることはなく,病態別の系統講義・統合講義の中で,他の基礎・臨床講義とともに分散して行われるようになった。
病理学/総論は,疾患全体の構成を俯瞰するもので,基本的な医学用語とその定義・概念を習得する好機である。それとともに,これまで学んだ基礎医学の知識を,形態学を通じて疾患の理解へと向かう橋渡しの役割を担っている。他方,病理学/各論は前述のごとく,多くの医育機関では分散的には教授されるが,それらを自らの知識として定着させるためには各論の項を利用して整理しなおす必要がある。つまり,臓器毎の病態の把握は自己学習によらねばならない。この作業は,臨床各科の講義・実習へと進むうえで不可欠のものである。疾病の基本的な理解なしには,臨床に直結した教育についてゆくことが難しい。
本書は初版以来,病理学を総論・各論の立場から医学生としてのニーズに対し過不足のない内容を盛りこむという方針で刊行し,幸いにして多くの方々に迎え入れられて今日に至っている。本書を十二分に活用し,次のステップへと歩んでいただければ幸いである。 今回の改訂に際しても,何名かの執筆者の交代があった。本書は,教育の第一線で教鞭をとっておられる現役の病理医・病理学者が執筆するという方針を貫いている。第3版までで退かれた先生方には,そのお名前を別頁に掲示させていただき,その足跡に謝意を表させていただく次第である。
文末ではあるが,本書の編集にひとかたならぬお世話をいただいた医学書院の方々に厚く御礼申しあげたい。
平成22年5月
編集者を代表して
坂本穆彦
医学研究や医療現場の第一線のあり様は,時代の要請とも関連しながら,たえず変貌をとげている。その一端は,研究分野や診療科名の細分化や創出とも無縁ではない。このような流れの中で,医学を学ぶ立場からのジャンル分けでは旧来の大学講座の分野が引き続き用いられていることが多く,病理学もその一つである。今日の医学教育では臨床的実践の機会を与えることが年々重視される傾向にある。これを病理学の教育にあてはめてみると,各論に相当する部分はかつてのように病理学/各論として一括教授されることはなく,病態別の系統講義・統合講義の中で,他の基礎・臨床講義とともに分散して行われるようになった。
病理学/総論は,疾患全体の構成を俯瞰するもので,基本的な医学用語とその定義・概念を習得する好機である。それとともに,これまで学んだ基礎医学の知識を,形態学を通じて疾患の理解へと向かう橋渡しの役割を担っている。他方,病理学/各論は前述のごとく,多くの医育機関では分散的には教授されるが,それらを自らの知識として定着させるためには各論の項を利用して整理しなおす必要がある。つまり,臓器毎の病態の把握は自己学習によらねばならない。この作業は,臨床各科の講義・実習へと進むうえで不可欠のものである。疾病の基本的な理解なしには,臨床に直結した教育についてゆくことが難しい。
本書は初版以来,病理学を総論・各論の立場から医学生としてのニーズに対し過不足のない内容を盛りこむという方針で刊行し,幸いにして多くの方々に迎え入れられて今日に至っている。本書を十二分に活用し,次のステップへと歩んでいただければ幸いである。 今回の改訂に際しても,何名かの執筆者の交代があった。本書は,教育の第一線で教鞭をとっておられる現役の病理医・病理学者が執筆するという方針を貫いている。第3版までで退かれた先生方には,そのお名前を別頁に掲示させていただき,その足跡に謝意を表させていただく次第である。
文末ではあるが,本書の編集にひとかたならぬお世話をいただいた医学書院の方々に厚く御礼申しあげたい。
平成22年5月
編集者を代表して
坂本穆彦
目次
開く
総論
1 序論:病理学について
2 細胞傷害の機序とその修復
3 炎症
4 感染症
5 免疫異常
6 代謝障害
7 循環障害
8 染色体・遺伝子および発生の異常
9 腫瘍
各論
10 血液・造血器・リンパ節
11 循環器
12 呼吸器
13 口腔・唾液腺
14 消化管
15 肝・胆・膵
16 腎
17 尿管・膀胱・尿道
18 内分泌
19 乳腺
20 女性生殖器
21 男性生殖器
22 脳・神経
23 軟部組織
24 骨・関節
25 皮膚・感覚器
付録1 病理実習・研修のてびき
付録2 セルフアセスメント
和文索引
欧文索引
1 序論:病理学について
2 細胞傷害の機序とその修復
3 炎症
4 感染症
5 免疫異常
6 代謝障害
7 循環障害
8 染色体・遺伝子および発生の異常
9 腫瘍
各論
10 血液・造血器・リンパ節
11 循環器
12 呼吸器
13 口腔・唾液腺
14 消化管
15 肝・胆・膵
16 腎
17 尿管・膀胱・尿道
18 内分泌
19 乳腺
20 女性生殖器
21 男性生殖器
22 脳・神経
23 軟部組織
24 骨・関節
25 皮膚・感覚器
付録1 病理実習・研修のてびき
付録2 セルフアセスメント
和文索引
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